石持浅海のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
復讐ものを読むのが好き+著者の作品「三階に止まる」を読んで、面白かったので別作品を読もうと思いました。
今回のも楽しく読めて一気読みでした。
最初の2、3ページから一気に登場人物が10人くらい登場してびっくりした!(笑)相関図みたいなメモを取りながらじゃないと、誰がどんな人だったか忘れてしまい、お話についていけなくなりそうでした。
設定では、場所が那須高原にある保養所。ゴールデンウィークでの出来事なので5月に読む本としてぴったりでした。
後半が一番盛り上がってお話の展開が加速した気がする。
仲間の中に裏切り者がいて、その裏切り者が誰なのか最後までわからない。
表紙のイラストが美しすぎて何度も見入っちゃう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレフウジンブレードという会社が販売した家庭用小型風力発電機をめぐって被害を被った人たちが、会社上層部の人への復讐殺人のために集まった。
ところが、その仲間が次々と殺害されていく…。
という、心理的クローズドサークル(既に冒頭で開発者をひとり殺害しており、その先も復讐殺人を遂行するだに、仲間が死んでも警察や救急に通報することもできない)で起こる殺人ミステリー。
初めて読む作家さんだったけど、文章の表現が独特なところがあって、読んでて「ん?」とひっかかった。
特に、後頭部にアイスピックやナイフが刺さった状態の死体の描写がね。
「後頭部から木製の柄が生えていた」。
生えていたって…後頭部に刺さっていたではいけないのでしょうか…笑。
この表現3連続がツボで、思わず子どもにも「これ見てよ」と教えてしまった。
仲間の中に犯人がいる、犯人の目的は何なのか?という心理的サスペンス要素は薄めかな。
探偵役でもある雨森という男性は、あくまでも会社経営陣の殺人という目的を達成するために犯人をも利用しようという冷静さ。
犯人探しも「あの人があのときこう言ったから」という消去法的の口頭推理なのも、ミステリーとしてのドキドキ感が足りなく感じたなぁ。
映像化すればそれなりに良い感じになりそうだけど、小説として読んでいると誰がどんな言葉を述べたか?ということはあまり気にせず流し読みしてしまうんだよ。
特に、登場人物の個性が薄くて、雨森くんはよく覚えていたもんだな。
復讐とは、何に対する復讐なのか?誰に対する復讐なのか?敵と仲間は表裏一体。
そういうテーマは面白いと思った。
んー、最後の先はどうなったんだろう。
無事復讐を終えて、予定通り犯人に全ての責任を着せることができたのか? -
Posted by ブクログ
ある日弁護士の芳野はキャンプ仲間の三原から、同じくキャンプ仲間の奥津を不慮の事故に見せ掛けて殺害するが傍観だけしてくれ、と打ち明けられる。殺害の理由は仲間の一人、歩夏が両親死亡後後見人だった20も年上の奥津と無理矢理結婚されられそうだから、と。奥津と歩夏の婚約祝いのキャンプが実行日だと聞いた芳野は当日戦々恐々としていたが、参加者の中には碓氷優佳がいて…。結末の気持ち悪さと優佳の相変わらずさはまあ鉄板。今回は傍観者視点のせいか三原の頭の切れがあまり良くないせいか優佳と犯人との丁々発止のやり取りが堪能出来ず消化不良。芳野の読みも中途半端だし。前作の小春視点の時はそんな事なかったのになぁ。
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Posted by ブクログ
北海道札幌市にある大きな屋敷。そこを訪れる事になる客には、ある条件がある。
北海道・中島公園近くにある屋敷を舞台に、屋敷を訪れる事になった客たちの「業」を住人が暴くという連作短篇ミステリです。
裏表紙の内容紹介には、「極上”館”ミステリ」とありますが、別にその館(屋敷)の中で事件が起こるわけではなく、屋敷の外で起こった事件を屋敷の住人が推理するという、石持さんの小説によく出てくるいわゆる安楽椅子探偵もののような感じ。
何となく後味悪く、ほんのり謎を残しつつ終わりまるので、続きを待っているというファンの方が多いらしいのも頷けます。
余談ですが、石持さんの書く小説の犯人は(正しい意味での)確信犯が多く、私はそういった動機がとても好きなので、石持さんの小説を読んでいるとやたら動機が気になってしまいます。
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こちらは「業」を背負った死者が、閻魔大王の娘と生き返りをかけた推理ゲームをする小説。こちらの方が後味は良いです。
→『閻魔堂沙羅の推理奇譚』(講談社タイガ)/木元哉多