石持浅海のレビュー一覧

  • BG、あるいは死せるカイニス

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    性転換が人為的な操作で行われるというSFチックな世界観で描かれるミステリ小説。
    ミステリだけでなく世界設定だけで楽しめるし作者の文章はとっつきやすいので勧めやすい作品。

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    2014年12月03日
  • 耳をふさいで夜を走る

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    社会のために彼女たちを殺すしかない。
    そう判断した主人公の長い夜が始まる。
    彼が彼女たち3人を殺そうとする理由とは?
    彼が恐れる彼女たちの『覚醒』とは?


    連続殺人ストーリー。

    明確な殺意はあっても、その背景が見えないまま進んでいき、謎を抱えたまま読み進めました。

    危険を冒しても殺人という手段を選ぶ理由。

    殺す側、殺される側。

    結末は予想外のものでした。

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    2014年10月27日
  • 彼女が追ってくる

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    中条夏子はかつての親友・黒羽姫乃を殺した。
    愛した男の命を奪った女の抹殺を自らの使命と信じて。証拠隠滅は完璧。さらに死体が握る“カフスボタン”が予想外の人物へ疑いを向ける。夏子は完全犯罪を確信した。だが姫乃が残したメッセージが彼女を追い詰めていくことに…。
    得てして回りくどい論理展開になりがちな石持作品も今作は緊張感漂う雰囲気と見事にかみ合い,最上のミステリへと昇華された印象.今まで読んだ石持作品の中で一番好きかも.あの背筋が凍るセリフ,忘れられないな.

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    2014年10月26日
  • 八月の魔法使い

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    役員会議で提示された、報告されていない事故報告書。
    役員同士の責任の押し付け合いに巻き込まれた恋人からのSOSが届き、その謎に挑む主人公。
    限られた情報から、真相に辿り着けるのか。


    殺人事件でもないけど、展開にハラハラドキドキします。

    とある会社の役員会議。
    役員同士の争い。

    それだけ聞くと、どこにでもある風景に思えますが、中身はしっかりとしたミステリー。
    読み応えはあります。

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    2014年08月10日
  • 心臓と左手~座間味くんの推理~

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    いい!座間味くんがさくっと解決するのには違和感があるけれど(そもそも当たっているという証拠はない)、驚きを感じられてこれぞミステリって感じです。
    表題作の『心臓と左手』なんてまさにミステリ好きが食いついちゃう要素だらけではないですか!もうもう!殺し合い、切られた左手、心臓を食べることで力を継ぐ怪しげな宗教…それなのにしっかりミステリ。Rのつく月~を思い出す食事風景にもそそられます。最も前作の『月の扉』との繋がりを感じさせる最後の作品はいまいちだったかなあ。終わりがぱっとしなくて続編をアピールするために無理矢理入れたような気がしてなりません。でも、全体的には満足です。

    ただひとつ。警察がただの

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    2014年08月02日
  • 相互確証破壊

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     石持浅海さんの新刊は、本格的な官能小説だという。ついに来たか。石持作品にはしばしばエロスの要素が取り入れられており、素養はあったのだ。

     最初に言い切ってしまおう。本作は官能要素があるミステリーではなく、ミステリー要素がある官能小説である。いや、ミステリーの部分はおまけのようなもの。石持さんはミステリーではなく官能小説が書きたかったんだっ!!! 間違いないっ!!!

     このジャンルに詳しくはないが、迫真の描写は老舗のフランス書院文庫とかでも十分に通用するのではないか。通勤電車内で読むには適さない(読んだけど)。AVを文章化したみたいで、冷静に考えると笑える。明るいエロ描写とでも言おうか。

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    2014年08月01日
  • 三階に止まる

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    ホラーなミステリ、もしくはブラックなミステリ。
    夏にはちょうどいい作品。
    「二歩前に進む」に出てくる探偵役が最後に出てきます。
    いや、出版の順番から言うとこちらが先かな。

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    2014年07月26日
  • BG、あるいは死せるカイニス

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    女性しか生まれず、優秀な人だけが性転換によって男性になるという世界。そんな世界で起こった殺人事件・・・。とてもおもしろく、すらすら読めた。とてもよかった。

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    2014年05月22日
  • 心臓と左手~座間味くんの推理~

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    座間味くんシリーズ。
    終わったはずの事件が、座間味くんの推理によって新たな面を見せる。
    6編の短編と『月の扉』の続編。


    『月の扉』で登場した座間味くんが再登場です。

    解決しているはずの事件が、座間味くんの推理によって、別の結論が導き出されます。

    大迫警視の説明には、特に不審な点もなかったりするんですけど、座間味くんの見解は違うんですよね。
    終わったはずの事件の違う面が見えてくる…その瞬間は爽快です。

    『月の扉』の続編も、なかなか考えさせられるものがありました。

    『月の扉』→『水の迷宮』→『心臓と左手』の順に読んでほしいですね。

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    2014年02月16日
  • 水の迷宮

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    水族館に届いた犯行予告メール。
    実際に魚たちが攻撃され、ついには殺人が起こる。
    犯人は一体誰なのか?
    その目的は何なのか?


    水族館を舞台にしたミステリー。

    警察などの部外者が登場せずに事件を解決するスタイルって、珍しい気がします。

    仲間内だからこそ、複雑な感情もあったりして、読み進めながら揺さぶられ。

    たくさんの伏線が一本につながるのは、気持ちがいい反面・・・真実はせつないものでした。

    でも悲しいだけじゃない感動が、ラストに待っています。

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    2014年02月11日
  • 顔のない敵

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    対人地雷というテーマを上手くミステリの世界にはめ込んでいる。
    単なる道具として使う訳ではなく、対人地雷そのものを掘り下げて描いていることが物語に更なる深みを与えている。

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    2017年06月03日
  • 見えない復讐

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    こんな復讐の仕方もあるんだ!!頭を使って使い切って復讐する。もちろん捕まらない。復讐心を持ち続けるこのエネルギーに感心してしまう。

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    2013年10月12日
  • 見えない復讐

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    石持作品が誇る悪魔的頭脳の持ち主が二人という贅沢さはそれだけでお腹一杯なくらいですが、主人公の造形に企業人としての顔も見れたような気がします。
    前半で興味を引き付けておいて、後半に一気に引きずり込むのが抜群に上手かったです。

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    2013年10月11日
  • セリヌンティウスの舟

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    「僕たちの関係を、大人同士のうわべの信頼関係と軽んじてはならないと思う。誰しも自分の問題は、自分の世界の中で解決しなければならない。荷が重くて、大変で、辛いことだ。そんな日常の中で、僕たちには自分の世界の外に、無条件の信頼が存在する場所があったんだ。この仲間たちだ。それがどれほど貴重なものか。そんな仲間を得られたことが、どれほど嬉しかったか。僕たちは生死をともにした仲間であり、同時に大人としてお互いの世界を尊重し合った。」

    構成としてはミニ『虚無への供物』。動機は不可解。推理は緻密で面白い。

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    2013年09月25日
  • アイルランドの薔薇

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    アイルランドの状況が背景にある為、一つの殺人事件を通していくつものドラマが生まれていく中で、それら全てを丁寧に描ききったことに敬意を表する。

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    2017年05月20日
  • 心臓と左手~座間味くんの推理~

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    面白かった‼
    ゾクゾクした。
    話にでてくるような居酒屋に行きたくなった。
    唐揚げも食べたくなった。

    推理内容自体は、「おぉ!」とは驚かなかったが
    推理小説をあまり好まない私が読めたので、苦手な方も読みやすいと思う。
    推理より、雰囲気にひかれると思う。

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    2013年03月28日
  • セリヌンティウスの舟

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    漂流して生死の境を共に経験して以来、強い絆で結ばれた6人。
    ダイビングには必ず6人で行き、その後は飲み明かす。
    いつもと同じだと思っていたその日、皆が酔い潰れた後、彼女は自殺した。
    遺書もあり、警察の捜査でも自殺と断定されたが、彼らは不可解な点に気付く。
    ただの友人ではない彼らだからこそ気付いた疑問。
    遺書には語られなかった彼女の死の真相とは・・・?


    本格ミステリですが、着眼点というか、今までに見たことのない角度に驚きました。
    独特の感性をお持ちというのでしょうか。
    石持さんの作品は、良い意味で変わってますね。

    自殺に見せかけた他殺を暴くというものはよくありますが、自殺した人の心情を知る

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    2013年01月12日
  • アイルランドの薔薇

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    南アイルランドの宿で、武装勢力NCFの副議長が殺された。
    NCFは副議長の殺害を殺し屋に依頼していたが、殺され方が殺し屋の手口と違い戸惑う。
    宿泊客は、NCFの以外にアメリカ人大学生やオーストラリア人など様々。
    その中の一人、日本人科学者が事件を解いていく。
    果たして犯人は殺し屋なのか、それとも…?


    舞台がアイルランドなので、少し背景がわかりにくい部分がありましたが、日本人が客観視されているのが逆におもしろく思えました。

    伏線がたくさんあり、読み進めていくのが楽しくて仕方なかったです。
    作者に見事に踊らされた感じ。
    こういうの、好きです。

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    2012年11月02日
  • 八月の魔法使い

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    す・げぇーな。


    ものすごく溜めて、本心こう思った。声も出ちゃった。いやまじで。

    石持浅海さんの作品は基本、シチュエーションにそって論理の構築力で読ませる、独特の技の美しさにあると思っている。人はあまり死なない。大きな事件は起こらない。

    例えば青井夏海さんや加納朋子さん、坂木司さんの作品もそうと言えば、そうね。状況が提示され、条件が与えられ、実際にことが終わったあとで、始めて探偵はそこに現れ、ひとつひとつの手がかりを拾っては違う、そう、と分別しながら仕分けをし、真相を見つけ出す。スタイルはその点、非常に近いと思う。ただ石持浅海さんがそれらと全く異なるのはおそらく、石持さんが男性である点(

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    2012年09月27日
  • 八月の魔法使い

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    8月15日。お盆真っ只中で会社ものんびりムード。
    そのはずだった。。。

    深雪は例年この日に行われる役員報告会議に
    課長のサポート役として出席することになる。
    それはいつものぬるい会議になるはずだったのに、
    「工場事故報告書」が紛れ込んだせいで
    なぜか役員同士の競争を煽る場と化して・・・

    同じ日、深雪の恋人、拓真は別件で立ち寄った総務部で
    万年係長が部長に詰め寄っている場に出くわす。
    そして、なぜか係長に巻き込まれてその場から
    離れられない状況になると、自分の上司もやってきて
    さらに逃げ出せない状況に。

    そんな中、会議の最中のはずの深雪から救いを
    求めるような無言の電話が。

    拓真は覚悟を

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    2012年08月07日