石持浅海のレビュー一覧
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北アイルランドと南アイルランドの和平が間近に迫る情勢下、
とあるホテルに偶然集まった面々。
そこで、NCF(北アイルランドの過激派組織)のメンバーが
殺されるという事件が起きる。
NCFの他のメンバーの意向により警察の手を借りず自分たちで
事件を解決することになり、その中で、日本人科学者のフジが
論理的に事件の真相に近づいていく、という感じのミステリ。
政争が絡んだものだと読みにくいかなーと当初は敬遠してたんだけど
そんなに難しくもなく、程よく分かりやすい説明のおかげで
背景もすんなりと頭に入ってきて物語の邪魔にならなかった。
事件の解決への道のりも私の好きなタイプでした。
どんでん返しで -
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ネタバレギンちゃん&ムーちゃん。
人間からエネルギーを摂取する謎の生物。だけど、とても冷静で論理的で慧眼。
文字通り、目の付け所が違うのかも。
それぞれの同居人である畑寛子・北西匠が巻き込まれるトラブルを解決へと導いていく。
「白衣の意匠」
畑寛子の研究室で起きた事件。何故か被害者は寛子の白衣を着ていた。
「陰樹の森で」
傷心の寛子の為、仲間たちが寛子とギンちゃんをキャンプへ誘うも事件が起こる。
「酬い」
ムーちゃんも被害に遭った、満員電車の痴漢が殺される。
解決後に「でたらめ」と言い放つムーちゃんだが、あくまで論理的なのでそれが真相だったりする。
『不思議の足跡』にも収録されてた話だよな。
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石持浅海 『温かな手』
(2007年12月・東京創元社)
大学の研究室に勤める畑寛子の同居人・ギンちゃんは名探偵。
サラリーマンの北西匠の同居人・ムーちゃんも名探偵。
ギンちゃん&ムーちゃん兄妹は、人間の生体エネルギーを糧にする謎の生命体。
宿主である寛子や匠の清らかな生体エネルギーを確保するために、彼らが遭遇した殺人事件や騒動を鮮やかに解き明かす。
一風変わった名探偵兄妹とそのパートナーが活躍する連作短編集。
独特の設定とシャープな謎解きが魅力の、石持ミステリの真骨頂!(東京創元社HPより)
見た目は人間だけど、中身は謎の生命体。
同居人の余分なエネルギー(日常的には過剰摂取したカロ -
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ネタバレ2007年版本格ミステリベスト2位。連作短編集。処女作を除く6編が対人地雷に関するもの。さらに微妙に登場人物がかぶるという連作。この地雷に関しての短編をアンサンブルで何度か読んだ。そのときはちょっと読みにくい、と思ったけど、こうやって一気に読むと全然だった。しかしこれが最初の短編集だったとは。地雷に関して何も知らなかった私も、この短編でいろいろ考えさせられる。処女作を除き、全部面白かった。ボランティアをしている自分達がえらい、と思ってしまうってとこに共感。処女作はさすがにちょっと無理ある展開というか、もっとみんなパニックになれよな、と思う。同僚がいきなり殺されてんだからさ。
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ネタバレ2008年版本格ミステリ第10位。7編の連作短編集。前作があるようだ。今度借りよう。安楽椅子探偵もの。非常に好きな感じ。一つ一つが短いこともあり、シンプル。大迫警視がテロや過激派などの特殊犯罪担当というところがいい。背景となる事件がとても興味深い。最後の一つだけが、前作の続編として明確。娘の前でこんなに父親をこき下ろしていいのか。でも、こんな父親ははっきり乗り越えるべきだ。この人質にとられた、賢い聖子のように、『自分の力で、自分に降りかかるすべてを受けとめられる人間になる。そして、それを受けとめきって、平気な顔でいられる人間になる。』べきである。