石持浅海のレビュー一覧

  • 見えない復讐

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    投資家である小池の元へ、大学の後輩にあたる田島が出資の依頼に訪れた。
    自分と同じ大学への復讐心があることに気付き、出資を決める。
    復讐における実行者と支援者。
    二人の天才が考える復讐とは…。


    一章ずつが短編のように楽しめる長編。
    この二人の天才の推理力に驚き、ストーリーに吸い込まれていきます。
    久しぶりにぞくっとした。。

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    2017年06月19日
  • 二歩前を歩く

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    ネタバレ

    ミステリー短編集。

    それぞれの主人公に起こる超常現象。
    理屈で解決できない不可思議な出来事には、ある法則があった。
    その法則が明らかになるとき、秘められた過去が・・・。


    理屈で説明できない超常現象。
    それ自体も不気味ですが、過去が明らかになった瞬間ぞくっとしました。。

    どの作品も読み応えがあり、そして読後は寒気がします。

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    2016年11月20日
  • 温かな手

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    ネタバレ

    一家に一人(?)ギンちゃんorムーちゃん!!欲しい。

    最後の終わり方、良かったなー。
    ほんわり、あったかくなったよ、心が。

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    2016年10月20日
  • 二歩前を歩く

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    一歩ずつ進む/二歩前を歩く/四方八方/五ヵ月前から/ナナカマド/九尾の狐

    起きている事象に科学的な説明は付けられない。その事象が表していることの説明が付くとき、求められているものが見えてくる。う ぅ 怖いです。その原因のようなことをしたご本人も。九尾の狐 にはホッとしたけどね。

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    2016年09月23日
  • 八月の魔法使い

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    読み終わった直後に、分からないところ、逃していたところをみつけだしたくて、その場で再読。 
    面白かった!!

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    2016年09月20日
  • 煽動者

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    普段は一般人と同じように生活をし、決められた週末にのみテロ活動を行う反政府組織。
    お互いのコードネームしか知らないメンバーだが、同じ目的に向かい日々活動に励む中で、結束力は上がっていた。
    珍しくグループ全員が集められた任務の夜…メンバーの一人が死体となって発見される。
    誰かに殺されたことは明らかだが、外部の人間が入ることは不可能な場所。
    犯人はメンバーの中に・・・?


    任務に取り組むとき、犯人を捜すとき、メンバーの会話がメインでストーリーが進むのですが、そのテンポの良さに引き込まれました。
    優秀な人材を集めたというだけあって、会話のスムーズさというか、一歩先を読む感じがすごくいい。
    こういう

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    2016年09月05日
  • 賢者の贈り物

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    一度は聞いたことがあるような童話を彷彿とさせる短編集。


    現代版というよりは、童話の要素が少しだけ入ってる感じでしょうか。
    日常で起こる何気ないことを「なぜ?」と掘り下げて考えていく。
    考える角度でいろんな想像ができるものだなぁと。

    すべての話に共通して出てくる人物の名前があって。
    それが同一人物なのかどうなのか…最後までわからず。
    引っかかるというか、気になります。

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    2016年08月27日
  • 玩具店の英雄~座間味くんの推理~

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    座間味くんの推理第二弾。

    座間味くんと大迫警視正の飲みの席に、新たに科学警察研究所の津久井さんが加わり、彼女の研究テーマから実際に起きた事例について話すことに。
    解決済みの事件や裁判中の事件、様々な事件について、座間味くんの超絶推理が繰り広げられ、誰も気が付かなかった事件の様相が明らかになっていく。


    座間味くんの超絶推理…圧巻です。

    解決済みの事件とか、特に問題がないように見せかけてというか、綺麗にまとまって見えるのに、そこに座間味くんは疑問点を見出す。

    座間味くんの着眼点、素晴らしいです。
    一般人ならではの視点とも言えますが、犯罪者の視点にも立てるのかなと感じました。

    矛盾がある

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    2016年02月25日
  • BG、あるいは死せるカイニス

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    ネタバレ

    人が皆XX(女性)で生まれ一部の人がXO(男性)に性転換する世界。本格ミステリのようなハウダニットを問うことはなかったがちゃんと読者にもフェアな内容で楽しめた。あと読む前に予想していたよりもSFしてて嬉しかった。ちゃんとストーリーに絡めてあってただの舞台装置じゃなかった。

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    2016年01月31日
  • 届け物はまだ手の中に

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    復讐に行き着くまでの心理状態をずーっと維持できるのが凄い。二通りの道を通ってちゃんと到着するのが凄い。それにも増してやっぱり女は強い。ウン!(^^)!

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    2015年11月19日
  • フライ・バイ・ワイヤ

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    ロボット!! 病気の少女の通学手段とはいえ、それは少女かロボットか?? 高校生がそこまで考えるか?と思うけれど工学大学の付属高校の特別クラスともなればお利口さんたちの集りかやっぱり。理路整然さと少しのひ弱さが同時に存在する高校生達でした。

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    2015年08月14日
  • 三階に止まる

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    どの作品もミステリの中に怖さが滲む短編集。とても好み。

    ・宙の鳥籠
    石持作品にはこういうあっさり系男女多い気がする。まあまあ。
    ・転校
    最高だった。オチはすぐ予想できたものの二段オチにぞくっとした。
    ・壁の穴
    魚住イケメンに感じてしまう~。その推理は至極まっとうというか誰か気付けよって感じだけど。
    ・院長室
    設定も内容もおもしろかった。
    ・ご自由にお使いください
    短く落としてこれぞ短編!
    ・心中少女
    収録作品の中では微妙。箸休めみたいな印象。
    ・黒い方程式
    まあそうなるよなー。恋愛小説になっててびびった。
    ・三階に止まる
    さすが表題作!おもしろかった!!

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    2015年05月29日
  • アイルランドの薔薇

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    物語はアイルランドの統一問題を背景に進んでいきます。

    日本人にとって宗教による争い(人殺し)は程遠い世界の話です。

    自分が思う宗教、宗派を絶対だと思うが故に争いは混迷を深めていき、創始者が愛だ恋だで説いていた教えを自分達の利権やプライドの為にひん曲げてしまう所が、神様を信じている人々を『劣る存在だな~』と思ってしまいます。



    物語の舞台はアイルランド北西部スカルゴーの湖畔の宿屋、南北アイルランドの統一を目指す武装勢力の副議長が何者かに殺された。

    怪しい宿泊客達...

    武装勢力の参謀長とその部下が粛清を加えたのか?

    武装勢力に敵意を剥き出しにする会計士...

    自分探

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    2015年03月24日
  • 水の迷宮

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    出口が見えない海底トンネル...
    頭上と足元を自由に泳ぎ回る魚たち...

    そんな、海の中を歩く事が出来たらどんなに素晴らしい事でしょう。



    水族館は人の手で海を再現しています。しかし敷地の広さや資金計画といった現実的な問題が本物の海の再現を阻みます。


    序章で不慮の死を遂げた片山雅道、彼は羽田国際環境水族館の為に何かをやっていた...

    物語は彼が死んだ3年後の命日が舞台...

    物語の欠片の全てが繋がった時、どうしようもない感動が瞼の裏から溢れ出す...





    取り敢えず水族館に行きたくなりました。

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    2015年03月24日
  • BG、あるいは死せるカイニス

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    性転換が人為的な操作で行われるというSFチックな世界観で描かれるミステリ小説。
    ミステリだけでなく世界設定だけで楽しめるし作者の文章はとっつきやすいので勧めやすい作品。

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    2014年12月03日
  • 耳をふさいで夜を走る

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    社会のために彼女たちを殺すしかない。
    そう判断した主人公の長い夜が始まる。
    彼が彼女たち3人を殺そうとする理由とは?
    彼が恐れる彼女たちの『覚醒』とは?


    連続殺人ストーリー。

    明確な殺意はあっても、その背景が見えないまま進んでいき、謎を抱えたまま読み進めました。

    危険を冒しても殺人という手段を選ぶ理由。

    殺す側、殺される側。

    結末は予想外のものでした。

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    2014年10月27日
  • 彼女が追ってくる

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    中条夏子はかつての親友・黒羽姫乃を殺した。
    愛した男の命を奪った女の抹殺を自らの使命と信じて。証拠隠滅は完璧。さらに死体が握る“カフスボタン”が予想外の人物へ疑いを向ける。夏子は完全犯罪を確信した。だが姫乃が残したメッセージが彼女を追い詰めていくことに…。
    得てして回りくどい論理展開になりがちな石持作品も今作は緊張感漂う雰囲気と見事にかみ合い,最上のミステリへと昇華された印象.今まで読んだ石持作品の中で一番好きかも.あの背筋が凍るセリフ,忘れられないな.

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    2014年10月26日
  • 八月の魔法使い

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    役員会議で提示された、報告されていない事故報告書。
    役員同士の責任の押し付け合いに巻き込まれた恋人からのSOSが届き、その謎に挑む主人公。
    限られた情報から、真相に辿り着けるのか。


    殺人事件でもないけど、展開にハラハラドキドキします。

    とある会社の役員会議。
    役員同士の争い。

    それだけ聞くと、どこにでもある風景に思えますが、中身はしっかりとしたミステリー。
    読み応えはあります。

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    2014年08月10日
  • 心臓と左手~座間味くんの推理~

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    いい!座間味くんがさくっと解決するのには違和感があるけれど(そもそも当たっているという証拠はない)、驚きを感じられてこれぞミステリって感じです。
    表題作の『心臓と左手』なんてまさにミステリ好きが食いついちゃう要素だらけではないですか!もうもう!殺し合い、切られた左手、心臓を食べることで力を継ぐ怪しげな宗教…それなのにしっかりミステリ。Rのつく月~を思い出す食事風景にもそそられます。最も前作の『月の扉』との繋がりを感じさせる最後の作品はいまいちだったかなあ。終わりがぱっとしなくて続編をアピールするために無理矢理入れたような気がしてなりません。でも、全体的には満足です。

    ただひとつ。警察がただの

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    2014年08月02日
  • 相互確証破壊

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     石持浅海さんの新刊は、本格的な官能小説だという。ついに来たか。石持作品にはしばしばエロスの要素が取り入れられており、素養はあったのだ。

     最初に言い切ってしまおう。本作は官能要素があるミステリーではなく、ミステリー要素がある官能小説である。いや、ミステリーの部分はおまけのようなもの。石持さんはミステリーではなく官能小説が書きたかったんだっ!!! 間違いないっ!!!

     このジャンルに詳しくはないが、迫真の描写は老舗のフランス書院文庫とかでも十分に通用するのではないか。通勤電車内で読むには適さない(読んだけど)。AVを文章化したみたいで、冷静に考えると笑える。明るいエロ描写とでも言おうか。

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    2014年08月01日