【感想・ネタバレ】月の扉のレビュー

あらすじ

沖縄・那覇空港で、乗客240名を乗せた旅客機がハイジャックされた。犯行グループ3人の要求は、那覇警察署に留置されている彼らの「師匠」を空港まで「連れてくること」。ところが、機内のトイレで乗客の一人が死体となって発見され、事態は一変――。極限の閉鎖状況で、スリリングな犯人探しが始まる。各種ランキングで上位を占めた超話題作が、ついに登場!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

座間味くんシリーズ一作目。座間味くんが本名でないことにびっくりした。今後本名が明かされるんだろうか。沖縄で起きたハイジャック事件、その最中に起こった殺人事件。この2つが複雑に絡み合い、謎を増幅させている。ただしハイジャックに関しては目的が既に明かされているので、殺人事件だけに集中することができる。事件の被害者をハイジャックの犠牲者にするあたりの展開はかなり面白かったけど、ラストあたりはちょっとパンチが足りないというか、予想外すぎてしまって何とも言えない感じ。でも全体的には面白かった。

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2025年01月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ハイジャックの中で起きた事件。自殺か他殺か。
ハラハラドキドキでした。座間味くんシリーズということで、主人公(探偵)の名前がそうかと思ったらハイジャック犯がつけたあだ名だった!本名は一切出てこなかった笑

ハイジャック犯の目的?は少しSFというかファンタジックというかそういう感じでしたが、末路が何とも…。そもそも罪なき人を逮捕する警察が…。

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2025年01月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

沖縄那覇空港で突如として発生した起きるハイジャック事件。犯行は計画通りに進んでいっていたが、
犯人達も予期せぬ死体の出現によって事態は一転。機内は謎が謎を生む奇妙な現場と化す。

類を見ない犯人たちの動向と要求。彼らの目的とは一体どこにあるのか。そして予定にない死体が生まれた理由とは。

様々な謎と思惑が蠢き絡み合う本作品。

犯人達が機内に乗り込むまでからハイジャック開始、そして死体発見から推理パート、そしてその推理も場面を進めるごとにどんどん展開され、息をつく暇もないほど目まぐるしく場面が変わっていく様子に思わず緊迫感を覚える。
にも関わらず、肝心の機内の雰囲気は束の間の平穏さえ感じさせる。この平穏は登場人物たちの小気味良いトークによってもたらされているのだろう。緊張感とは裏腹にテンポよく軽快に進んでいくため一気に読み進める事が出来る。

犯人たちが基本的には善良な性格をしており犯罪行為に対して後ろめたさを感じている部分が描写されているためかより入り込んで読み入ってしまう。

少々残念だったのが、本作品のキーマンである師匠のカリスマ性が作中では強く伝わってこなかったことと、終わり方が非常にあっさりしていたように感じてしまったところだ。ただこれは途中の怒涛の展開によってハードルが上がりすぎていたのかもしれない。後に思い返してみるとこれ以上視聴者の予想をキチンと裏切る終わり方もないようにも思う。
ミステリーによる血腥さと綺麗で奇妙な世界観が両立されており、引き込まれる作品であった。

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2021年01月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

いいね。序盤からハイジャック事件が起こり、月の向こう側へ行こうとする怪しげな儀式が匂わされ、グッと惹き込まれる。
キーとなる石嶺のカリスマ性については、直接的な表現を避けて周りの評価に押し留めているので説得力は薄いが、どう表現しても胡散臭くなるので仕方がないのだろう。
立て篭もり犯も予想外の殺人事件が密室状況で起こる。こちらはオマケのようなものか。
物語は唐突に予想外の結末を迎えるが、すべての事件は石嶺の危うい思想がトリガーとなっているという構成が上手い。偶然も偶然で終わらせない。幻想的なラストもギリギリあり得そうな範囲を攻めている。

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2025年11月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズ物ですが、間違えて2番目の方から読んでしまい。まぁ、読んでいなくても分かる話しだったので大丈夫でしたが。次からは間違えずに順番通りに読みたい。
まずは、次巻ではずっと、子供を助けた、と言ってたので、人質になった子供の代わりに自分が人質になろうとしたのかと想像していたら、全く違う形で子供達を救っていましたね。しかも想像していたハイジャックとは全然違ったストーリー展開でした。特にハイジャックとは関係なく?起きた密室殺人に関しては謎解きまで、どうやって、誰が!?と思えて読めていたので楽しかったですね。まぁ、宗教とまではいかないが思想的な部分も入っていたのはまた違う意味で面白かった。所々やっぱり次巻と同じく無理矢理な感じに思えた所もあり(絶対トイレ近くの後列の人達は殺人に気付くし、話し聞こえてるだろ、とか)、全てに拍手喝采とまではいかないが、最後は上手くまとめられてて良かったです。

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2025年02月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトルと話の中身が関連しなかったのですが、終盤に意味が分かりました。主人公達がハイジャック犯で彼等にどんな結末が待っているのかという目線で読んでいたので、結末にはやっぱり…というその結末を肯定する気持ちと別世界へ行く未来を見たかったという残念な気持ちも少々ありました。一人の人間に深く傾倒していくのはほぼ宗教に近い感じを受けました。“座間味くん”の正体は明かさずじまいでしたが、彼が何君だったのが気になるところです。

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2018年02月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

石持浅海さんを読んでみたくてタイトル買いした。
そしたらハイジャックの話だった。

予想しない事態が次々に起こる展開に引き付けられて一気読み。
意外な人物が探偵役に指名されて、しかも期待以上の推理力を発揮するのもなかなか良かった。
座間味くん、おバカなチャラ男だと思ってたのに(笑)。
座間味くんでシリーズ物になってるらしい。そちらも読みたくなった。

カリスマへの心酔(または信仰)から彼らはハイジャックを犯す。この、動機が「信仰」ってところが、信じてない者からすれば滅茶苦茶に見えるけど、その重さは第三者には図れないだけにズルイ設定だなと思った。

全ての事態の因果関係も明らかにされて、読み手としてはスッキリ。
☆4つにしようか迷っての☆3つ。やはり私はエンターテイメントを越えて考えさせるものがある本を求めているらしい…。

しかし、この手法でハイジャックを試みる模倣犯とか出てこないかねぇ。心配だ。

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2017年04月12日

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