石持浅海のレビュー一覧

  • 顔のない敵

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    「地雷」と「ミステリー」なんて相容れない。
    そう読む前に思っていたのに、そんなことは全くなかった。
    時代の移り変わりと共に、さまざまな登場人物の思いが描かれていて、何だかやりきれない気持ちにもなったが、非常に良かった。
    あらすじで難しそうだと避けずに、読んでみて欲しいと思う。

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    2010年06月22日
  • セリヌンティウスの舟

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    マンションの一室という、狭い空間で話が進んでいく。少々ファンタジー的要素があるが、違和感なく最後まで飽きずに読めた。

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    2010年06月02日
  • BG、あるいは死せるカイニス

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    特殊な世界観の中での話しなのでそういう世界なんだからと思えば
    なんでも許せるんじゃないでしょうか。

    なかなか面白くドキドキしながら読めました。
    あまり期待せず読んだ分、余計に評価が高いです!

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    2010年05月12日
  • BG、あるいは死せるカイニス

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    不思議な本だった。



    そもそも設定が不思議。
    全ての人類は、女性としてしか生まれず、その中で、
    優秀な人のみが『男性化』という性転換を遂げる。
    しかも、男性化するためには原則として処女ではいけない。

    だから、自分の父親は、姉の母親でもあるとかいう、
    不思議な家族が成り立つ。

    その世界では、男性は生物学的に『優れている』とみなされる。
    たいした仕事でなくても、高給をもらえるが、
    逆に要職は女性で占められる。
    少子高齢化対策のために、男性は
    『暇と金を与えるから、その代わりに沢山の子供を作りなさい』
    という役割となっている。
    男性にとって、性行為はある種の義務でさえある。

    そんなわけで、

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    2010年04月15日
  • 顔のない敵

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    語りつくされた表現だけれど、確かに作家のデビュー作にはその全てがつまっている。
    と、感じさせてくれた一作。

    対人地雷という変わったテーマにいどんだ連作集はどれも、身近にはない地雷というもの、それにまつわる政治や活動、人の思い、残酷さ、貧富、格差、技術、さまざまなものを内包しながら、石持流のさらりとドライな語り口でスマートに読ませる。

    最後の後書きに丁寧に語られた、作者自身の地雷に対する真摯な態度にも感銘を受けた。

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    2010年03月29日
  • 温かな手

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    石持浅海さんの本は初めて。

    もっと硬い文章を書く「本格」系の人かと思ってたけど、いやいや全然違いました。

    柔らかい文章と優しい登場人物。いい雰囲気の作品でした。

    SF的な設定もあるけど、それも鼻につくことないので、SFが苦手な人でも大丈夫。

    短編の連作物で、最後のストーリー展開はちょっと読めてしまったけど、魅力的な文章で最後まで飽きさせません。

    石持さんの他の作品も読んでみよう。

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    2010年03月22日
  • BG、あるいは死せるカイニス

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    全ての人間は女性として生まれ、優秀な人間が男性へと自然に性転換するという世界設定。
    特に優秀な男性「BG」の話を中心に、主人公の少女がそれに巻き込まれていく話。
    世界設定が面白い。そこで繰り広げられる話は幾分単調ながら、少なくはない登場人物がみんなキャラが立ってて、楽しめました。

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    2010年03月07日
  • セリヌンティウスの舟

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    海難事故からの生還で、強い絆で結ばれた6人の仲間。
    その1人が、自殺してしまう。
    残された直筆の遺書、用意した青酸カリの出所は、全て自殺を物語っていた。
    しかし、たった一つの不自然な点から、5人は彼女の自殺に疑問を持つ。
    彼女の死は、本当に自殺なのか?
    ってな話。

    完璧に整った、自殺以外ありえない状況から、一体どうなるのかとハラハラしながら読んだ。途中の行ったり来たりの推理がちょっとヌルかったけど、それも含めて面白い。ちゃんとまとめたラストは予想外。おすすめ。

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    2009年12月18日
  • 月の扉

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    透明な文体で、余計な叙述がない。こういうのを好きな人も多いだろう。僕もそうだが、ずっとこんなのだったら飽きるかもしれない。

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    2018年10月14日
  • BG、あるいは死せるカイニス

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    人間はすべて女性で生まれ、やがて一部の人間だけが男性になる世界。
    そんな特殊な世界で起こる殺人事件。
    「男性化」筆頭候補の優秀な姉を持つ主人公。その姉が殺される。

    特殊な世界観が面白かったです。
    その世界を説明するのに「授業」という形をとっているので、わかりやすいし。
    単に殺人事件で犯人が捕まっておしまい、というのではなくて、どちらかというとそれはおまけで、ちょっと異常な世界にオチがつくのも面白かった。

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    2009年10月04日
  • BG、あるいは死せるカイニス

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    生まれた時はみんな女、出産を経験してのちに男に変化するのが常識の世界。
    主人公の遥と異母姉妹で男性候補の優子が殺される。
    なぜ死ななければいけなかったのか、優子の秘密とは何か。
    男になってしまった女性たちと、それを厭う女性たちの水面下の苦しみが遥を襲う。
    人工による優秀さを望むもの、あたりまえを望むもの、男性からの女性への不理解がまとわりつくミステリ。

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    2009年10月04日
  • 温かな手

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    ほんわか「温かい」ミステリ。ヒトも死ぬし、血も出る。なのに「温かい」んだな。擬態して人間界に住み、ヒトの生命力を吸い取って生きている兄妹 ギンちゃんとムーちゃん。彼らが同居人、寛子と北西くんの周りで起こる事件をなんとも鮮やかな推理で解いていく連作ミステリ。SFちっくな設定なのだけど、そばにいてもいいかも、もしくはいて欲しいかもと思っちゃう。だってどれだけ食べても彼らといる限り太らないんだからね。でも一緒にいても恋人にはなれない…切ないなぁ。

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    2011年08月01日
  • 温かな手

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    数ページ読み始めると、ギンちゃん・ムーちゃんの正体は
    すぐ分かるのですが、ここではあえて伏せておきますね。
    気になる方は是非読んでみて下さいね。
    不思議な力を持つとだけ書きますが、その力が素敵なんです。
    もし自分の周りにこんな力を持つ人がいたら、
    一緒に暮らしてみたいですね。癒されそうです♪

    ギンちゃんと一緒に暮らしているのは、
    大学で生物学を学び助手を務める寛子。
    おっとりしてそうな印象を受けますが、目の付けどころは鋭そう。
    ムーちゃんと一緒に暮らしているのは、
    会社員で交友関係も広い匠。
    とても優しい雰囲気を持っている印象。

    ギンちゃんと寛子、ムーちゃんと匠。
    それぞれが別々の事件に遭

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    2009年10月04日
  • 温かな手

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    私も過剰なエネルギーを吸ってもらいたい。これぞ究極のエステだ。

    でもそのためにはおいしい人でなければならない。
    自分のはおいしいかなと顧みた。


    作成日時 2008年02月09日 11:43

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    2009年10月04日
  • 温かな手

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    ちょっとSFなミステリ。ほのぼのテイストの割には人がガンガン死んでいる。しかも結構シビア。余分なカロリーを吸い取ってくれる存在がいたら私もお願いしたいものだw

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    2009年10月04日
  • BG、あるいは死せるカイニス

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    奇想天外な舞台設定がすごいですね。そしてその中でのきっちりとしたミステリ。伏線の張り方も上手いです。一行も見逃せません。

    ただ、登場人物たちに魅力が無かった点が残念。台詞が硬いので、何かの台本を読んでいるような感じ…。特に主人公のキャラというか、性格が掴めませんでした。他の人物にも感情移入出来ませんでしたし…。

    でも結果的には面白いと思ったので、石持氏の作品はこれからも読んでいきたいです!

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    2010年02月06日
  • 夏休みの殺し屋

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    好きなシリーズ、殺し屋の日常的な感じは続いている。ひとは勝手なもので…そろそろ若干飽きてきた。
    しかしこの日常感がいいところである、このまま続くのか、それとも急展開をむかえるのか?
    飽きたと言ってたくせに楽しみしにしている

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    2026年04月24日
  • 夏休みの殺し屋

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    ◼️ 石持浅海「夏休みの殺し屋」

    経営コンサル、ネット販売業、副業は殺し屋の、男と女。

    石持浅海さんは日本推理作家協会賞候補になった「月の扉」を読んでから、だいぶ久しぶり。著作は気にしていたものの、読む機会がなかった。今回は殺し屋シリーズの4作めのようだ。

    富澤允は事務所を構える若手経営コンサルタント。副業は殺し屋。依頼はフロントの「伊勢殿」が受け、旧友の塚原俊介が富澤に持ってくる。富澤の恋人でマンガ家の岩井若菜は彼氏の副業を知っていて、彼らの作戦会議にも加わる。

    鴻池知栄はシングルマザーで中学生の娘・彩花を育てている。主に美術品の通信販売業で、たまに宝石の依頼が入る。それが、殺しの依

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    2026年04月23日
  • パパたちの肖像

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    仕事だけでも大変なのに、当たり前のように家事・育児との両立が求められる令和のパパ。大変でないはずがない。

    女性活躍の必要性が叫ばれるようになり、日本型雇用慣行のもとで、女性が育児と両立しながら働き続けることの難しさは、広く認識されるようになってきた。だからこそ、女性が働き続けるためには男性の育児参画が不可欠だという流れは、ある意味で自然なものだと思う。

    一方で、男性にとっては前例のない大きな負荷が課されているにもかかわらず、それが「当然のこと」として求められている側面もある。(かくいう私自身も、夫にそれを求めている一人だ。)
    こうした本を通じて、「パパも大変なんだ」「それでも頑張っているん

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    2026年04月19日
  • パパたちの肖像

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    どの作品も令和のパパがリアルに描かれていて面白かったけど、中でも「俺の乳首からおっぱいは出ない」は読みながら何度も笑った。

    我が家の夫も子どもが乳児だった頃に、子どもを泣き止ませる事がお手上げになった時に、よくオッパイで解決することを頼まれたな…と懐かしくなる(笑)


    全てパパ目線のストーリーで、子育て中のパパに是非読んでほしい。

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    2026年04月10日