石持浅海のレビュー一覧
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石持浅海の長篇ミステリ作品『鎮憎師』を読みました。
石持浅海の作品は、2月に読んだ『女と男、そして殺し屋』以来ですね。
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奇想の作家の新たな挑戦。
本格ミステリーの可能性を拓く傑作誕生!
赤垣真穂は学生時代のサークル仲間の結婚式の二次会に招かれた。
その翌日、仲間の一人が死体となって発見される。
これは、三年前にあった“事件”の復讐なのか!?
真穂は叔父から「鎮憎師」なる人物を紹介される……。
「ちんぞうし?」
わたしは訊き返した。知らない言葉だ。
「そう」順司叔父は、前方を見ながらうなずいた。「『憎しみを鎮める人』ってくらいの意味だよ(中略 -
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ネタバレシリーズ2作目、前作から2年後のお話でその後の進展が気になっていたので垣間見えたのが嬉しかったです。
前作同様、強引なとこがあったり、共感は全然できないんですけど楽しかったです。
倒叙ミステリで、殺意を持った人物とそれを叶えてやりたい殺意を持たれた人物、そこに優佳が介入。冒頭に死者の記述があったことも忘れ、妨害を応援してしまいました。
少し感情的になって人間味が見えたかと思った途端の見切りで肩透かしをくらい、行動が読めなさすぎて物語の登場人物としては好きになりました。
日向の復讐を遂げさせたいというのが詫びる気持ちからと思いきや、自分と同じ考えを植え付け、後継者に据えたいと言う自分勝手な考えと -
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ネタバレシリーズ物ですが、間違えて2番目の方から読んでしまい。まぁ、読んでいなくても分かる話しだったので大丈夫でしたが。次からは間違えずに順番通りに読みたい。
まずは、次巻ではずっと、子供を助けた、と言ってたので、人質になった子供の代わりに自分が人質になろうとしたのかと想像していたら、全く違う形で子供達を救っていましたね。しかも想像していたハイジャックとは全然違ったストーリー展開でした。特にハイジャックとは関係なく?起きた密室殺人に関しては謎解きまで、どうやって、誰が!?と思えて読めていたので楽しかったですね。まぁ、宗教とまではいかないが思想的な部分も入っていたのはまた違う意味で面白かった。所々やっぱ -
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この作者さんによる「殺し屋」シリーズ、3冊目。
今回は短編4つに中編がひとつ。
前作で同業者が出て来て、今回はどうなるかと思っていたが、さて…。
「遠くで殺して」は普段は経営コンサルタントとして働く富澤のお話。
「ペアルック」はインターネット通信販売業を営む鴻池のお話。
二人には『殺害する標的の何気ない行動が気になりその謎を解かずにはいられないという妙な癖』があり、それを解きほぐしていって進む、基本パターンのお話。
それぞれの推理は冴えているのだが、私には、依頼する人がああいう理由で身近な人を殺そうとするのだろうかというところでいつも引っ掛かる。
その上で次の2つの話はやや変化球。
「父の -
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「座間味くんシリーズ」の第5弾は、7篇の連作短編。今回の語り手がシリーズ第1作「月の扉」でハイジャック事件の人質だった当時一歳の玉城聖子というのがシリーズファンとしては感慨深い。
新宿東口の書店で待ち合わせて、大迫警視長と座間味くん、語り手の3人が会食をするという趣向は変わらない。
大迫警視長が語る事案に潜む違和感を、座間味くんの鋭い洞察力で解き明かすというお約束の構成。今回は特に事件性が薄く、日常の謎的な印象。
各話ごとに登場人物が順調に歳を重ねて、若かった座間味くんも今やお父さんに。息子や娘の受験を経て、最終話で明かされるサプライズな事実。
ファンなら思わず嬉しくなる展開に、ここで一区 -
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ネタバレ〇 総合評価 ★★★☆☆
〇 サプライズ ★☆☆☆☆
〇 熱中度 ★★★☆☆
〇 インパクト ★☆☆☆☆
〇 キャラクター★★☆☆☆
〇 読後感 ★★☆☆☆
いわゆる「そして誰もいなくなった」タイプのミステリだが、その設定は特殊。フウジンブレードという企業の経営者達3人を、「復讐」として殺害するために集まった10人の男女。1人目の復讐を終えたその後、復讐者の中で連続殺人が発生する。
「そして誰もいなくなった」タイプのミステリであり、サスペンス感は秀逸。復讐者という立場では味方だが、その中に殺人者が紛れ込んでいる。それを解き明かしていく。
10人の中で、殺害されたのは「フウジンブ