石持浅海のレビュー一覧

  • 彼女が追ってくる

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    『わたしは、彼女に勝ったはずだ。それなのに、なぜ、彼女が追ってくるのだ?』

    碓氷 優佳(うすい ゆか)が探偵として活躍するシリーズ、第3弾。
    最初から犯人は分かっているが、探偵(または警察)が、如何に真実に迫っていくか、その推理を楽しむ倒叙ミステリーです。
    刑事コロンボや古畑任三郎、福家警部補などで有名な手法ですね。

    会社経営者が集まり親睦を深める『箱根会』。
    集まったのは、中条 夏子を始め、旧友の黒羽 姫乃など9人。

    そして、1人が被害者となり、1人が犯人となった。
    そこから始まる犯人探しの推理合戦。
    警察がいない中で、如何に犯人を捜し出すのか?

    色々伏線もあり、二転三転するストーリー展開。
    今回の碓氷の推理も、冴えていますね。

    最後の一行で事態がひっくり返る展開は、流石です。
    こう言う形で、どんでん返しが来たか〜

    次回作にも期待大です。

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    2019年10月30日
  • わたしたちが少女と呼ばれていた頃

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    中高一貫のお嬢様学校の中でも優秀な生徒が集まる特進クラスに外部から入学してきた碓氷優佳。
    冷静な分析で日常の謎を次々に解き明かす。

    高校生の碓氷優佳。
    同級生たちと、はしゃぐ姿は普通の女子高生そのもので微笑ましく。
    ただ、彼女の頭脳、性格は学生時代から形成されていたものなのだなと。
    時系列は逆になりますが、やはりこのシリーズは順番に読むべき。
    ここから『扉は閉ざされたまま』につながる。

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    2019年08月08日
  • 彼女が追ってくる

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    この集まりに碓氷優佳が参加することになったきっかけの友人、比呂美ちゃんは前作「君の望む死に方」の比呂美ちゃんですね。
    「君の望む死に方」の事件をきっかけに、2人は個人的に仲良くなったということか。

    「君の望む死に方」から3年くらい経過してるようで、碓氷優佳の左手薬指には婚約指輪が。
    いつか2人揃って登場する場面もくるのかな。

    これまでの事件は、当事者が碓氷優佳の関係者でしたが、今回の事件は無関係の人物。
    被害者も加害者も他人だからか、今まで以上に碓氷優佳が冷徹。
    夏子を追い込む場面は、ぞっとするほどの冷たさでした。

    犯人より誰より怖いのは、彼女かもしれない。

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    2019年06月23日
  • 君の望む死に方

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    これも倒叙ミステリになるのでしょうか。

    殺人事件が起こることはわかっている。
    被害者になりたい人がいて、加害者になろうとしてる人がいる。
    不思議な状況ですね。

    被害者が殺されたがっていて、わざわざお膳立てしてくれてるのだから、本来ならスムーズな殺人が出来たはず。
    それを邪魔するのが碓氷優佳です。

    その場の空気や人を上手く操り、自分の思うように展開させる。
    彼女の聡明さは恐ろしくもありますね。

    少しだけ彼女のプライベートが語られることで、前作「扉は閉ざされたまま」で謎になっていた結末が明らかになります。
    碓氷優佳シリーズは読む順番も大事。

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    2019年06月23日
  • 扉は閉ざされたまま

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    倒叙ミステリ。

    「古畑任三郎」が好きな私としては、倒叙ミステリは好きなジャンルのひとつで。
    特に、この碓氷優佳という聡明な女性は、古畑さんを彷彿とさせるような細かさと頭脳の持ち主。

    言葉ひとつ、助詞ひとつの選択ミスも許されない。
    そんなピリピリとしたやりとりが、読み応えあってすごくおもしろいです。

    結末も独特で、想像力を刺激されます。

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    2025年05月20日
  • 二千回の殺人

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    こんなに分厚いのに続きが気になりすぎて読む手が止まらない。面白かった。テロと戦うのではなく、テロを仕掛ける側の作品は珍しい。

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    2019年01月15日
  • 心臓と左手~座間味くんの推理~

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    大迫警部と、通称「座間味くん」の会話で構成する短編集。

    既に終わった事件について、大迫警部から話を聞く座間味くん。
    そこから、警察でも見えなかった驚きの真実が浮かび上がる(※終わったとは言え、警察の内部事情を民間人に話して良いものか...(笑))。

    それぞれ個性的なストーリーですが、表題の『心臓と左手』は、なるほど!と思いました。左手とは、そういう意味か...

    その他『罠の名前』や『地下のビール工場』も、驚きの真実が浮かび上がります。

    最後の『再会』は、他の短編の様に事件は起きませんが、ハイジャック事件の後日談で、10年後に、座間味くんと人質となった少女の再会の話。

    その出会いにより、新たな人生を踏み出す決心をする少女。最後にジーンと来ました。

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    2018年11月12日
  • 彼女が追ってくる

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    ネタバレ

    2018年15冊目。
    碓氷優佳シリーズ3冊目。
    「扉は閉ざされたまま」「君の望む死に方」と読んできたけどコレがいちばん面白かった。
    被害者に勝ったつもりでいたのに実は殺した相手の方が上だった・・なんてホントキツイ。
    毎回思うけど、碓氷優佳自身が純粋な探偵じゃないところがいい。好きにはなれないけどw
    それにしても今回のラスト、やっぱり知っていたのかな・・と考えると恐ろしくなる。

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    2018年03月10日
  • 賛美せよ、と成功は言った

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    切れ者同士のひりつくような心理戦の応酬。観測者視点もしっかりハマってたけど、実際こんな場にいたら、逃げ出したくなるほどの緊張感。不思議なタイトルも最後まで読めば、これしかない、と思えるくらいしっくりきてました。

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    2017年10月16日
  • 見えない復讐

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    投資家である小池の元へ、大学の後輩にあたる田島が出資の依頼に訪れた。
    自分と同じ大学への復讐心があることに気付き、出資を決める。
    復讐における実行者と支援者。
    二人の天才が考える復讐とは…。


    一章ずつが短編のように楽しめる長編。
    この二人の天才の推理力に驚き、ストーリーに吸い込まれていきます。
    久しぶりにぞくっとした。。

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    2017年06月19日
  • 二歩前を歩く

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    ネタバレ

    ミステリー短編集。

    それぞれの主人公に起こる超常現象。
    理屈で解決できない不可思議な出来事には、ある法則があった。
    その法則が明らかになるとき、秘められた過去が・・・。


    理屈で説明できない超常現象。
    それ自体も不気味ですが、過去が明らかになった瞬間ぞくっとしました。。

    どの作品も読み応えがあり、そして読後は寒気がします。

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    2016年11月20日
  • 温かな手

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    ネタバレ

    一家に一人(?)ギンちゃんorムーちゃん!!欲しい。

    最後の終わり方、良かったなー。
    ほんわり、あったかくなったよ、心が。

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    2016年10月20日
  • 二歩前を歩く

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    一歩ずつ進む/二歩前を歩く/四方八方/五ヵ月前から/ナナカマド/九尾の狐

    起きている事象に科学的な説明は付けられない。その事象が表していることの説明が付くとき、求められているものが見えてくる。う ぅ 怖いです。その原因のようなことをしたご本人も。九尾の狐 にはホッとしたけどね。

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    2016年09月23日
  • 八月の魔法使い

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    読み終わった直後に、分からないところ、逃していたところをみつけだしたくて、その場で再読。 
    面白かった!!

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    2016年09月20日
  • 煽動者

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    普段は一般人と同じように生活をし、決められた週末にのみテロ活動を行う反政府組織。
    お互いのコードネームしか知らないメンバーだが、同じ目的に向かい日々活動に励む中で、結束力は上がっていた。
    珍しくグループ全員が集められた任務の夜…メンバーの一人が死体となって発見される。
    誰かに殺されたことは明らかだが、外部の人間が入ることは不可能な場所。
    犯人はメンバーの中に・・・?


    任務に取り組むとき、犯人を捜すとき、メンバーの会話がメインでストーリーが進むのですが、そのテンポの良さに引き込まれました。
    優秀な人材を集めたというだけあって、会話のスムーズさというか、一歩先を読む感じがすごくいい。
    こういうやりとりを見るのって実際にも好きなので。

    仲間の中に被害者と加害者がいる状態。
    誰の何を信じればいいのかわからない恐怖感。
    人の本性とか建て前とかがよく見えますね。

    やっぱり石持さんの作品は読みごたえがあって楽しいです。

    最後の最後の結末が読めてしまったことだけが残念でした。

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    2016年09月05日
  • 賢者の贈り物

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    一度は聞いたことがあるような童話を彷彿とさせる短編集。


    現代版というよりは、童話の要素が少しだけ入ってる感じでしょうか。
    日常で起こる何気ないことを「なぜ?」と掘り下げて考えていく。
    考える角度でいろんな想像ができるものだなぁと。

    すべての話に共通して出てくる人物の名前があって。
    それが同一人物なのかどうなのか…最後までわからず。
    引っかかるというか、気になります。

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    2016年08月27日
  • 玩具店の英雄~座間味くんの推理~

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    座間味くんの推理第二弾。

    座間味くんと大迫警視正の飲みの席に、新たに科学警察研究所の津久井さんが加わり、彼女の研究テーマから実際に起きた事例について話すことに。
    解決済みの事件や裁判中の事件、様々な事件について、座間味くんの超絶推理が繰り広げられ、誰も気が付かなかった事件の様相が明らかになっていく。


    座間味くんの超絶推理…圧巻です。

    解決済みの事件とか、特に問題がないように見せかけてというか、綺麗にまとまって見えるのに、そこに座間味くんは疑問点を見出す。

    座間味くんの着眼点、素晴らしいです。
    一般人ならではの視点とも言えますが、犯罪者の視点にも立てるのかなと感じました。

    矛盾があるのに、ないように見せてしまう。

    石持さんの文章…素晴らし過ぎます。

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    2016年02月25日
  • BG、あるいは死せるカイニス

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    ネタバレ

    人が皆XX(女性)で生まれ一部の人がXO(男性)に性転換する世界。本格ミステリのようなハウダニットを問うことはなかったがちゃんと読者にもフェアな内容で楽しめた。あと読む前に予想していたよりもSFしてて嬉しかった。ちゃんとストーリーに絡めてあってただの舞台装置じゃなかった。

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    2016年01月31日
  • 届け物はまだ手の中に

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    復讐に行き着くまでの心理状態をずーっと維持できるのが凄い。二通りの道を通ってちゃんと到着するのが凄い。それにも増してやっぱり女は強い。ウン!(^^)!

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    2015年11月19日
  • フライ・バイ・ワイヤ

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    ロボット!! 病気の少女の通学手段とはいえ、それは少女かロボットか?? 高校生がそこまで考えるか?と思うけれど工学大学の付属高校の特別クラスともなればお利口さんたちの集りかやっぱり。理路整然さと少しのひ弱さが同時に存在する高校生達でした。

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    2015年08月14日