石持浅海のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
石持浅海の長篇ミステリ作品『君の望む死に方』を読みました。
『殺し屋、やってます。』に続き、石持浅海の作品です。
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私は君に殺されることにしたよ しかも殺人犯にはしない──。
死を告知された男が選んだ自らの最期。
周到な計画は、一人の女性の出現によって齟齬(そご)をきたしはじめた 膵臓ガンで余命6ヶ月──
〈生きているうちにしか出来ないことは何か〉
死を告知されたソル電機の創業社長日向貞則(ひなたさだのり)は社員の梶間晴征に、自分を殺させる最期を選んだ。彼には自分を殺す動機がある。
殺人を遂行させた後、殺人犯とさせない形で──。
幹部候補を対象に -
Posted by ブクログ
ミステリーに見せかけたラブストーリー。
二組のカップルが登場します。
1話目の話時にはまだカップル成立はしていませんが、二組目のカップルが成立するまでの話が1話目。
とある本屋である女性に一目惚れをする主人公。
飲みの席で友人カップルにその女性の話を彼はします。
片方の手首に2つの時計をしている彼女。
友人たちはその女性に心当たりがあり、次の飲みの席に彼女を招待します。
何故、彼女は手首に2つの日にちの異なる時計を常に身に着けているのか。
その謎を主人公が解いたのち、もう一組のカップルが成立。
2話目以降の友人カップルの謎についても主人公は解き明かしてしまいます。
いくつかの謎を主人公は解 -
Posted by ブクログ
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殺したい相手がいる、けれども警察には
捕まりたくない、そんなジレンマを抱える
犯罪者予備軍の駆け込み寺のNPO法人に、
殺意を持った人が相談に行く設定が面白い。
相談に行く側は深刻で思い詰めた様子に対して、
聞く側の相談員は動じないカウンセラーようでも、
小さな穴も見落とさないやり手の銀行員のようでもあって、話す内容の重みとそれをやり取りする
人の見た目のギャップに意外性を覚える。
相談員は、殺人を未然に防ぐために訪問者の
実行を思いとどまらせようと説得するかと
思いきや、実行した時に起こるであろうことを
一つひとつ淡々と検証して否定でも肯定でもない
フラットな態度に意表をつかれて、殺