石持浅海のレビュー一覧

  • 三階に止まる

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    シンプルな装丁と超常現象を推理する表題作がめちゃくちゃ好み。
    どの短編も最終的には真相が明らかになって事件も解決している。
    なのに、この言い様の無いモヤモヤ感は何だろう。
    結末の先を想像すると不安感が拭えず、読後もスッキリとしない。
    ちょっとした恐怖を楽しみたい人向けかな。

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    2023年01月04日
  • 高島太一を殺したい五人

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    石持浅海さんの作品は『君の望む死に方』や『扉は閉ざされたまま』などタイトルに表れる設定や状況のアイディアが面白いなと読んできました。本作もタイトルに惹かれて手に取りました。“殺したい”目的は同じだけど、理由が微妙に違う5人が最善の方法を語り合うだけという変わったタイプのミステリー。結末が分かるようで分からないところは面白かったけど、少しテンポが悪く感じた。

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    2023年01月02日
  • 高島太一を殺したい五人

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     登場人物が、約5人しかいない小説。かなりのチャレンジだとは思うが、、、舞台で演じられるなら、キャラもはっきりして、もっとおもしろく感じるかも。

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    2022年12月22日
  • 高島太一を殺したい五人

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    部屋の中で倒れている意識不明の男・高島太一。
    その周りに立ち竦むのは、その男を殺したい五人の男女。
    こんな特殊な状況下でロジカルな推理合戦をさせるところが、この作者だよなあと。
    救急車を呼ぶべきか。
    とどめを刺すべきか。
    そもそも高島太一の身に何が起こったのか。
    不穏極まりない議題ですら楽しめてしまう。

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    2022年12月14日
  • BG、あるいは死せるカイニス

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    変わらず独特な世界観設定。逆に言うと、そちらに全力を振りすぎて、中身のミステリーは比較的凡作かな。犯人が絞りやすすぎるし、いかにもすぎる。フーダニットが先行したおあつらえむきな場面設定。解明されていく謎は懇切丁寧すぎる割に、最大のオチである「BG」が何を指すのかもあっさりすぎ感。石持作品にあるズレた動機と感情の欠落、人間の淡白さがもっと欲しかった。

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    2022年12月09日
  • 月の扉

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    活動家でも過激派でもない人々によるハイジャック、普通の人による殺人事件推理。プラスファンタジー。
    ファンタジーの部分はモヤっとするけど、展開は飽きさせず、引き込まれて読んだ。
    発端のこと(これもとんでもないと云えば、とんでもない)から、とんでもないことになるのも、考えさせらた。

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    2022年11月23日
  • 高島太一を殺したい五人

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    ネタバレ

    高島太一を殺したい理由がなんとも微妙。みな自らの「正義感」に則っているようだけれども、何様? という気がする。
    動機はともかく、著者らしい議論めいた会話劇は面白い。もし太一に意識があったら怖がるだろうか、案外面白がって任せそうな気もする。
    それしかないだろうなという着地点で納得。

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    2022年11月11日
  • 攪乱者

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    政府転覆を企む非合法組織に属する久米・宮古・輪島のテロリスト三人。
    血を流すことなく政府への不信感を煽ること、という目的に沿って行われるテロ行為が奇妙。
    『レモン3個をスーパーに置いてくる』といった謎めいた指令が彼らに下される。
    が、その意図を知った瞬間、言い知れぬ不安感に襲われた。

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    2022年11月06日
  • パレードの明暗~座間味くんの推理~

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    正義感溢れる女性警官が、新たなる視点で過去の事件をみたら、裏側にある真実に気づく。
    そのきっかけを与えてくれたのは「座間味くん」と呼ばれる一般人の中年男性との会話だった。
    三人の人物の会話で進む事件の内容が座間味の洞察力で真実に辿り着くというストーリー。面白い仕掛けだなと思う。

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    2022年11月05日
  • 罪人よやすらかに眠れ

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    北海道札幌市にある大きな屋敷。そこを訪れる事になる客には、ある条件がある。

    北海道・中島公園近くにある屋敷を舞台に、屋敷を訪れる事になった客たちの「業」を住人が暴くという連作短篇ミステリです。
    裏表紙の内容紹介には、「極上”館”ミステリ」とありますが、別にその館(屋敷)の中で事件が起こるわけではなく、屋敷の外で起こった事件を屋敷の住人が推理するという、石持さんの小説によく出てくるいわゆる安楽椅子探偵もののような感じ。
    何となく後味悪く、ほんのり謎を残しつつ終わりまるので、続きを待っているというファンの方が多いらしいのも頷けます。

    余談ですが、石持さんの書く小説の犯人は(正しい意味での)確信

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    2022年10月24日
  • 三階に止まる

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    タイトルに惹かれて読んでみた。プラス表紙のデザインがかっこよかったから。短編集。
    なんとなくホラーっぽいのが読みたい方にオススメ。

    [印象に残った短編]
    転校
    めちゃ気持ち悪くなった、吐きそうになった…

    心中少女
    これから死のうしている女2人が心中しようとする場所に既にある女性の死体があるのを発見する。そして推理し始める。

    黒い方程式
    ゴキブリを退治しようとしただけなのに、まさかの展開。いまのコロナ禍でタイムリー。

    三階に止まる
    こんなマンション、家賃が安くても絶対に住みたくない…!気味が悪いなと思った。終わり方は個人的には面白かったです。

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    2022年10月24日
  • 顔のない敵

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    対人地雷ミステリーって異色すぎる。
    “地雷”と聞いても、踏んだ瞬間爆発するものぐらいの認識しかなかった。
    なので、この短編集を読んで「自分はその性質さえも全く理解できていなかったんだな」と少し後ろめたい気持ちになった。
    地雷を取り巻く人間関係や環境を題材にしながらも、作品として面白いと思わせるのはさすが。

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    2022年10月16日
  • 崖の上で踊る

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    人がバタバタ死んでも大して動じない人たちが、なるほど著者の作品だよなと、他のレビューを読んで思った。あくまで冷静。そういうところにいつも落ち着かない感じを覚えるのかな?でもなんか読んでしまう。
    仲間うちに犯人がいることは知りつつ、表向きは普通に和やかに、協力しながら過ごしていくという不思議な状況。冷静に犯人を解き明かしていく探偵役も、最後はめちゃくちゃ冷徹だよなぁ。このあとどうなるのかも興味深い。

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    2022年10月14日
  • Rのつく月には気をつけよう

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    お酒と食べ物のマリアージュ、アクセントとしてのミステリ。ちょっとした違和感を覚えながらもサラサラ読めました。最後に違和感の正体もハッキリしてスッキリ。お酒と食べ物の組合せも試してみよう。

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    2022年10月09日
  • 高島太一を殺したい五人

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    高島太一を殺したい。殺人の罪を隠蔽したい。
    高島太一の罪も隠蔽したい。高島太一の被害者の
    罪も隠蔽したい…。「殺したい」という
    目的は同じなのに、誰かが何かを隠していて…。

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    2022年11月21日
  • 崖の上で踊る

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    クローズドサークルの構築法が独特なのは平常運転。「一人殺したからもう一人殺しても変わりない」とある種エゴを満たすための快楽殺人に近しい動機での連続殺人。相変わらず倫理観の欠如が激しい。さらに、探偵役も既にそれに加担している以上、その罪を咎めることが自己否定になるという矛盾を抱えた挙句、犯人を特定した後の着地点が面白い。ホームズ&ワトソン形式で読者に寄り添う目線があるおかげで思考する余裕が出るのも相変わらず配慮があった。

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    2022年09月27日
  • 君の望む死に方

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    ネタバレ

    序章で早々にタイトル回収してきたなと思ったけど、また違う意味を帯びるようなラスト。”君”とは誰のことを指すのか。
    計画を妨害していく碓氷優佳は論理的に話を展開しつつ、人間的には(感情的には)何か欠落しているように感じられるところはある意味ホラー。前作からキャラクターとしては全く変わってない。最後の割り切りも普通の判断としてはありえないと思う。

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    2022年09月20日
  • 君の望む死に方

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    途中からほぼ流し読み。
    文章が理屈っぽすぎて、スン…となってしまう。
    内容も前作を超えられていない印象。

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    2022年09月16日
  • 耳をふさいで夜を走る

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    ー狂気の内側は平静なのかもしれないー
    そう思わせる本だった。

    裏表紙のあらすじに目を通せば、読み始める前から三人の人間を殺すことが目的とた物語ということが分かる。だが、主人公が、彼らが何者なのか、何故殺さなければならないのか、そういった情報は謎のまま、物語が進むにつれ徐々に開示されてゆく。通常のミステリーであれば少しずつ謎が解け情報が露わにになるのに対し、主人公が情報を知っているにも関わらず違和感なく情報が小出しにされてゆく展開が非常に面白かった。
    主人公を常人として読み始めるものの、読み進めるにつれて主人公自体が狂人なのか読者に疑問を抱かせるのも斬新。

    ハッピーエンドではなく読者に違和感

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    2022年09月05日
  • 賢者の贈り物

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    日常の中にありふれた「謎」。御伽噺に託けることができるのはまあ稀有な話だろうけど、論理的思考を繰り返すのってその事象に真剣になって向き合うことだから、コミュニケーションの最たる例なのかも。現実で難しいのは、そんな論理的思考を超越した感情型人間がいるからだし、そのことを理解していることの証明のため石持作品にはぶっ飛んだ動機の犯人が多いのかもしらん。「Rのつく~」よりハッピーエンドを想起させるものが多かったのも良かったかも。なにより、「磯風」と「イソップ」かあ、なるほど。

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    2022年08月31日