石持浅海のレビュー一覧
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超才女な女子高生が日常の謎を鋭利に解明する 碓氷優佳シリーズ短編集 #わたしたちが少女と呼ばれていた頃
高校入学から卒業までの3年間、女子高校時代の碓氷優佳の周りでおこる、日常の謎を解き明かす短編集。
碓氷優佳シリーズの第4弾にあたりますが、時間軸としては過去にさかのぼっています。またこれまでの碓氷優佳シリーズは倒叙ミステリーでしたが、本作は違いますね。
碓氷優佳がまだ幼く、可愛らしくも知性溢れる感じで各短編が綴られていきます。他の登場人物である友人たちとの会話も、女子高生らしくキュートに軽やかに描写されていて、読んでてホッコリしますね。優佳の推理も見事で、楽しく読み進められました。
た -
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シリーズ2作目
富澤以外の殺し屋も登場
今回も7編
毎日3時間も待ちぼうけする女子大生
注文の多い依頼人
入れ替わる双子(雪奈視点)
普段は結婚指輪をしていないのに、特定の女性と会うときだけ指輪を着ける男(同業者視点)
対象者が既に死んでる依頼
会社を裏切ろうとしている社員への社長からの依頼(依頼者視点のお話だけど……)
霊感商法サークルの建物に入る前に不思議な行動をする対象者達(殺し屋同士の交錯)
変わったオプションや対象者が既に死んでいるという意外な状況や、雪奈視点だったり、依頼者視点だったり、同業者視点だったりと変化に富んでいる
この、様式を常に壊してくる構成は解説でも書かれてあ -
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アウトドア用品「アンクル・アンクル」の常連たちで結成された「アンクル会」の一人,三原一輝は、奥津悠斗を次のキャンプで殺害しようとすることを弁護士の芳野に告げていた。芳野は、どうやって殺害をするのかをフル回転させて考えるだけだ。
奥津は当時中学生だった成富歩夏を未成年者後見人として、引き取り、歩夏が就職したことをキッカケに籍を入れることに。次のキャンプはその結婚を祝ってのことだ。しかし、三原は奥津への恩で結婚を無理強いされている思っている。助け出そうとしているのだ。
そして、キャンプ当日、三原は何策もの仕込みをしていたが、全て碓氷優佳によって阻まれてしまう。最後の策を試みた結果、三原は自 -
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水族館が舞台のミステリ
3年前の、残業中に亡くなった水族館職員の命日
水族館に展示水槽環境の被害を示唆するメールが届く
そして実際に水槽への危害は加えられる
次々仕掛けられる脅迫犯からの仕掛けの対応に追われる中に起こる新たな事件
果たして、犯人の目的とは?
3年前に亡くなった職員と起こっている事件の関係は?
脅迫犯は序盤からあからさまな登場をしているので、すぐに想像できる
目的も何となくアレに関係しているんだろうなぁというのもわかるけど、その真意が何かというのが序盤の謎
そして新たな事件がノイズとなってミステリの要素を複雑にしている
携帯が折りたたみ式だったり、プリペイド式がまだ使えた -
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碓氷優佳シリーズ。
殺人の計画を三原から打ち明けられた弁護士の芳野。
殺人の決行はキャンプ場。
三原が思いを寄せる歩夏は、中学生の時に両親を亡くし、成人となるまで後見人を務めていた20歳年上の奥津と婚約をした。
三原は奥津が歩夏に強制的に関係を迫ったと思い込み、彼を殺す決意をする。
キャンプに参加するのは、芳野、三原、歩夏、奥津の他、奥津と共に両親を亡くした直後から歩夏の面倒を見ていた小春とその友人の優佳など。
果たして、三原はいつどのように奥津を殺すのか?
殺人の計画を打ち明けられた吉野の目線から描かれるので、読んでいるこちらもハラハラドキドキする。
そして、ずっとシリーズを読んでいるファン