石持浅海のレビュー一覧

  • 君の望む死に方

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    これも倒叙ミステリになるのでしょうか。

    殺人事件が起こることはわかっている。
    被害者になりたい人がいて、加害者になろうとしてる人がいる。
    不思議な状況ですね。

    被害者が殺されたがっていて、わざわざお膳立てしてくれてるのだから、本来ならスムーズな殺人が出来たはず。
    それを邪魔するのが碓氷優佳です。

    その場の空気や人を上手く操り、自分の思うように展開させる。
    彼女の聡明さは恐ろしくもありますね。

    少しだけ彼女のプライベートが語られることで、前作「扉は閉ざされたまま」で謎になっていた結末が明らかになります。
    碓氷優佳シリーズは読む順番も大事。

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    2019年06月23日
  • 扉は閉ざされたまま

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    倒叙ミステリ。

    「古畑任三郎」が好きな私としては、倒叙ミステリは好きなジャンルのひとつで。
    特に、この碓氷優佳という聡明な女性は、古畑さんを彷彿とさせるような細かさと頭脳の持ち主。

    言葉ひとつ、助詞ひとつの選択ミスも許されない。
    そんなピリピリとしたやりとりが、読み応えあってすごくおもしろいです。

    結末も独特で、想像力を刺激されます。

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    2025年05月20日
  • 二千回の殺人

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    こんなに分厚いのに続きが気になりすぎて読む手が止まらない。面白かった。テロと戦うのではなく、テロを仕掛ける側の作品は珍しい。

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    2019年01月15日
  • 心臓と左手~座間味くんの推理~

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    大迫警部と、通称「座間味くん」の会話で構成する短編集。

    既に終わった事件について、大迫警部から話を聞く座間味くん。
    そこから、警察でも見えなかった驚きの真実が浮かび上がる(※終わったとは言え、警察の内部事情を民間人に話して良いものか...(笑))。

    それぞれ個性的なストーリーですが、表題の『心臓と左手』は、なるほど!と思いました。左手とは、そういう意味か...

    その他『罠の名前』や『地下のビール工場』も、驚きの真実が浮かび上がります。

    最後の『再会』は、他の短編の様に事件は起きませんが、ハイジャック事件の後日談で、10年後に、座間味くんと人質となった少女の再会の話。

    その出会いにより

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    2018年11月12日
  • 彼女が追ってくる

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    ネタバレ

    2018年15冊目。
    碓氷優佳シリーズ3冊目。
    「扉は閉ざされたまま」「君の望む死に方」と読んできたけどコレがいちばん面白かった。
    被害者に勝ったつもりでいたのに実は殺した相手の方が上だった・・なんてホントキツイ。
    毎回思うけど、碓氷優佳自身が純粋な探偵じゃないところがいい。好きにはなれないけどw
    それにしても今回のラスト、やっぱり知っていたのかな・・と考えると恐ろしくなる。

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    2018年03月10日
  • 賛美せよ、と成功は言った

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    切れ者同士のひりつくような心理戦の応酬。観測者視点もしっかりハマってたけど、実際こんな場にいたら、逃げ出したくなるほどの緊張感。不思議なタイトルも最後まで読めば、これしかない、と思えるくらいしっくりきてました。

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    2017年10月16日
  • 見えない復讐

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    投資家である小池の元へ、大学の後輩にあたる田島が出資の依頼に訪れた。
    自分と同じ大学への復讐心があることに気付き、出資を決める。
    復讐における実行者と支援者。
    二人の天才が考える復讐とは…。


    一章ずつが短編のように楽しめる長編。
    この二人の天才の推理力に驚き、ストーリーに吸い込まれていきます。
    久しぶりにぞくっとした。。

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    2017年06月19日
  • 二歩前を歩く

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    ネタバレ

    ミステリー短編集。

    それぞれの主人公に起こる超常現象。
    理屈で解決できない不可思議な出来事には、ある法則があった。
    その法則が明らかになるとき、秘められた過去が・・・。


    理屈で説明できない超常現象。
    それ自体も不気味ですが、過去が明らかになった瞬間ぞくっとしました。。

    どの作品も読み応えがあり、そして読後は寒気がします。

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    2016年11月20日
  • 温かな手

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    ネタバレ

    一家に一人(?)ギンちゃんorムーちゃん!!欲しい。

    最後の終わり方、良かったなー。
    ほんわり、あったかくなったよ、心が。

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    2016年10月20日
  • 二歩前を歩く

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    一歩ずつ進む/二歩前を歩く/四方八方/五ヵ月前から/ナナカマド/九尾の狐

    起きている事象に科学的な説明は付けられない。その事象が表していることの説明が付くとき、求められているものが見えてくる。う ぅ 怖いです。その原因のようなことをしたご本人も。九尾の狐 にはホッとしたけどね。

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    2016年09月23日
  • 八月の魔法使い

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    読み終わった直後に、分からないところ、逃していたところをみつけだしたくて、その場で再読。 
    面白かった!!

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    2016年09月20日
  • 煽動者

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    普段は一般人と同じように生活をし、決められた週末にのみテロ活動を行う反政府組織。
    お互いのコードネームしか知らないメンバーだが、同じ目的に向かい日々活動に励む中で、結束力は上がっていた。
    珍しくグループ全員が集められた任務の夜…メンバーの一人が死体となって発見される。
    誰かに殺されたことは明らかだが、外部の人間が入ることは不可能な場所。
    犯人はメンバーの中に・・・?


    任務に取り組むとき、犯人を捜すとき、メンバーの会話がメインでストーリーが進むのですが、そのテンポの良さに引き込まれました。
    優秀な人材を集めたというだけあって、会話のスムーズさというか、一歩先を読む感じがすごくいい。
    こういう

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    2016年09月05日
  • 賢者の贈り物

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    一度は聞いたことがあるような童話を彷彿とさせる短編集。


    現代版というよりは、童話の要素が少しだけ入ってる感じでしょうか。
    日常で起こる何気ないことを「なぜ?」と掘り下げて考えていく。
    考える角度でいろんな想像ができるものだなぁと。

    すべての話に共通して出てくる人物の名前があって。
    それが同一人物なのかどうなのか…最後までわからず。
    引っかかるというか、気になります。

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    2016年08月27日
  • 玩具店の英雄~座間味くんの推理~

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    座間味くんの推理第二弾。

    座間味くんと大迫警視正の飲みの席に、新たに科学警察研究所の津久井さんが加わり、彼女の研究テーマから実際に起きた事例について話すことに。
    解決済みの事件や裁判中の事件、様々な事件について、座間味くんの超絶推理が繰り広げられ、誰も気が付かなかった事件の様相が明らかになっていく。


    座間味くんの超絶推理…圧巻です。

    解決済みの事件とか、特に問題がないように見せかけてというか、綺麗にまとまって見えるのに、そこに座間味くんは疑問点を見出す。

    座間味くんの着眼点、素晴らしいです。
    一般人ならではの視点とも言えますが、犯罪者の視点にも立てるのかなと感じました。

    矛盾がある

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    2016年02月25日
  • BG、あるいは死せるカイニス

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    ネタバレ

    人が皆XX(女性)で生まれ一部の人がXO(男性)に性転換する世界。本格ミステリのようなハウダニットを問うことはなかったがちゃんと読者にもフェアな内容で楽しめた。あと読む前に予想していたよりもSFしてて嬉しかった。ちゃんとストーリーに絡めてあってただの舞台装置じゃなかった。

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    2016年01月31日
  • 届け物はまだ手の中に

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    復讐に行き着くまでの心理状態をずーっと維持できるのが凄い。二通りの道を通ってちゃんと到着するのが凄い。それにも増してやっぱり女は強い。ウン!(^^)!

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    2015年11月19日
  • フライ・バイ・ワイヤ

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    ロボット!! 病気の少女の通学手段とはいえ、それは少女かロボットか?? 高校生がそこまで考えるか?と思うけれど工学大学の付属高校の特別クラスともなればお利口さんたちの集りかやっぱり。理路整然さと少しのひ弱さが同時に存在する高校生達でした。

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    2015年08月14日
  • 三階に止まる

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    どの作品もミステリの中に怖さが滲む短編集。とても好み。

    ・宙の鳥籠
    石持作品にはこういうあっさり系男女多い気がする。まあまあ。
    ・転校
    最高だった。オチはすぐ予想できたものの二段オチにぞくっとした。
    ・壁の穴
    魚住イケメンに感じてしまう~。その推理は至極まっとうというか誰か気付けよって感じだけど。
    ・院長室
    設定も内容もおもしろかった。
    ・ご自由にお使いください
    短く落としてこれぞ短編!
    ・心中少女
    収録作品の中では微妙。箸休めみたいな印象。
    ・黒い方程式
    まあそうなるよなー。恋愛小説になっててびびった。
    ・三階に止まる
    さすが表題作!おもしろかった!!

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    2015年05月29日
  • アイルランドの薔薇

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    物語はアイルランドの統一問題を背景に進んでいきます。

    日本人にとって宗教による争い(人殺し)は程遠い世界の話です。

    自分が思う宗教、宗派を絶対だと思うが故に争いは混迷を深めていき、創始者が愛だ恋だで説いていた教えを自分達の利権やプライドの為にひん曲げてしまう所が、神様を信じている人々を『劣る存在だな~』と思ってしまいます。



    物語の舞台はアイルランド北西部スカルゴーの湖畔の宿屋、南北アイルランドの統一を目指す武装勢力の副議長が何者かに殺された。

    怪しい宿泊客達...

    武装勢力の参謀長とその部下が粛清を加えたのか?

    武装勢力に敵意を剥き出しにする会計士...

    自分探

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    2015年03月24日
  • 水の迷宮

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    出口が見えない海底トンネル...
    頭上と足元を自由に泳ぎ回る魚たち...

    そんな、海の中を歩く事が出来たらどんなに素晴らしい事でしょう。



    水族館は人の手で海を再現しています。しかし敷地の広さや資金計画といった現実的な問題が本物の海の再現を阻みます。


    序章で不慮の死を遂げた片山雅道、彼は羽田国際環境水族館の為に何かをやっていた...

    物語は彼が死んだ3年後の命日が舞台...

    物語の欠片の全てが繋がった時、どうしようもない感動が瞼の裏から溢れ出す...





    取り敢えず水族館に行きたくなりました。

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    2015年03月24日