石持浅海のレビュー一覧

  • 罪人よやすらかに眠れ

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    札幌の公園近く館に呼ばれるように近づく人、人。心に抱えた自分でも意識していないものがそこで明るみに出る。なぜわかるんだろう意識の底にあるものが。

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    2018年06月26日
  • 煽動者

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    小説
    テロ組織内部で殺人事件が起きた。この組織のメンバーは、平日は一般人を装い、週末だけ作戦を実行。互いの本名も素性も秘密だ。外部からの侵入が不可能な、軽井沢の施設に招集された八人のメンバー。発生した殺人の犯人は誰か?テロ組織ゆえ警察は呼べない。週明けには一般人に戻らなければならない刻限下、犯人探求の頭脳戦が始まったー。

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    2018年05月27日
  • セリヌンティウスの舟

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    人の死が関わるミステリと言えば、探偵ものや刑事ものなどの犯人を探し追い詰めていくものが多いと思うけど、このパターンはわたしには新しく感じられた。

    かつてダイバーとして危険に晒され生死を共にした6人。
    特別な関係となった彼らは1,2ヶ月に1回は集まってダイビングを楽しむ生活をしていた。
    ところがいつものようにダイビングを楽しみ、メンバーの家での酒盛りを終えた翌朝、ひとりが自殺をしてしまう。
    遺書もあり、警察も自殺と断定したが、その死に疑問があるとひとりが言い出し、彼女の死について議論を行うために集まることとなる。

    解決済みの死について、捜査をするでもなく罪を暴くわけでもなく、ただお互いを信じ

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    2018年05月22日
  • 彼女が追ってくる

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    碓氷優佳シリーズ第3作。”彼女”の残した物を巡り予想外の展開になることで、倒叙に別の愉しみ方を加えている。しかし、第1作と比べるとサプライズ感は少ない。犯人があまり頭が回る人に見えないのは構成上仕方ないが、元々逃げるつもりがあったのかよく分からない。

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    2018年05月19日
  • まっすぐ進め

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    偶然見かけた絵画の様に美しい女性に釘付けになる。しかも彼女は左腕に時計を"ふたつ"つけていた。

    彼女が親友カップルと同じ会社だった為にお近づきになることが出来る主人公は、様々な日常の謎を解いて行く。

    面白かった。でもこの主人公が実在したら、ちょっと面倒くさいかも(笑)

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    2018年04月19日
  • わたしたちが少女と呼ばれていた頃

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    ネタバレ

    2018年16冊目。
    碓氷優佳シリーズ4冊目。
    これまでの碓氷優佳シリーズを読んできてたから、「へぇ、この子友達とかフツーにいて、女子高生っぽい感じだったんだ・・」とか最初は意外だった。でもよくよく考えてみれば片鱗は見えてたね(;^_^A
    やっぱりブレーキ効かない車に乗り込むのを止めない女だよ、彼女は。
    今までが全て長編だったけど、短編もアリだね。読みやすくてあっという間でした。

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    2018年03月13日
  • 君の望む死に方

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    ネタバレ

    2018年14冊目。
    碓氷優佳シリーズ2冊目。
    倒叙、面白いなー。ハラハラ感がハンパない。
    前作の「扉は閉ざされたまま」から少し開いてしまったけど読み進めていくうちに、そうそう碓氷優佳はこういう子だったわ!とw
    ただの謎解きが好きな名探偵っていうわけでもないという・・。
    今回も日向が殺されないようにしているように見えて、実は完全犯罪が成立するためのアシストをしていたり。
    うーん、怖いw
    ラストは思わずおいっ!!ってなった(;^_^Aでもよく考えてみたらふさわしい終わらせ方かも。

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    2018年03月08日
  • 彼女が追ってくる

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    ネタバレ

    犯人目線の展開が面白い。動機が弱いし、探偵役にも、んっていう所もある。そもそも、犯人は優秀なのか、ドシなのか。

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    2018年02月03日
  • 賛美せよ、と成功は言った

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    ネタバレ

     碓氷優佳が初登場した『扉は閉ざされたまま』は、石持浅海さんがブレイクするきっかけになった作品だった。そして、碓氷優佳シリーズも本作で第5作ということになる。

     第4作である前作『わたしたちが少女と呼ばれていた頃』は、優佳という特異なキャラクターの高校時代を描いており、シリーズ中ではイレギュラーな作品だった。本作の事件の発端は、実は優佳の高校時代にあるのだが、前作を読んでいなくても支障はないだろう。

     高校時代、難関大を目指して横浜市内の予備校に通っていた面々。そこに優佳も含まれていた。彼ら、彼女らはある数学講師の教えを受け、現在でも恩師として慕っていた。予備校の「同窓生」が繋がりを保つと

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    2017年11月08日
  • 賛美せよ、と成功は言った

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    碓氷優佳シリーズ。
    面白い。区分するならホワイダニットかな。何故恩師を殺してしまったのか?何故そうなるように仕向けたのか?雑談に紛れ心理戦の応酬はゾクゾクする。
    この碓氷シリーズの「扉は閉ざされたまま」から一貫して心理サスペンスが面白い。

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    2017年11月01日
  • 賛美せよ、と成功は言った

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    碓氷優佳シリーズ最新作。碓氷さんも30代。予備校時代に教わった講師のもとに集まる同級生たちの宴で事件は起こる。
    誰がやったでも、どうやったでもなく、なぜ反犯行を仕向けたかを暴いていく。
    従来通り、第三者が語り部となることで優佳のすごさを表現する。緊迫した会話劇だ。実際、そう考えるのか?と思うところもあるが、流れで一気に読ませるので違和感は少ない。読み終わるとそんなこと?と思えなくもないが、そこが気になるような本ではない。今回も楽しく読ませてもらった。
    高校時代の友達も出てきたり、優佳が結婚してたりで、シリーズを読んできた人間には感慨深いものがある。

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    2017年10月24日
  • わたしたちが少女と呼ばれていた頃

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    面白かった。普通の青春連作短編ミステリとしてもなかなかだが、『扉は閉ざされたまま』を読んでいると、淡々と論理的に犯人を追い詰めていた碓氷優佳がどんな高校生時代を送ったのかが解るようになっている。やはりロジックの怪物のような振る舞いの片鱗は見せるもののその衝撃は全てが終わった後に気付かされる。第一短編のロジックと真相には特に驚かされるが、最終話にかけての展開も素晴らしい。そして最後の1行は様々な想いの凝縮された1行で印象深い。

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    2017年08月01日
  • 攪乱者

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    ネタバレ

    パターンの似た短編の羅列かと思いきや、ラストでかなりの衝撃がある作品だった。頭の良い人間がちゃんと書ける人はやはり頭の良い人なんだと思う。哀しさと温かさの同居する話だった。

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    2017年06月28日
  • 君の望む死に方

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    珍しい嗜好のシナリオ。それまでの準備展開を終えての最後の件はスピード感があってよかった。大オチを気持ちいい

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    2017年06月07日
  • まっすぐ進め

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    人の言動を表面的に受け取るのではなく、観察力と考察力によって本質を推理する主人公が、座間味君に近くて非常に石持作品らしい。
    氏にしては珍しく恋愛が絡む内容ですが、かといって甘いだけのものではない。時には論理の展開を抑えきれずに非情な面も見せる主人公・直幸ながら、その根底にある優しさか周囲の人に伝わっているおかげでとてもスマートな存在として描かれている。
    なかなか他に類を見ないタイプのロジカルな作風が好みです。

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    2017年04月01日
  • 心臓と左手~座間味くんの推理~

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    警視庁の大迫さんが語る過去の解決済み事件を一般のサラリーマン座間味くんがズバッ斬る6編!!

    6編には少しずつ時間が流れており座間味くんの近況が語られる。
    →何となく大迫さんは更けていく感じ。

    毎度の事ながらお酒を飲みながら色んな料理を美味しそうに食べている。
    →特に座間味くん!

    過去の事件に関連するのはテロリストや宗教団体などの普通じゃない団体の中で起きる普通の殺人事件



    最後の再会は『月の扉』で人質になっていた子供の話
    →久々に月の扉を開いて見たくなる


    座間味くん:石持浅海の『月の扉』に出て来る探偵役の若者、本名不明:東野圭吾のガリレオシリーズ湯川学級の理解力!

    月の扉:ハイ

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    2016年11月05日
  • 二歩前を歩く

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    日常の謎!では、決してない話。
    ありそうに見えなくもないが、ないない。ないよね〜。
    そういう変わった短編集。
    ある意味、なにげに小泉がすごいぞ。

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    2016年10月02日
  • 三階に止まる

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    表紙が暗く怖い感じだったので不安でしたが、眠れなくなるほど怖いものはなくてよかった…!

    どの話も読みやすく面白かったです。
    どれも日常からかけ離れた話ではなくって、想像力を掻き立たれました。

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    2016年08月28日
  • 月の扉

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    なんとなく再読。
    記念すべき座間味君のデビュー作ですが、最近の作品より感情が表面に出るところに若さを感じます。

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    2016年07月18日
  • まっすぐ進め

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    ネタバレ

    まっすぐ進むのは難しい。主人公の名前は「直幸」。幸せに向かって真っ直ぐ進む……という名前だけれど、本人は「行き先は分からない」と嘯く。
    彼は一人の「美しい人」――高野秋を見かけて、彼女の腕にはめられた二本の腕時計を気にするようになる。二人は知人を介して知り合い、そして腕時計の「謎」を解いた直幸は秋と付き合い始める。けれど、直幸が本当に腕時計に秘められた事実を知るのは、この本の最後の話だ。

    果たして直幸が秋に話した説が、正解なのかは分からない。今となっては知ることもできない。
    それでも彼の説は過去に残って迷い続けていた秋を、まっすぐ導いてくれることだろう。

    石持浅海さんの作品は、常識や、とき

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    2016年03月26日