石持浅海のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
大学時代からの飲み仲間である3人は、定期的に飲み会を開催している
最近は誰かの友人同僚などから1人ゲストを迎えて酒と肴を囲むのが習わしだ
何気ない会話からゲストの悩み不思議をサラリと解決
悪魔的に頭脳明晰な長江と口は悪いが食品とお酒に詳しい熊井と一升瓶を一気飲みできる湯浅の掛け合いが軽妙で、学生からの付き合いを感じさせる
各章の酒と肴も美味しそう
やるやる!と思ったのはビールとまんまチキンラーメン、気になる!と思ったのはブランデーとそば粉のパンケーキ、他の組み合わせも不味いはずがない!
最終章ではいつも探偵役だった長江自身が分析考察され、思いもよらない結末に… -
Posted by ブクログ
ネタバレ自分は本気で誰かを殺したいと思ったことはないし、もちろん殺したこともないが、計画的に人を殺すというのはかなりのエネルギーを要する行為だろうと想像する。だからこそ、この相談員は指摘する。あなたには、殺せません。
犯罪者予備軍が相談に訪れるというNPO法人。迷える犯罪者予備軍の話に相談員が耳を傾け、犯行を思いとどまらせるのだという。本作収録の5編は、いずれも殺人予備群が登場する。殺人願望に応対するのは、いつもあの男。
この相談員、バカなことはやめなさい、などと感情に訴える訳ではない。誰を殺したいのか? あなたとの関係は? 動機は? 殺害手段は? 淡々と聞き出した上で、計画の穴を指摘する。 -
Posted by ブクログ
さるNPO法人創設の相談室。受けるのはただの相談ではない。
そこは、犯罪を犯すしか解決の道がないとまで思い詰めた人たちに寄り添い、犯行の是非をともに考えてくれる機関。謂わば駆け込み寺である。
その中でも殺人の相談を担当する1号室を訪れた人たちの選択とその後の顛末を倒叙形式で描く、連作短編サスペンスミステリー。
◇
「それでは、ご案内しましょう。こちらです」
事務員の女性に案内され、有馬駿は長い廊下を進む。いくつものドアを通り過ぎ、最奥のドアの前で女性が立ち止まった。ドアには「1」というプレートがかかっている。
案内を終えた女性が立ち去るのを見届け、有馬はインター