石持浅海のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
碓氷優佳シリーズ。
殺人の計画を三原から打ち明けられた弁護士の芳野。
殺人の決行はキャンプ場。
三原が思いを寄せる歩夏は、中学生の時に両親を亡くし、成人となるまで後見人を務めていた20歳年上の奥津と婚約をした。
三原は奥津が歩夏に強制的に関係を迫ったと思い込み、彼を殺す決意をする。
キャンプに参加するのは、芳野、三原、歩夏、奥津の他、奥津と共に両親を亡くした直後から歩夏の面倒を見ていた小春とその友人の優佳など。
果たして、三原はいつどのように奥津を殺すのか?
殺人の計画を打ち明けられた吉野の目線から描かれるので、読んでいるこちらもハラハラドキドキする。
そして、ずっとシリーズを読んでいるファン -
Posted by ブクログ
ネタバレ奥津悠斗は後見人として、友人夫婦の遺児・成富歩夏の成長を見守る。二十歳も離れている二人だが、やがて婚約。歩夏に思いを寄せる三原一輝は、奥津を殺して歩夏をその支配から助けようと決意し、奥津の友人・芳野に見届けることを依頼する。しかし、犯行を計画しているキャンプに、ゲストとして参加した碓氷優佳により、三原の計画は狂っていく。
小春と優佳の友情が続いているのは面白い。奥津はどうみてもいい人っぽいので、首を傾げながら読み進めて納得。
優佳の内面が描かれないので、(最後に行動について本人の口から説明されるが)クールビューティさが際立っている。ただの親切ではないと読んだ芳野は自負するように頭がいいの -
Posted by ブクログ
ネタバレ水族館に届けられた携帯電話。非通知で送られてくる謎のメッセージ。開館中の水族館で起こる悪質な悪戯。それは3年前に起こった職員の死と、不可解な設備異常を連想させるものだった。
犯人からの短いメッセージは、一見海洋汚染を訴える文章だが、悪戯を仕掛けたエリアと内容を巧みに盛り込んでいる。しかし目的が分からない。
中盤で職員が一人死に、悪戯が薄気味悪さを伴うようになった。
水族館という舞台設定もそれを助長したように思う。夏休み中の水族館は、騒々しくきらびやかな場所だが、裏側はそうではない。表には置けない飼育道具や予備水槽、パイプが並び、水槽を稼働させる装置音が常に鳴り響く。小説の読み手は、その裏側を -
Posted by ブクログ
ーこの館に、業を抱えていない人間が来てはいけないんです。ー
この本の表紙をめくると、こんな一文が目に飛び込んでくる。
パッとは分かりづらい文章で、妙にひっかかる(わざとかな)。「抱えてない人は来てはいけない」つまり、抱えている人だけ来てもよいということか。
『業』というと、内に抱えた恨みや憎しみ、自分ではどうしようもできない運命や生まれつきの悪しき心など、おどろおどろしいもののようなイメージがある。そのようなものを抱えて、館に逃げ込んでくる人の話なのだろうか。
札幌市の中島公園近くにある大きなお屋敷に、偶然足を踏み入れることになった通りすがりの7人による7つのお話。短編仕立てだ。
そのお