石持浅海のレビュー一覧

  • 崖の上で踊る

    Posted by ブクログ

    復讐のために一致団結し、三人の人間を殺すことに決めた十人の男女。無事一人の殺害を終えた後、なぜか殺害された仲間。犯人はなんのために殺したのか、そして練りに練った復讐計画は無事成し遂げられるのか。ひりひりするような緊迫感が漂うミステリ。
    盤石の計画と強い絆に結ばれた仲間、のように見えた彼らの関係が、疑心暗鬼から瓦解しそうになっていくのがとても危うくてはらはらさせられます。まさしく崖の上。どんどん人数が減っていく中、誰が敵なのか誰が味方なのか。いやいや、誰一人信用できないぞこれは!
    犯人が誰か探し当てる部分はオーソドックスなミステリかと思いきや。プロセスはオーソドックスでも思考回路が……まずは復讐計画ありき、で事態を収束させようとするという手法が既に異様で理解不能。というか、理解はできても共感がついていきません。大丈夫かこの人たち。最初はまともそうに思えたあの人もこの人も、とても邪悪……復讐って恐ろしい。

    0
    2018年12月08日
  • 崖の上で踊る

    Posted by ブクログ

    2018年133冊目。特殊な状況を作り上げ、その状況に即した論理を展開していくことでは右に出るものはいない。復讐者だからこそ生まれる感情が、見事な論理で明らかになっていくのは素晴らしい。その上で、ストーリーにもう少し深みが欲しかった。

    0
    2018年11月29日
  • 水の迷宮

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    動機からしてこの人が犯人かなという人が犯人でなくてよかった。いつもながらよく練られていて楽しめた。今回は犯人探しが楽しくて、動機は共感できない。

    0
    2018年11月20日
  • 崖の上で踊る

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    仲間?が次々に殺されていく。残りのページでまとまるのか心配になったが、さすがにまとめてきて面白かった。 2018.11.19

    0
    2018年11月19日
  • 二千回の殺人

    Posted by ブクログ

    巨大ショッピングモールで起きる個人によるテロ。
    その方向へ行ったのはなぜ?ほかの道はなかったの?
    あなたの行為は、あなたと同じように大切な人を奪われる思いを沢山の人に与えた。どんなに思い詰めていたとしても最後の一歩を踏み出して欲しくはなかった。

    読み終えた直後はショッピングモールへ行くのが怖いと感じた。お願いだから誰も真似しないでね

    0
    2018年11月07日
  • BG、あるいは死せるカイニス

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白かったです。生まれてくるのは全て女性で優秀な人のみ男性化して女性と結婚し子どもをもうける、という独特な世界。その男性化候補筆頭だった姉が殺され、妹の遙がその理由を探っていくという話。男性化する条件や、その条件にあてはまらず突然急激に男性化するせいで発症する病、BGというキーワード等、殺人の謎のほかにいろいろと興味をひかれました。
    殺人の動機も、どこかもの哀しいものがあり、男性化した人は優秀だから優遇されているという認識も、別な側面からは違うように見え、何が人間の幸せなのだろうと考えてしまいました。

    0
    2018年07月25日
  • 罪人よやすらかに眠れ

    Posted by ブクログ

    札幌の公園近く館に呼ばれるように近づく人、人。心に抱えた自分でも意識していないものがそこで明るみに出る。なぜわかるんだろう意識の底にあるものが。

    0
    2018年06月26日
  • 煽動者

    Posted by ブクログ

    小説
    テロ組織内部で殺人事件が起きた。この組織のメンバーは、平日は一般人を装い、週末だけ作戦を実行。互いの本名も素性も秘密だ。外部からの侵入が不可能な、軽井沢の施設に招集された八人のメンバー。発生した殺人の犯人は誰か?テロ組織ゆえ警察は呼べない。週明けには一般人に戻らなければならない刻限下、犯人探求の頭脳戦が始まったー。

    0
    2018年05月27日
  • セリヌンティウスの舟

    Posted by ブクログ

    人の死が関わるミステリと言えば、探偵ものや刑事ものなどの犯人を探し追い詰めていくものが多いと思うけど、このパターンはわたしには新しく感じられた。

    かつてダイバーとして危険に晒され生死を共にした6人。
    特別な関係となった彼らは1,2ヶ月に1回は集まってダイビングを楽しむ生活をしていた。
    ところがいつものようにダイビングを楽しみ、メンバーの家での酒盛りを終えた翌朝、ひとりが自殺をしてしまう。
    遺書もあり、警察も自殺と断定したが、その死に疑問があるとひとりが言い出し、彼女の死について議論を行うために集まることとなる。

    解決済みの死について、捜査をするでもなく罪を暴くわけでもなく、ただお互いを信じるためだけに密室で議論を重ねるだけの時間。
    そこまで信じられる人たちに出会えたらきっと幸せなことなんだろうなと思う。

    0
    2018年05月22日
  • 彼女が追ってくる

    Posted by ブクログ

    碓氷優佳シリーズ第3作。”彼女”の残した物を巡り予想外の展開になることで、倒叙に別の愉しみ方を加えている。しかし、第1作と比べるとサプライズ感は少ない。犯人があまり頭が回る人に見えないのは構成上仕方ないが、元々逃げるつもりがあったのかよく分からない。

    0
    2018年05月19日
  • まっすぐ進め

    Posted by ブクログ

    偶然見かけた絵画の様に美しい女性に釘付けになる。しかも彼女は左腕に時計を"ふたつ"つけていた。

    彼女が親友カップルと同じ会社だった為にお近づきになることが出来る主人公は、様々な日常の謎を解いて行く。

    面白かった。でもこの主人公が実在したら、ちょっと面倒くさいかも(笑)

    0
    2018年04月19日
  • わたしたちが少女と呼ばれていた頃

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2018年16冊目。
    碓氷優佳シリーズ4冊目。
    これまでの碓氷優佳シリーズを読んできてたから、「へぇ、この子友達とかフツーにいて、女子高生っぽい感じだったんだ・・」とか最初は意外だった。でもよくよく考えてみれば片鱗は見えてたね(;^_^A
    やっぱりブレーキ効かない車に乗り込むのを止めない女だよ、彼女は。
    今までが全て長編だったけど、短編もアリだね。読みやすくてあっという間でした。

    0
    2018年03月13日
  • 君の望む死に方

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2018年14冊目。
    碓氷優佳シリーズ2冊目。
    倒叙、面白いなー。ハラハラ感がハンパない。
    前作の「扉は閉ざされたまま」から少し開いてしまったけど読み進めていくうちに、そうそう碓氷優佳はこういう子だったわ!とw
    ただの謎解きが好きな名探偵っていうわけでもないという・・。
    今回も日向が殺されないようにしているように見えて、実は完全犯罪が成立するためのアシストをしていたり。
    うーん、怖いw
    ラストは思わずおいっ!!ってなった(;^_^Aでもよく考えてみたらふさわしい終わらせ方かも。

    0
    2018年03月08日
  • 彼女が追ってくる

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    犯人目線の展開が面白い。動機が弱いし、探偵役にも、んっていう所もある。そもそも、犯人は優秀なのか、ドシなのか。

    0
    2018年02月03日
  • 賛美せよ、と成功は言った

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     碓氷優佳が初登場した『扉は閉ざされたまま』は、石持浅海さんがブレイクするきっかけになった作品だった。そして、碓氷優佳シリーズも本作で第5作ということになる。

     第4作である前作『わたしたちが少女と呼ばれていた頃』は、優佳という特異なキャラクターの高校時代を描いており、シリーズ中ではイレギュラーな作品だった。本作の事件の発端は、実は優佳の高校時代にあるのだが、前作を読んでいなくても支障はないだろう。

     高校時代、難関大を目指して横浜市内の予備校に通っていた面々。そこに優佳も含まれていた。彼ら、彼女らはある数学講師の教えを受け、現在でも恩師として慕っていた。予備校の「同窓生」が繋がりを保つというのは、自分の感覚では珍しく感じられる。

     この面々というのが、高校時代から明確な目標と夢を持った者ばかり。「意識高い系」ではなく、本当に意識が高い。高校時代、進学後の明確な目標などなく、何となく現在に至っている自分から見れば、実に立派としか言いようがない。自分にはお呼びでない世界である。

     そして現在。選ばれしメンバーたちも、全員が夢を叶えたわけではない。当然である。ある者はまだ夢の途上。ある者は安定を選んだ。別に責められるべきことではない。しかし、意識が高すぎるメンバーが一同に会するとき、そこにどんな感情が渦巻くのか。

     とばっちりもいいところだが、石持作品であるから、この程度の事件は想定内である。こんな惨事の場でも、クールに分析するのが優佳。好奇心なのか趣味なのか。謎を解いたところで、もはや覆しようがない。誰のためでもない。優佳はきっと、自分のために解くのだ。

     大学でも会社でも、以前は自分も同期とつい比較してしまったものだが、今では自分は自分と割り切っている。割り切れなかった故の事件。相変わらず納得できない幕引きだが、何事もなかったように生きていくつもりなのだろうか? 優佳の知ったことではないが。

     誰とも競合しない目標を定めた優佳は、賢明ではある。

    0
    2017年11月08日
  • 賛美せよ、と成功は言った

    Posted by ブクログ

    碓氷優佳シリーズ。
    面白い。区分するならホワイダニットかな。何故恩師を殺してしまったのか?何故そうなるように仕向けたのか?雑談に紛れ心理戦の応酬はゾクゾクする。
    この碓氷シリーズの「扉は閉ざされたまま」から一貫して心理サスペンスが面白い。

    0
    2017年11月01日
  • 賛美せよ、と成功は言った

    Posted by ブクログ

    碓氷優佳シリーズ最新作。碓氷さんも30代。予備校時代に教わった講師のもとに集まる同級生たちの宴で事件は起こる。
    誰がやったでも、どうやったでもなく、なぜ反犯行を仕向けたかを暴いていく。
    従来通り、第三者が語り部となることで優佳のすごさを表現する。緊迫した会話劇だ。実際、そう考えるのか?と思うところもあるが、流れで一気に読ませるので違和感は少ない。読み終わるとそんなこと?と思えなくもないが、そこが気になるような本ではない。今回も楽しく読ませてもらった。
    高校時代の友達も出てきたり、優佳が結婚してたりで、シリーズを読んできた人間には感慨深いものがある。

    0
    2017年10月24日
  • わたしたちが少女と呼ばれていた頃

    Posted by ブクログ

    面白かった。普通の青春連作短編ミステリとしてもなかなかだが、『扉は閉ざされたまま』を読んでいると、淡々と論理的に犯人を追い詰めていた碓氷優佳がどんな高校生時代を送ったのかが解るようになっている。やはりロジックの怪物のような振る舞いの片鱗は見せるもののその衝撃は全てが終わった後に気付かされる。第一短編のロジックと真相には特に驚かされるが、最終話にかけての展開も素晴らしい。そして最後の1行は様々な想いの凝縮された1行で印象深い。

    0
    2017年08月01日
  • 攪乱者

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    パターンの似た短編の羅列かと思いきや、ラストでかなりの衝撃がある作品だった。頭の良い人間がちゃんと書ける人はやはり頭の良い人なんだと思う。哀しさと温かさの同居する話だった。

    0
    2017年06月28日
  • まっすぐ進め

    Posted by ブクログ

    人の言動を表面的に受け取るのではなく、観察力と考察力によって本質を推理する主人公が、座間味君に近くて非常に石持作品らしい。
    氏にしては珍しく恋愛が絡む内容ですが、かといって甘いだけのものではない。時には論理の展開を抑えきれずに非情な面も見せる主人公・直幸ながら、その根底にある優しさか周囲の人に伝わっているおかげでとてもスマートな存在として描かれている。
    なかなか他に類を見ないタイプのロジカルな作風が好みです。

    0
    2017年04月01日