石持浅海のレビュー一覧

  • 玩具店の英雄~座間味くんの推理~

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    座間見くんシリーズ、第三弾。
    いわゆる安楽椅子探偵ものでしょうか。

    今回は、津久井操さんが主役で、科警研(科捜研ではない)の職員で、過去の事件の成功・失敗を分析し、その要因を体系化すると言う大変なお仕事。

    行き詰まった彼女に、大先輩の大迫警視正が紹介したのが座間見くん。

    毎回、彼女が紹介する過去の事件を、座間見くんが僅かな違和感を元に、全く別の視点から、鋭く真相を解き明かす。

    それは、終わった事件とはいえ、警察でさえ把握出来なかった、驚くべき真相であった。

    今回は、『傘の花』から『警察の幸運』まで、7つの短編集です。
    どの作品も、あっと驚く展開です。

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    2020年11月11日
  • 銀河英雄伝説列伝1

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    ユリアン「・・・」
    ヤン『どうしたんだい、ユリアン。そんな浮かない顔をして』
    ユ「て、提督。この報告書を読まれましたか?」
    ヤ『あぁ、なかなか良く出来てるじゃないか。何か不満でもあるのかい?』
    ユ「そりゃ、ヤン提督は活躍が報告されてますけど、僕は、言え、私の事はどこ
    にも書かれてないんです。不公平じゃないですか!」
    ヤ『そうは言うけどね、ユリアン。あのキルヒアイスやロイエンタール、
    ミッターマイヤーについても書かれていないよ』
    ユ「で、でも提督。あのオーベルシュタインなんて、大活躍じゃないですか」
    ヤ『確かに。ユリアン、君は何歳だい。今回報告されているのは、それなりに
    年齢を重ねている人の昔話

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    2020年11月10日
  • 崖の上で踊る

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    ネタバレ

    家庭用風力発電機に人生を狂わされ、贖罪を果たさない企業に恨みを持つ10人の男女が企業幹部の3人を殺害する為に集まった。一人目の復讐が企業の保養所で無事終わった直後、仲間の一人が首にナイフを刺された状態で発見され、次の事件も起こる。死体のある保養所に警察は呼べない。所謂クローズドサークルの中、誰にその機会があったか?と会話主体のロジックで真相に迫っていく形式はやっぱり面白い。ただ誰の発言か理解するまでに時間かかったしどうも話の展開が都合良すぎる気がする。そして復讐の行方はそこで終わり?一番いい場所での結びだとは思うけどもやもやが残る。

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    2020年11月07日
  • パレードの明暗~座間味くんの推理~

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    民間人でありながら、かのハイジャック事件を解決に導いた座間見くん。シリーズ、第四弾。
    いわゆる安楽椅子探偵ものですね。

    過去の事件の詳細を聞いただけで、隠れた真実を明らかにする。
    彼の洞察力も凄いですが、それを受け止める大迫警視長の懐の深さや、自身の視野の狭さに振り返ることができる南谷巡査。
    2人も凄いですね。

    今回は、表題にある『パレードの明暗』や『女性警察官の嗅覚』、『少女のために』などなど、7篇。

    最後、南谷巡査の海外研修派遣で終わりますが、ぜひ、続編を!

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    2020年09月20日
  • Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス

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    ネタバレ

    食べながらの謎解き。
    毎回、話題に事欠かないよね。
    楽しい食事会、参加したい。

    そして、そーきたか。
    そことそこか〜!
    その謎は解けなかった(笑)

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    2020年08月14日
  • アイルランドの薔薇

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    アイルランドの武装勢力絡みで
    宿屋で起こった殺人事件
    一人の日本人が探偵役になり事件を追う
    事件の謎解きの経過などもなかなか
    楽しめました

    外人の場合、名前と愛称があり
    読みながら登場人物ページを何度も
    確認するんですが
    今回もまぁそれはありました

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    2020年06月07日
  • 届け物はまだ手の中に

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    石持浅海さんのこのパターン好き

    主人公は恩師の仇を討ち、裏切り者である旧友の家に向かう。旧友の家では旧友の妻、妹、秘書という3人の美女に迎えられた。 旧友は急な仕事で書斎にいるというのだが、いつまでたっても姿を見せない。
    とんでもない状況の中で、とんでもないことがさらに起こるという著者の得意な?パターンです。
    いったい何が起こっている――?
    緊張感を持って最後まで読めます。

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    2020年04月21日
  • Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス

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     石持浅海ワールド全開。
     短編の中で、小さな謎を手がかりにして、見方を反転させていく。
     登場人物が、身近にはなかなかいないスタイリッシュで理想的なキャラクター。

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    2020年03月23日
  • 彼女が追ってくる

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    覚えていなかったけれど、どうらや再読のようだ。
    最初から犯人が分かっている殺人事件の犯人探しを、犯人の視点で描くという珍しい趣向ながら、細かい事実から背景を考察する推理合戦は如何にも石持作品らしい。

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    2020年03月20日
  • Rのつく月には気をつけよう

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    気のおけない仲間と宅飲み。美味しいお酒とつまみと、ゲストのもたらすちょっとしたミステリー。
    なんて幸せな飲み会なの??
    謎に関してはやはり恋愛がらみのことが多い。日常でふとした疑問に思うことって、やっぱし恋愛ばっかなのかな。

    最後の話が、わたしにとって身につまされる言葉ばかりだった。

    ほのぼのした話。

    2020.03.15

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    2020年03月16日
  • Rのつく月には気をつけよう

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    長江、熊井、夏美の三人は大学時代からの
    飲み仲間だ。
    機会があれば長江のワンルームマンションに
    集まって飲んでいる。
    ただいつも3人だと進歩もないので誰かが
    友達をゲストとして連れてくるのがここ最近の
    習わしになっている。
    美味しいお酒と酒の肴を前に日常のちょっとした
    出来事の中から推理を巡らせていくお話。

    では、まずは第一話目の
    「Rのつく月には気をつけよう」
    この日は生牡蠣を肴にシングルモルトウイスキーを楽しんだ3人とゲスト。
    「Rのつく月」ってなんの事かと思えば
    12ヶ月を英語表記すると9月から4月までの
    綴りには「R」が入っている。
    確かに昔から夏ガキは気をつけろって言われてたね。

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    2020年02月22日
  • Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス

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    いい酒が手に入ったから、ではなく、美味しいもの作ってそれに酒を合わせるという肴も酒もしっかり楽しむ飲み会。そりゃ話も弾むでしょう。前作はうろ覚えだけど、長江揚子江の件は懐かしかった。謎解きは発想が違いすぎてビックリだけど、正解かどうかはわからないところが良い。

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    2020年02月05日
  • Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス

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    にやっと終わった前作からの続き、こんな形で終わるとは!またもにやっと幸福感に包まれて終わりました。続編出たら嬉しい。この人達をずっと見てたい。お気に入りは、そんなわけで最後のエピソード、一石二鳥。

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    2020年02月01日
  • 二千回の殺人

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    長かった・・・約680ページ
    連休の間これ一冊で終わってしまいました・・・

    「2000人を殺したのは、ひとりの女」
    っていう帯にひかれてしまいました
    ショッピングモールを舞台に起こる殺人劇に
    まぁありえないとは思いつつストーリーは
    面白かったです

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    2020年01月05日
  • Rのつく月には気をつけよう

    購入済み

    ラジオでこの本を紹介されていて、興味がわきました。
    3人の飲み仲間に1人のゲストと言う設定で1話完結。
    飲み会の楽しい雰囲気や、ゲストの何気ない話題からその奥にある真実を解き明かすと言う、不思議な展開。
    一気に読み終えました。

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    2019年12月26日
  • 攪乱者

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    政府転覆を企むテロ組織。
    所属するテロリストは、お互いコードネームしか知らない。
    一般人として日常生活をおくりながら、招集されればテロ活動を行う二重生活。
    今回の任務は「スーパーマーケットにレモンを3個置いてくること」
    不可解な任務に隠された意味とは。

    テロリストというと物騒なイメージですが、このテロ組織は過激なものではなく、人を傷つけないことを基本としていて。
    この活動に賛同する理由もわからなくない。
    日常の自分との二重生活というのも、ある意味よい刺激になるというか。
    それぞれ誇りとプライドを持っているからこその結末なのかなと思うと、なんとももの悲しい。

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    2019年12月04日
  • 賛美せよ、と成功は言った

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    高校時代の予備校の仲間が15年ぶりに集まり、夢を叶えたメンバーのお祝いをすることになった。
    しかし祝賀会に参加していた恩師が仲間の1人に目の前で撲殺されるというショッキングな事態に。
    残されたメンバーたちはこの事態にどう向き合うのか…

    シリーズ5作目で初めて犯人を追い詰める優佳が第三者視点で描かれる。
    といっても第三者である小春は4作目に登場した高校時代の「親友」で、十分に頭が良いのでテンポ良く進む。
    今までは比較的動機に興味がなかったような優佳が心理的な部分での読み合いがメインであった今作。
    この物語だからこそ、第三者目線で語られる必要があったと言えるし、第三者目線だからこそ、この物語にな

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    2019年11月26日
  • わたしたちが少女と呼ばれていた頃

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    碓氷優佳シリーズ4作目で初めて殺人が起きず、犯人目線ではない物語。
    碓氷優佳の高校3年間をいくつかの短編で紡いでいく。
    学校の噂やクラスメイトの百合疑惑、カンニング疑惑など学校だからこその日常の事件を解決していく優佳を親友目線で見ていく。

    時系列的には1作目よりもだいぶ昔だけど刊行順に読むべき。
    これを読み終わった後にもう一回1作目から読み返したくなると思う。

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    2019年11月26日
  • Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス

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    ネタバレ

    1から9年経過してからの出版だったからか、登場人物も年齢を経ていて、二組とも子持ちの夫婦になってた。そのせいか2は子供の絡みが多いね。圧力鍋の受験の話はちょっと疑問。プロに任せたから可哀想ってことはなくない?父親が教えたから愛情ありってわけでもないと思うけどなぁ(-_-;)。たこ焼きの話の旦那はかなり嫌だ。家庭に向かない人だよね。最後の一石二鳥はびっくりだったわ。まさかの時間経過。

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    2019年11月18日
  • Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス

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    石持さんらしい、机上の論理で色んな事が明かされるこのシリーズ。
    性質上、理屈っぽいところもあるけど、ものの見え方がくるりと変わる様はなかなかの快感。
    お酒と肴を楽しみながらの、殺人も、重たい事件もない日常の謎なのも気軽に読めていい。
    最後の作品のあれだけは読めたのがなんだか嬉しい。

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    2019年09月30日