石持浅海のレビュー一覧

  • 鎮憎師

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    石持浅海さんの本は犯人の動機が弱い。そんな理由で人を殺すって思うことが多い。でも、話の展開や秘密を解き明かしていく論理思考が大好きで欠かさず読んでしまう。
    3年ぶりに再会した大学のサークル仲間が渋谷の街中で殺された。直前まで一緒に飲んでいたサークルの仲間のうち誰が殺したのかというミステリー。ただし、ただ犯人を見つけ出すということではなく、さらなる復讐を生まないためのアドバイザー(鎮憎師)の沖田が助言していくという話。
    これは新しい。誰が犯人なのかということよりも、どうやって復讐の連鎖を止めるのだろうということが気になってしまった。犯人が誰であるのかはかなり絞られているのでそこが問題ではないのか

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    2021年07月17日
  • 二歩前を歩く

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    前回読んだ「三階に止まる」では世界観に圧倒されましたが、本作はよりSFとホラーの中間のような不思議な雰囲気を楽しめました。
    超常現象に怯えるだけでなく、その理由を突き止める。そこには心の闇や人に言えない秘密があって、隠された真実が明らかになる過程や心理描写に引き込まれました。なにより短編で読みやすいのもありがたい。

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    2021年06月16日
  • わたしたちが少女と呼ばれていた頃

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    あの天才的な推理力を持つ碓氷優佳の高校生時代を描く短編集。

    彼女が登場する前3作から数え、第4作にあたりますが、時間が大きく戻ることに。

    高校生活の何気ない彼女たちの人知れぬ謎の数々。誰もが気が付かない何気ない出来事に、彼女だけが気付き、真の謎を解き明かす。
    今回は、もちろん殺人事件はありません。

    ・赤信号
    ・夏休み
    ・彼女の朝
    ・握られた手
    ・夢に向かって
    ・災い転じて
    そして、最後の
    ・優佳と、わたしの未来

    なんと、最後の章で、これまでの6章の推理が大きく転換することに...どんでん返し?

    これはすごいですね。
    さすが石持浅海さんです。

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    2021年06月12日
  • 銀河英雄伝説列伝1

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    ネタバレ

    銀英伝公式同人誌な短編集6編。どの作家さんも普通に外伝を読んでいる気持ちになって懐かしく嬉しい。同盟派なのでヤンの士官学校時代の仲間とのやり取りには終始にやにやしてしまう。著作既読は小川さん石持さん太田さんの3人だったけど皆それぞれの持ち味も上手く混ざっていて流石だと感心した。特に石持さん「士官学校生の恋」におけるキャゼルヌ夫人の名探偵っぷりが正に石持さんでまたこんな過去があるから皆頭上がらないのねー、と本編に繋がりそうな違和感の無さが凄い。藤井さんの「晴れ上がる銀河」ゴールデンバウム王朝初期時代といった一見枠外に思わせて実は礎だったのがとても良かった。締めも効いてる。第二弾あるかな。

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    2021年05月09日
  • 銀河英雄伝説列伝1

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    いわば二次創作なので読もうか迷っていたのですが、店頭で見かけちゃったのでつい買ってしまった…(笑)
    正伝外伝の新しい供給がないので列伝に手を出してしまうのも致し方ない…が、やはり二次創作なのでイマイチイメージ違うなぁというのもあり、その辺の嫌いな方は読まない方がいいのかな。

    執筆されてる作家さん全員を知ってるわけではありませんが著作を読んだことのある方もいて、それぞれの個性が出るものだなぁと。
    石持浅海さんの描くオルタンス嬢がすごくすごく碓氷優佳さん(石持氏の作品のヒロイン)っぽかったです(笑)。オルタンス嬢を探偵役に持ってくるところが上手いなぁと。

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    2021年02月14日
  • Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス

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    謎解きの物語ではあるので、ジャンル的には
    「ミステリー」なのですが、特に殺人事件が
    起こるわけでもなく、日常のごく些細な出来
    事に対する「その理由」を解き明かすストー
    リーです。

    最近よく目にする日常ミステリーとでも言う
    のでしょうか。

    そこの各種のお酒や、肴の描写も加わり、そ
    れらがさらに日常度を増していて、よりリア
    リティを増しています。

    読み終えて思ったのは、一つの出来事に対し
    て見方を変えると、こうも導き出される結果
    が違うのか、と感心してしまう短編集です。

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    2021年02月12日
  • アイルランドの薔薇

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    処女作で異国が舞台のミステリに驚いた。
    登場人物が厳選されており、カタカナ表記に悩まされがちになる舞台で唯一の日本人探偵含め読者に優しい愛称呼びはとても読み易い。名前はフルネームの後に愛称を重ねる配慮具合だ。カナカナに弱い日本人をよくわかっていらっしゃる。

    殺し屋 反社組織 ターゲット
    と、不穏な素材は揃っており読者の脳内で道筋を見せてくれるもののどうやら一筋縄で行かない雰囲気。ハウダニット フーダニット ホワイダニット
    以前に何が起こるのか分からない状態で人物達が舞台に集結していく。ワクワクする。

    事件解決後のエピローグにあたるラストの畳みかけはとてもリズムがよく、クローズドサークル(開

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    2021年02月06日
  • 月の扉

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    ネタバレ

    沖縄那覇空港で突如として発生した起きるハイジャック事件。犯行は計画通りに進んでいっていたが、
    犯人達も予期せぬ死体の出現によって事態は一転。機内は謎が謎を生む奇妙な現場と化す。

    類を見ない犯人たちの動向と要求。彼らの目的とは一体どこにあるのか。そして予定にない死体が生まれた理由とは。

    様々な謎と思惑が蠢き絡み合う本作品。

    犯人達が機内に乗り込むまでからハイジャック開始、そして死体発見から推理パート、そしてその推理も場面を進めるごとにどんどん展開され、息をつく暇もないほど目まぐるしく場面が変わっていく様子に思わず緊迫感を覚える。
    にも関わらず、肝心の機内の雰囲気は束の間の平穏さえ感じさせる

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    2021年01月28日
  • 銀河英雄伝説列伝1

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    様々なジャンルに関する名言が読める。ラインハルトは、カッコいい。又、小説の世界でのタンクベッドなど想像力を大きくさせる面白い表現もあって楽しい。

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    2021年01月04日
  • 月の扉

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      石持浅海は「扉は閉ざされたまま」を読んだことがある。その時の感想として、動機がちょっと…というようなレビューを書いたのだが、この作品のハイジャックに至る動機もまた、中々すごい。
    どういう最後を迎えるのかとワクワクしながら読めた。
    トイレの殺人犯についてはすぐに分かる。







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    2026年01月22日
  • 銀河英雄伝説列伝1

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    ネタバレ

    銀河の歴史がまた一ページ。

    公式アンソロジーというものが好きなので、有無を言わずに入手。オーベルシュタインの安楽椅子探偵などと聞いたら読むしかなかった。しかしそれ以上に女装して演劇するヤンにびっくり。しかもミス・マープルもびっくりな安楽椅子探偵がもう一人いらしたという。1となっていますが、ぜひ続けてほしい企画。

    「竜神滝の皇帝陛下」ギャグですか。ヒルダとエミールに対して一生懸命になったとき、途端に面白い超天然陛下になるラインハルト様の魅力がたっぷり。思わず吹き出してしまうくらい。

    「士官学校生の恋」名探偵オルタンス・ミルベール。未来のキャゼルヌ夫人が華麗に推理を披露する物語。相変わらずヤ

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    2020年12月27日
  • 銀河英雄伝説列伝1

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    あくまで原作に忠実な作品集

     ミステリーものが主体で、一個だけ艦隊戦ものがあります。中には少しひねりすぎた感じのもあるけどおおむね原作の世界を再度楽しめる良作だと思います。

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    2020年12月07日
  • 玩具店の英雄~座間味くんの推理~

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    座間見くんシリーズ、第三弾。
    いわゆる安楽椅子探偵ものでしょうか。

    今回は、津久井操さんが主役で、科警研(科捜研ではない)の職員で、過去の事件の成功・失敗を分析し、その要因を体系化すると言う大変なお仕事。

    行き詰まった彼女に、大先輩の大迫警視正が紹介したのが座間見くん。

    毎回、彼女が紹介する過去の事件を、座間見くんが僅かな違和感を元に、全く別の視点から、鋭く真相を解き明かす。

    それは、終わった事件とはいえ、警察でさえ把握出来なかった、驚くべき真相であった。

    今回は、『傘の花』から『警察の幸運』まで、7つの短編集です。
    どの作品も、あっと驚く展開です。

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    2020年11月11日
  • 銀河英雄伝説列伝1

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    ユリアン「・・・」
    ヤン『どうしたんだい、ユリアン。そんな浮かない顔をして』
    ユ「て、提督。この報告書を読まれましたか?」
    ヤ『あぁ、なかなか良く出来てるじゃないか。何か不満でもあるのかい?』
    ユ「そりゃ、ヤン提督は活躍が報告されてますけど、僕は、言え、私の事はどこ
    にも書かれてないんです。不公平じゃないですか!」
    ヤ『そうは言うけどね、ユリアン。あのキルヒアイスやロイエンタール、
    ミッターマイヤーについても書かれていないよ』
    ユ「で、でも提督。あのオーベルシュタインなんて、大活躍じゃないですか」
    ヤ『確かに。ユリアン、君は何歳だい。今回報告されているのは、それなりに
    年齢を重ねている人の昔話

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    2020年11月10日
  • 崖の上で踊る

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    ネタバレ

    家庭用風力発電機に人生を狂わされ、贖罪を果たさない企業に恨みを持つ10人の男女が企業幹部の3人を殺害する為に集まった。一人目の復讐が企業の保養所で無事終わった直後、仲間の一人が首にナイフを刺された状態で発見され、次の事件も起こる。死体のある保養所に警察は呼べない。所謂クローズドサークルの中、誰にその機会があったか?と会話主体のロジックで真相に迫っていく形式はやっぱり面白い。ただ誰の発言か理解するまでに時間かかったしどうも話の展開が都合良すぎる気がする。そして復讐の行方はそこで終わり?一番いい場所での結びだとは思うけどもやもやが残る。

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    2020年11月07日
  • パレードの明暗~座間味くんの推理~

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    民間人でありながら、かのハイジャック事件を解決に導いた座間見くん。シリーズ、第四弾。
    いわゆる安楽椅子探偵ものですね。

    過去の事件の詳細を聞いただけで、隠れた真実を明らかにする。
    彼の洞察力も凄いですが、それを受け止める大迫警視長の懐の深さや、自身の視野の狭さに振り返ることができる南谷巡査。
    2人も凄いですね。

    今回は、表題にある『パレードの明暗』や『女性警察官の嗅覚』、『少女のために』などなど、7篇。

    最後、南谷巡査の海外研修派遣で終わりますが、ぜひ、続編を!

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    2020年09月20日
  • Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス

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    ネタバレ

    食べながらの謎解き。
    毎回、話題に事欠かないよね。
    楽しい食事会、参加したい。

    そして、そーきたか。
    そことそこか〜!
    その謎は解けなかった(笑)

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    2020年08月14日
  • アイルランドの薔薇

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    アイルランドの武装勢力絡みで
    宿屋で起こった殺人事件
    一人の日本人が探偵役になり事件を追う
    事件の謎解きの経過などもなかなか
    楽しめました

    外人の場合、名前と愛称があり
    読みながら登場人物ページを何度も
    確認するんですが
    今回もまぁそれはありました

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    2020年06月07日
  • 届け物はまだ手の中に

    購入済み

    石持浅海さんのこのパターン好き

    主人公は恩師の仇を討ち、裏切り者である旧友の家に向かう。旧友の家では旧友の妻、妹、秘書という3人の美女に迎えられた。 旧友は急な仕事で書斎にいるというのだが、いつまでたっても姿を見せない。
    とんでもない状況の中で、とんでもないことがさらに起こるという著者の得意な?パターンです。
    いったい何が起こっている――?
    緊張感を持って最後まで読めます。

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    2020年04月21日
  • Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス

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     石持浅海ワールド全開。
     短編の中で、小さな謎を手がかりにして、見方を反転させていく。
     登場人物が、身近にはなかなかいないスタイリッシュで理想的なキャラクター。

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    2020年03月23日