石持浅海のレビュー一覧

  • 高島太一を殺したい五人

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    5人それぞれ意図を隠しながら殺害に向けて行動していく内容かと思いきや、全員がお互い殺意を表明した上で、すでに起きた殺人未遂について推理していくような内容。小説ならではの非現実的な設定で、斬新なテーマではあるが、推理パートが全体の9割を占めるほど非常に長く、その割には結論がかなりあっさりしている。過程を楽しむ小説と思えばいいが、ラストにもう少し意外性が欲しかった。文体としては読みやすい。

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    2023年12月12日
  • あなたには、殺せません

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    ネタバレ

    倒叙ミステリー…でいいのかな?
    あらすじを見て、斬新だわ面白そう!と手に取った。
    結末もそれぞれで、面白かった。
    結構どうでもいい所に引っ掛かって、みんな飲み物お茶なんだなー。私なら午後の紅茶ミルクティー無糖、、とかしょうもないこと考えてたらそのあとブラックコーヒーとか持ってくる人出てきたんで良かった。(何が笑)
    相談員の人の日常生活が気になる、頭のいい人だよなぁ。詩的な会話もこなせるし、話してみたい。
    世にも奇妙な物語とかで実写化したらすごく良いな!と思った。

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    2023年12月09日
  • あなたには、殺せません

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    殺したい相手がいる、けれども警察には
    捕まりたくない、そんなジレンマを抱える
    犯罪者予備軍の駆け込み寺のNPO法人に、
    殺意を持った人が相談に行く設定が面白い。

    相談に行く側は深刻で思い詰めた様子に対して、
    聞く側の相談員は動じないカウンセラーようでも、
    小さな穴も見落とさないやり手の銀行員のようでもあって、話す内容の重みとそれをやり取りする
    人の見た目のギャップに意外性を覚える。

    相談員は、殺人を未然に防ぐために訪問者の
    実行を思いとどまらせようと説得するかと
    思いきや、実行した時に起こるであろうことを
    一つひとつ淡々と検証して否定でも肯定でもない
    フラットな態度に意表をつかれて、殺

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    2023年12月09日
  • あなたには、殺せません

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    「素人が考えたそれなりに説得力のあるトリックの穴を相談員が指摘していく」といったものかと思ったら「殺人に対するリスクとリターンや警察の有能さで説得+ちよっとした捻り」な内容で少しがっかり。

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    2023年11月17日
  • あなたには、殺せません

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    ネタバレ

    殺害の計画を、相談者と一緒に練って(NPOは別に練ってるつもりはないのだろうけど)のいざ実行段階!の段階は毎回わくわくした。
    ただ毎回それまでの同じでちょっと中弛み感はあったかな…
    そして最後の話は、絞殺はいつ死んだかわからないからと案が破棄されてたけど別にこれでいけるくない?

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    2023年11月11日
  • あなたには、殺せません

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    犯罪予備軍の相談窓口となって犯罪を未然に防ごうというNPO法人が舞台の短編集。相談員は相談に来た人々の犯罪計画を聞き、その穴を指摘していく。不備を突かれた人々は果たして犯罪を諦めるのか…
    この著者らしく風変わりな設定。相談者の殺意というか動機は共感できないが、5つの短編がそれぞれ異なるテイストの結末になっているのが面白い。相談員の真意も謎。
    あとすべて1号室の話だが、それ以外の部屋はどんな犯罪の相談窓口なのか気になる。

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    2023年10月28日
  • 心臓と左手~座間味くんの推理~

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    座間味くんを探偵役に据えた連作短編集である。『月の扉』の後日談もあるので、『月の扉』から読んだ方がより楽しめる。
    本作は警察が捜査した事件の謎に座間味くんが挑む、というもの。事件ものだが、日常の謎のような味わいでなかなか面白かった。

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    2023年10月26日
  • あなたには、殺せません

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    殺人を犯すか悩む人がやって来るNPO 法人。
    殺害計画を細かく検証し、失敗するリスクを挙げていく。それで相談者に「危険で割に合わないな」と思わせて諦めさせる。
    そのはずなのだけれど、どう読んでも殺害計画に穴がないかの答え合わせをしているようにしか見えない。本当に止めようと思っているのか分からないから面白い。
    「ねじれの位置の殺人」、3人のうち2人は自分のためだから同情の余地はないけど、1人は人のために計画したのに。。。

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    2023年10月23日
  • あなたには、殺せません

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    石持浅海らしい石持浅海作品。短編集で読みやすい。背景設定は同じだけど繋がっていることもなく、最後になにかあるわけでもない。期待を超えてくることはないけど面白くないわけでもない、そんな感じ。

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    2023年10月21日
  • 君が護りたい人は

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    ネタバレ

    旅のお供として。2段組みのくせに字が大きくて、あっという間に読み終わった。つーか、同時期に昔の文庫を借りたので、昔の本って字が小さいよなと思う。老眼にはこっちのタイプが優しいよ。碓井優佳、第5の事件だそうだけど、さっぱり覚えてないわ。いかにも石持浅海な、トリックの理屈、理屈。それにしても無理すぎるでしょ、っていう殺害案が多すぎる。そして、こんなことを考えながら、冷静に他の会話もできるって、語り手・芳野も只者じゃないよね。そしてこういうのがそんなに好きじゃないのに、つい読んじゃう石持浅海。

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    2023年09月19日
  • 月の扉

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    ハイジャック苦手なんですよね。飛行機乗ると不安になっちゃって。
    でも、本書を捲る手は止まりません。
    人を魅了するカリスマ性ある師匠、不当逮捕にあい師匠を留置場から出すべくハイジャックをする3人。
    だが、何故かハイジャックの最中に機内で起こる殺人事件。
    座間味Tシャツを着ている事から、座間味くんと呼ばれあれよあれよと殺人事件の謎に迫る謎の座間味くん。
    えぇっ!てなるハイジャックの終わり。最後にいい夢を見れました。

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    2023年09月10日
  • 君の望む死に方

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    ネタバレ

    倒叙という言葉を始めて知った。
    そして、この小説の切り口で追い詰めていく探偵もはじめてだった。

    実際に事件は起こっていないし、表だけ言えば単なるお見合い研修である。
    その中で、殺意を感じ取った舞台装置をことごとく無効化していくストーリーは面白かった。

    犯人はまだいない。

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    2023年09月03日
  • 風神館の殺人

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    架空の企業が販売した製品によって、人生を壊された原告4人、製品とは別に同社に怨みを持つ4人、悪徳業者へ鉄槌を下す団体2人、計10人は、3人のターゲットを殺害する計画を建て、1人目を殺害するも、予想外の殺人が起きて・・・。

    敵と味方、立場によって確かに移り行きます。
    誰が犯人か?誰が誰を殺したか?

    終盤はハラハラ、一気読みでしたが、登場人物が多く、ありふれた名前もある為、少し前半読みにくかったです。
    後、殺害計画を建てる登場人物達に感情移入ができない為、登場人物達への思考回路がイメージしにくい点があります。

    一方で、主人公達が殺人計画側、という設定の中に想定外の殺人が起こる展開は新鮮で面白

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    2023年08月27日
  • 君が護りたい人は

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    ネタバレ

    碓氷優佳シリーズ。もう何作目になるんだろうか。
    今回は優佳の人としての感情が薄いというか、クールというかそーゆー部分が比較的少なて、優佳が苦手な私としては読みやすかった。
    ことごとしれっと、計画を潰す様はなかなかだった。
    けども、芳野にしても奥津にしてもほのかにしてもちょっと気持ち悪いなぁ。

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    2023年07月11日
  • 高島太一を殺したい五人

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    高島太一を殺したい五人による高島太一の処遇を決める討論会の話。殺人にするか事故死にするか、から始まり議論する度新たな謎や疑問が浮かび上がり、どう着地するのか気になる。途中からこうしたら?もしかしてこうでは?と議論に参加したくなる不思議。

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    2023年07月04日
  • 風神館の殺人

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    外部からの出入りがない山荘なんて本格ミステリーの王道のような舞台設定ながら、復讐殺人を企てるメンバーが逆に次々と殺害されていくというトリッキーな展開。
    復讐者という特別な精神状態のメンバーだからこそ通常では無い動機があるという設定は石持流推理合戦の絶好のネタですが、登場人物があまりにも簡単に殺人を受け入れるところに不気味さがあって好みではなかった。

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    2023年06月05日
  • 耳をふさいで夜を走る

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    ある理由から三人の女性を殺めることを決意した並木。
    彼は「決して捕まらないこと」「確実に息の根を止めること」を念頭に置き、綿密な計画を立てる。
    これから罪を犯す人間の視点で話が進むため、無事完遂できるよう願ってしまう自分がいた。
    最後までハラハラしながら読んだ。

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    2023年06月03日
  • トラップ・ハウス

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    こんなトレーラーハウスには乗りたくないと心底思った。
    仕掛けられた罠の数から、目的達成に向けた犯人の執念が感じられて恐ろしくなる。
    閉じ込められた人間の思考回路や行動心理を計算して徹底的に追い詰めるやり口は、ある意味称賛に値する。
    こんなの頭が良くないと思いつかんよなあ。

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    2023年05月31日
  • 殺し屋、続けてます。

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    続編。相変わらず奇妙な謎ばかりだけど、「客観的」「合理的」といった理屈を並べて推理する流れはこの短さだとスラスラ読めて丁度いい。ただ、予想の範疇を超えることがなかったのは残念かな。もう一捻り欲しかった。

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    2023年05月22日
  • 君が護りたい人は

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    碓氷優佳シリーズ。
    キャンプ場での殺人を企む犯人に見届け人を頼まれた語り手。殺人の意志だけで詳細な計画を知らされていない語り手がキャンプのあいだ中どのように殺すのかと目を光らせ推理を続けるという、この著者らしい変な話だがなかなか面白かった。次々と繰り出す殺人計画を碓氷優佳がしれっと阻止していくのはさすがである。

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    2023年05月21日