【感想・ネタバレ】顔のない敵のレビュー

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感情タグBEST3

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対人地雷というテーマを上手くミステリの世界にはめ込んでいる。
単なる道具として使う訳ではなく、対人地雷そのものを掘り下げて描いていることが物語に更なる深みを与えている。

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2017年06月03日

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短編でも読み応えがあって満足。やっぱり読ませる力を凄く感じさせてくれる作家さんでますますハマりました。

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2010年05月01日

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面白かったです。楽しめました。地雷を題材にした連作っぽい短編6作品と処女短編1作品の計7作品です。
石持作品は推理を楽しむという大前提があるので話の流れで「これはちょっと?」とか考えないようにしています(笑)

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2009年10月07日

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わたしは石持浅海信者です、たぶん。
この人の書く推理小説が好きで好きでたまらない。

人が、自分の果たすべき役割をしっかりと知っていて、根を下ろして生きている感じが好きです。
あとは、ひたすらに綺麗な理論と、余計なところのまったくない謎も。

設定がそのまま謎解きに生かされていて、推理小説として無駄がまったくないんですよ。
アイルランドの薔薇からずっと大好きです。

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2009年10月04日

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対人地雷の連作短編6作+別枠短編1作
対人地雷に絡む謎解き(地雷なしもあり)
どの作品も謎解きの下りで、なるほど、と
なってしまう
最後の作品は処女作短編ということでしたが
内容はとてもよく楽しめました

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2022年03月26日

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ネタバレ

すーごい石持さんらしい一冊!”地雷”をテーマにした短編集。キャラクターが再登場したりと、リンクはしてるんだけど。
なにが石持さんらしいって、いくつも起きた殺人事件の犯人がいずれも捕まらないこと!被害者の方にも非がある、あるいは犯人をそのまま活動させていた方が世の中のためになる、というものばかりだから。もちろんそれを良しとするわけじゃないけど、この優しいミステリが石持さんなんだよね。
地雷についても自然と考えさせられる。

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2018年01月22日

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地雷にまつわる6編と、もう1編が収録された短編集。


地雷が生活に関わっている土地。
地雷除去作業という危険な業務。

普段の生活にはピンとこない内容ですが、とても詳細に書かれていて、ストーリーだけではなく、いろいろと感じるものがありました。

実際にこんなことが起きているかも・・・

思わずそう考えてしまった作品です。

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2014年08月10日

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作者の第一短編集で、対人地雷を題材にした本格ミステリー。カンボジアで地雷撤去活動を続けるNGOがメインとなる連作となっています。対人地雷という非人道的な兵器をミステリーとして使ってしまう作者の手腕には唸ります。自衛隊が1998年まで対人地雷を発注・保有していたのが事実なら、恐ろしいことだと思いました。最後のデビュー短編も、「閉じ込められたエレベーターで殺人」というベタな展開ながら、それを逆に利用した発想が流石です。これは石持ファンには嬉しい発掘でした。

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2014年01月14日

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石持氏の原点ともいえる地雷がテーマの短編集に加え、デビュー作まで読めるファンには嬉しい一冊です。
あとがきや解説にも書いてありましたが、会話が中心に話が展開する本格タッチの作風ながら、善悪の基準が曖昧であり、また犯人が常に逮捕されるわけでもないところなど、氏の個性が存分に出ていると思います。
本筋とは関係ありませんが、地雷をテーマにした背景が思っていたより平凡だったのか少し残念かも。

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2013年12月22日

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対人地雷という、身近に馴染みの無い素材ながら、
緻密で無駄の無い文章によって、ミステリー要素を維持しながら、
それに対する主張もそこかしこに抜かりない、
非常に精緻な物語群。

好きな語り口で、他の作品も読んでみたくなった。

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2013年07月26日

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ネタバレ

2007年版本格ミステリベスト2位。連作短編集。処女作を除く6編が対人地雷に関するもの。さらに微妙に登場人物がかぶるという連作。この地雷に関しての短編をアンサンブルで何度か読んだ。そのときはちょっと読みにくい、と思ったけど、こうやって一気に読むと全然だった。しかしこれが最初の短編集だったとは。地雷に関して何も知らなかった私も、この短編でいろいろ考えさせられる。処女作を除き、全部面白かった。ボランティアをしている自分達がえらい、と思ってしまうってとこに共感。処女作はさすがにちょっと無理ある展開というか、もっとみんなパニックになれよな、と思う。同僚がいきなり殺されてんだからさ。

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2012年06月13日

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地雷撤去に携わる人たちの中で起こる殺人。
心情的に理解しかねる部分はあるものの、重いテーマを分かりやすく紹介してあり、薄いわりに内容が濃い。

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2011年08月25日

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「地雷」と「ミステリー」なんて相容れない。
そう読む前に思っていたのに、そんなことは全くなかった。
時代の移り変わりと共に、さまざまな登場人物の思いが描かれていて、何だかやりきれない気持ちにもなったが、非常に良かった。
あらすじで難しそうだと避けずに、読んでみて欲しいと思う。

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2010年06月22日

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語りつくされた表現だけれど、確かに作家のデビュー作にはその全てがつまっている。
と、感じさせてくれた一作。

対人地雷という変わったテーマにいどんだ連作集はどれも、身近にはない地雷というもの、それにまつわる政治や活動、人の思い、残酷さ、貧富、格差、技術、さまざまなものを内包しながら、石持流のさらりとドライな語り口でスマートに読ませる。

最後の後書きに丁寧に語られた、作者自身の地雷に対する真摯な態度にも感銘を受けた。

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2010年03月29日

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対人地雷を題材にした六編と、デビュー作「暗い箱の中で」を収録した短編集です。

対人地雷という社会問題とミステリの組み合わせは、長編デビュー作である『アイルランドの薔薇』を彷彿とさせます。

あまり馴染みのない、対人地雷という題材が、様々な角度から取り上げられているのが興味深く、勉強にもなりました。

デビュー作である「暗い箱の中で」は、短い中にも現在の作風に通じる要素が感じられ、その独自性が既に発揮されていることに驚かされます。

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2024年02月10日

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対人地雷ミステリーって異色すぎる。
“地雷”と聞いても、踏んだ瞬間爆発するものぐらいの認識しかなかった。
なので、この短編集を読んで「自分はその性質さえも全く理解できていなかったんだな」と少し後ろめたい気持ちになった。
地雷を取り巻く人間関係や環境を題材にしながらも、作品として面白いと思わせるのはさすが。

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2022年10月16日

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as you know, i hate the war. no more anti-personal land mine, (poison) fog and newclear. well i'm really step in it?σ(^_^;)? mine sweeper the game means deminer.

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2018年05月25日

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短編のミステリーが、時間軸はバラバラに(作者には意図があるんだと思うけど)書かれていて、一応すべて、殺人事件が起きる。
犯人の罪に対しては、ゆるく、誰が犯人なのか、目的はなにか、それによって見逃される罪も。
私は逆にそれが新鮮。
この話の主題は、地雷であり、それ以外のことはたいした問題ではない扱いが、わかりやすくていい。本当はきっと、そうではないけど、際立ちが出るので、地雷という主題がぶれないから。

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2017年09月10日

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けっこうよかった。
まあ、そんなにプロットは無理してないし、ミステリとして良質だし、地雷というテーマが際立っていい。
地雷をめぐって引き起こされる殺人。
特異であるから、単純に法の裁きに縛られないのも好ましい。
まあ、最後の一編はおまけかな、かなり初期作品みたいだから、作者の成長がうかがえました。

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2016年08月06日

Posted by ブクログ

地雷って卑怯な兵器ですよね。

人を殺傷させるのに躊躇いがない。

地雷を埋めてる人達は銃火器や刃物で人を殺す兵士達のように刹那の躊躇いがあるのだろうか?

非常に合理的で人を傷付けるのに適している兵器だなぁと、改めて思う。

本作品はそんな地雷をモチーフとした6作品+1

ミステリー:『地雷を学ぼう!』=4:6

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2015年09月29日

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ネタバレ

地雷をテーマにした6編+1の短編ミステリー。

各話登場人物が重なり合って登場して面白い。

この作品も大局のためには罪に目を瞑るという結末が全て。

石持さんはとことん大局的正義を貫き通すことがテーマなのかもしれない。

杉下右京が出てきたらバトりまくりそうだ。笑

と思ったら、最後の1話は地雷も関係なく、犯人は警察に捕まったようだ。

短編とはいえオーソドックスなミステリー作品もあったのはちょっと意外だった。

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2015年04月26日

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「地雷」という統一したテーマで、あらゆる視点から様々な事件が起き、バラエティに富んだ短編集でした。

「地雷」という武器はこうも陰湿なものかと考えさせられます。
仕掛けられた方だけでなく、仕掛ける方にとっても相手の顔が見えない武器だからこそ、こうも長く一般市民を苦しめているのでしょうか。

深いテーマですが、本格ミステリの枠から外れることなく、謎解きはロジカルで軽快な話ばかりでした。

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2011年04月18日

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「地雷」小説。
といっても「つまらない」という意味ではなく、文字通り「地雷」をテーマにした短編集。

戦争が終わり、埋没されたままの地雷。
危険を承知でなおそこに住まわざるを得ない人々。
一方日本では「防衛」を主とした地雷兵器の開発。

一つのテーマでも切り口でいろいろ楽しめるのは作者の力、というところでしょうか?なかなかの良作でした。
あともちろん「地雷」についての深刻な状況とかも勉強になりました・・・

最後に、作者のごく初期の短編がボーナスなんちゃら的に収録されていますが・・・徹底した「クローズドサークル」にこだわるのははじめっからなんですね・・・ww

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2010年12月08日

Posted by ブクログ

対人地雷を扱った短篇集+デビュー作。
除去する人、作る人、被害者と別の観点から話が作られていて、登場人物もリンクしているのが面白かった。
地雷について考えさせられた。
デビュー作は、なぜそこで殺さなければならなかったのか、と犯人を特定するための理由がうまいこと考えてある。

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2010年10月28日

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うーん。連作ミステリーで、主要登場人物が限られているものに共通した話なんですがね・・・どうして、そんなにその人たちの周りで殺人事件がいっぱい起きるのさ・・・って思ってしまうんですよね。なおかつ、対人地雷をテーマにしているので、それに関係した人たちが亡くなる訳で・・・そこのあたりの不自然さみたいなものがどうにも気になって。あと、恐らく作者は、対人地雷の非人道的であることやNGO団体の実態やその難しさみたいなものも同時に訴えようとしているのですが、ミステリーとそのテーマとの比重がうまくいってない気がします。というか、殺人をテーマにからめて無理矢理作り出している感がある・・・ので、動機とかが弱いというか、心理の裏づけが弱い・・・私はどっちかというと謎解きよか心理劇の方が好きな方なので、好みじゃなかったなあ。まあ、対人地雷がいかに非人道的かということや、NGO団体のよい面悪い面などを知ることができたのはよかったかなあ。

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2011年09月12日

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