石持浅海のレビュー一覧

  • 温かな手

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    ネタバレ

    ギンちゃん&ムーちゃん。
    人間からエネルギーを摂取する謎の生物。だけど、とても冷静で論理的で慧眼。
    文字通り、目の付け所が違うのかも。
    それぞれの同居人である畑寛子・北西匠が巻き込まれるトラブルを解決へと導いていく。

    「白衣の意匠」
    畑寛子の研究室で起きた事件。何故か被害者は寛子の白衣を着ていた。

    「陰樹の森で」
    傷心の寛子の為、仲間たちが寛子とギンちゃんをキャンプへ誘うも事件が起こる。

    「酬い」
    ムーちゃんも被害に遭った、満員電車の痴漢が殺される。
    解決後に「でたらめ」と言い放つムーちゃんだが、あくまで論理的なのでそれが真相だったりする。
    『不思議の足跡』にも収録されてた話だよな。

    0
    2012年11月10日
  • 耳をふさいで夜を走る

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    この作品、推理小説ではない。基本的には、犯人が連続殺人を実行する過程をトレースしつつ、その背景が徐々に明らかになっていくので、サスペンスのジャンル!?そもそもジャンルの定義を知らないが。。。
    なかなか面白かったし、読み始めると一気読みしてしまうが、推理要素はないので、過去の作者の作品とは若干毛色が違うな!

    0
    2012年11月05日
  • 耳をふさいで夜を走る

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    変なスリルがあって、なかなかおもしろかった!
    めちゃくちゃやけどね。

    ドラゴンボールでかかってた「ノーテン、ピーカン、空は〜晴れて〜、いっぱい〜おっぱい〜ぼくッ元気〜」て歌を思い出した。
    それぐらいのめちゃくちゃ加減。

    0
    2012年10月07日
  • アイルランドの薔薇

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    初めての作家さんを一気読みしたのは久しぶりでした。 和平交渉に向うNCF幹部が湖畔の宿で殺される。 居合わせた日本人科学者フジの推理。 北アイルランド情勢の説明も分かりやすい。 フジが大変魅力的な人物でカッコいい。 シリーズ化していないのがとても残念です。

    0
    2012年10月03日
  • 温かな手

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    石持浅海 『温かな手』
    (2007年12月・東京創元社)

    大学の研究室に勤める畑寛子の同居人・ギンちゃんは名探偵。
    サラリーマンの北西匠の同居人・ムーちゃんも名探偵。
    ギンちゃん&ムーちゃん兄妹は、人間の生体エネルギーを糧にする謎の生命体。
    宿主である寛子や匠の清らかな生体エネルギーを確保するために、彼らが遭遇した殺人事件や騒動を鮮やかに解き明かす。
    一風変わった名探偵兄妹とそのパートナーが活躍する連作短編集。
    独特の設定とシャープな謎解きが魅力の、石持ミステリの真骨頂!(東京創元社HPより)

    見た目は人間だけど、中身は謎の生命体。
    同居人の余分なエネルギー(日常的には過剰摂取したカロ

    0
    2012年09月24日
  • Rのつく月には気をつけよう

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    推理は少し無理矢理な感じもするけど…全体的に優しい雰囲気で楽しめました。
    お酒が飲みたくなります。笑
    ゆる〜く本を読みたい時にオススメかも。

    0
    2023年11月21日
  • 八月の魔法使い

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    現役会社員の石持さんならではの発想だなぁと。
    一枚の事故報告書だけで、これだけの作品が書けることに素直に感心してしまいます。
    「会社の論理」が非常に印象的で、同じ会社員としては身につまされるものがありました。

    0
    2012年08月20日
  • 八月の魔法使い

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    サラリーマンの拓真くん 社内の出来事に推理力を発揮する。

    そうですね 普通に仕事をするにも想像力と推理力はあったほうが良いと思います。お客様の応対をするときも同じですね。相手のことを想像し推理するとお話がしやすくなると思います。

    さて 拓真くんは出世できるでしょうか??

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    2012年08月11日
  • アイルランドの薔薇

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    ネタバレ

    アイルランドの予備知識全然なかったけどなんとなくで読んでしまった。
    水の迷宮と比べて、話の片づけ方が良くて読後感も良いです。

    0
    2012年07月01日
  • 顔のない敵

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    ネタバレ

    2007年版本格ミステリベスト2位。連作短編集。処女作を除く6編が対人地雷に関するもの。さらに微妙に登場人物がかぶるという連作。この地雷に関しての短編をアンサンブルで何度か読んだ。そのときはちょっと読みにくい、と思ったけど、こうやって一気に読むと全然だった。しかしこれが最初の短編集だったとは。地雷に関して何も知らなかった私も、この短編でいろいろ考えさせられる。処女作を除き、全部面白かった。ボランティアをしている自分達がえらい、と思ってしまうってとこに共感。処女作はさすがにちょっと無理ある展開というか、もっとみんなパニックになれよな、と思う。同僚がいきなり殺されてんだからさ。

    0
    2012年06月13日
  • 水の迷宮

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    水族館が舞台なところがまず良い。
    お得意の閉鎖空間での論理的思考はもはや鉄板です。
    ラストの光景まで含めて非常に「美しい」ミステリーだなぁと感じました。

    0
    2017年05月20日
  • 耳をふさいで夜を走る

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    ごく普通の感覚を持ったというよりも、むしろしっかりしていて優しい性格の主人公の男が、とある使命感のもとに次々と知人の女性を殺していく話。
    自分の行為を正当化し、悪意も狂気も認識していない主人公の視点から語られる物語は、読み進むにつれてだんだん怖くなっていきました。
    このまますんなり終わることはないだろうと思っていましたが、自分の予想とは違うどんでん返しがありました。
    石持氏はサラリーマンではない、所謂団体に所属する人の話が得意ですね。

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    2012年04月20日
  • 心臓と左手~座間味くんの推理~

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    ネタバレ

    2008年版本格ミステリ第10位。7編の連作短編集。前作があるようだ。今度借りよう。安楽椅子探偵もの。非常に好きな感じ。一つ一つが短いこともあり、シンプル。大迫警視がテロや過激派などの特殊犯罪担当というところがいい。背景となる事件がとても興味深い。最後の一つだけが、前作の続編として明確。娘の前でこんなに父親をこき下ろしていいのか。でも、こんな父親ははっきり乗り越えるべきだ。この人質にとられた、賢い聖子のように、『自分の力で、自分に降りかかるすべてを受けとめられる人間になる。そして、それを受けとめきって、平気な顔でいられる人間になる。』べきである。

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    2012年03月28日
  • 心臓と左手~座間味くんの推理~

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    座間味くんの切れ味鋭い推理(想像?)が冴え渡る安楽椅子探偵もの。
    面白かったですが同時期に発表された「Rのつく月には気をつけよう」と比べると若干見劣りしてしまう。
    内容が重大なだけに違和感を覚えてしまう面が無きにしもあらずというか…
    それでも些細な点から論理を広げていく様子は良かったです。

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    2017年06月03日
  • 月の扉

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    初期の作品は初めて読みましたがこの時から論理が健在なことに感慨深いものがありました。
    犯人達の鮮やかな手口、異常空間での謎解き、切ないラストが見事に融合してました。

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    2017年06月03日
  • 心臓と左手~座間味くんの推理~

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    2012/2/11
    石持浅海の短編ミステリがまた読みたくなって衝動買いしてしまった。
    楽しみながら少しずつ読み、感想があれば加えてみたいと思う。
    (税別495円)

    2012/2/18
    ”貧者の軍隊”(P29)を読みました。
    主人公”座間味(ざまみ)くん”と警視庁大迫警視との会話シーンであり、およその筋書きは・・・

    ”貧者の軍隊”は、日本における優秀な頭脳、技術をもったたった5人のテロリストであり、位の高い人をターゲットとし、身近な材料で作った武器を使い、他人は巻き込まない、告発したことはマスコミを通じて事実として暴かれるといったところから””現代の仕置人”と呼ばれ、一般にはうけがいい。

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    2012年02月19日
  • 賢者の贈り物

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    これこれ!


    粗雑に書かれた本にイラッとしていたけれど、なんとかこの本で機嫌が直る。
    最高の口直し‥と思いつつ、★5つ!とできなかったのはひたすらに、
    微妙な1作のおかげ、というか、せい。

    なぜかオチのない作品がある。
    しかもそれが、短編でのオチなしどころか、全編を並べて俯瞰したときに、
    もしやこれが、通しでのオチなし!?
    の、可能性が大だったから。

    うーん、うーん、どうなんだろう?
    この作品のネタばらしが知りたい!
    ネットで必死に検索したけど、イマイチ納得のいく回答が見つからず。

    ちょっとしょっく〜。
    誰か、ぜひすっきりと、解決お願いいたします!

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    2011年11月08日
  • 耳をふさいで夜を走る

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    抜くときに ギャー というと聴いたことがある マンドレイク(アルラウネ)
    人を殺すことを冷静に表現するとこうなるのか……
    まるで 自分で刺しているみたい う う 気分が

    最後の殺人は…… あっ そこへ持って行くのね
    いろいろバリエーションを想像しながら読んでいたけど、はずれました~

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    2011年10月06日
  • 耳をふさいで夜を走る

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    通算300冊目。
    お得意の思考、論理、葛藤を駆使して連続殺人を行う男の心理描写がしっかりされてあり、狂気に変わっていく様には引き込まれるものがあります。
    いつもの本格とは毛色の違う作品ですが、これはこれで好きです。

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    2018年05月05日
  • 耳をふさいで夜を走る

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    この本は、狂気という言葉がぴったりだと思います。推理をしていくというタイプのミステリーではないです。

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    2011年09月07日