石持浅海のレビュー一覧

  • 月の扉

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    3.5かな。楽しめた。
    ただ、座間味くんの位置付けががっかりだった。
    実は··· を期待したけど結局会社員だった。

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    2023年05月06日
  • 風神館の殺人

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    ネタバレ

    フウジンブレードという会社が販売した家庭用小型風力発電機をめぐって被害を被った人たちが、会社上層部の人への復讐殺人のために集まった。
    ところが、その仲間が次々と殺害されていく…。
    という、心理的クローズドサークル(既に冒頭で開発者をひとり殺害しており、その先も復讐殺人を遂行するだに、仲間が死んでも警察や救急に通報することもできない)で起こる殺人ミステリー。

    初めて読む作家さんだったけど、文章の表現が独特なところがあって、読んでて「ん?」とひっかかった。
    特に、後頭部にアイスピックやナイフが刺さった状態の死体の描写がね。
    「後頭部から木製の柄が生えていた」。
    生えていたって…後頭部に刺さっていたではいけないのでしょうか…笑。
    この表現3連続がツボで、思わず子どもにも「これ見てよ」と教えてしまった。

    仲間の中に犯人がいる、犯人の目的は何なのか?という心理的サスペンス要素は薄めかな。
    探偵役でもある雨森という男性は、あくまでも会社経営陣の殺人という目的を達成するために犯人をも利用しようという冷静さ。
    犯人探しも「あの人があのときこう言ったから」という消去法的の口頭推理なのも、ミステリーとしてのドキドキ感が足りなく感じたなぁ。
    映像化すればそれなりに良い感じになりそうだけど、小説として読んでいると誰がどんな言葉を述べたか?ということはあまり気にせず流し読みしてしまうんだよ。
    特に、登場人物の個性が薄くて、雨森くんはよく覚えていたもんだな。

    復讐とは、何に対する復讐なのか?誰に対する復讐なのか?敵と仲間は表裏一体。
    そういうテーマは面白いと思った。
    んー、最後の先はどうなったんだろう。
    無事復讐を終えて、予定通り犯人に全ての責任を着せることができたのか?

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    2023年03月30日
  • 風神館の殺人

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    星3.5。
    会社に恨みを持つ人間が集まって殺人を犯す。しかし、その後に仲間と思われるはずの人間が次々と殺されていく…。全く予想もつかない犯人に、ページを捲る手が止まらなかった。

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    2023年03月20日
  • 崖の上で踊る

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    タイトルから火曜サスペンス劇場的な物語を想像していましたが那須高原にある保養所内と言う閉ざされた空間の中で起こる連続殺人事件を解くミステリーでした。

    「フウジンブレード」の幹部三人を殺害する目的で集まった10人の男女。

    三人のうちの一人の殺害に成功するも、今度は仲間だと思っていたはずのメンバーが一人、二人と殺されて行きます。

    結局ラストまで犯人の目星も動機も解らず終盤は一気読みでした。

    殺人の凄惨さと登場人物達の淡々とした立ち振る舞いの落差があり過ぎてリアリティーは全くないが、ただの復讐物で終わらないラストが怖い。

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    2023年02月12日
  • 君が護りたい人は

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    ある日弁護士の芳野はキャンプ仲間の三原から、同じくキャンプ仲間の奥津を不慮の事故に見せ掛けて殺害するが傍観だけしてくれ、と打ち明けられる。殺害の理由は仲間の一人、歩夏が両親死亡後後見人だった20も年上の奥津と無理矢理結婚されられそうだから、と。奥津と歩夏の婚約祝いのキャンプが実行日だと聞いた芳野は当日戦々恐々としていたが、参加者の中には碓氷優佳がいて…。結末の気持ち悪さと優佳の相変わらずさはまあ鉄板。今回は傍観者視点のせいか三原の頭の切れがあまり良くないせいか優佳と犯人との丁々発止のやり取りが堪能出来ず消化不良。芳野の読みも中途半端だし。前作の小春視点の時はそんな事なかったのになぁ。

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    2023年02月11日
  • 君の望む死に方

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    前作の第2弾
    探偵役が碓氷優佳でたのしめました。
    少し物足りなさはあるが、良い作品でした。
    ラストが評価の分かれる作品だと思います。


    内容(「BOOK」データベースより)
    余命六カ月―ガン告知を受けたソル電機社長の日向は、社員の梶間に、自分を殺させる最期を選んだ。日向には、創業仲間だった梶間の父親を殺した過去があったのだ。梶間を殺人犯にさせない形で殺人を実行させるために、幹部候補を対象にした研修を準備する日向。彼の思惑通りに進むかに見えた時、ゲストに招いた女性・碓氷優佳の恐るべき推理が、計画を狂わせ始めた…。

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    2023年01月29日
  • トラップ・ハウス

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    何もかもチープすぎだろ。設定に無理がある。窓が割れなくてもドアはラッチひとつで留まってるんだから簡単に破れるだろ。そんなに狭いんだから1人死んだ瞬間に家探しして全部目覚まし見つけろよ。転んでとかテーブルの天板で頭打ってとかで簡単に気絶しすぎだろ。めちゃくちゃだよ。設定が酷くて没入できないよつまんないよ!それにさ、友人が説得できないからってキリで脚を刺そうと思うって何それ頭おかしいの?飛躍しすぎだろ。無理しかない。あとね、この作家さ、登場人物が、あれ?何か引っ掛かるぞ?あ!閃いた!っての多すぎ。下手くそなの?

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    2023年01月26日
  • 殺し屋、続けてます。

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    ネタバレ

    前作を読んだのはだいぶ前だが、殺し屋商売の受注システムが面白かったのを覚えていたので続編を読んだ。伊勢殿の素顔がわかったり、もう一人の殺し屋が出てきたりして楽しく、期待を裏切らない。更にシリーズ化されることを期待する。

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    2023年01月23日
  • 殺し屋、続けてます。

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    シリーズとまではいかないか、設定は同じ
    同業者のでてくるところが なかなか興味深い。
    2冊同時に購入し、さらさらと読み終える

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    2023年01月15日
  • 三階に止まる

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    シンプルな装丁と超常現象を推理する表題作がめちゃくちゃ好み。
    どの短編も最終的には真相が明らかになって事件も解決している。
    なのに、この言い様の無いモヤモヤ感は何だろう。
    結末の先を想像すると不安感が拭えず、読後もスッキリとしない。
    ちょっとした恐怖を楽しみたい人向けかな。

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    2023年01月04日
  • BG、あるいは死せるカイニス

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    変わらず独特な世界観設定。逆に言うと、そちらに全力を振りすぎて、中身のミステリーは比較的凡作かな。犯人が絞りやすすぎるし、いかにもすぎる。フーダニットが先行したおあつらえむきな場面設定。解明されていく謎は懇切丁寧すぎる割に、最大のオチである「BG」が何を指すのかもあっさりすぎ感。石持作品にあるズレた動機と感情の欠落、人間の淡白さがもっと欲しかった。

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    2022年12月09日
  • 月の扉

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    活動家でも過激派でもない人々によるハイジャック、普通の人による殺人事件推理。プラスファンタジー。
    ファンタジーの部分はモヤっとするけど、展開は飽きさせず、引き込まれて読んだ。
    発端のこと(これもとんでもないと云えば、とんでもない)から、とんでもないことになるのも、考えさせらた。

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    2022年11月23日
  • 攪乱者

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    政府転覆を企む非合法組織に属する久米・宮古・輪島のテロリスト三人。
    血を流すことなく政府への不信感を煽ること、という目的に沿って行われるテロ行為が奇妙。
    『レモン3個をスーパーに置いてくる』といった謎めいた指令が彼らに下される。
    が、その意図を知った瞬間、言い知れぬ不安感に襲われた。

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    2022年11月06日
  • パレードの明暗~座間味くんの推理~

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    正義感溢れる女性警官が、新たなる視点で過去の事件をみたら、裏側にある真実に気づく。
    そのきっかけを与えてくれたのは「座間味くん」と呼ばれる一般人の中年男性との会話だった。
    三人の人物の会話で進む事件の内容が座間味の洞察力で真実に辿り着くというストーリー。面白い仕掛けだなと思う。

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    2022年11月05日
  • 罪人よやすらかに眠れ

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    北海道札幌市にある大きな屋敷。そこを訪れる事になる客には、ある条件がある。

    北海道・中島公園近くにある屋敷を舞台に、屋敷を訪れる事になった客たちの「業」を住人が暴くという連作短篇ミステリです。
    裏表紙の内容紹介には、「極上”館”ミステリ」とありますが、別にその館(屋敷)の中で事件が起こるわけではなく、屋敷の外で起こった事件を屋敷の住人が推理するという、石持さんの小説によく出てくるいわゆる安楽椅子探偵もののような感じ。
    何となく後味悪く、ほんのり謎を残しつつ終わりまるので、続きを待っているというファンの方が多いらしいのも頷けます。

    余談ですが、石持さんの書く小説の犯人は(正しい意味での)確信犯が多く、私はそういった動機がとても好きなので、石持さんの小説を読んでいるとやたら動機が気になってしまいます。

    ***

    こちらは「業」を背負った死者が、閻魔大王の娘と生き返りをかけた推理ゲームをする小説。こちらの方が後味は良いです。
    →『閻魔堂沙羅の推理奇譚』(講談社タイガ)/木元哉多

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    2022年10月24日
  • 三階に止まる

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    タイトルに惹かれて読んでみた。プラス表紙のデザインがかっこよかったから。短編集。
    なんとなくホラーっぽいのが読みたい方にオススメ。

    [印象に残った短編]
    転校
    めちゃ気持ち悪くなった、吐きそうになった…

    心中少女
    これから死のうしている女2人が心中しようとする場所に既にある女性の死体があるのを発見する。そして推理し始める。

    黒い方程式
    ゴキブリを退治しようとしただけなのに、まさかの展開。いまのコロナ禍でタイムリー。

    三階に止まる
    こんなマンション、家賃が安くても絶対に住みたくない…!気味が悪いなと思った。終わり方は個人的には面白かったです。

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    2022年10月24日
  • 顔のない敵

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    対人地雷ミステリーって異色すぎる。
    “地雷”と聞いても、踏んだ瞬間爆発するものぐらいの認識しかなかった。
    なので、この短編集を読んで「自分はその性質さえも全く理解できていなかったんだな」と少し後ろめたい気持ちになった。
    地雷を取り巻く人間関係や環境を題材にしながらも、作品として面白いと思わせるのはさすが。

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    2022年10月16日
  • 崖の上で踊る

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    人がバタバタ死んでも大して動じない人たちが、なるほど著者の作品だよなと、他のレビューを読んで思った。あくまで冷静。そういうところにいつも落ち着かない感じを覚えるのかな?でもなんか読んでしまう。
    仲間うちに犯人がいることは知りつつ、表向きは普通に和やかに、協力しながら過ごしていくという不思議な状況。冷静に犯人を解き明かしていく探偵役も、最後はめちゃくちゃ冷徹だよなぁ。このあとどうなるのかも興味深い。

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    2022年10月14日
  • Rのつく月には気をつけよう

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    お酒と食べ物のマリアージュ、アクセントとしてのミステリ。ちょっとした違和感を覚えながらもサラサラ読めました。最後に違和感の正体もハッキリしてスッキリ。お酒と食べ物の組合せも試してみよう。

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    2022年10月09日
  • 崖の上で踊る

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    クローズドサークルの構築法が独特なのは平常運転。「一人殺したからもう一人殺しても変わりない」とある種エゴを満たすための快楽殺人に近しい動機での連続殺人。相変わらず倫理観の欠如が激しい。さらに、探偵役も既にそれに加担している以上、その罪を咎めることが自己否定になるという矛盾を抱えた挙句、犯人を特定した後の着地点が面白い。ホームズ&ワトソン形式で読者に寄り添う目線があるおかげで思考する余裕が出るのも相変わらず配慮があった。

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    2022年09月27日