石持浅海のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
違法な形で日本に輸入しようとした正体不明の寄生虫を根絶しようとする男女二人組。石持浅海さんが本格ミステリー以外のものを書くなんてちょっと意外。それでも日本に持ち込もうとした側からすると、誰が裏切り者なのかというフーダニットの要素は一応残っているが、基本はパニックサスペンス。
しかもそこにバディものの要素や恋愛要素も絡めてくる。石持浅海さんは本格ミステリー作家にとどまらない幅を持とうとしている気がする。それはそれでちょっと可能性を感じるものだった。少し前に書いたエロティックな小説よりはいい。なんなら本作の続編があってもいいと思える。
編集さん!お願いします。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ碓氷優佳シリーズの石持さんの新作。
復讐という目的で繋がっていた男女10人が仲間の死(しかも殺人)という出来事からその繋がりが崩壊していくという物語。
今回もやっぱり面白かった!
石持作品の特徴として、クローズドサークルの中での連続殺人でトリックなどのたぐいを殆ど出さずにその人の言動からロジックを積み重ねて真相に辿り着くので、その分ワイダニットに集中できるというものがある。今回もトリックという物はあまり使われず発言などから矛盾を見つけていくというスタイルであるため、非常にスッキリとまとまっている作品だと思いました。
復讐という一種の異常心理な状態だと、集団でやるとこんなにも簡単に崩壊してしまう -
Posted by ブクログ
ネタバレ石持浅海さんが、光文社の新人賞Kappa-Oneの第1期としてデビューしてから、20周年。記念作品だという本作は、良くも悪くもこれぞ石持作品なのであった。
タイトルからして石持流。同一人物を殺したい人間が5人いて、いずれもターゲットの同僚だというから、どうかしてるぜっ! 彼らが勤務する塾は、不登校の児童・生徒を専門に教えているのだ。そんな志に共感して集まったはずなのだが…。
対人地雷除去に取り組むNPOをテーマにした、『顔のない敵』という作品を思い出す。登場人物が崇高な任務に取り組んでいるという点、それなのに倫理観がぶっ飛んでいるという点に共通点を感じる。なぜ、簡単に「殺す」という結