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Posted by ブクログ
北海道札幌市にある大きな屋敷。そこを訪れる事になる客には、ある条件がある。
北海道・中島公園近くにある屋敷を舞台に、屋敷を訪れる事になった客たちの「業」を住人が暴くという連作短篇ミステリです。
裏表紙の内容紹介には、「極上”館”ミステリ」とありますが、別にその館(屋敷)の中で事件が起こるわけではなく、屋敷の外で起こった事件を屋敷の住人が推理するという、石持さんの小説によく出てくるいわゆる安楽椅子探偵もののような感じ。
何となく後味悪く、ほんのり謎を残しつつ終わりまるので、続きを待っているというファンの方が多いらしいのも頷けます。
余談ですが、石持さんの書く小説の犯人は(正しい意味での)確信犯が多く、私はそういった動機がとても好きなので、石持さんの小説を読んでいるとやたら動機が気になってしまいます。
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こちらは「業」を背負った死者が、閻魔大王の娘と生き返りをかけた推理ゲームをする小説。こちらの方が後味は良いです。
→『閻魔堂沙羅の推理奇譚』(講談社タイガ)/木元哉多
Posted by ブクログ
ーこの館に、業を抱えていない人間が来てはいけないんです。ー
この本の表紙をめくると、こんな一文が目に飛び込んでくる。
パッとは分かりづらい文章で、妙にひっかかる(わざとかな)。「抱えてない人は来てはいけない」つまり、抱えている人だけ来てもよいということか。
『業』というと、内に抱えた恨みや憎しみ、自分ではどうしようもできない運命や生まれつきの悪しき心など、おどろおどろしいもののようなイメージがある。そのようなものを抱えて、館に逃げ込んでくる人の話なのだろうか。
札幌市の中島公園近くにある大きなお屋敷に、偶然足を踏み入れることになった通りすがりの7人による7つのお話。短編仕立てだ。
そのお屋敷の立派な門には、近くにある公園と同じ『中島』という表札がはめ込まれている。家主であろうと思われる中島夫婦とその娘と思しき碧子ちゃん、見目麗しい容姿の北良さん、執事(らしき存在の)木下さん、メイド風情の菖蒲ちゃん。彼らのテンポのよい会話や振る舞いのおかげで、後味が悪い話ばかりなのだが不快な気持ちにならずに済むような気がする。
いい意味で予想を裏切る面白さだった。
この著者の本を読むのは3冊目だが、ミステリーとはいえ、証拠やアリバイがどうのというものではない。人の行動や言動から心理を読み取り、真実を導き出すというのものなので、長編だと読み疲れがして辛いものがある。だからわたし個人の意見では、こういう短編が合うと思う。
この屋敷は現実には存在しないんじゃないのかな。
中島公園内には菖蒲池があり、木下成太郎の像がある。あのお屋敷と一緒だ。
業を抱えた人間が救いを求めて迷い込む不思議な館。
でも『北良』という何かは存在しない。 彼は果たして何者なのだろうか。または何を象徴する存在なのだろうか。はたまた彼だけが、実在する人物なのだろうか。
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小説・文芸
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