石持浅海のレビュー一覧

  • 罪人よやすらかに眠れ

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    札幌市にある古びた屋敷と謎の住人達。
    彼らと遭遇できるのは、何かしらの業を抱えた人間だけ。
    意図せずこの場所に辿り着いてしまった人々。
    この客人達の業を見事なロジックで暴いてしまう青年・北良。
    彼の推理に圧倒された後は、ヒヤリとするような結末が待ち受けている。

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    2022年06月13日
  • Rのつく月には気をつけよう

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    いつものメンバー、美味しい酒と肴、そして日常の謎。
    こういう組み合わせは大好物です。
    ほんわかした空気がたった一言で静まり返るのは、石持作品あるある。
    話を聞いただけで真意を探り当ててしまう長江がなかなか魅力的でもある。
    だからこそ、最終話には思わずニヤニヤしてしまう。

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    2022年06月12日
  • 崖の上で踊る

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    復讐のために集まった10人の男女。1人を殺し終えたところで、次々と仲間が殺されていく…。仲間のうち裏切り者は誰なのか…??

    最初は登場人物を把握するのに結構時間がかかった。読んでいくうちに慣れていくけど。最終的にロジカルに犯人が誰なのかが展開されていくので、その過程はなかなか面白かったけど、このメンバーの目的の復讐劇がどんな結末を迎えるのか…。すごく気になるところで終わる。逆にそれがいいのかもしれないけどね。

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    2022年05月24日
  • わたしたちが少女と呼ばれていた頃

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    超才女な女子高生が日常の謎を鋭利に解明する 碓氷優佳シリーズ短編集 #わたしたちが少女と呼ばれていた頃

    高校入学から卒業までの3年間、女子高校時代の碓氷優佳の周りでおこる、日常の謎を解き明かす短編集。
    碓氷優佳シリーズの第4弾にあたりますが、時間軸としては過去にさかのぼっています。またこれまでの碓氷優佳シリーズは倒叙ミステリーでしたが、本作は違いますね。

    碓氷優佳がまだ幼く、可愛らしくも知性溢れる感じで各短編が綴られていきます。他の登場人物である友人たちとの会話も、女子高生らしくキュートに軽やかに描写されていて、読んでてホッコリしますね。優佳の推理も見事で、楽しく読み進められました。

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    2022年05月08日
  • 殺し屋、続けてます。

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    前作も今作も読みやすいけど、やっぱりまた読むかを聞かれれば、もういいかなぁ〜って答えたくなる作品(私的には)です。

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    2022年05月06日
  • 殺し屋、続けてます。

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    シリーズ2作目
    富澤以外の殺し屋も登場

    今回も7編

    毎日3時間も待ちぼうけする女子大生
    注文の多い依頼人
    入れ替わる双子(雪奈視点)
    普段は結婚指輪をしていないのに、特定の女性と会うときだけ指輪を着ける男(同業者視点)
    対象者が既に死んでる依頼
    会社を裏切ろうとしている社員への社長からの依頼(依頼者視点のお話だけど……)
    霊感商法サークルの建物に入る前に不思議な行動をする対象者達(殺し屋同士の交錯)


    変わったオプションや対象者が既に死んでいるという意外な状況や、雪奈視点だったり、依頼者視点だったり、同業者視点だったりと変化に富んでいる
    この、様式を常に壊してくる構成は解説でも書かれてあ

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    2022年04月08日
  • 月の扉

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    非現実的なお話しでもあるので賛否が分かれるかなと思いますが、なかなか無い感じのお話しなので物語に惹き込まれます

    そしてこのお話しの中心は……
    何と言っても座間味くんの推理ですね(^^)
    すんごいヤツだなと思ってたら、この作品のあとに座間味くんの推理シリーズが色々と出てるんですねー

    まだ未読ですが取り敢えず買ってあります(^_^;)
    いまから読むのが楽しみですねー(*^^*)

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    2022年03月15日
  • アイルランドの薔薇

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    前半50ページまで辛かった
    トーマスがトムと呼ばれたり、マイケルがミッキーと呼ばれたり外国人のあだ名の知識がないので誰が誰なのか分からなかった
    途中からは登場人物も固定されて理解し易かった
    アイルランドの南北の争いや武装勢力での話だが、アイルランドを題材にして日本人一人以外は外国人の設定にする必要ある?
    アイルランドの死生観は理解するが、それ以外は日本での話でもいいのでは?
    最初の横文字だらけ以外は面白い
    トリックも二転三転あり良い
    ただ、最初の外国人の名前出まくりとアイルランドの題材はあまり納得していない

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    2022年03月06日
  • 君が護りたい人は

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    アウトドア用品「アンクル・アンクル」の常連たちで結成された「アンクル会」の一人,三原一輝は、奥津悠斗を次のキャンプで殺害しようとすることを弁護士の芳野に告げていた。芳野は、どうやって殺害をするのかをフル回転させて考えるだけだ。
    奥津は当時中学生だった成富歩夏を未成年者後見人として、引き取り、歩夏が就職したことをキッカケに籍を入れることに。次のキャンプはその結婚を祝ってのことだ。しかし、三原は奥津への恩で結婚を無理強いされている思っている。助け出そうとしているのだ。
    そして、キャンプ当日、三原は何策もの仕込みをしていたが、全て碓氷優佳によって阻まれてしまう。最後の策を試みた結果、三原は自

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    2022年02月19日
  • Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス

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    前作のがトリックも文章もグルメも雰囲気あって良かった気がするな〜
    ただ続編が読めただけでうれしいので★3

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    2022年02月07日
  • 二千回の殺人

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    状況の推理力だけでなく科学的知識を併せたロジカルさには石持作品らしさがあるので内容の壮絶さにも関わらず強い嫌悪感なく読めるのですが、やっぱりここまで酷い結果になったのはフィクションとはいえ受け入れられない。

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    2022年01月30日
  • 心臓と左手~座間味くんの推理~

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    【収録作品】貧者の軍隊/心臓と左手/罠の名前/水際で防ぐ/地下のビール工場/沖縄心中/再会
     前作の大迫警視と「座間味くん」が再会し、飲み友だちになる。そして大迫警視から語られる「終わった」事件に、「座間味くん」が別の光を当てる。
     物の見方の多面性が知らされて面白い。

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    2022年01月23日
  • Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス

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    安定の石持節。
    今回は取り扱っている事件がもうひとつだったかな。
    ○○トリックも、そこまで効果的ではなかったような。

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    2022年01月10日
  • 二歩前を歩く

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    ネタバレ

    「一歩ずつ進む」「二歩前を歩く」「四方八方」「五ヵ月前から」「ナナカマド」「九尾の狐」

    不思議な現象を解き明かす小泉くん、いいキャラでした。
    最後の「九尾の狐」はハッピーエンド?締め括りにはちょうど良かったです。
    もしダリコさんとケンカしてしまったら髪の毛ユラユラ~ですね。

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    2021年12月21日
  • 水の迷宮

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    水族館が舞台のミステリ

    3年前の、残業中に亡くなった水族館職員の命日
    水族館に展示水槽環境の被害を示唆するメールが届く
    そして実際に水槽への危害は加えられる
    次々仕掛けられる脅迫犯からの仕掛けの対応に追われる中に起こる新たな事件
    果たして、犯人の目的とは?
    3年前に亡くなった職員と起こっている事件の関係は?


    脅迫犯は序盤からあからさまな登場をしているので、すぐに想像できる
    目的も何となくアレに関係しているんだろうなぁというのもわかるけど、その真意が何かというのが序盤の謎
    そして新たな事件がノイズとなってミステリの要素を複雑にしている

    携帯が折りたたみ式だったり、プリペイド式がまだ使えた

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    2021年12月17日
  • 君が護りたい人は

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    読みやすいが、登場人物が多くない分オチが読めてしまう。流石に胸の内までは読みきれなかったが、割と予想通りの展開…

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    2021年12月11日
  • 殺し屋、続けてます。

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    <殺し屋探偵>シリーズ第二作目の連絡短編集。前作の定型フォーマットを引き継ぎつつも、今作では新たな語り手や競合相手(シングルマザーの殺し屋)の登場により、前作よりも展開のバリエーションが増えている。今作のお気に入りは競合相手の仕事ぶりが初披露される「銀の指輪」と、依頼人が語り手の異色作「猪狩り」ですね。不満を言うならば、毎話冒頭で提示される謎が期待感を煽る割に、肝心な事の真相が物足りないものばかりであることか。無論、各話三十頁程度のロジカルな短編に重厚な人間心理を期待するのは野暮だと重々承知の上だけれど。

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    2021年12月07日
  • わたしたちが少女と呼ばれていた頃

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    ネタバレ

    【収録作品】赤信号/夏休み/彼女の朝/握られた手/夢に向かって/災い転じて/優佳と、わたしの未来
     碓氷優佳の高校生時代を描いた連作。
     赤信号にまつわるジンクス、友人の秘密の恋愛、委員長の飲酒癖アピール、百合だと噂される二人の友人の関係、漫画家志望の友人が急に志望校のレベルを上げた理由、受験直前の初詣での事故で右手を骨折した友人が気持ちを持ち直した理由… 全てを見抜いていた優佳に感心していた小春は、優佳の本質に気づく。

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    2021年11月01日
  • 君が護りたい人は

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    碓氷優佳シリーズ。
    殺人の計画を三原から打ち明けられた弁護士の芳野。
    殺人の決行はキャンプ場。
    三原が思いを寄せる歩夏は、中学生の時に両親を亡くし、成人となるまで後見人を務めていた20歳年上の奥津と婚約をした。
    三原は奥津が歩夏に強制的に関係を迫ったと思い込み、彼を殺す決意をする。
    キャンプに参加するのは、芳野、三原、歩夏、奥津の他、奥津と共に両親を亡くした直後から歩夏の面倒を見ていた小春とその友人の優佳など。
    果たして、三原はいつどのように奥津を殺すのか?
    殺人の計画を打ち明けられた吉野の目線から描かれるので、読んでいるこちらもハラハラドキドキする。
    そして、ずっとシリーズを読んでいるファン

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    2021年10月17日
  • 賛美せよ、と成功は言った

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    ネタバレ

     成功した旧友を祝うために集まった仲間たち。その席で、仲間の一人が恩師を殴り殺してしまう。事件は単純だった。しかし、そこには別の人間の思惑が絡んでいた。
     成功した者の人格の問題ではなく、失敗した者から見たときの話だから、どうしたって同席は無理なのだろう。身につまされる。

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    2021年10月09日