あらすじ
長江、渚、夏美は大学時代からの飲み仲間だった。やがて長江と渚は夫婦になり、夏美は会社の同僚・健太と結婚、それぞれ子を持つ親に。長江の海外赴任でしばらく途切れていた“宅飲み”が、帰国をきっかけに復活。簡単&絶品グルメをアテに、世間話はいつも思わぬ方向へ……。いつもの仲間が集れば、おいしい料理と「謎」を肴に宴の始まり。あの小粋な“宅飲み”ミステリーが帰ってきた!
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Posted by ブクログ
前作から随分時間が経ってしまったが、お気に入りの一冊だったので、続編が出てとても楽しみながら読んだ。
酒の肴と謎解きという、私の好きなものが一気に摂取できるような本なので、とても味わい深い。
ラストの作品のおちは想像していたので、「やっぱり」と感じた。
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学生時代からの友人夫婦、二組が自宅飲み会をしながら、日常のふとした謎を解いていく。
気軽に読める短編集。
最後のひっかけににやりとさせられた。
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「ふたつ目の山」「一日ずれる」「いったん別れて、またくっつく」「いつの間にかできている」
「適度という言葉の意味を知らない」「タコが入っていないたこ焼き」「一石二鳥」
7話収録の連作短編集。
2007年に刊行された『Rのつく月には気をつけよう』の第二弾。
前作は未読だが1話完結になっているので問題なく楽しめた。
長江家と冬木家、仲良し二家族が美味しい料理とお酒を味わいながら身近に起きた出来事を推理するグルメミステリー。
推理自体は強引な物もあるが、その柔らかな発想に驚く。
たこやきの章ではゾゾッとし最終話でニンマリ。
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酒と肴と日常の謎。
いつもの仲間と宅飲みしながら世間話をする。
この緩んだ空気感が良い。
だけど長江の一言がこの空気を一変させる。
彼の推理が導き出す真相はいつも予想外で、思わず仰け反ってしまう。
純粋に“推理だけ”で読者を楽ませてくれるから、このシリーズは面白い。
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前作に引き続き、こちらも面白く、一気読み。
ただ、当事者が参加していた前作の方が、すっきりするかな。
今回も、最後の章でハッピーエンド。
終わり方が素敵。
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時代の流れの速さにクラクラしましたねぇ。
あの3人が、親になったと思ったら!それ以上のことまで!!あらあらまぁまぁ!と、親戚のおばちゃんのような気持ちになりました笑
相変わらず、美味しいものと美味しいお酒と楽しいお話。ぐんぐん読めます。
もっと読みたいなぁ。ギブミー後日談。
新婚さんと姑・舅たちも楽しそう。
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謎解きの物語ではあるので、ジャンル的には
「ミステリー」なのですが、特に殺人事件が
起こるわけでもなく、日常のごく些細な出来
事に対する「その理由」を解き明かすストー
リーです。
最近よく目にする日常ミステリーとでも言う
のでしょうか。
そこの各種のお酒や、肴の描写も加わり、そ
れらがさらに日常度を増していて、よりリア
リティを増しています。
読み終えて思ったのは、一つの出来事に対し
て見方を変えると、こうも導き出される結果
が違うのか、と感心してしまう短編集です。
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食べながらの謎解き。
毎回、話題に事欠かないよね。
楽しい食事会、参加したい。
そして、そーきたか。
そことそこか〜!
その謎は解けなかった(笑)
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石持浅海ワールド全開。
短編の中で、小さな謎を手がかりにして、見方を反転させていく。
登場人物が、身近にはなかなかいないスタイリッシュで理想的なキャラクター。
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いい酒が手に入ったから、ではなく、美味しいもの作ってそれに酒を合わせるという肴も酒もしっかり楽しむ飲み会。そりゃ話も弾むでしょう。前作はうろ覚えだけど、長江揚子江の件は懐かしかった。謎解きは発想が違いすぎてビックリだけど、正解かどうかはわからないところが良い。
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にやっと終わった前作からの続き、こんな形で終わるとは!またもにやっと幸福感に包まれて終わりました。続編出たら嬉しい。この人達をずっと見てたい。お気に入りは、そんなわけで最後のエピソード、一石二鳥。
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1から9年経過してからの出版だったからか、登場人物も年齢を経ていて、二組とも子持ちの夫婦になってた。そのせいか2は子供の絡みが多いね。圧力鍋の受験の話はちょっと疑問。プロに任せたから可哀想ってことはなくない?父親が教えたから愛情ありってわけでもないと思うけどなぁ(-_-;)。たこ焼きの話の旦那はかなり嫌だ。家庭に向かない人だよね。最後の一石二鳥はびっくりだったわ。まさかの時間経過。
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石持さんらしい、机上の論理で色んな事が明かされるこのシリーズ。
性質上、理屈っぽいところもあるけど、ものの見え方がくるりと変わる様はなかなかの快感。
お酒と肴を楽しみながらの、殺人も、重たい事件もない日常の謎なのも気軽に読めていい。
最後の作品のあれだけは読めたのがなんだか嬉しい。
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とてもこの作者らしい作品かと。屁理屈、裏読み、深掘り…果たして真実は揚子江氏の解説の通りであるのかどうかまでは検証されず、ぞっとした空気感を残したまま漂う短編集。
わたしの大好きな「考え過ぎでしょ」パターンをいくつも繰り出してくれる石持作品を読み続けるうちに、ついにわたしにも碓氷優佳が憑依したのか、ラストが読めてしまいました。(そんなに難しいわけじゃないけどね)
これからも変態的深読みの石持ワールドに期待しています。
Posted by ブクログ
前作『Rのつく月には気をつけよう』が刊行されたのは、約12年前。元号を跨いで続編が刊行されるとは。その間、自分が石持浅海という作家と付き合い続けてきたということでもあり、歳を重ねたということでもあり。
いつもの仲間が酒と美味い肴を持ち寄り…というフォーマットは前作と変わっていないが、作中の人物たちも歳を重ね、家庭を持っている。前作の話題は恋愛ネタばかりだったが、今回の話題はバリエーションが多い。
そして、探偵役に当たる長江高明の薄ら寒い洞察力も、相変わらずというわけである。石持作品の探偵役としては、碓氷優佳や座間味くんに匹敵するだろう。ふと思い出したエピソードに、長江だけは違う構図を見ている。
「ふたつ目の山」には、いかにも日本社会的な縮図を。「一日ずれる」には、教育事情の裏側を。かと思えば、「いったん別れて、またくっつく」では下世話な推測を窘め、かと思えば、「いつの間にかできている」ではまた教育事情の裏を読んでいるし…。自分の息子とはどう接しているんだよおい。
「適度という言葉の意味を知らない」は…それよりも知るべきことがあるだろおい。「タコが入っていないたこ焼き」は…こういう人はいるのだろう。反面教師にしたい。何だか家庭ネタが多いな。すいすいと読み進み、最後の「一石二鳥」。……。ああ、そうでしたよええ。自分の迂闊さを思い知った。
正直あまり印象に残らなかった前作だが、あれだけは忘れもしない。それなのにまたしても…。さて、これを今度こそシリーズ完結と受け取るか、さらなる続編の予告と受け取るか。こういう血の宿命は、自分なら勘弁願いたいが。
座間味くんシリーズと同様、あくまで長江の想像に過ぎない。頭の回転が速すぎるばかりに、人と違うものが見えるというのはしんどいだろうなあ。毎度毎度、何か裏があるエピソードばかりというのは、まあご愛敬であろう。ご都合主義を気にせず読むのが吉かと。
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続編。
結婚して子どもができてからのこういった仲はとても良いですよね〜。家族ぐるみの仲。ほんとに家族になるし笑
今回食より謎の方が印象強かったかも。
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#rのつく月には気をつけよう賢者のグラス #石持浅海 #読書記録
装丁がとにかく可愛い飯テロ系ライトミステリ。
一話目はうむ、軽すぎてイマイチ、と思いつつも、食事とお酒の描写がうまくて読み続けると、だんだん慣れる。
そして最後はよくあるアレですね。
なんかおかしいな、と思ってましたが、そうか!なるほど。
コロナ禍でなければ、すぐにでも飲みに行って美味しいもの呑み食いしながら読みたい本でした。
もう、食とお酒の欲が湧く。
そしてこれ続編だったんすね、と読み終えてから気づく。
美味しいもの目当てに、一冊目も読んでみよう。
目次の絵も素敵。
#ryuitadani
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料理とお酒、それに日常のミステリ。前作も楽しかったけど、本作も良かった。お酒とそれにあった肴、ほしくなるよねぇ。たしか前作のときは、それで銀杏を肴に日本酒を呑んだのだった。当時は独身だったから、できたことだよね。本作は前作から10年くらいたち、あの人たちもその分、年をとってかつ子どもまでいる。偶然だけど、自分の変化とも重なっちゃうのが楽しい。
前作は最後に、そうだったんだというサプライズがあった。本作もそれを期待しながら最後のエピソードを読んだものだ。
あぁ、そういうことだったんだね。賢者のクラスって。
読後も気分良い作品だった。
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おお、相変わらずおったまげた長江くんの推理の連続に苦笑いだ。『ふたつ目の山』でいきなり「いくらなんでも」ってあきれつつ、「では次はいかなる無茶を」とばかりに読み進めている。これはゴタゴタ考えるんではなく、「こりゃまたいかがなものか」とつぶやきながら愉快に読み進めればいいのだ。長江くんみたいな友だちいなくて良かったよ。あんな洞察魔ならば、彼のほうから俺を友だちに選ばんだろうね。
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仲の良い3人組+ゲストでのゆるゆるした飲み会が、お互い子供が小学生まで成長した夫婦二組の家飲み会になって帰ってきた。美味しそうなアテとそれに合うお酒をいただくうちにふと思い出したエピソードの裏側を悪魔的頭脳と称された長江が解き明かす。前作も読み返したけどどうも長江の解釈が一方向に固まり過ぎているように感じてもやもやする。前作は恋愛、今作は家庭の胸の内なので正解は一つではないだろうから仕方ないのかもしれないけど。「いったん別れて、またくっつく」が最後気に入らないけどまだすっきり。でも最終話「一石二鳥」の締めは鮮やかだ。
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大学時代の酒好き仲間である長江高明、熊井渚、湯浅夏美の3人が美味しい料理とそれに合う酒、そしてちょっとした「謎」を肴に繰り広げる宅飲みミステリシリーズの第2弾。
今回も、ローストビーフとナパバレーの赤ワイン、サーモンの粕漬けと米焼酎、いかの肝焼きと秋田の酒、鶏手羽中の煮つけと紹興酒、豚バラ焼きとオーストラリアの白ワイン、たこ焼きとビールなどなど、思わず飲みたくなる取り合わせ。
そんな楽しみにしていたシリーズだけど、長江と熊井が結婚し、夏美も夫の冬木と参加するようになり、二組の夫婦の飲み会になったからか、男一人に女二人というアンバランスな関係や、毎回一人招かれるゲストの持ち込む謎という新鮮みがなくなり、マンネリ感が拭えない。
「賢者」として謎を解く長江(揚子江)の推理も、今回はどれもこじつけっぽくて、なんだか素直に受け入れられない。
月刊誌に不定期に掲載された短編を集めた作品だからか、毎回この飲み会の説明が入るのもなんだかくどいな~って感じ。単行本に収録するときにそのあたりを改稿しないのか・・・髙村先生を見倣ってほしいわ~。
ラストに掲載された「一石二鳥」では思い込みをうまくつかれて二度読みすることになったけど、「で、次は6人でやるの?」て思うともういいかな~って感じ。
Posted by ブクログ
12年前に出た『Rのつく月には気をつけよう』の続編。前作で独身だった飲み仲間が、結婚して子供がいる設定になっている。
当時の3人に、旦那が1人加わり4人となり、互いの家に集合して美味しい酒と肴で飲み会を開く。そこで1人が奇妙な話を披露する・・・というストーリー。
話を聞いた探偵役が意外な真相を言い当てるのだが、石持さん独特の論理展開がここでも繰り広げられるので、納得出来る様な出来ない様な不思議な感覚。面白いかったけどね(^-^)。
最終話の仕掛けも著者らしくて良かった。
Posted by ブクログ
【収録作品】ふたつ目の山/一日ずれる/いったん別れて、またくっつく/いつの間にかできている/適度という言葉の意味を知らない/タコが入っていないたこ焼き/一石二鳥
謎解きは正解を確かめようもない類のもの。表面的な絵をひっくり返すことに焦点を当てた結果、こじつけ気味な「真相」になっているのは否めない。
PTA関連や中学受験の話は、首を捻りたくなる。著者もこの分野は聞きかじりか。父親に勉強を見てもらうというのは親子の交流ではなく、断絶を招く危険が高い行為だ。微笑ましくもなんともない。合理的な父親より理想を押しつけてくる父親のほうがましとは限らない。