石持浅海のレビュー一覧
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処女作で異国が舞台のミステリに驚いた。
登場人物が厳選されており、カタカナ表記に悩まされがちになる舞台で唯一の日本人探偵含め読者に優しい愛称呼びはとても読み易い。名前はフルネームの後に愛称を重ねる配慮具合だ。カナカナに弱い日本人をよくわかっていらっしゃる。
殺し屋 反社組織 ターゲット
と、不穏な素材は揃っており読者の脳内で道筋を見せてくれるもののどうやら一筋縄で行かない雰囲気。ハウダニット フーダニット ホワイダニット
以前に何が起こるのか分からない状態で人物達が舞台に集結していく。ワクワクする。
事件解決後のエピローグにあたるラストの畳みかけはとてもリズムがよく、クローズドサークル(開放的な環境でしたが)にて陥る人数合わせキャラが誰一人として存在しなかった。フェードアウトしないラスト数ページにテンションが上がっていたことはこの語彙力の無さでも伝わるかと信じてます。 -
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ネタバレ沖縄那覇空港で突如として発生した起きるハイジャック事件。犯行は計画通りに進んでいっていたが、
犯人達も予期せぬ死体の出現によって事態は一転。機内は謎が謎を生む奇妙な現場と化す。
類を見ない犯人たちの動向と要求。彼らの目的とは一体どこにあるのか。そして予定にない死体が生まれた理由とは。
様々な謎と思惑が蠢き絡み合う本作品。
犯人達が機内に乗り込むまでからハイジャック開始、そして死体発見から推理パート、そしてその推理も場面を進めるごとにどんどん展開され、息をつく暇もないほど目まぐるしく場面が変わっていく様子に思わず緊迫感を覚える。
にも関わらず、肝心の機内の雰囲気は束の間の平穏さえ感じさせる。この平穏は登場人物たちの小気味良いトークによってもたらされているのだろう。緊張感とは裏腹にテンポよく軽快に進んでいくため一気に読み進める事が出来る。
犯人たちが基本的には善良な性格をしており犯罪行為に対して後ろめたさを感じている部分が描写されているためかより入り込んで読み入ってしまう。
少々残念だったのが、本作品のキーマンである師匠のカリスマ性が作中では強く伝わってこなかったことと、終わり方が非常にあっさりしていたように感じてしまったところだ。ただこれは途中の怒涛の展開によってハードルが上がりすぎていたのかもしれない。後に思い返してみるとこれ以上視聴者の予想をキチンと裏切る終わり方もないようにも思う。
ミステリーによる血腥さと綺麗で奇妙な世界観が両立されており、引き込まれる作品であった。 -
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ネタバレ銀河の歴史がまた一ページ。
公式アンソロジーというものが好きなので、有無を言わずに入手。オーベルシュタインの安楽椅子探偵などと聞いたら読むしかなかった。しかしそれ以上に女装して演劇するヤンにびっくり。しかもミス・マープルもびっくりな安楽椅子探偵がもう一人いらしたという。1となっていますが、ぜひ続けてほしい企画。
「竜神滝の皇帝陛下」ギャグですか。ヒルダとエミールに対して一生懸命になったとき、途端に面白い超天然陛下になるラインハルト様の魅力がたっぷり。思わず吹き出してしまうくらい。
「士官学校生の恋」名探偵オルタンス・ミルベール。未来のキャゼルヌ夫人が華麗に推理を披露する物語。相変わらずヤンに"利用されてる"キャゼルヌ先輩が拝めます。キャゼルヌ先輩推しの方にとてもオススメ。
「ティエリー・ボナール最後の戦い」この人もなんだか伊達と酔狂で生きているような。こういう二次創作アンソロジーには珍しい感じの艦隊戦。
「レナーテは語る」名探偵オーベルシュタイン。ハードボイルドです。多分。レナーテさんがこういうタイプの探偵に組み合わせられるワトソン役として定番のキャラクター。揺らがないオーベルシュタインのキャラクターには安心感があります。みんな大好きオーベルシュタインの犬も登場。
「星たちの舞台」ヤン・ウェンリー、士官学校生時代の人助け。アッテンボローやキャゼルヌ先輩も活躍。ラップとジェシカももちろん登場。しかしこの話はヒュパティアを好きになれるかどうかが肝。フレデリカに思い入れがあるとちょっとショックかも。
「晴れあがる銀河」ラストであっ!となる銀河帝国過去の話。ルドルフ大帝に対するスタンスと、相手を認める大切さ。 -
購入済み
あくまで原作に忠実な作品集
ミステリーものが主体で、一個だけ艦隊戦ものがあります。中には少しひねりすぎた感じのもあるけどおおむね原作の世界を再度楽しめる良作だと思います。
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座間見くんシリーズ、第三弾。
いわゆる安楽椅子探偵ものでしょうか。
今回は、津久井操さんが主役で、科警研(科捜研ではない)の職員で、過去の事件の成功・失敗を分析し、その要因を体系化すると言う大変なお仕事。
行き詰まった彼女に、大先輩の大迫警視正が紹介したのが座間見くん。
毎回、彼女が紹介する過去の事件を、座間見くんが僅かな違和感を元に、全く別の視点から、鋭く真相を解き明かす。
それは、終わった事件とはいえ、警察でさえ把握出来なかった、驚くべき真相であった。
今回は、『傘の花』から『警察の幸運』まで、7つの短編集です。
どの作品も、あっと驚く展開です。 -
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ユリアン「・・・」
ヤン『どうしたんだい、ユリアン。そんな浮かない顔をして』
ユ「て、提督。この報告書を読まれましたか?」
ヤ『あぁ、なかなか良く出来てるじゃないか。何か不満でもあるのかい?』
ユ「そりゃ、ヤン提督は活躍が報告されてますけど、僕は、言え、私の事はどこ
にも書かれてないんです。不公平じゃないですか!」
ヤ『そうは言うけどね、ユリアン。あのキルヒアイスやロイエンタール、
ミッターマイヤーについても書かれていないよ』
ユ「で、でも提督。あのオーベルシュタインなんて、大活躍じゃないですか」
ヤ『確かに。ユリアン、君は何歳だい。今回報告されているのは、それなりに
年齢を重ねている人の昔話がメインなんだ。君はまだ若い』 『それに、キャゼルヌ
少将のを読んだかい』
ユ「もちろんです、それにしてもキャゼルヌ夫人、すごいですね、
少将もかたなしって感じでした」
ヤ『キャゼルヌ先輩は、本来とても優秀な人だ、なのにあの描かれようだ』
ユ「私は、まだこれからと言う事でしょうか」
ヤ『まぁ、そう言う事だよ。ただあまり期待してはいけないよ。他にもまだまだ
優秀な人材はいるからねぇ。シェーンコップはもちろん、ビュコック提督なんて、
若い頃の話を探し出したらキリがないはずだよ』
フレデリカ ❛私なんて、エル・ファシルにいた頃、当時のヤン中尉にサンドイッチ
とコーヒーを差し入れた話しぐらいしか思い出話が出てこないのよ。これでも
士官学校を次席で卒業してるのだから、他にももっとありそうなものでしょ、
そうは思わない、ユリアン?❜
ユ「・・・」
ヤ『・・・』
フ❛あら、わたし、何か変な事を言ったかしら❜
とまぁ、こんな短編集です。 -
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ネタバレ家庭用風力発電機に人生を狂わされ、贖罪を果たさない企業に恨みを持つ10人の男女が企業幹部の3人を殺害する為に集まった。一人目の復讐が企業の保養所で無事終わった直後、仲間の一人が首にナイフを刺された状態で発見され、次の事件も起こる。死体のある保養所に警察は呼べない。所謂クローズドサークルの中、誰にその機会があったか?と会話主体のロジックで真相に迫っていく形式はやっぱり面白い。ただ誰の発言か理解するまでに時間かかったしどうも話の展開が都合良すぎる気がする。そして復讐の行方はそこで終わり?一番いい場所での結びだとは思うけどもやもやが残る。
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購入済み
石持浅海さんのこのパターン好き
主人公は恩師の仇を討ち、裏切り者である旧友の家に向かう。旧友の家では旧友の妻、妹、秘書という3人の美女に迎えられた。 旧友は急な仕事で書斎にいるというのだが、いつまでたっても姿を見せない。
とんでもない状況の中で、とんでもないことがさらに起こるという著者の得意な?パターンです。
いったい何が起こっている――?
緊張感を持って最後まで読めます。