御子を抱く

御子を抱く

1,650円 (税込)

8pt

埼玉県越谷市某町―絵に描いた様に平和な新興住宅地であるこの町の住民の多くは、ある人物を師と仰ぐ集団の「門下生たち」によって占められていた。彼らは師亡き後も、その清廉な教えに恥じぬよう行動し、なんとか結束を保っていた。目覚めぬ遺児「御子」をめぐり牽制し合いながら…。しかし、かつて御子の生命を救った異端の研究者の死で、門下生たちの均衡は破れた。「私たちこそが、御子をいただくのにふさわしい」三つに分裂した各派閥によって始まった、熾烈な後継者争い。立て続けに起こる、凄惨な第二の死、第三の死。驚愕の真犯人が、人の命と引き換えてまで守ろうとしたものとは!?奇抜な状況設定における人間心理を、ひたすらロジカルに思考するミステリー界のトリックスター、石持浅海が放つ渾身の書下ろし長編。

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御子を抱く のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2014年08月28日

    石持氏は、いつも、ものスゴク現実的なのにあり得ない話しを書いてくれる。
    これもそんな面白味が駆け抜けていった。

    大勢の門下生に慕われていた「星川氏」、その理由というのが一番の謎だ。

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    Posted by ブクログ 2014年08月15日

    とても石持浅海らしいテイストのミステリ。面白かった!

    ありふれた街に紛れこむ、カリスマ性を持った人物と、コールドスリープという異物。かなり無理ゲーだろうに、そこを読者にうまく説明しちゃうのはさすが。

    そして今回の探偵役は、ホームセンター店員。これがまた座間味くんみたいなキレキレなので、読んでいて...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年08月08日

    タイトルと帯を見て、てっきり新興宗教の話だと思ったのだが、そうではなかった。宗教ではないと何度も文中でも言及されるのだが、じゃああれはなんだったのだろう。
    例によって「特殊な状況、特殊な設定、特異な価値観」におけるミステリーをロジックで解決する、という話なのだろうか。人望の篤い星川という人物も謎と言...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年08月01日

     数ある石持浅海作品の中でも、長編は石持さんにしか書けない作品が多い。『カード・ウォッチャー』以来の長編作品は、これぞ石持浅海という作品だ。

     誤解を恐れずに言うと、石持作品の中でも長編は、登場人物に共感できない作品が多い。行動や思想、人間性に至るまで、突っ込みたくて突っ込みたくてしょうがない。お...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年01月10日

    2024-1-10-1
    こういう集団って一般からは忌避されがちだけれど、そこには他人には知り得ない事情や思いがあって、他から干渉されない権利があると思う。集団指導体制っていつの世も難しいってことか。

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    Posted by ブクログ 2016年06月30日

    これまで読んできた石持作品に私が持っていたイメージは、「根っからの悪人が描かれない」ということでした。

    殺人者が犯行に及ばざるを得ない状況をこと細か〜く説明して、読者に同情の念をこれでもかと持たせる話の多いこと山の如し(盛

    10年前の私だったら「そんな犯人の背負ってる重い過去なんて興味ないし!謎...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年05月11日

    石持浅海による、宗教サークルミステリ。
    教祖的に崇拝される人物が亡くなり、休眠状態にある彼の息子を巡って起こる連続殺人事件の話。
    クローズドサークルでもないのに緊張感を維持している感じや、感情的な要素もロジカルに噛み砕く点は、相変わらず秀逸。
    テーマとしては、そういった著者の作風にとてもマッチするも...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年04月30日

    もっと宗教色が強くてどす黒いはなしかとおもったら、思いのほかライトだった。だからこそ、最後までページを繰ることが出来た。

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    Posted by ブクログ 2015年01月06日

    石持さんらしい作品。私には設定そのものが理解しがたかったので、作品に入り込めず。もやっとしたまま終わりました。

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    Posted by ブクログ 2014年11月28日

    犯人は何故被害者を殺さなければならなかったのか・・・うまい具合に読者を誘導していた。
    殺意の前提をうまく隠していたのは見事

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