石持浅海のレビュー一覧

  • BG、あるいは死せるカイニス

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    面白かったです。
    楽しめました。
    まず、設定にビックリ!石持ワールド全開です。
    ラストも驚きました。小説の中だけのありえない話なんだけど、
    リアルな世界にもちゃんとつながっていて、おもわず、唸ってしまいました。

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    2010年01月13日
  • BG、あるいは死せるカイニス

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    全ては女性として生まれ、
    その中で一部が男性化するという社会の話。
    ある日、男性化筆頭の優等生の姉が誰かに殺される。
    乱暴をされた形跡。
    女性が多い社会。
    女性が男性をレイプすることはあっても、逆はありえない社会。
    寝台列車の中で読んだ。

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    2010年01月02日
  • BG、あるいは死せるカイニス

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    おおお。面白かったです。
    生まれた時はみんな女で、後に一部が男性化するという世界でのミステリ。
    設定は変わってますが、普通の感覚で読めます。
    その世界ならではの謎が散りばめられていて、非常に面白かったです!

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    2009年11月29日
  • 温かな手

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    やばい。まじ好き…!
    今年読んだ中では一番好きな1冊かも。ラスト、泣きました…。
    ほのぼの…でもしんみりと哀しさも染み渡ってくる、石持ミステリ。切ないハッピーエンドが美しすぎます・・・

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    2009年10月10日
  • 温かな手

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     問:畑寛子と北西匠の共通点は。答:謎の生命体(人型)と相利共生(共生関係を結んで生活していること。 その生命体は見かけは人間と変わらず性格は穏やか、美味しい料理を作って勧めてくれる。そして食後に手を握ってエネルギーを吸い取り、自らの糧とする。 宿主の人間は食べ過ぎても太らないし、パニックに陥ったときも興奮による無駄なエネルギーを取ってもらって冷静になることができる。 とてもお得な同棲相手でうらやましいくらい。 ただ、魂のきれいな人のエネルギーじゃないと美味しくないのですって。 そして本作は推理小説であります。 生命体ギンちゃんとムーちゃんは安楽椅子探偵の才能を持っているのです。 宿主の畑さん

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    2011年09月09日
  • 温かな手

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    090210貸出
    あえてミステリに入れず。
    石持さんらしい、温かなお話。人は殺されてるけど。
    あんな2人がいたら会ってみたいなあ。

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    2009年10月04日
  • 顔のない敵

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    面白かったです。楽しめました。地雷を題材にした連作っぽい短編6作品と処女短編1作品の計7作品です。
    石持作品は推理を楽しむという大前提があるので話の流れで「これはちょっと?」とか考えないようにしています(笑)

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    2009年10月07日
  • 顔のない敵

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    わたしは石持浅海信者です、たぶん。
    この人の書く推理小説が好きで好きでたまらない。

    人が、自分の果たすべき役割をしっかりと知っていて、根を下ろして生きている感じが好きです。
    あとは、ひたすらに綺麗な理論と、余計なところのまったくない謎も。

    設定がそのまま謎解きに生かされていて、推理小説として無駄がまったくないんですよ。
    アイルランドの薔薇からずっと大好きです。

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    2009年10月04日
  • セリヌンティウスの舟

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    面白かったです。堪能できました。ちょっとくどいくらいの本格物です。じっくりと推理したけど、やっぱりおいらのへなちょこ推理では足元にも及びませんでした(笑)・・・が、しかし、小説だから許せるけど、自殺を美化することはおいらには出来ません( ̄‥ ̄)=3 フン

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    2009年10月07日
  • BG、あるいは死せるカイニス

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    ミステリと言えば十分ミステリなんですがパラレルワールドなのに違和感なく、ある種青春もの。
    読んで損はなし。石持さんは凄い。

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    2009年10月07日
  • 君の望む死に方

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    ネタバレ

    日向と梶間と優佳の3人の思惑が絡み合った頭脳戦。前作の『扉は閉ざされたまま』と同様にその心理戦を楽しむことになる。これまた前作同様に事件が起こる(発覚する)前の出来事なので当事者たちと優佳以外は何にも気づかずにいるのが面白い。そして倒叙ミステリであるから「犯人は誰か」以外の読者の気を引くような「なぜ日向は梶間に殺されようとしているのか」という謎が最後まで残されている。正直その動機については少し現実的ではないと感じたが、日向の語りの中で既に示唆されていた論理ではあるから納得がいかないというわけではなかった。まだ事が起こっていない分前作よりもハラハラ感は薄れたが、頭脳戦と推理の気持ちよさは劣らない

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    2025年12月04日
  • 「真」犯人

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    ネタバレ

    冤罪を“晴らす”ために奔走する話ならいろいろ読んだけど、冤罪を“かける”ために脳みそをフル回転させる話は初めてだった。
    通常ならあり得ない事も芸術家の卵を支援するこの『芸術村』で起きた事件であれば成立する、
    と何故か私も思ってしまうから不思議。
    犯人をでっち上げて無事解決…しないところがまた面白くて一気読みした。
    読めそうで読めない展開が良い。
    でもホント書生さん(一般人)が居てくれて良かった、と心底思ったわ。

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    2025年11月25日
  • 扉は閉ざされたまま

    購入済み

    刑事コロンボを彷彿

    最初に主人公である犯人と犯行が明かされて、主人公の元恋人である天才研究者と手に汗握る謎解き攻防が繰り広げられる。同窓7人のキャラクターが明快で現実感があり不自然ではなく話に広がりが生じ好感が持てる。殺人動機が最後まで分からず、そこがこの物語のキモ。情熱があって冷たくない主人公と情熱があって冷たい元恋人との感情が別れの原因という表現が新しい。その後二人がどうなったかが書かれておらず読者の想像に任せていて余韻が残る。

    #切ない #共感する #ドキドキハラハラ

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    2025年11月23日
  • あなたには、殺せません

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    石持浅海さんらしい文章と構成で楽しく読み切りました。
    殺人を計画している人たちの相談に乗って不可能であることを証明し、殺人自体を未然に防ぐ団体の物語。
    その団体の本当の意味や相談者の受け取り方次第で事件がおかしな方へ向かっていく怖さが癖になる作品です。
    気軽に読める内容なのに、少しイヤミスっぽい人間の怖さなんかも楽しめる作品でした。

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    2025年11月06日
  • 「真」犯人

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    ネタバレ

    わたしの好きな石持作品が還って来た!
    考えすぎな人たちが、はたからみたら異常なシチュエーション(死体を横にして、など)で、冷静に知恵を出し合うという読む方も脳を振り絞るこの感じ、大好きです。

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    2025年10月27日
  • パパたちの肖像

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    面白かったです。母親も父親も等しく育児は一年生。母親目線は想像できるけど父親だとそうなるのかと。突拍子もなかったり的外れだったりにニヤリと笑ってしまう。真摯に取り組んでいるからこその笑いが漏れてしまった。どのパパさんたちも素敵でした。

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    2025年10月22日
  • 「真」犯人

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    ネタバレ

     石持浅海さんの新刊は、石持流の無理筋路線を維持しつつ、シチュエーションにひねりを加えた力作か。真犯人ではなく「真」犯人。その心は?

     舞台は、様々なアーティストを支援する、山あいの芸術村。芸術家の卵たちはニックネームで呼ばれるが、スタッフの「私」は、発明家のエジソンさんの死体を発見する。殺したのは、現場で倒れていた恋人で歌人の小町さんのようだが…。

     35歳で退村するルールのこの村で、小町さんは初めて物になりそうな村民だった。そこで村長は考えた。小町さんを逮捕させるわけにはいかない。誰か他の物にならなそうな村民を犯人にしてしまえ。そのシナリオを、「私」に描けという。

     こんなもん、設定

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    2025年10月20日
  • パパたちの肖像

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    7人の作家さん、みんなパパ作家さんだったとは。
    皆さん、ちゃんと子育てされてきたのかなと思える作品ばかりだった。
    子育てがテーマの作品で父親目線のものは少ないけど、男親ってこんな風に感じていたのかと新鮮な気持ちで読んだ。
    帯にも書いてあるように、この作品は「令和パパの心の声」なんだそう。夫婦で一緒に子育てするのが前提で書かれているところが、令和っぽい。
    いい意味で時代が変わってきたなと嬉しくなった。

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    2025年10月19日
  • 夏休みの殺し屋

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    タイトルから想像していた以上に、お話にバリエーションがあってすごく面白かった!殺し屋視点の話と、それ以外の人の視点も混じっていて飽きないし、殺し屋が依頼の裏にある事情を推理する構成が新鮮。特に「残された者たち」が最後まで真相が分からなくて意外性のあるラストに楽しめた。

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    2025年10月11日
  • 扉は閉ざされたまま

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    ネタバレ

    犯人が最初から分かっている倒叙ミステリー。
    犯人が誰か、どういうトリックなのかという謎は楽しめない代わりに、犯人と探偵役の息詰まる攻防を楽しむ作品です。

    伏見亮輔は冷静だし頭も良い。そして碓氷優佳も観察眼鋭く、賢い。二人は同類だと仲間内には思われているが、当の二人には決定的な違いが分かっていて ―― 。

    犯人の視点で語られているのでどうしても犯人側に肩入れしてしまいます。だからピンチになるとドキドキします。
    扉が閉ざされていることにどんな意味があるのか、本格推理の名に恥じない作品でした。面白かったです。

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    2025年10月05日