【感想・ネタバレ】顔のない敵のレビュー

あらすじ

1993年、カンボジア。NGOのスタッフが地雷除去作業をつづける荒れ地に、突然の爆発音が轟いた。立入禁止区域に、誰かが踏み入ったのだ。頭部を半分吹き飛ばされた無惨な死体。これは、純然たる事故なのか、それとも――。表題作のほか、本格の旗手・石持浅海の原点ともいうべき「対人地雷」ミステリー全6編と、処女作短編で編まれた第一短編集が待望の文庫化!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

2007年版本格ミステリベスト2位。連作短編集。処女作を除く6編が対人地雷に関するもの。さらに微妙に登場人物がかぶるという連作。この地雷に関しての短編をアンサンブルで何度か読んだ。そのときはちょっと読みにくい、と思ったけど、こうやって一気に読むと全然だった。しかしこれが最初の短編集だったとは。地雷に関して何も知らなかった私も、この短編でいろいろ考えさせられる。処女作を除き、全部面白かった。ボランティアをしている自分達がえらい、と思ってしまうってとこに共感。処女作はさすがにちょっと無理ある展開というか、もっとみんなパニックになれよな、と思う。同僚がいきなり殺されてんだからさ。

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2012年06月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

地雷をテーマにした6編+1の短編ミステリー。

各話登場人物が重なり合って登場して面白い。

この作品も大局のためには罪に目を瞑るという結末が全て。

石持さんはとことん大局的正義を貫き通すことがテーマなのかもしれない。

杉下右京が出てきたらバトりまくりそうだ。笑

と思ったら、最後の1話は地雷も関係なく、犯人は警察に捕まったようだ。

短編とはいえオーソドックスなミステリー作品もあったのはちょっと意外だった。

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2015年04月26日

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