あらすじ
大学卒業旅行としてトレーラーハウスでの一泊のキャンプを計画した男女9人。だがドアを閉めた瞬間、トレーラーハウスは脱出不能の密室と化した。混乱のなか1人が命を落とし、悪意に満ちたメッセージが見つかる。次々と襲いかかる罠を仕掛けたのは、いったい誰か? 果たして生きてここから出られるのか? 本格ミステリーの原点に立ち返った著者の新たなる傑作!
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Posted by ブクログ
大学最後の思い出を作るための卒業旅行。
トレーラーハウスという非日常な環境に気分が高揚していたが、入ったが最後、ガスも水道も止められ、ドアも窓も開かない密室。
散りばめられた罠に、一人また一人とはまっていく。
楽しい雰囲気から一転、恐怖の空間へ。
登場人物たちの変化していく心境がリアルで、読みながらハラハラしました。
やはり石持さんワールド好き。
Posted by ブクログ
卒業旅行代わりにトレーラーハウスでのキャンプに出かけた大学生の男女9人。
楽しい旅行になるはずだったのだが、何者かによりトレーラーハウスに
閉じ込められ、友人の一人が死に、さらに他にも罠が仕掛けられていて、、、
一体誰がなんのためにこんなことを!?
罠とともに置かれた犯人からのメッセージを頼りに推理を進め、なんとか
脱出を図ろうとするのだが・・・
といったクローズドサークルなミステリ。
ちょっと後味が悪いところも含めて、石持さんらしい一冊だったなぁ。
犯人の思惑通りに行き過ぎた感もあるけど、なかなか読み応えのある一冊。
大どんでん返しのあるものと違って、少しずつ少しずつ推理を進めて
真相に近づいていくのが好きな人に特にオススメです。
Posted by ブクログ
トレーラーハウスに閉じ込められた9人。なぜ?どうやって?誰が?何のために? それぞれが、記憶を頼りに謎解きを試みる。自分の脳みそもフル活動した気分がする。
Posted by ブクログ
大学卒業旅行としてトレーラーハウスでの1泊旅行を計画していた男女9人。だが、到着してトレーラーハウスのドアを閉めた瞬間から、そこは脱出不可能の密室と化した。
混乱の中1名が命を落とし、怪我人も続出する中、生きてここから出られるのか。そして、罠を仕掛けたのはいったい誰なのか?
大量の罠が仕掛けられたトレーラーハウスという密室に閉じ込められた男女9人を描くクローズドサークルミステリです。
石持浅海さんの、「デビュー10周年記念作品」だそう。
場所の移動がない中、限られた情報で犯人と真相を推理していくという、石持浅海さんらしいミステリ。
仲のいい友人たちとの楽しい卒業旅行、からの悪意に満ちた密室ミステリという落差がぞわっとします。
犯行動機や、登場人物たちの行動はやや突飛というか、普通そんなことする? とか常識的にまずそこ調べるのでは? みたいなひっかかりが所々あるのが少し残念。
ただ、トレーラーハウスって馴染みが無さ過ぎて、そんな人数が入っても余裕があるものか、狭そうだなあと狭所恐怖症の自分にはそれが気になってあまり内容が頭に入ってこなかった気もします。
Posted by ブクログ
こんなトレーラーハウスには乗りたくないと心底思った。
仕掛けられた罠の数から、目的達成に向けた犯人の執念が感じられて恐ろしくなる。
閉じ込められた人間の思考回路や行動心理を計算して徹底的に追い詰めるやり口は、ある意味称賛に値する。
こんなの頭が良くないと思いつかんよなあ。
Posted by ブクログ
何もかもチープすぎだろ。設定に無理がある。窓が割れなくてもドアはラッチひとつで留まってるんだから簡単に破れるだろ。そんなに狭いんだから1人死んだ瞬間に家探しして全部目覚まし見つけろよ。転んでとかテーブルの天板で頭打ってとかで簡単に気絶しすぎだろ。めちゃくちゃだよ。設定が酷くて没入できないよつまんないよ!それにさ、友人が説得できないからってキリで脚を刺そうと思うって何それ頭おかしいの?飛躍しすぎだろ。無理しかない。あとね、この作家さ、登場人物が、あれ?何か引っ掛かるぞ?あ!閃いた!っての多すぎ。下手くそなの?
Posted by ブクログ
石持浅海のクローズドミステリー
少し大きめのトレーラーハウスに卒業旅行で遊びに来た大学生10人!?
そこには罠がありました。
・外に出られない
・画鋲や針があちこちに
・目覚まし時計
なんだか解らないウチに引き込まれて あっという間の295ページでした。
何故かレザボア・ドッグスを思い出した。
Posted by ブクログ
石持さんの作品、ずっと気になってて…しかもわたしの大好きなクローズドサークル!!期待に期待して読んだけど、あまりグッと来なかった…。話が展開して行くうちに、犯人は誰だろう、って仲間内での探り合いには、ドキドキした。他の作品も読んでみよっと。
Posted by ブクログ
卒業を記念してトレーラーハウスの一泊旅行に出かける大学生男女9人。楽しい旅行のはずが、トレーラーハウスに閉じ込められ、仕掛けられた罠によって1人が死に、、、どんどん深刻な事態に発展して行く。
会話によって推理を展開していく手法は石持氏の真骨頂ながら、殆ど本筋には影響がない脇役が多過ぎるせいで作品の緊張感が弱くなっていること、信仰宗教や内定取消しといった小道具がリアリティに欠けていることなど、座間味君シリーズに比べて完成度が落ちる印象でした。
Posted by ブクログ
相変わらず密室の作り方がうまい。探偵役の広瀬を中心に推理を展開していくが、素人っぼさをわざと醸し出させて何回もミスリードしていく描写はなかなか興味深い。
さらっと読むにはちょうどよい本格ミステリーだ。