石持浅海のレビュー一覧

  • わたしたちが少女と呼ばれていた頃

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    石持さんらしい語り口、久々たのしかった!
    『扉はとざされたまま』シリーズ、
    名探偵?碓氷優佳の女子高生3年間のオハナシ。
    秀才っぷりは高校時代からだったのね、がわかる
    6話のエピソードが、これまた面白い!

    表紙に描かれる8人の同級生。1話毎に友達が増えていくあたりも楽しい。美しく、頭がよく、性格もよい優佳のエピソードが続く。
    だがしかし、だかしかし。
    ラスト7話目で、さすが石持先生。
    本作の語り手「上杉小春」が気づいてしまう。
    親友と思っていた碓氷優佳の本性を。

    名推理をさらっとやり遂げてしまう頭脳
    それを積極的に使い、人助けはしない・・・
    そんな本性を。

    名探偵イコール、正義とは限らな

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    2025年12月01日
  • 銀河英雄伝説列伝1

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    ネタバレ

    恒久平和なんて人類の歴史上なかった。だから私はそんなもののぞみはしない。だが何十年かの平和でゆたかな時代は存在できた。吾々が次の世代になにか遺産を託さなくてはならないとするなら、やはり平和がいちばんだ。そして前の時代から手わたされた平和を維持するのは、つぎの世代の責任だ。それぞれの世代が、のちの世代への責任を忘れないでいれば、結果として長期間の平和がたもてるだろう。忘れれば先人の遺産は食いつぶされ、人類は一から再出発ということになる。まあ、それもいいけどね。

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    2025年11月23日
  • パパたちの肖像

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    読めてよかった。
    子育てに悩むパパたちの叫びが、胸にズドンときた。
    ママたちと同じくらい、パパたちもうまくできなくて泣きたくなる時があるんだ。
    泣きたいのはママもパパも一緒なんだ。

    子育ては、子どもと向き合うのと同時に、夫婦がお互いに向き合わないといけないチームプレーが必要なんだと、思い知らされた。

    特に「俺の乳首からおっぱいは出ない」と「髪を結ぶ」は、泣ける。
    乳児期に感じる焦りと、親としての自信喪失がこれでもかというくらいリアルに描かれていて、当時の記憶が蘇って、本当に泣いた。

    パパにはもちろんおすすめしたいが、ママにこそ読んでほしいと思う。
    パパの気持ちがわかれば、パパに対しても優

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    2025年10月21日
  • パパたちの肖像

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    ネタバレ

    石持浅海さんの息子の進学、ふいに泣かされた!!息子が遠方の大学に旅立つシーンで。当たり前のように毎日おはよーとか言って一緒にいるけど、ずっと続くわけじゃないんだなぁ。旅立ったら淋しくなっちゃうなぁと思って。自分の学歴思考で子供の希望を閉じ込めないようにしなくては!
    カツセマサヒコさんの専業主婦家庭の話もよかった。競争からはみ出た家庭かもしれないけど、それでもいいなと思えた。
    外山薫さんの損してる気分になってるパパの話も、妻がちゃんと家庭のことも考えてるのがわかって読んでてホッとした。

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    2025年10月08日
  • 女と男、そして殺し屋

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    中短編集。表題作は中編で複雑な人間関係と殺し屋の関わりが堪能できました。
    そして殺し屋3人それぞれの短編も読めて満足の一冊でした。

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    2025年10月01日
  • 扉は閉ざされたまま

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    面白かった〜〜〜〜!!
    最初から犯人のやった事が全部わかった上で、その密室を開けられないようみんなを誘導するお話。
    ずっと探偵役の人に確信をつかれそうになって、のらりくらりとかわして、ってやってるから、すごいヒヤヒヤする。
    主人公が犯人だから、そっちに感情移入しちゃって、何か言われる度にドキッとしてた。
    天才VS天才ってことで、私がその場にいても何も気が付かなさそう。
    続編?があるからそっちも読みたい。
    文庫化に際して付けられた前日談?的なのも動機が動悸たり得る所以なのかなと思ったから、是非文庫で読んでは欲しい。
    動悸が薄いとか言われてる?ぽいけど、個人的には、そんなことないと思う。自分と仲の

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    2025年09月27日
  • パパたちの肖像

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    ネタバレ

    自分は乳幼児の母という立場なんですが、共感する!、耳が痛い!と交互に思いながら拝読しました。
    どんなに自分がしんどくても、「だって俺は親だから」と疲れや苛立ちを抑えて子供に対応する場面は共感したし、妻からなんでこんな簡単なことができないんだ、という表情をされて、夫が自分は子育てに向いてないわぁと落ち込む場面は、耳が痛かった・・
    当時わたしも似たようなことをしてました・すいません・・

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    2025年08月24日
  • 夏休みの殺し屋

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    すごく読みやすく、分量も多くない。伏線回収もしっかりあり、良かったです。殺す場面というより、どうしてその依頼をしたのかという謎に焦点を合わせた作品なので、グロ描写もほぼなく、ライトな感じだと思います。これが続編っぽいので、前の作品も読みたいです

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    2025年08月03日
  • 殺し屋、続けてます。

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    シリーズ第2弾。今回も楽しませていただきました。今回は、女性の殺し屋も登場。主要登場人物が全員愛しい。次巻も読みます。

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    2025年07月30日
  • 二千回の殺人

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    読んでから6年経つ

    ショッピングモールのエスカレーターを見る度に
    ちょっと大量殺人が思い浮かぶくらい

    記憶に残る面白さ

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    2025年07月30日
  • 彼女が追ってくる

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    面白かったー!
    石持さんの碓氷優佳シリーズはさらっとしてて読みやすくて、ちょうどいいミステリー!
    何作か拝読したけど、最後まで読んで、あ。ってなる。
    今回も優勢になって、劣勢になって、また優勢になってそこから、、のこの流れが本当に良かった!

    犯人に捕まって欲しくない、バレそう、いや、まだいける、が詰まった作品だった!
    次の作品読むのも楽しみ!

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    2025年07月24日
  • 夏休みの殺し屋

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    富澤允と鴻池知栄の殺し屋物語の短編集。
    それぞれのグループ(?)の依頼案件が交互に置かれているが、最後の「夏休み中に」というオプションが付いた案件には、接触はないものの両者が関わっており、任務完了後に経緯を推理する場面まで描かれているのが他とは違う。
    倫理的にはものすごく良くないにも関わらず、彼らに肩入れしたくさえなるのはどうかと思うが、それを脇において楽しんだ。

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    2025年07月13日
  • 君の望む死に方

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    『扉はとざされたまま』の続編、『彼女が追ってくる』へとつづいていく、碓氷優佳シリーズ第2弾『君の望む死に方』。
    間違えて『彼女が追ってくる』を先に読んでしまったのですが、問題なしっ!十分楽しめました。

    設定が面白い! 殺されたい大企業社長の日向と、日向を殺したい若手幹部候補の梶間。
    二人の想いは計らずとも一致、研修中である
    今夜、完全犯罪が行われるはずだった。
    双方、準備は万端。

    幹部候補生たちの研修という中、登場人物達の心理描写が丁寧すぎるくらいに深掘りされいくなかで、梶間の殺人計画が少しずつ狂っていく。
    すでに、碓氷優佳の推理が始まっていた。
    ゲストとして呼ばれていただけなのに。

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    2025年07月04日
  • 風神館の殺人

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    館×クローズド・サークルもの。復讐のために集まった10人の男女が1人ずつ殺害されていき、疑心暗鬼に囚われていく。誰が敵で誰が味方なのか?共通の目的を持つはずの“仲間”がなぜ殺されなければならなかったのか?クローズド・サークルの必然性を作るための特殊なシチュエーションと、石持さんらしい心理戦の秀逸さに惹き込まれた。

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    2025年06月16日
  • 彼女が追ってくる

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    碓氷優佳が探偵役を務めるシリーズの三作目。
    小さなほころびから犯人を当てる碓氷優佳の恐ろしさを犯人目線で体感しました。
    話の締めも最高でした。

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    2025年06月06日
  • 夏休みの殺し屋

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    ネタバレ

    一風変わった推理もの。シリーズは全て読んでいるが、時間が経ちすぎて、覚えていない話もある。殺し屋がお休みしているので夏休みか、と思ったら、そんなことはなかった。
    殺し屋の富澤と鴻池、両方が出てくる。

    1近くで殺して
    富澤サイド。オプションが第一発見者を指定するもの。このオプションは予想外だった。事件も割と複雑で、全容が見えるまでは時間がかかる。
    2人形を埋める
    鴻池サイド。今回の連作短篇は家族を失う、という話が多い。1も兄の復讐だし、2も子どもを失って精神のバランスがとれなくなった女性がターゲット。精神のバランスが失われて、そういう行動する?と思ってしまうが、私の想像力が足りないだけかもしれ

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    2025年06月02日
  • 君の望む死に方

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    碓氷優佳シリーズの二作目。倒叙×未必の故意を軸に展開されるロジカル対決が見もの。前作の魅力を受け継ぎつつ、一味違ったテイストの一作品として楽しませてくれて、今後のシリーズを追うのが楽しみになった。

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    2025年05月26日
  • 扉は閉ざされたまま

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    ネタバレ

    主人公である伏見と、探偵役である碓氷の掛け合いが緊張感があった。読者視点からすると、やはり伏見側に立って読んでしまうためジリジリと追い詰められる感じがとてもゾクゾクさせられた。

    物語終盤まで、動機やなぜ扉を閉ざしておきたいのか、といった謎が残ったまま進行していき、最後には理由も語られた。
    個人的には動機に納得しづらい部分が多かったが、解説の光原百合さんが色々ツッコミ(いちゃもん)をつけてくれたおかげで、ある意味スッキリと腑に落ちた。

    とにかく最後まで楽しめた作品だったので、是非周りにもオススメしていきたいと思う。

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    2025年05月23日
  • 銀河英雄伝説列伝1

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    ネタバレ

    読み終えるまでに時間はかかったものの、三作くらい読むと後は毎夜日課になって直ぐ読み終えた。
    各者の銀英愛が眩しい。
    太田忠司の暖かで素直なミステリも素晴らしい。
    小川一水はビジュアル面で印象的に切り取って終わる。
    小前亮の実に正攻法な艦隊同士の大戦は銀英伝の面白みを再確認させる。
    藤井太洋の短編は「これどうなってるのかな…」などと見ていたら実に衝撃的な展開で成程!と。ある意味ニヤリともした。
    激推しは高島雄哉の「星たちの舞台」で、ヤンというキャラクターを見たまんまのパロディやコピーにせず、彼ならばこの状況ではこうもあり得るだろう、という絶妙で繊細なキャラクターに仕上げ、若き日のヤンの繊細さに惚

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    2025年05月13日
  • 扉は閉ざされたまま

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    ほんタメで絶賛されていたミステリ『扉は閉ざされたまま』。ほぼ一気読み!
    大学時代のサークルの同窓会、約半日、高級宿で起こる、ある意味クローズドサークル。
    部屋から出てこない友人をめぐり、ただ寝てるだけ?それとも事故?などなど、お話は犯人の思惑の範疇ですすむ、倒叙ミステリ!

    天才犯人VS天才探偵の会話劇。警察も登場しません。
    なぜって、事件が起きていること自体みんな気づいていないから。なので犯人、探偵も本人達しか気づいていない!ヒリヒリする!
    理系の天才設定ではないので、読者が理解できるのが◎。

    確かに、扉を壊して部屋に入るって、実際難しいよね。常識をしっかり落とし込んでいる点と正義感が入り

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    2025年05月12日