石持浅海のレビュー一覧

  • 賢者の贈り物

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    日常のちょっとした疑問をあーでもない、こーでもないと仮説をぶつけ合いながら解決していく短編集。
    童話のストーリが各編で象徴的に使われていることと、「磯風さん」という女性が推理の補佐役で登場するところが共通点です。磯風さんの年齢や
    立場は短編毎に変わるものの、黒髪で美人で聡明という共通点を持っているので、もしかして同一人物かも?
    仮説のバリエーションには感心・共感するものの、少しくどいので、途中で「もうええやん」と突っ込みたくなり星3つ。

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    2012年11月16日
  • セリヌンティウスの舟

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    「走れメロス」に登場するセリヌンティウス。
    確か彼ってメロスの身代わりとして人質になったんですよね…。
    その話を土台として、自殺した美月の謎を解明していく仲間5人。
    内容はほぼ謎解きばかり。
    特に驚きのラストってことはなかったけど、相変わらず細かな部分をいちいち掘り下げていくな~って、半ば感心?半ばちょっと飽きたな(笑)という感想でした。

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    2012年10月19日
  • 八月の魔法使い

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    平凡な会社の平凡なサラリーマンがロジックのみを武器に、ある一日を乗り越える物語。この作品限定条件にもとづくロジックが多いが、日々のサラリーマン生活でも多少なりともある話だな。官僚的な会社と付き合う時と、停滞気味の社内では特に。

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    2012年10月06日
  • 心臓と左手~座間味くんの推理~

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    本屋に立ち寄った際に見かけた、ハイジャック事件の時の男性。
    声をかけ飲みに行き…そうして出来た飲み友達?
    飲むついでに事件の話をして、微妙に解決していきます。

    飲む、という事は、当然『食べる』という事。
    前回と違って短編集になっているので
    毎度毎度色々食べています。
    あぁ美味しそう…。

    印象に残っているのは、表題である短編。
    そのまま想像すると…ちょっと気持ち悪いです。
    入れているとはいえ、そのまんま持ち歩いているのですし。
    袋が袋なだけに、誰も気がつかないでしょうが。
    沖縄の話も、違う意味で衝撃的ですが。
    女って怖い…とかいう前に、恋人をそのまま置いて行く気ですか。
    いやでも付いて行って

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    2012年09月30日
  • 水の迷宮

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    ネタバレ

    水族館の話、としか覚えてなかったので再読。
    読み始めて、ほんとに全然覚えていなかったことにびっくり。
    物語としての整合性はあるんだけど、やはりちょっと非現実的な展開でもあるので、現実に引きつけて感動するというタイプの作品ではなかったということかもしれない。
    水族館の裏側が垣間見られたのは興味深かったけど、やはり「一人で全部背負い込む」というのが無理があったかなあ。その夢の継承という展開はしかし、物語としては美しいとも言える。
    この作品は白石持浅海なんだろうなあ。ラストがなんとなく清々しい感じになっていたので。
    人が何を許して何を許さないかは、千差万別。なにに価値を置くかも人それぞれだという潔さ

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    2012年09月20日
  • 温かな手

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    ギンちゃんとムーちゃん
    お互いの相手と握手したのは自分らがいなくなった後のことを考えての行動だったんだよ、切ないね

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    2012年08月12日
  • 八月の魔法使い

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    なんとも石持さんらしいというか。
    どうでもいいことを練りに練る、みたいな。
    スケールの小ささが、心地よいです。

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    2012年08月11日
  • セリヌンティウスの舟

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    ネタバレ

    設定的には石持さんらしい感じ。スキューバだし。やっぱスキューバしたいなーと関係ないことを思う。自殺した仲間の謎を解く話。しかし、結局その理由が分かったような、分からなかったような。やっぱり美月や磯崎の考えはよく分からない。そんなに自分たちの思い出を印象付けたかったの?むー。麻子だけ美月と呼ぶ理由も解明されてないし。何かしっくりこないわ。そもそも「走れメロス」、全然好きじゃないしなー。

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    2012年07月31日
  • 温かな手

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    ネタバレ

    7編の連作短編集。非常にライト。面白いとはいえない。ギンちゃんがギンボ君みたいだなーと思ってたら、まさにその魚からの命名だった。こっちは見た目からじゃないけどね。同じ人間ではないとはいえ、ギンちゃんは優しくかっちょいいし、ムーちゃんだって北西匠は好きだっただろうに。しかし、人間でないと分かってたって、性的興味というか関心は持てそうだけどな。特に匠がムーちゃんに対して。最後は切ない。黙っていなくなるなよ。ひどいよ。残されたもの同士だからといって、うまくいくだろうか。いくらお互いいい人だからといって。私もギンちゃんと暮らしたいものだ。

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    2012年07月28日
  • アイルランドの薔薇

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    閉鎖空間の舞台設定は演劇を見ているかのよう。あらすじにしてしまうと解決などは凡庸だが、細かな仕掛けに何度も翻弄される心地よさがある。7.5

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    2012年05月27日
  • 耳をふさいで夜を走る

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    ひゃー!

    石持作品でこのクオリティはがっかり。
    初の石持作品ハズレバージョンだ。


    私の好きな石持作品は、閉ざされた空間で、
    最小限の人物と条件だけでストーリーが展開するもの。
    例えば「扉は閉ざされたまま」とか、「セリヌンティウスの舟」。

    今回の作品は残念だったな〜。
    フリは十分だったのに。
    才能の開花とか選ばれた少女達とか。
    あーもったいない!!!
    なんだってーの、このエンディング。
    むしろ若干、目を塞ぎたくなった感あり。

    これだけの才能のある人なので、次に期待。
    待ってますよ石持先生、渾身のミニマムないつものあのキレを!

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    2012年04月30日
  • セリヌンティウスの舟

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    ネタバレ

    石持浅海らしい、ロジックを突き詰めるミステリーでありながら、
    そこにあるのは冷徹な論理の「冷たさ」ではなく、
    あくまで、人を信じることを描いた、とても「温かい」作品。

    自殺に至るまでの動機付けが苦しいと見る意見もあるでしょうが、
    この部分こそが、人と人の絆の意味を問う、今作の醍醐味(論点)なのだと思います。

    ///

    遭難するも奇跡の生還を遂げた男女6名のダイバー。6人はその不思議な縁を大切にし、
    定期的に同じメンバーでのダイビングを実施していた。
    しかし、メンバーの1人美月が、ダイビング後の宴席で皆が酔いつぶれた中、
    青酸カリを呷る自殺を遂げる。

    残された5人は49日の法要で再び顔を合

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    2012年04月05日
  • BG、あるいは死せるカイニス

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    題名のアルファベットの意味が今一つ落ちてこなかったのが残念。一方で人間が性転換する世界と言う独特の設定においてパズラーとしてのミステリーを成立させているのは見事だった。ジェンダーフリー、高齢化社会といろいろな現実の社会問題を取り込む為のとしての舞台装置だったことを読み終わってから理解する。好みはわかれるところだろうが、この作品に限って言えば好感が持てた。伏線の張り方からするとあくまでも本格ミステリーが作者の意図するところであろうし、その部分が失敗しているとは言わないが、SFのスパイスがよく効いてそちらのほうが印象に残る作品。

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    2012年02月16日
  • セリヌンティウスの舟

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    テーマは悪くないのに、若干のくどさと物足りなさを感じたような。石持さんならもっと良くできた気がする。ちょっともったいない一冊です。

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    2012年02月04日
  • セリヌンティウスの舟

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    メロスの人質、セリヌンティウス。そこにあるのは盲目的な信頼。決して裏切りのない信頼だ。この物語は海難事故によって出会った者たちの絶望に似た死への希求と生への希望、そして信じることの証明を描いている。ああでもないこうでもないと信頼という最後の答えを探してひとりの仲間の死の謎を解いていく。ミステリとしては興味深いし面白い。この人が彼女の死に関わってはいるだろうと犯人というか共犯者というか、そういう人がだれなのかは簡単に知れるが面白い。ただどうしても残念なのはラストにもうひとり死んでしまうことだ。犯人、ではないがそれに類する彼の死が水を差す。まあ、この人は最初から死への絶望的な憧れを捨てられなかった

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    2011年12月17日
  • 耳をふさいで夜を走る

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    身近な人間を殺害するという行為の描写が凄く巧い。背徳感と緊張感が細かく表現されていて、新鮮なドキドキを味わえる。こういう感覚、久々だなぁ。

    終盤、主人公がどんどん変態になっていく。殺す快感を自覚したあたりからおかしくなった。語り口は終始冷静だから、そのギャップがひどい。ここまでくるともう笑えてくる。…褒め言葉です。

    ミステリーというより、サスペンスだった!軽くサイコの。犯人が主人公という構図で描かれる、疾走感のある連続殺人。動機やきっかけ、関係性が徐々に明らかになるので、一気読みしてしまった。うん、面白かった。

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    2011年12月17日
  • 賢者の贈り物

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    誰も死なないミステリー

    石持作品らしいロジカルな謎解き

    主人公たちと「どうして??」といっしょに悩み、導かれた答にホッとして

    なんだか温かくなる短篇集でした(^-^)

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    2011年11月24日
  • 温かな手

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    人間でない人間のような生物とはいったいなんなのでしょう。
    そんな人がいるのかと思ってしまうような温かい物語。

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    2011年11月14日
  • アイルランドの薔薇

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    ネタバレ

    こういう感じの推理小説はおもしろい♪

    犯人を捜すところにどんでん返しを持ってくるのではなく
    少しそれた所に仕掛けを持ってくる手法は犯人が特定されても
    驚きがあります。

    この小説はアイルランドを舞台にしたもので登場人物が1人だけ
    日本人で残りは外国人なんで名前を覚えるのが大変でしたが
    読みやすいです。

    この作家さんの「月の扉」を読んで次を読む気になれなかったんだが
    これが評判良かったので読んでみたら評判通りおもしろく
    次も読んでみる気になった♪

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    2022年03月18日
  • 温かな手

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    暖かいじゃなくて温かと書いたのは意味があるのかな?

    と思ったのですが、あるのかないのか。。。結局わからずじまい。。。他人の生命を吸い取って生きてる生命体、「ぎんちゃん」

    そのぎんちゃんと暮らす畑寛子。ぎんちゃんは次々と起こる殺人事件の難解を解いていく。。。


    その妹、「ムーちゃん」もまた人の生命を吸い取りながら生きている生命体。彼女もまた、北西匠と暮らして難解な事件を解いていく。。。。

    その4人が旅行へと出かけた。。ぎんちゃんにはある思惑があるとも知らずに。。。。

    「謎の生命体」って設定がSFっぽかったけど、

    別にSFっぽい要素はなく、ただ、たんたんと事件を解決していく名探偵のお話

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    2011年10月28日