石持浅海のレビュー一覧

  • Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス

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    前作に引き続き、こちらも面白く、一気読み。

    ただ、当事者が参加していた前作の方が、すっきりするかな。

    今回も、最後の章でハッピーエンド。
    終わり方が素敵。

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    2021年11月14日
  • Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス

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    ネタバレ

    時代の流れの速さにクラクラしましたねぇ。
    あの3人が、親になったと思ったら!それ以上のことまで!!あらあらまぁまぁ!と、親戚のおばちゃんのような気持ちになりました笑

    相変わらず、美味しいものと美味しいお酒と楽しいお話。ぐんぐん読めます。

    もっと読みたいなぁ。ギブミー後日談。
    新婚さんと姑・舅たちも楽しそう。

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    2021年11月11日
  • 君が護りたい人は

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    碓氷優佳シリーズ。思いを寄せる女性が二十も年上の男と結婚することになり、彼女を「解放」するためにその男を殺そうと目論む三原。殺意を打ち明けられ、その犯行を止めることなく見届けることにする芳野。犯行の舞台になるキャンプ場で、三原はいったいどんな手段を使って殺人を実行するのか。息詰まるようなサスペンス感が溢れるミステリ。
    三原がいかなる手段を用いようとするのかを考察する芳野の視点から描かれた物語。自らが疑われることなく、できれば事故に見せかけて相手を葬る方法にはどんなものがあるのか。キャンプ場ならではの要素を取り入れた完璧ともいえる計画は、なるほど見事です。なのに優佳によって阻止されてしまうその計

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    2021年11月06日
  • Rのつく月には気をつけよう

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    ネタバレ

    面白かったです。呑む食べる喋る。お酒も肴もどれも美味しそうでした。
    大学時代からの呑み友だち、長江・熊井・夏美。長江くんちに集合して飲み会をする連作短編集だけれど、毎回ゲストを呼んでてその人や関係者のちょっとしたモヤモヤを解く。3人とも頭の回転が早くて、大人なので良いキャラです。冷静や毒舌であっても、人の心の機微がわからない人たちじゃないのでいいな。
    わたしはてっきり、話し言葉から夏美のみ女性だと思ってたけど熊さん貴女も!どのお話も恋愛が絡んでて、夏美は途中で健太さんという人と結婚するんだけど、最終話で長江くんも熊さんもかわいい…ってなりました。特に熊さん可愛すぎる。相思相愛ですかご馳走さまで

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    2021年10月28日
  • 君が護りたい人は

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    碓氷優佳シリーズの新作。このシリーズは毎回楽しみにしているのだが、今回も引き込まれてしまった。
    本作は、殺人の見届け人を頼まれた芳野が語り部。奥津を殺そうとする三原の犯行を想像し想定しながら現場を目撃しようとする過程が描かれる。これがまた面白い。こうなのか、いやこれでは無理だ、それならばこうか?たしかにその方法の可能性が高い!なんて思考を読み進めていく感じ。
    そしていよいよ!というところで優佳の登場。さりげなく犯行を阻止していく。本シリーズを読んでいた人間であれば、優佳が三原の殺意を感じ取っていることがわかるので、最後の謎解きを心待ちにしてしまう。でも、三原の動機が薄いのもいつもの感じ。それで

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    2021年10月22日
  • 温かな手

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    優しくて賢くて頼りになるギンちゃん。おまけにかっこいい。人間じゃなくても恋愛感情持ちそうだけどなー。
    いろんな事件は起こるけど、そのわりにほっと温かくなるお話だった。

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    2021年09月30日
  • 君が護りたい人は

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    ネタバレ

    ①なぜ視点人物がこいつなのか
    ②三原は奥津をどうやって殺すのか
    ③芳野はどういう展開を望んでいるのか
    ④優佳は三原の殺意をどうやって知ったのか
    ⑤なぜペグは残っているのか
    ⑥君が護りたい人は

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    2021年08月17日
  • Rのつく月には気をつけよう

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    いつもの男女3人+ゲスト1人、そこで話題になるゲストの話をツマミに楽しくご飯を食べるお話。

    ご飯のメインは牡蠣だったり、フォンデュだったり、角煮だったり、、
    読んでると料理がしたくなる本。

    お話の内容は、正解のない日常のミステリーって感じだけど、読後は意外とスッキリする。
    また、推理の思考を辿るのが楽しい。

    シリーズのもう一作も読みたい。

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    2021年08月08日
  • 鎮憎師

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    憎しみを鎮める人

    犯人を見つけるための謎解きではなく、更なる犯罪を防ぐために憎しみを解きほぐすための謎解き。う~んとっても難しそう。人を見る目があって、心の動きを推し量る力量がなければとても出来ないことだと思う。

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    2021年07月26日
  • 鎮憎師

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    石持浅海さんの本は犯人の動機が弱い。そんな理由で人を殺すって思うことが多い。でも、話の展開や秘密を解き明かしていく論理思考が大好きで欠かさず読んでしまう。
    3年ぶりに再会した大学のサークル仲間が渋谷の街中で殺された。直前まで一緒に飲んでいたサークルの仲間のうち誰が殺したのかというミステリー。ただし、ただ犯人を見つけ出すということではなく、さらなる復讐を生まないためのアドバイザー(鎮憎師)の沖田が助言していくという話。
    これは新しい。誰が犯人なのかということよりも、どうやって復讐の連鎖を止めるのだろうということが気になってしまった。犯人が誰であるのかはかなり絞られているのでそこが問題ではないのか

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    2021年07月17日
  • 二歩前を歩く

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    前回読んだ「三階に止まる」では世界観に圧倒されましたが、本作はよりSFとホラーの中間のような不思議な雰囲気を楽しめました。
    超常現象に怯えるだけでなく、その理由を突き止める。そこには心の闇や人に言えない秘密があって、隠された真実が明らかになる過程や心理描写に引き込まれました。なにより短編で読みやすいのもありがたい。

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    2021年06月16日
  • わたしたちが少女と呼ばれていた頃

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    あの天才的な推理力を持つ碓氷優佳の高校生時代を描く短編集。

    彼女が登場する前3作から数え、第4作にあたりますが、時間が大きく戻ることに。

    高校生活の何気ない彼女たちの人知れぬ謎の数々。誰もが気が付かない何気ない出来事に、彼女だけが気付き、真の謎を解き明かす。
    今回は、もちろん殺人事件はありません。

    ・赤信号
    ・夏休み
    ・彼女の朝
    ・握られた手
    ・夢に向かって
    ・災い転じて
    そして、最後の
    ・優佳と、わたしの未来

    なんと、最後の章で、これまでの6章の推理が大きく転換することに...どんでん返し?

    これはすごいですね。
    さすが石持浅海さんです。

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    2021年06月12日
  • 銀河英雄伝説列伝1

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    ネタバレ

    銀英伝公式同人誌な短編集6編。どの作家さんも普通に外伝を読んでいる気持ちになって懐かしく嬉しい。同盟派なのでヤンの士官学校時代の仲間とのやり取りには終始にやにやしてしまう。著作既読は小川さん石持さん太田さんの3人だったけど皆それぞれの持ち味も上手く混ざっていて流石だと感心した。特に石持さん「士官学校生の恋」におけるキャゼルヌ夫人の名探偵っぷりが正に石持さんでまたこんな過去があるから皆頭上がらないのねー、と本編に繋がりそうな違和感の無さが凄い。藤井さんの「晴れ上がる銀河」ゴールデンバウム王朝初期時代といった一見枠外に思わせて実は礎だったのがとても良かった。締めも効いてる。第二弾あるかな。

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    2021年05月09日
  • 銀河英雄伝説列伝1

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    いわば二次創作なので読もうか迷っていたのですが、店頭で見かけちゃったのでつい買ってしまった…(笑)
    正伝外伝の新しい供給がないので列伝に手を出してしまうのも致し方ない…が、やはり二次創作なのでイマイチイメージ違うなぁというのもあり、その辺の嫌いな方は読まない方がいいのかな。

    執筆されてる作家さん全員を知ってるわけではありませんが著作を読んだことのある方もいて、それぞれの個性が出るものだなぁと。
    石持浅海さんの描くオルタンス嬢がすごくすごく碓氷優佳さん(石持氏の作品のヒロイン)っぽかったです(笑)。オルタンス嬢を探偵役に持ってくるところが上手いなぁと。

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    2021年02月14日
  • Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス

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    謎解きの物語ではあるので、ジャンル的には
    「ミステリー」なのですが、特に殺人事件が
    起こるわけでもなく、日常のごく些細な出来
    事に対する「その理由」を解き明かすストー
    リーです。

    最近よく目にする日常ミステリーとでも言う
    のでしょうか。

    そこの各種のお酒や、肴の描写も加わり、そ
    れらがさらに日常度を増していて、よりリア
    リティを増しています。

    読み終えて思ったのは、一つの出来事に対し
    て見方を変えると、こうも導き出される結果
    が違うのか、と感心してしまう短編集です。

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    2021年02月12日
  • アイルランドの薔薇

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    処女作で異国が舞台のミステリに驚いた。
    登場人物が厳選されており、カタカナ表記に悩まされがちになる舞台で唯一の日本人探偵含め読者に優しい愛称呼びはとても読み易い。名前はフルネームの後に愛称を重ねる配慮具合だ。カナカナに弱い日本人をよくわかっていらっしゃる。

    殺し屋 反社組織 ターゲット
    と、不穏な素材は揃っており読者の脳内で道筋を見せてくれるもののどうやら一筋縄で行かない雰囲気。ハウダニット フーダニット ホワイダニット
    以前に何が起こるのか分からない状態で人物達が舞台に集結していく。ワクワクする。

    事件解決後のエピローグにあたるラストの畳みかけはとてもリズムがよく、クローズドサークル(開

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    2021年02月06日
  • 月の扉

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    ネタバレ

    沖縄那覇空港で突如として発生した起きるハイジャック事件。犯行は計画通りに進んでいっていたが、
    犯人達も予期せぬ死体の出現によって事態は一転。機内は謎が謎を生む奇妙な現場と化す。

    類を見ない犯人たちの動向と要求。彼らの目的とは一体どこにあるのか。そして予定にない死体が生まれた理由とは。

    様々な謎と思惑が蠢き絡み合う本作品。

    犯人達が機内に乗り込むまでからハイジャック開始、そして死体発見から推理パート、そしてその推理も場面を進めるごとにどんどん展開され、息をつく暇もないほど目まぐるしく場面が変わっていく様子に思わず緊迫感を覚える。
    にも関わらず、肝心の機内の雰囲気は束の間の平穏さえ感じさせる

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    2021年01月28日
  • 銀河英雄伝説列伝1

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    様々なジャンルに関する名言が読める。ラインハルトは、カッコいい。又、小説の世界でのタンクベッドなど想像力を大きくさせる面白い表現もあって楽しい。

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    2021年01月04日
  • 銀河英雄伝説列伝1

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    ネタバレ

    銀河の歴史がまた一ページ。

    公式アンソロジーというものが好きなので、有無を言わずに入手。オーベルシュタインの安楽椅子探偵などと聞いたら読むしかなかった。しかしそれ以上に女装して演劇するヤンにびっくり。しかもミス・マープルもびっくりな安楽椅子探偵がもう一人いらしたという。1となっていますが、ぜひ続けてほしい企画。

    「竜神滝の皇帝陛下」ギャグですか。ヒルダとエミールに対して一生懸命になったとき、途端に面白い超天然陛下になるラインハルト様の魅力がたっぷり。思わず吹き出してしまうくらい。

    「士官学校生の恋」名探偵オルタンス・ミルベール。未来のキャゼルヌ夫人が華麗に推理を披露する物語。相変わらずヤ

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    2020年12月27日
  • 銀河英雄伝説列伝1

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    あくまで原作に忠実な作品集

     ミステリーものが主体で、一個だけ艦隊戦ものがあります。中には少しひねりすぎた感じのもあるけどおおむね原作の世界を再度楽しめる良作だと思います。

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    2020年12月07日