石持浅海のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
◆南北アイルランドの統一を謳う武装勢力NCFの副議長が、スライゴーの宿屋で何者かに殺された! 宿泊客は8人――そこには正体不明の殺し屋が紛れ込んでいた。やはり犯人は殺し屋なのか? それとも……。宿泊客の一人、日本人科学者フジの推理が、「隠されていた殺意」をあぶり出してゆく!
石持さんの作品は二冊目!
やっぱり石持さんの作品は、設定が特殊で面白い!
日本人なのに、なんで処女作をアイルランド問題に絡めたクローズドサークルものにしたんだろう?ってのが少し気になりました。
アイルランド問題に詳しくないから、ちょっと歴史的な描写を読み進めるのに苦労したかな。
登場人物が多くて、しかも英名だから、誰 -
Posted by ブクログ
本屋に立ち寄った際に見かけた、ハイジャック事件の時の男性。
声をかけ飲みに行き…そうして出来た飲み友達?
飲むついでに事件の話をして、微妙に解決していきます。
飲む、という事は、当然『食べる』という事。
前回と違って短編集になっているので
毎度毎度色々食べています。
あぁ美味しそう…。
印象に残っているのは、表題である短編。
そのまま想像すると…ちょっと気持ち悪いです。
入れているとはいえ、そのまんま持ち歩いているのですし。
袋が袋なだけに、誰も気がつかないでしょうが。
沖縄の話も、違う意味で衝撃的ですが。
女って怖い…とかいう前に、恋人をそのまま置いて行く気ですか。
いやでも付いて行って -
Posted by ブクログ
ネタバレ水族館の話、としか覚えてなかったので再読。
読み始めて、ほんとに全然覚えていなかったことにびっくり。
物語としての整合性はあるんだけど、やはりちょっと非現実的な展開でもあるので、現実に引きつけて感動するというタイプの作品ではなかったということかもしれない。
水族館の裏側が垣間見られたのは興味深かったけど、やはり「一人で全部背負い込む」というのが無理があったかなあ。その夢の継承という展開はしかし、物語としては美しいとも言える。
この作品は白石持浅海なんだろうなあ。ラストがなんとなく清々しい感じになっていたので。
人が何を許して何を許さないかは、千差万別。なにに価値を置くかも人それぞれだという潔さ -
Posted by ブクログ
ネタバレ7編の連作短編集。非常にライト。面白いとはいえない。ギンちゃんがギンボ君みたいだなーと思ってたら、まさにその魚からの命名だった。こっちは見た目からじゃないけどね。同じ人間ではないとはいえ、ギンちゃんは優しくかっちょいいし、ムーちゃんだって北西匠は好きだっただろうに。しかし、人間でないと分かってたって、性的興味というか関心は持てそうだけどな。特に匠がムーちゃんに対して。最後は切ない。黙っていなくなるなよ。ひどいよ。残されたもの同士だからといって、うまくいくだろうか。いくらお互いいい人だからといって。私もギンちゃんと暮らしたいものだ。