石持浅海のレビュー一覧

  • フライ・バイ・ワイヤ

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    登場する小道具が現在と地続きで、あり得そうな未来に思える。ロボットがミステリーの要素としてうまく取り込まれていて、近未来な舞台と合わせて設定の巧みさを感じさせられました。
    いわゆる名探偵役が存在せず、議論の中で真相に近づいていくという構成は、リアルではあるものの物語としては少し物足りない感じもしました。

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    2015年07月12日
  • 彼女が追ってくる

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    ネタバレ

    前作同様、未だ発生していない事件の真相を看破するという倒叙ミステリーで碓氷優佳シリーズ。

    今作は正直謎解きはどうでも良く、美しい殺人計画に心酔し、犯人が誰であろうがどうなろうが知ったことではないと振る舞う、優佳の悪魔っぷりに痺れまくる。

    事件を紐解くのではなく、美しい殺人計画を紐解くことに喜びを感じるその悪魔っぷりに。

    犯人が警察に捕まろうが、死のうが知ったことではないというドライなスタンスで。

    死のうが知ったことではないという所がラストに繋がるわけなのだが。

    探偵っぷりとしては、むしろ第一作の方が際立っていたように思う。

    個人的にはこのシリーズはどんどん優佳が悪魔的になっていって

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    2015年05月29日
  • 玩具店の英雄~座間味くんの推理~

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    座間味くんがメインではないのだけど、面白い。
    いわゆる
    アームチェア探偵もの。まぁ推理があってるかどうかは、確かではないけど。

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    2015年05月23日
  • 心臓と左手~座間味くんの推理~

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    ネタバレ

    既に解決した事件の話を聞いたタイトルにある座間味くんが、その事件の本当の姿を暴き出す連作短編集。

    普通のサラリーマンである座間味くんが、事件の話に感じたちょっとした違和感を1個1個潰しながら事件の真相に迫る、変わった安楽椅子探偵もので面白い。

    事件が語られる舞台がお酒を飲みながらの席という趣向も、なんとなく親近感がわいて、まるで雑談のような進み方が心地よい。

    お酒の席がミステリーを解決する舞台というのは個人的に非常に気に入ってしまったので、ぜひこれはシリーズ化して欲しい(もうなってるかもしれないが)。

    座間味くん、初登場は「月の扉」だったが、こちらの方が圧倒的に面白いと思う。

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    2015年05月02日
  • 攪乱者

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    非暴力的なテロリストたちが指示される、一見無意味に思えるテロ行為の目的とは?指示された作戦の目的(謎)を解いていくミステリー。その発想が面白い。一つひとつ見ると若干無理がある話もあるが、必ずしも完璧な成功を求めていないので成立はしている。そして短編連作としての完成度も高い。

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    2015年04月30日
  • 身代わり島

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    石持さんにしてはシンプルな謎解きものと言った感じか。それでも事件の真相がわかると雰囲気ががらりと変わり、なんとなくやるせなさを感じてしまう。

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    2015年02月04日
  • 身代わり島

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    石持浅海の新作( ̄▽ ̄)。この作者が孤島モノを書くとこうなるのか。石持作品には、いつもキレキレの推理をする探偵役が登場するけど、今回の鳴川くんは釣り好きで丸顔の、わりと平凡なホームズ。続編があってもいいな。

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    2015年01月08日
  • 身代わり島

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    人気アニメの舞台になった島でイベントを開こうとする人達。打ち合わせのために訪れたその島で事件は起きる。言い伝えは島を縛っているのか?

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    2015年01月01日
  • 彼女が追ってくる

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    碓氷由佳の倒叙ミステリ三部作の三作目。これまでと一転してオーソドックスな倒叙ミステリかと思ったけど途中からちゃんと一捻りあった。謎解きが終わってもいつもよりすっきりしなかったが終章でちゃんとオチはついてた。面白い

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    2014年12月30日
  • トラップ・ハウス

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    卒業旅行代わりにトレーラーハウスでのキャンプに出かけた大学生の男女9人。
    楽しい旅行になるはずだったのだが、何者かによりトレーラーハウスに
    閉じ込められ、友人の一人が死に、さらに他にも罠が仕掛けられていて、、、
    一体誰がなんのためにこんなことを!?
    罠とともに置かれた犯人からのメッセージを頼りに推理を進め、なんとか
    脱出を図ろうとするのだが・・・
    といったクローズドサークルなミステリ。


    ちょっと後味が悪いところも含めて、石持さんらしい一冊だったなぁ。
    犯人の思惑通りに行き過ぎた感もあるけど、なかなか読み応えのある一冊。
    大どんでん返しのあるものと違って、少しずつ少しずつ推理を進めて
    真相に

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    2014年12月21日
  • トラップ・ハウス

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    トレーラーハウスに閉じ込められた9人。なぜ?どうやって?誰が?何のために? それぞれが、記憶を頼りに謎解きを試みる。自分の脳みそもフル活動した気分がする。

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    2014年12月07日
  • 見えない復讐

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    真実が何かとは別に仮説を発展させる思考ゲームのような構成は石持氏が得意とするところ。
    キャラクターと舞台設定重視のミステリーが主流の時代において、変則的な本格の一種であるこの路線は、読んでいて非常に楽しいです。

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    2014年11月14日
  • 八月の魔法使い

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    何が起こっていて、誰が首謀者なのか。主人公が論理的思考だけで真相に迫る。著者が得意とする形態の小説だ。殺人事件が起こるわけでなく、会社のデスクと会議室で繰り広げられる思考合戦。期待を裏切らない出来ばえだった。

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    2014年11月12日
  • 彼女が追ってくる

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    これが殺人の理由なのかと思うと
    ちょっと短慮な感じがしたけれど
    その後の展開では、鳥肌が立ってきた
    こんなに頭の回転が早い人が、殺人のために頭を使うなんて、もったいない
    しかも、若いのに

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    2014年09月08日
  • 御子を抱く

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    石持氏は、いつも、ものスゴク現実的なのにあり得ない話しを書いてくれる。
    これもそんな面白味が駆け抜けていった。

    大勢の門下生に慕われていた「星川氏」、その理由というのが一番の謎だ。

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    2014年08月28日
  • 御子を抱く

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    とても石持浅海らしいテイストのミステリ。面白かった!

    ありふれた街に紛れこむ、カリスマ性を持った人物と、コールドスリープという異物。かなり無理ゲーだろうに、そこを読者にうまく説明しちゃうのはさすが。

    そして今回の探偵役は、ホームセンター店員。これがまた座間味くんみたいなキレキレなので、読んでいて爽快。でも今回珍しく、2人目が殺されるあたりで犯人わかっちゃった。

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    2014年08月15日
  • 顔のない敵

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    地雷にまつわる6編と、もう1編が収録された短編集。


    地雷が生活に関わっている土地。
    地雷除去作業という危険な業務。

    普段の生活にはピンとこない内容ですが、とても詳細に書かれていて、ストーリーだけではなく、いろいろと感じるものがありました。

    実際にこんなことが起きているかも・・・

    思わずそう考えてしまった作品です。

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    2014年08月10日
  • 御子を抱く

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    タイトルと帯を見て、てっきり新興宗教の話だと思ったのだが、そうではなかった。宗教ではないと何度も文中でも言及されるのだが、じゃああれはなんだったのだろう。
    例によって「特殊な状況、特殊な設定、特異な価値観」におけるミステリーをロジックで解決する、という話なのだろうか。人望の篤い星川という人物も謎と言えば謎の存在で、なぜそこまで熱狂的に支持されるのかが今ひとつピンと来ない。さらには「御子」という存在もまた、言葉と実態が一致しないために、登場人物たちの心情に同調しづらい。
    しかし、閉鎖的な集団の中では、やはりあんなふうに権力争いが起きるだろうし、人間関係が歪んだりするんだろうな、と思った。そのあた

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    2014年08月08日
  • まっすぐ進め

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    ジャンル分けが難しい.解説の東川篤哉さん曰く「ミステリファンにこそお勧めする恋愛小説」ということらしい.5編からなる連作短編.どの話も好奇心そそられる話ばかり.利き腕に腕時計を2本巻いている美女.居酒屋で互いにワインを1本ずつ飲み,残りを持ち帰るカップル.迷子の少女に脱げないように縫い付けられたリュックサック.亡き父が将来の婿にと託した一本の使い込まれた傘.どの話もとても素敵なミステリでした.おススメします!!

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    2014年07月23日
  • 御子を抱く

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     数ある石持浅海作品の中でも、長編は石持さんにしか書けない作品が多い。『カード・ウォッチャー』以来の長編作品は、これぞ石持浅海という作品だ。

     誤解を恐れずに言うと、石持作品の中でも長編は、登場人物に共感できない作品が多い。行動や思想、人間性に至るまで、突っ込みたくて突っ込みたくてしょうがない。おかげで肝心の謎が霞んでしまうこともしばしばである。

     それでも石持作品を読むのをやめられない。僕はある時ふと気づいた。登場人物の誰にも共感させないのは、ある種の才能であり、作家石持浅海の持ち味なのだと。いつしか、共感できないほど嬉しくなるようになっていた僕は、間違っているだろうか。

     会う人会う

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    2014年08月01日