【感想・ネタバレ】月の扉のレビュー

あらすじ

沖縄・那覇空港で、乗客240名を乗せた旅客機がハイジャックされた。犯行グループ3人の要求は、那覇警察署に留置されている彼らの「師匠」を空港まで「連れてくること」。ところが、機内のトイレで乗客の一人が死体となって発見され、事態は一変――。極限の閉鎖状況で、スリリングな犯人探しが始まる。各種ランキングで上位を占めた超話題作が、ついに登場!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

うわーこれ好き。
場面によって作品の印象が変化する。
ハイジャック犯目線のサスペンス。
機内で発生した死体の謎を解くミステリー。
登場人物たちの心の傷に触れる人間ドラマ。
神秘的な師匠が開く月の扉に纏わるファンタジー。
複数の要素を詰め込んで、ここまで綺麗に仕上げる作者に敬服した。
探偵役の座間味くんも良いキャラクターなので、このシリーズは制覇したい。

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2022年02月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

座間味くんシリーズ一作目。座間味くんが本名でないことにびっくりした。今後本名が明かされるんだろうか。沖縄で起きたハイジャック事件、その最中に起こった殺人事件。この2つが複雑に絡み合い、謎を増幅させている。ただしハイジャックに関しては目的が既に明かされているので、殺人事件だけに集中することができる。事件の被害者をハイジャックの犠牲者にするあたりの展開はかなり面白かったけど、ラストあたりはちょっとパンチが足りないというか、予想外すぎてしまって何とも言えない感じ。でも全体的には面白かった。

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2025年01月22日

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ネタバレ

ハイジャックの中で起きた事件。自殺か他殺か。
ハラハラドキドキでした。座間味くんシリーズということで、主人公(探偵)の名前がそうかと思ったらハイジャック犯がつけたあだ名だった!本名は一切出てこなかった笑

ハイジャック犯の目的?は少しSFというかファンタジックというかそういう感じでしたが、末路が何とも…。そもそも罪なき人を逮捕する警察が…。

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2025年01月22日

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座間味くんイイですねぇ。
憶測も多いが好きな謎解き。
古畑任三郎シリーズにも似たような設定があったような・・・
飽きることなく一気読み。

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2024年11月29日

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国内マストリードから。沖縄旅行のお供小説に、ってことで。自分が行ったのは石垣で、こっちは本島だけど。更に、ハイジャックって縁起的にどうよ、って感じでもあるけど。まあでも旅行は無事楽しんで来れたし、本作も結構楽しめたし、ってことで結果オーライ。最後、強引にまとめた感は否めないけど、基本的にはスリリングで飽きさせない語りで〇。

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2024年08月14日

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10年ぶりくらいの再読。面白かった記憶だけはあったけれど、やっぱり面白かった!
ファンタジー系を全く読まない人だと受け入れにくい内容かもしれないけれど、個人的には非現実的要素とミステリーの融合がすごく好き。
文章もさくさく読みやすく、座間味くんや真壁のキャラクターがよかった。
シリーズ読破したい。

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2024年01月02日

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前に読んだ座間味君シリーズ最初の長編。
ハイジャック中に殺人事件が起こるというかなり特殊な状況。しかし、久しぶりの楽しめる長編であった。トリックもまずまず納得できる一冊でした。

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2022年05月15日

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座間味くんシリーズの第一弾。2003年の本だったのか。でも全然古さ(?)は感じず、面白くって一気読み。
沖縄で不登校の子供たちの支援をしていた師匠こと石嶺が不当逮捕された。皆既月食の日、石嶺の力を信じる柿崎、真壁、村上はハイジャックを起こし、石嶺を那覇空港まで連れて来いと要求する。しかしハイジャックされた機内で、女性の変死体が発見され、座間味くんが真相究明することになる。なぜだか私の頭の中で座間味くんがDAIGOさんになっててww。ずっとDAIGOさんの話し方に変換されてたww。

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2022年03月29日

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ネタバレ

沖縄那覇空港で突如として発生した起きるハイジャック事件。犯行は計画通りに進んでいっていたが、
犯人達も予期せぬ死体の出現によって事態は一転。機内は謎が謎を生む奇妙な現場と化す。

類を見ない犯人たちの動向と要求。彼らの目的とは一体どこにあるのか。そして予定にない死体が生まれた理由とは。

様々な謎と思惑が蠢き絡み合う本作品。

犯人達が機内に乗り込むまでからハイジャック開始、そして死体発見から推理パート、そしてその推理も場面を進めるごとにどんどん展開され、息をつく暇もないほど目まぐるしく場面が変わっていく様子に思わず緊迫感を覚える。
にも関わらず、肝心の機内の雰囲気は束の間の平穏さえ感じさせる。この平穏は登場人物たちの小気味良いトークによってもたらされているのだろう。緊張感とは裏腹にテンポよく軽快に進んでいくため一気に読み進める事が出来る。

犯人たちが基本的には善良な性格をしており犯罪行為に対して後ろめたさを感じている部分が描写されているためかより入り込んで読み入ってしまう。

少々残念だったのが、本作品のキーマンである師匠のカリスマ性が作中では強く伝わってこなかったことと、終わり方が非常にあっさりしていたように感じてしまったところだ。ただこれは途中の怒涛の展開によってハードルが上がりすぎていたのかもしれない。後に思い返してみるとこれ以上視聴者の予想をキチンと裏切る終わり方もないようにも思う。
ミステリーによる血腥さと綺麗で奇妙な世界観が両立されており、引き込まれる作品であった。

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2021年01月28日

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これは先が気になって読み進めてしまう系。短いしね。
個人的には真壁さんの冷静っぷりが好きだったけど、座間味くんが出てきてからは、そっちを上にあげるためにやや能力ダウンさせられて残念。仲間になると弱くなるアニメみたいな展開で、ちと萎えるんだよねぇ。最初はめっさ頭まわってたのに、終盤はわしでも気がつくわ!ってことを指摘されたり。
まぁでも昨日までの一般市民があっさりと子どもを奪ってハイジャックを成功あせたりして、もしかして自分も簡単にできちゃうかも?という夢を与えてくれるので、良い子のみんなは一度は読むべき。

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2019年03月20日

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なんとなく再読。
記念すべき座間味君のデビュー作ですが、最近の作品より感情が表面に出るところに若さを感じます。

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2016年07月18日

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初期の作品は初めて読みましたがこの時から論理が健在なことに感慨深いものがありました。
犯人達の鮮やかな手口、異常空間での謎解き、切ないラストが見事に融合してました。

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2017年06月03日

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透明な文体で、余計な叙述がない。こういうのを好きな人も多いだろう。僕もそうだが、ずっとこんなのだったら飽きるかもしれない。

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2018年10月14日

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ネタバレ

いいね。序盤からハイジャック事件が起こり、月の向こう側へ行こうとする怪しげな儀式が匂わされ、グッと惹き込まれる。
キーとなる石嶺のカリスマ性については、直接的な表現を避けて周りの評価に押し留めているので説得力は薄いが、どう表現しても胡散臭くなるので仕方がないのだろう。
立て篭もり犯も予想外の殺人事件が密室状況で起こる。こちらはオマケのようなものか。
物語は唐突に予想外の結末を迎えるが、すべての事件は石嶺の危うい思想がトリガーとなっているという構成が上手い。偶然も偶然で終わらせない。幻想的なラストもギリギリあり得そうな範囲を攻めている。

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2025年11月07日

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那覇空港で出発前の飛行機がハイジャックされた。
犯人たちは子どもを人質にとり師匠を連れてくることを要求
混乱の中、一人の女性が機内のトイレで亡くなっていた。何故この女性が亡くなったのか?
誰が犯人なのか?師匠って何者?
ハイジャック犯の目線で物語は進んでいくんだけど
なんで、こんなことまでして師匠を助けたいのか?
なんかイマイチ共感できなかったけど
展開はおもしろかった

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2025年06月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズ物ですが、間違えて2番目の方から読んでしまい。まぁ、読んでいなくても分かる話しだったので大丈夫でしたが。次からは間違えずに順番通りに読みたい。
まずは、次巻ではずっと、子供を助けた、と言ってたので、人質になった子供の代わりに自分が人質になろうとしたのかと想像していたら、全く違う形で子供達を救っていましたね。しかも想像していたハイジャックとは全然違ったストーリー展開でした。特にハイジャックとは関係なく?起きた密室殺人に関しては謎解きまで、どうやって、誰が!?と思えて読めていたので楽しかったですね。まぁ、宗教とまではいかないが思想的な部分も入っていたのはまた違う意味で面白かった。所々やっぱり次巻と同じく無理矢理な感じに思えた所もあり(絶対トイレ近くの後列の人達は殺人に気付くし、話し聞こえてるだろ、とか)、全てに拍手喝采とまではいかないが、最後は上手くまとめられてて良かったです。

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2025年02月18日

Posted by ブクログ

ハイジャック苦手なんですよね。飛行機乗ると不安になっちゃって。
でも、本書を捲る手は止まりません。
人を魅了するカリスマ性ある師匠、不当逮捕にあい師匠を留置場から出すべくハイジャックをする3人。
だが、何故かハイジャックの最中に機内で起こる殺人事件。
座間味Tシャツを着ている事から、座間味くんと呼ばれあれよあれよと殺人事件の謎に迫る謎の座間味くん。
えぇっ!てなるハイジャックの終わり。最後にいい夢を見れました。

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2023年09月10日

Posted by ブクログ

3.5かな。楽しめた。
ただ、座間味くんの位置付けががっかりだった。
実は··· を期待したけど結局会社員だった。

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2023年05月06日

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活動家でも過激派でもない人々によるハイジャック、普通の人による殺人事件推理。プラスファンタジー。
ファンタジーの部分はモヤっとするけど、展開は飽きさせず、引き込まれて読んだ。
発端のこと(これもとんでもないと云えば、とんでもない)から、とんでもないことになるのも、考えさせらた。

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2022年11月23日

Posted by ブクログ

シリーズもの(らしい?)の第一弾。空港、B763機内という個人的に身近な場所が舞台でちょっとわくわく。内容自体は予想しやすく動機も犯人も中盤ですぐに分かるぐらいにはシンプル。読むペースのせいか若干締まりが悪く感じたかな。著者の作品の中では突出したものはなく、凡庸だったが、2022年7月現在の時事的なネタが含まれていたこともあり、かつ探偵役のキャラクターは気に入ったので、読んでて面白かった。読後になんとなく「慟哭」を思い出した。

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2022年07月21日

Posted by ブクログ

非現実的なお話しでもあるので賛否が分かれるかなと思いますが、なかなか無い感じのお話しなので物語に惹き込まれます

そしてこのお話しの中心は……
何と言っても座間味くんの推理ですね(^^)
すんごいヤツだなと思ってたら、この作品のあとに座間味くんの推理シリーズが色々と出てるんですねー

まだ未読ですが取り敢えず買ってあります(^_^;)
いまから読むのが楽しみですねー(*^^*)

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2022年03月15日

Posted by ブクログ

予備知識ゼロで読み始めて、おお、続き気になる系のミステリー!と思ったら、これがなかなか一筋縄ではいかない。
色々絡んでくる。もはや色んな要素詰め込みすぎてどこにスポット当てていいかわからん。いや、結論人間の業みたいなものを描くために色んな要素と視点なんでしょう。
世界観に入り込めるかによって読後の満足感が人によって全然違うのでは。
でも彼のキャラクターはよかった!
個人的に最後は蛇足。

とはいえ続き気になりすぎて夢中で徹夜で読んでしまった。

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2021年04月19日

Posted by ブクログ

久しぶりのコージーでは無いミステリー。
特殊な設定・環境を受け入れきれない面はありましたが、十分楽しめる内容でした。

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2020年08月15日

購入済み

切なく真っ直ぐなミステリー

ハイジャック中の機内の中で、殺人がおきるClosed mystery。

犯してる罪はおおきいのに、どこか軽快でテンポがいいストーリーで休憩を入れずに読める作品。

今作で活躍した座間味くんは今後他の作品にも登場されるようで、それはちょっと楽しみ。

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2020年07月09日

Posted by ブクログ

設定は少々馴染めない内容でしたが、中盤からは読みやすくてあっという間に読み切る面白さはありました。違う作品も読んでみたい。

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2020年05月28日

Posted by ブクログ

那覇発羽田行きの定期便、琉球航空 第八便が、男女3人によりハイジャックされた。
彼らの目的は、不当逮捕された師匠と仰ぐ石嶺 孝志氏を、空港に連れてくること。

しかし、航空機のトイレという『密室』で、女性の遺体が発見される。自殺?事故?事件?

普通に考えれば、犯人はハイジャック犯の3人しかいない。しかし、彼らは、知らないという。

そこで、この謎を解くための探偵役として指名されたのが『座間味くん』。

彼の推理は?
女性を殺害したのは誰か?

ハイジャックと密室殺人という2つの組合せは斬新で、ハラハラドキドキの連続です。
最後の種明かしや意外な展開もあります。

しかし、月の扉を開けて、あちら側(再生の世界)へ行くという目的(?)は、若干理解出来ない面もあり、残念です。

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2019年04月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトルと話の中身が関連しなかったのですが、終盤に意味が分かりました。主人公達がハイジャック犯で彼等にどんな結末が待っているのかという目線で読んでいたので、結末にはやっぱり…というその結末を肯定する気持ちと別世界へ行く未来を見たかったという残念な気持ちも少々ありました。一人の人間に深く傾倒していくのはほぼ宗教に近い感じを受けました。“座間味くん”の正体は明かさずじまいでしたが、彼が何君だったのが気になるところです。

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2018年02月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

石持浅海さんを読んでみたくてタイトル買いした。
そしたらハイジャックの話だった。

予想しない事態が次々に起こる展開に引き付けられて一気読み。
意外な人物が探偵役に指名されて、しかも期待以上の推理力を発揮するのもなかなか良かった。
座間味くん、おバカなチャラ男だと思ってたのに(笑)。
座間味くんでシリーズ物になってるらしい。そちらも読みたくなった。

カリスマへの心酔(または信仰)から彼らはハイジャックを犯す。この、動機が「信仰」ってところが、信じてない者からすれば滅茶苦茶に見えるけど、その重さは第三者には図れないだけにズルイ設定だなと思った。

全ての事態の因果関係も明らかにされて、読み手としてはスッキリ。
☆4つにしようか迷っての☆3つ。やはり私はエンターテイメントを越えて考えさせるものがある本を求めているらしい…。

しかし、この手法でハイジャックを試みる模倣犯とか出てこないかねぇ。心配だ。

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2017年04月12日

Posted by ブクログ

心酔する「師匠」のために罪を犯し、ハイジャックしてしまう弟子たち。
しかし弟子たちそれぞれにも、それぞれの思惑や動機があって・・・。
突然のアクシデントで混乱する機内は、犯人によって監視状態に置かれていた。
にも関わらず、殺人事件が起きてしまう。
なぜ?どうやって?
ハイジャック犯からの指名により、不可能犯罪を解き明かしていく(通称)座間味くん。
愛する子供への愛情は、ときに人を狂わしてしまうほどの強さがあるのかもしれない。
理性では抑えきれないほど心が壊れてしまったときに、人は愚かな行為に及ぶのだろう。
犯人の動機には共感はできない。
でも、素人である座間味くんが論理的根拠に基づいて解き明かしていく過程は面白かった。
人の書かないものを書きたい。
そんな石持さんの意気込みが伝わってくるような物語だった。

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2017年03月22日

Posted by ブクログ

この作者の本は読んだことがなくてあまり期待していなかった。
でも読み終わってみたら、また他の作品も読みたいと思うようになっていた。
不思議な世界観だった。
座間味くんが『心臓と左手<座間味くんの推理>』という短編集に出てくるというのでそちらも読んでみたい。
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沖縄・那覇空港で、乗客240名を乗せた旅客機がハイジャックされた。犯行グループ3人の要求は、那覇警察署に留置されている彼らの「師匠」を空港まで「連れてくること」。ところが、機内のトイレで乗客の一人が死体となって発見され、事態は一変ーー。極限の閉鎖状況で、スリリングな犯人探しが始まる。 各種ランキングで上位を占めた超話題作が、ついに文庫化!

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2016年08月23日

Posted by ブクログ

週明けに国際会議を控え、厳重な警戒下にあった那覇空港で、ハイジャック事件が発生した。緊迫した状況の中、機内のトイレで、乗客の死体が発見された
誰が、なぜ、どのようにして―。
スリリングな展開とロジカルな推理!

第57回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)候補

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2016年09月29日

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