石持浅海のレビュー一覧
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石持カラーここに極まれり!
殺人者は己の正義を通す為に罪を犯し!
真の意味での悪人は善人のモノローグの中にしか登場せず!
出てくる人々は皆、善人!!
読者に最悪の結末を予想させておいて、斜め上な結末で収束させる。
うーーーーーん、ONE OF いつも通りです!!←褒めてる
でも、舞台設定は初期の碓氷優佳シリーズを彷彿とさせて嬉しかったなー。【日常の中に不意に現れた閉鎖空間】で、【事件が起こってるんだか起こってないんだかハッキリ分からない状況下で、理屈をつけて事件を起こったものと仮定】し、【善人達がそれについて議論し真相に辿り着く】。
最近の石持作品では後味というか読み心地のイマイチなものが続いてたので、久しぶりに原点回帰?した本作を読めて懐かしくも嬉しく感じました\(^^)/
あ、でも、主人公がメロンと一緒に持ってきた××は斬新だったな〜笑。
「この設定うまく使えば相棒で面白くドラマ化できそう!」って思った笑。
【内容紹介:背表紙よりそのまま引用】
楡井和樹は恩師の仇である江藤を殺した。しかし裏切り者であるかつての親友・設楽宏一にこの事実を突きつけなければ、復讐は完結しない。設楽邸を訪れた楡井は、設楽の妻、妹、秘書から歓待を受ける。だが息子の誕生パーティーだというのに設楽は書斎に篭もり、姿を見せない。書斎で何が起きているのか…。三人の美女との探り合いの果て明らかになる、驚愕の事実とは -
Posted by ブクログ
碓氷優佳シリーズだ。このシリーズ、好きなんだよね。本当は前作の高校生時代の話を読んでいた方が良かったのかもしれないけど、けっこう楽しめた。成功か失敗かなんて、と思うところはあるけど、エンターテイメントでそういうことを考え始めるのは野暮というもの。高校だか予備校時代に夢を語り合った旧友たちと、その後の時間のとらえ方に対してどう向き合うか、そんな程度に考えたらいいんじゃない?殺人まで行っちゃうのは、まぁミステリだからね、にしてもさ。あいつはいい会社入ってるけど、自分はどうか?とか、そういうのはありがちだろうしね。未読の『わたしたちが少女と呼ばれていた頃』の本はもちろん、もう一度、シリーズ第一作を読みたくなった。
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スピンオフはあったものの6年ぶりの碓氷優佳シリーズ。
前作のスピンオフの終わりで、優佳の不気味さに気付いた高校時代の友人・小春の目線で描かれる。
予備校の同窓会で起こった恩師の殺害事件。
同級生の一人が一見衝動的に恩師を殴ってしまっただけの事件に思われたが、そこには見えざる殺意があり、その真相に優佳が迫っていく…
事件までの流れはさらっとしていて、話の大部分が心理戦。そこにはマウンティングの要素も含まれ、読んでいて、相変わらず不快になる。それでも、少し言葉を選んだりしているところは、優佳が30代になったことを意識しているからだろう。
次作では、ぜひ優佳の結婚相手も登場させてもらいたい。 -
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3年前に亡くなった職員の命日に届いた脅迫メール。
温室異常と同じ順番で起きる予告と、最期の死体。
一体誰が何の目的で、脅迫してお金を要求してきたのか。
3年前と同じような状態が起こっているわけですが
その情報を知っている人は…という疑いから
外していくと、という驚きまで。
読んでいくだけで、まったく推理も何も
あったものではありません。
何がどうしてこうなった? が知りたいがために
どんどんとページをめくるだけ。
その先には、驚くべき現実が待っているのですが
ミステリーとしては、これでいいのか? と
聞きたい落ちになっています。
いや、ものすごくきれいに、希望に沿う形ですが。
この水族館、歩いてみたいです。 -
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箱根会のメンバーが集まって事件を解明していく過程が面白かった。
論理立てて推理を推し進めていく寺田と比呂美。
冷静にその場の流れを作っていく優佳。
その場に応じたやりとりをしながらも、刻々と変化していく犯人の心理。
意外なところに盲点があったことも、それに気づいていながら告発しなかった優佳の様子も楽しめた。
犯人よりも被害者の方が少しだけ上だったということだろう。
何よりも、最後の場面でそのことがハッキリとする。
どことなく雑な感じのする論理も、読みやすさを優先させればそれほど気にならなかった。
短時間で読み終えられる物語は、けっこう都合がいい。
後付のような強引な推理も、それはそれで楽しめる物語だった。 -
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ネタバレリニューアル間もない水族館で、ある職員が急死した。3年後、その命日に水族館に脅迫めいたメールが届く。そしてまた一人、職員の死亡が確認された。犯人は?
……みたいな話。
水族館が舞台の話を初めて読んだので、新鮮でそこだけでも面白かった。
ストーリーも、一日に畳み掛けるようにいろいろ起こって、はらはらドキドキの展開。
途中まで☆4つの感触で読み進めた。
しかし。最後が感心しない。
ヒトが二人も死んでるんだから、やっぱり事件は公にすべきじゃないか。しかも業務用過失致死じゃなくて立派な殺人じゃん。
それを組織的に隠蔽して実現した夢は、果たして本当に達成感のあるものになるの?
死んだヒトの立場は?
手にかけた人間だって、一生抱え込んで辛い想いをするじゃん。
それまで公正な目で事件を分析していた「部外者」深澤が隠蔽案を否定しないのも、いくら尊敬する先輩の叶わなかった夢を未来に繋げるためとはいえ、理解に苦しむ。あんなに頭脳明晰に(時には冷淡に)事件を解決しておいて。
「すべての謎が解き明かされた時、胸を打つ感動があなたを襲う……」とはいかなかった。
消化不良です。 -
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ネタバレ新宿東口の書店、2階雑誌売り場、アウトドアコーナーでの待ち合わせ。短くした髪、涼しげな瞳、すっきり伸びた背筋・・・もうそこを読むだけでワクワクしてくる。
座間味くんシリーズは、お決まりの型を守ることで、読み手の期待を裏切らない。
「心臓と左手」で心を鷲掴みにされ、手に取ったこの作品。今回は座間味くんと大迫警視正に加えて、警察庁科学調査研究所、通称「科警研」の女性研究員、津久井操が加わっての謎解き7編。
前回同様、美味しいものを食べながらのゆる~い安楽椅子探偵ぶりに、扱っているのは警備事件にもかかわらず、和んでしまう。
操のキャラクターも、超エリートなのに嫌味がなく次もこの3人でシリーズ化してほしい。 -
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あるはずのない、あってはならない事故報告書が、会議の場で役員たちの目にふれた。
実際に事故は起きたのか、それとも単なる捏造文書なのか。
もしも本当に事故が起きていて自分だけが知らなかったら…担当役員の思考回路は責任逃れの方向へと傾く。
一方工場管理とは無関係の部署をあずかる役員は、これを機に一気にライバル役員の落としこみを謀る。
会議室で交わされる会話のひとつひとつが、役員としての未来を左右していく。
営業管理部の拓真は、偶然同じ事故報告書を目にしてしまう。
関わらないようにと一旦はその場を離れた拓真だったが、恋人である美雪からのSOSを受け、何が起きているのかを探ろうとする。
万年係長だと思っていた松本係長の意外すぎる一面。
無関係を装いながら会議室で松本係長のアシストをする大木課長。
会社の中での立場を損なわないように保身は抜かりなく、それでも真相に迫ろうとする拓真と、百戦錬磨の顔を隠していた松本係長とのやりとりは面白い。
役員たちの自己中心的な考え方には呆れを通りこして笑える。
こんな会社では先はないだろうな、と思ってしまった。
役員や上司の顔色を伺うことばかりを優先させていたら、会社がどんどん衰退していくのは避けられない。
本当に大切なことは何か。
たぶん松本係長はそれを言いたかったのだと思う。
でも、退くことが決まらなければ実際には言うことが出来なかったわけだから、やはり役員や上司の思惑というものは会社員である限り絶対なのだろう。
リアル社会でも似たような思いをすることもある…。
それにしても一番の役者だったのがあの人だったとは。
予想していなかっただけに、「なるほど」と思ってしまった。
会社の中で出世コースを確実に登っていく人は、もしかしたら本当にあの人のような人間なのかもしれない。
会議室でのやりとり。
松本係長と拓真との攻防。
物語の面白さをその部分に感じた。 -
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ネタバレ石持浅海さんを読んでみたくてタイトル買いした。
そしたらハイジャックの話だった。
予想しない事態が次々に起こる展開に引き付けられて一気読み。
意外な人物が探偵役に指名されて、しかも期待以上の推理力を発揮するのもなかなか良かった。
座間味くん、おバカなチャラ男だと思ってたのに(笑)。
座間味くんでシリーズ物になってるらしい。そちらも読みたくなった。
カリスマへの心酔(または信仰)から彼らはハイジャックを犯す。この、動機が「信仰」ってところが、信じてない者からすれば滅茶苦茶に見えるけど、その重さは第三者には図れないだけにズルイ設定だなと思った。
全ての事態の因果関係も明らかにされて、読み手としてはスッキリ。
☆4つにしようか迷っての☆3つ。やはり私はエンターテイメントを越えて考えさせるものがある本を求めているらしい…。
しかし、この手法でハイジャックを試みる模倣犯とか出てこないかねぇ。心配だ。 -
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心酔する「師匠」のために罪を犯し、ハイジャックしてしまう弟子たち。
しかし弟子たちそれぞれにも、それぞれの思惑や動機があって・・・。
突然のアクシデントで混乱する機内は、犯人によって監視状態に置かれていた。
にも関わらず、殺人事件が起きてしまう。
なぜ?どうやって?
ハイジャック犯からの指名により、不可能犯罪を解き明かしていく(通称)座間味くん。
愛する子供への愛情は、ときに人を狂わしてしまうほどの強さがあるのかもしれない。
理性では抑えきれないほど心が壊れてしまったときに、人は愚かな行為に及ぶのだろう。
犯人の動機には共感はできない。
でも、素人である座間味くんが論理的根拠に基づいて解き明かしていく過程は面白かった。
人の書かないものを書きたい。
そんな石持さんの意気込みが伝わってくるような物語だった。 -
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やる気のない運営が目立つ水族館を変えた1人の職員がいた。彼が深夜の水族館で1人謎の死を遂げてから3年後。
3年前のことを彷彿とさせるかのように水槽に何者かが攻撃を仕掛けてくる。職員の動きを狙い澄ましたかのように起きる、それでいて水槽内の生物には大きな痛手のない絶妙な攻撃。職員の中に動揺が広まる中、ついに殺人が起きる…
水族館の背景が細かく設定されていて、それが事件の内容にも関わってくるのでその描写が巧みだな、とまず感じた(「チーム・バチスタの栄光」のように、専門的知識に基づく作品は私の中で評価が高くなる)。
というより、トリック云々より頭に残るのはそっち。
話が進むにつれて心理戦が展開され、までは閉鎖空間系ミステリのある意味お約束、だけど、心理戦と真相とその後の展開が若干斜め上を行かれた、な感じ。
思惑がかみ合わない結果事件が起きた、としかならない真相は、「実は誰も悪くなかった」という雰囲気に見せかけながらも決してそうではない読後感を残すし、恋愛模様が行動に繋がってくる人間関係も場面場面でうーん?なところも。
(「オリエント急行殺人事件」パターンに見せかけた亜種?)
死んだ人が成し遂げられなかった夢を誰かが引き継ぐ、という、一見ロマンがあるはずのテーマがすごく腑に落ちない描かれ方をしている。
帯にある「感動」という言葉は、どうなんだろう。これ、素直に「感動」出来た読者はどれくらいいるのか。
…感覚的には「地上の星」をBGMに「プロジェクトX 水族館に懸ける男たち」みたいな視点で読む、感じ、なんだろうか…? -
Posted by ブクログ
理詰めの石持さんがオカルトを書くのだから、どうなるのか不安と期待が高まる。石持さんの持ち味はそのままに謎に迫ると、ほんのり恐怖が残る感じ。とても面白く最後まで飽きずに読めました。
あらすじ(背表紙より)
ある日、僕は前から歩いてくる人に避けられるようになった。まるで目の前の“気配”に急に気がついたかのように、彼らは驚き避けていく…。(表題作)とある企業の研究者「小泉」が同僚たちから相談を持ちかけられ、不可思議な出来事の謎に挑む。超常現象の法則が判明したとき、その奥にある「なぜ?」が解き明かされる!チャレンジ精神溢れる六編のミステリー短編集。