石持浅海のレビュー一覧
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津久井操は科警研の職員。実際に起こった事例をもとに、「警察は事件の発生を未然に防ぐことが出来るか」を研究している。
難題を前に行き詰まる彼女に、大先輩の大迫警視正が紹介したのは、『月の扉』事件を解決した座間味くんだった。
ハイジャック事件を書いた石持さんの第二作目の長編『月の扉』に登場する座間味くんが活躍するシリーズの3作目です。7篇を収録した短編集で、石持さんの得意とするいわゆる安楽椅子探偵もの。
居酒屋の席で酒とつまみを口にしつつ、過去に起こった事件について推理と想像を膨らませ、事件の様相ががらっと変わってしまうのが面白い。
最初事件の概要を説明された時点では状況に全く違和感を抱かないのに、話を聞いていると(確かに……)と不自然さに納得させられてしまうのが、我ながらあまりに単純すぎて笑っちゃいます。
石持さんの作品を読むといつも思うのですが、例えば「一般人は思っているより警察を信用している」とか「現役はOBの口出しを煙たく思っている」とか、本を読んでいるだけだとあまり突っ込まない心の機微が推理の展開に深くかかわってくるのが何だか新鮮な感じがします。 -
Posted by ブクログ
九州大学理学部生物学科卒業
クローズドサークルとは、ミステリー小説のジャンルのひとつで、何らかの事情で外界との接触が断たれた状況で起こる事件や謎を扱った作品を指します。代表的な設定としては、孤島、雪山、列車、客船などが挙げられます。
全体的に、文章が、倫理観があり、理論整然とした内容である。が、新鮮さは感じないかなー
〈「日常の謎」の奥深さ。危険な魅力にあふれた殺し屋探偵〉
ひとりにつき650万円で承ります。
「残金の入金を確認できれば、取引は終了です。領収書は出ませんし、現金振り込みならば、あなた方の口座に送金記録が残ることもありません。安心してご利用いただけます」
連絡係を二人挟むことによって、殺し屋に接する連絡係が依頼人の情報を持つことがなくなり、依頼人に接する連絡係が殺し屋の情報を持つこともなくなる。双方にとって安全なこのシステムは、二重盲検法に似ている。私ともう一人の連絡係が発案した。
経営コンサルティング会社を経営する富澤允。普通に社会生活を送っているが、彼は一人
につき六百五十万円の料金で人を殺す、殺し屋だった。
依頼を受けたら引き受けられるかどうかを3日で判断。
引き受けた場合、原則2週間以内に実行する。
ビジネスライクに「仕事」をこなす富澤だが、
標的の奇妙な行動が、どうにも気になる。
なぜこの女性は、深夜に公園で水筒の中身を捨てるのか?
独身のはずの男性は、なぜ紙おむつを買って帰るのか?
任務遂行に支障はないが、その謎を放ってはおけない。
殺し屋が解く、日常の謎シリーズ、開幕です! -
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石持浅海の長篇ミステリ作品『風神館の殺人』を読みました。
『鎮憎師』に続き、石持浅海の作品です。
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ある復讐のために高原の施設に集まった十人の中の一人が殺された。
犯人の正体と目的が掴めぬ中、第二の殺人が! 長編密室ミステリ。
高原の保養施設「風神館」に集まった十人の男女。
彼らの目的は、自分たちを不幸に陥れた企業の幹部三名に、死を以って償わせること。
計画どおり一人目を殺害したあとに、彼らが目にしたのは、仲間の一人の変わり果てた姿だった。
誰かが裏切ったのか!? 仲間の死を警察に通報すれば、復讐計画が頓挫してしまう。
外部との連絡が遮断された館で、皆が疑心暗鬼にかられる中、さらに仲間が殺されて……。
猜疑と信頼が交錯する密室ミステリの秀作。
『崖の上で踊る』を改題。
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2018年(平成30年)に『崖の上で踊る』というタイトル刊行され、2022年(令和4年)に改題して文庫化された作品です。
■序章 復讐者
■第一章 風神館
■第二章 フウジンブレード
■第三章 キーパーソンの死
■第四章 暫定的結論
■第五章 連続殺人
■第六章 欠席裁判
■第七章 対立
■第八章 真の顔
■第九章 裏切り者
■第十章 敵と味方
■終章 復讐者
密室空間で殺されていく仲間たち……ともに罪を犯すために集結した10人の中に裏切り者がいる!? 史上最悪の復讐劇を描いた長編ミステリ、、、
計画は完璧なはずだった……仲間が仲間を殺すまでは――。
那須高原にある保養所に集まった絵麻をはじめとする10人の男女……彼らの目的は、自分たちを不幸に陥れた企業「フウジンブレード」の幹部3人を、復讐のために殺害することだった、、、
計画通り1人目を殺した絵麻たち……次なる殺人に向けて、しばしの休息をとった彼らが目にしたのは、仲間の一人の変わり果てた姿だった――。
裏切り者は誰なのか? そしてその目的は? 史上最悪の復讐劇が今始まる! クローズド・サークルの名手が挑む、予測不能の本格ミステリ!
保養所に集まった10人の男女……同じ目的、復讐のために集まった仲間が、ひとりずつ殺されていく、、、
10人の中に犯人がいるはずなのだが……誰が味方で誰が敵? 復讐の連鎖? 裏切り者は誰? その目的は? 結末まで真相が判らず、その結末も嫌な感じでしたが、そんな展開も含め、クローズド・サークルものとして愉しめました。 -
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石持浅海の長篇ミステリ作品『鎮憎師』を読みました。
石持浅海の作品は、2月に読んだ『女と男、そして殺し屋』以来ですね。
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奇想の作家の新たな挑戦。
本格ミステリーの可能性を拓く傑作誕生!
赤垣真穂は学生時代のサークル仲間の結婚式の二次会に招かれた。
その翌日、仲間の一人が死体となって発見される。
これは、三年前にあった“事件”の復讐なのか!?
真穂は叔父から「鎮憎師」なる人物を紹介される……。
「ちんぞうし?」
わたしは訊き返した。知らない言葉だ。
「そう」順司叔父は、前方を見ながらうなずいた。「『憎しみを鎮める人』ってくらいの意味だよ(中略)鎮魂という意味じゃない。事件の話を聞いて、上手に終わらせる方法を考えて くれる人だ」(本文より)
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2017年(平成29年)に刊行された作品……復讐心を消す職人「鎮憎師」が事件を推理する物語です。
■序章
■第一章 再会
■第二章 ジュリエット
■第三章 絞り込み
■第四章 分析
■第五章 鎮憎師
■第六章 機会と動機
■第七章 事情聴取
■第八章 残された者たち
■第九章 状況報告
■第十章 犯人はどちら
■第十一章 招集
■第十二章 復讐の連鎖
■終章
■解説 千街晶之
「鎮憎師」は哀しき事件の真相を見極め、憎しみの炎を消すことができるという――。
大学時代のサークル仲間の結婚式の2次会に招かれた8人の同窓生……会には3年前、恋人だった藤波覚史の無理心中に巻き込まれながら一命を取り留めて以来疎遠になっていた熊木夏蓮もサプライズで登場、、、
盛り上がった9人は翌日も集まることになった……しかしその日、夏蓮は死体で発見される。
これが藤波の死に対する復讐だとすれば、犯人は8人の中に!? メンバーの赤垣真穂は、叔父から「鎮憎師」なる人物を紹介される、、、
「憎しみを鎮める人」沖田洋平は事件を解決し、さらなる復讐を食い止めることができるのか!? 斬新な設定に唸る本格ミステリ!
「鎮憎師」という復讐を自主的に諦めさせるというキャラクタが印象的な作品でしたね……最終的には鎮憎師の沖田洋平と妹の千瀬が事件に決着をつけるものの、犯人捜しは当事者たちに一任しており、一同が仮説をぶつけ合うという当事者たちの推理合戦が物語の中心となっているということがとてもユニークでした、、、
登場人物が口走ったさりげないひと言から、その裏に隠された心理を読み取り、予想しなかった真実を浮かび上がらせるプロセスも面白かったです……復讐の連鎖を食い止めることができたし、意外な真相も愉しめました。
鎮憎師……シリーズ化しても良いんじゃないかな。 -
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ネタバレシリーズ2作目、前作から2年後のお話でその後の進展が気になっていたので垣間見えたのが嬉しかったです。
前作同様、強引なとこがあったり、共感は全然できないんですけど楽しかったです。
倒叙ミステリで、殺意を持った人物とそれを叶えてやりたい殺意を持たれた人物、そこに優佳が介入。冒頭に死者の記述があったことも忘れ、妨害を応援してしまいました。
少し感情的になって人間味が見えたかと思った途端の見切りで肩透かしをくらい、行動が読めなさすぎて物語の登場人物としては好きになりました。
日向の復讐を遂げさせたいというのが詫びる気持ちからと思いきや、自分と同じ考えを植え付け、後継者に据えたいと言う自分勝手な考えと、あの状況で強行することにも唖然。
抵抗して怪我したら追及されるんじゃないだろうか。
通報が朝ということは復讐を果たすことはできたのかな。 -
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ネタバレシリーズ物ですが、間違えて2番目の方から読んでしまい。まぁ、読んでいなくても分かる話しだったので大丈夫でしたが。次からは間違えずに順番通りに読みたい。
まずは、次巻ではずっと、子供を助けた、と言ってたので、人質になった子供の代わりに自分が人質になろうとしたのかと想像していたら、全く違う形で子供達を救っていましたね。しかも想像していたハイジャックとは全然違ったストーリー展開でした。特にハイジャックとは関係なく?起きた密室殺人に関しては謎解きまで、どうやって、誰が!?と思えて読めていたので楽しかったですね。まぁ、宗教とまではいかないが思想的な部分も入っていたのはまた違う意味で面白かった。所々やっぱり次巻と同じく無理矢理な感じに思えた所もあり(絶対トイレ近くの後列の人達は殺人に気付くし、話し聞こえてるだろ、とか)、全てに拍手喝采とまではいかないが、最後は上手くまとめられてて良かったです。