【感想・ネタバレ】扉は閉ざされたままのレビュー

あらすじ

久しぶりに開かれる大学の同窓会。成城の高級ペンションに七人の旧友が集まったその日、伏見亮輔は客室で後輩の新山を殺害、外部からは入室できないよう現場を閉ざした。何かの事故か? 部屋の外で安否を気遣う友人たち。自殺説さえ浮上し、犯行は計画通り成功したかにみえた。しかし、参加者のひとり碓氷優佳だけは疑問を抱く。開かない扉を前に、ふたりの息詰まる頭脳戦が始まった……。

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Posted by ブクログ

面白かった〜〜〜〜!!
最初から犯人のやった事が全部わかった上で、その密室を開けられないようみんなを誘導するお話。
ずっと探偵役の人に確信をつかれそうになって、のらりくらりとかわして、ってやってるから、すごいヒヤヒヤする。
主人公が犯人だから、そっちに感情移入しちゃって、何か言われる度にドキッとしてた。
天才VS天才ってことで、私がその場にいても何も気が付かなさそう。
続編?があるからそっちも読みたい。
文庫化に際して付けられた前日談?的なのも動機が動悸たり得る所以なのかなと思ったから、是非文庫で読んでは欲しい。
動悸が薄いとか言われてる?ぽいけど、個人的には、そんなことないと思う。自分と仲のいい後輩だからこそ、自分の信じてた仲間だからこそ、共通だと思ってた正義に反してのうのうと生きていこうとしていた被害者が許せなかったのかなあと思う。
あと、解説も読みやすかった。結構すきなのでこの人の作品も読みたい。

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2025年09月27日

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ネタバレ

主人公である伏見と、探偵役である碓氷の掛け合いが緊張感があった。読者視点からすると、やはり伏見側に立って読んでしまうためジリジリと追い詰められる感じがとてもゾクゾクさせられた。

物語終盤まで、動機やなぜ扉を閉ざしておきたいのか、といった謎が残ったまま進行していき、最後には理由も語られた。
個人的には動機に納得しづらい部分が多かったが、解説の光原百合さんが色々ツッコミ(いちゃもん)をつけてくれたおかげで、ある意味スッキリと腑に落ちた。

とにかく最後まで楽しめた作品だったので、是非周りにもオススメしていきたいと思う。

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2025年05月23日

Posted by ブクログ

ほんタメで絶賛されていたミステリ『扉は閉ざされたまま』。ほぼ一気読み!
大学時代のサークルの同窓会、約半日、高級宿で起こる、ある意味クローズドサークル。
部屋から出てこない友人をめぐり、ただ寝てるだけ?それとも事故?などなど、お話は犯人の思惑の範疇ですすむ、倒叙ミステリ!

天才犯人VS天才探偵の会話劇。警察も登場しません。
なぜって、事件が起きていること自体みんな気づいていないから。なので犯人、探偵も本人達しか気づいていない!ヒリヒリする!
理系の天才設定ではないので、読者が理解できるのが◎。

確かに、扉を壊して部屋に入るって、実際難しいよね。常識をしっかり落とし込んでいる点と正義感が入り組んだストーリー(ボヤっとしてて、すみません、ぜひ読んで)。

6人と登場人物の個性がしっかり出ていて読みやすい作品です。不思議な読後感、犯人より探偵役の優佳の方が怖っ!て感じちゃいました。
個人的には城塚翡翠ちゃんみたい!容姿も美人で、ちょいちょい色気を出すとこなんかね。
テヘペロ!



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2025年05月12日

匿名

ネタバレ 購入済み

倒叙ミステリー。
死体のある扉を開かれたくない主人公と周囲とのやりとりや心理戦?が面白く、一気読みしました。
最後に明かされる動機に主人公が扉を開けたくない理由も含まれていて納得感があって好きです。

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2025年04月14日

Posted by ブクログ

碓氷優佳シリーズ一作目。
倒叙トリック作品で、犯行描写から物語が始まります。
読み進めながら、小さな疑問や違和感はあったものの
動機には一切、気づくことができず悔しい反面
面白かった!と思える作品でした。

探偵役の碓氷優佳と犯人の会話はハラハラしながら読みました。
賢い二人の心理戦はかなり楽しめます。

動機は一見、そんな理由で…とは思いましたが
そういうことが殺人動機になるほど正義感の強い犯人だった、
と思える描写がたくさんあったので納得です。

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2025年04月08日

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サクサク読める
解説まで読んで、動機に腹落ちする
とはいえ、優佳の態度がどっちなのかわからずわからんといったところ。シリーズがあるとのことなので、読んでいくうちに人間性がわかってくるのかしら。

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2025年03月23日

購入済み

頭脳戦⁈

犯人目線で語られる物語。
死体を隠すわけでもなく、事故死にみせかけ、少しでも発見を遅らせるということに必死な犯人の行動に違和感を感じながら読み進めていった…

最後は殺人に至るまでの理由かな?って思ったけど、私的には真相に近づく優佳との会話にハラハラドキドキといった感じで、最後までホントに楽しめた!
おすすめです

#ドキドキハラハラ

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2025年02月09日

Posted by ブクログ

犯人目線で語られる物語。
私的にはホントに面白かった。

部屋を密室にするものの死体を隠すわけでもなく、ただただ死体の発見を遅らせようとする理由がわからず、ページをめくる手が止まらなかった。
ただ理由が分かった時、犯人の殺人にまで至る理由があまり納得いかなかったかな…。

殺人を事故死に見せかけるための完全犯罪を目論む犯人と、それを少しずつ追い詰めて行く優佳。
そのやりとりの過程が面白くて一気読み!

この作者は初めてでしたが、他の作品も絶対読みたいと思った!

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2025年02月07日

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圧倒された。倒叙ミステリの面白さは先の読めない展開にどう持っていくか? だがそれが全て詰まっている。
ペンション、同窓会の旧友七人、殺人者。これだけでもうワクワクするのだが、そこから一歩踏み込んで迎える犯人と優佳の対決には痺れたし、カタルシスをぐっと抑えた演出も素晴らしかった。面白い。

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2024年12月12日

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倒叙ミステリ。

「古畑任三郎」が好きな私としては、倒叙ミステリは好きなジャンルのひとつで。
特に、この碓氷優佳という聡明な女性は、古畑さんを彷彿とさせるような細かさと頭脳の持ち主。

言葉ひとつ、助詞ひとつの選択ミスも許されない。
そんなピリピリとしたやりとりが、読み応えあってすごくおもしろいです

結末も独特で、想像力を刺激されます。

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2025年05月20日

購入済み

刑事コロンボを彷彿

最初に主人公である犯人と犯行が明かされて、主人公の元恋人である天才研究者と手に汗握る謎解き攻防が繰り広げられる。同窓7人のキャラクターが明快で現実感があり不自然ではなく話に広がりが生じ好感が持てる。殺人動機が最後まで分からず、そこがこの物語のキモ。情熱があって冷たくない主人公と情熱があって冷たい元恋人との感情が別れの原因という表現が新しい。その後二人がどうなったかが書かれておらず読者の想像に任せていて余韻が残る。

#切ない #ドキドキハラハラ #共感する

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2025年11月23日

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ネタバレ

犯人が最初から分かっている倒叙ミステリー。
犯人が誰か、どういうトリックなのかという謎は楽しめない代わりに、犯人と探偵役の息詰まる攻防を楽しむ作品です。

伏見亮輔は冷静だし頭も良い。そして碓氷優佳も観察眼鋭く、賢い。二人は同類だと仲間内には思われているが、当の二人には決定的な違いが分かっていて ―― 。

犯人の視点で語られているのでどうしても犯人側に肩入れしてしまいます。だからピンチになるとドキドキします。
扉が閉ざされていることにどんな意味があるのか、本格推理の名に恥じない作品でした。面白かったです。

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2025年10月05日

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ネタバレ

犯人と探偵役の掛け合いがハラハラドキドキ、こんなに犯人になんとかがんばれ、と思うことあるだろうかと思うほど、探偵役の観察眼が鋭くて犯人の気持ちになってなんとか平静を装おうとしてしまう。なんとなく動悸が弱い気もするが、おもしろかった!
ウイスキーは途中であっと思ったけど、メガネは気づけなかったなぁ。

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2025年08月29日

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所謂、倒叙ミステリーなのだが、犯行現場である部屋の扉を口八丁で開けないようにする犯人となんとか開けようとする探偵の会話劇のみで構成されている本。犯人視点で描かれるので非常にドキドキハラハラする。流れが非常に自然で自分もその場にいたらそうするし、そう思うよな〜って。扉を開けるか開けないかだけでここまで面白く書けるのは凄い。

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2025年08月02日

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殺人の動機が薄いかなと思った。
あと、優佳が人を殺した人を好きになるサイコパスさが怖かった。
でも、犯人と優佳の言い合いが考えられすぎてて面白かった。

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2025年06月28日

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倒叙ミステリ。
主人公(犯人)と探偵の女性の両方が切れ者で、
ノンストレスで一気読みできる。

密室殺人であるということを
主人公が1推理する人間として
あの手この手で肯定しようとする姿が印象的。

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2025年06月08日

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ネタバレ

よくあるミステリの、どうして密室を作ったのかではなく、どうやって密室を維持するか、という面白いテーマで作られた作品。動機がなかなか明かされないまま、いかにして犯人が密室の中を暴かないようにする攻防戦が面白かった。でも探偵役の子が頭良すぎでは!?ってちょっと思ったけど、これくらいは普通に考えられるのかな。ドナー問題という物凄く繊細なテーマが動機に絡んでいるのにもびっくりした。序盤からたくさんその伏線が散りばめられていて、ああこういうことか、ってなった。面白かった。

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2025年05月26日

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初めに犯行シーンから描かれる倒叙ミステリ。
犯人を追い詰める探偵役との熱戦!
展開が早く、その攻防が面白い。
元々倒叙ミステリが好きなので最高の作品だった。

犯人が追い詰められてドキドキ
論理で攻める鋭い推理にワクワク
自分は犯人と探偵、どちらを応援しているのか分からなくなった。

また、探偵役以外のメンバーも個性豊かで
たまに推理にも関わってくるところが良い。

犯人は初めから分かっているが
その動機など分からない部分は他にもある。
そこを推理しながら読み進めるのは楽しかった。
しかし、最終的に納得の部分とやや入り込みきれない部分も。

犯人と探偵。
この2人の関係性は新しい。
続作にも期待。

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2025年05月14日

Posted by ブクログ

扉を如何にして開けさせないか、その理由に得心した。素晴らしい作品。論理的に追い詰める探偵役に緻密に計算された犯罪が綻ばされていく展開は明快で面白い。心理戦や色恋における駆け引きも◎。

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2025年05月05日

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ネタバレ

面白かった!
倒叙もので会話劇。
実際の現場も遺体も不明なまま、会話と状況だけで犯人を解明していく。薄皮を剥がすように、些細な不合理を一枚一枚嘘を剥がして真相に近づかれてしまう面白さ。
ただ動機がなぁ。

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2025年05月02日

Posted by ブクログ

るほどな。だから時間を気にしてたんだ。
完全に冷徹になれない主人公なのかな。
愛する人が殺人の犯人でもいいのかとも思ったけど、このキャラクター設定ならきっとそれもあり。
最後ちゃんと手袋を外したのか。それだけ気になったけど,
きっと平気なんだろう。
ずっとハラハラしていた。
殺人をしたんだから早く見つけてみんな!という気持ちと
無意識に主人公を応援するというか,見つかってしまう!という気持ちが
混在していてあっという間に読めた。

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2025年04月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ


おもしろかった!
犯人目線の物語はドキドキハラハラするから正直好きじゃない(なんでそんな人間がミステリー好きでよく読んでるのかというのは置いておいて)。
だって物語であるからには謎解きのターンが絶対にあるはず。ということは犯人は追い詰められるというわけで…主人公がそんな立場に追いやられるの見てられへんと思ってた。
けど!
これはほんまにおもしろかった。
もちろん私が考えてた通り犯人である主人公の伏見の犯罪は学生時代に惹かれあった、超絶頭のキレる女性、優佳によって暴かれることになる。けど終わり方がまさかの。なんなら優佳が伏見を助けるという…かと言ってそれがお互いにとって幸せな結末なのかどうかは分からんけど。いや、優佳にとっては幸せなのかも。そうまでして手に入れたかった伏見を一生離さないような状況になれたわけで。こんなことでも無ければ多分一生ふたりは恋愛という意味で混じり合わんかったと思うから。
動機についてそんなことで?と思う読者も結構いるみたいやけど私にとってはドナーとして臓器提供させたくなかったという理由はそれほど受け入れ難いことではなかったかな。
もちろん共感はせえへん、私ならそんなことで人を殺すほどの考えには至らんから。
けどおそろしく頭のキレる伏見にとって事故に見せかけて殺すということは実現不可能ではなく。そして彼が冷静やけど熱い人間であり。なおかつドナー登録しているだけでなくたまたま実際ドナーになった。その経験ってしてみないと分からないことで、そこで己の価値観が大きく変わるということは有り得ると思う。
実際私も全くベクトルは違うけど妊娠出産子育てとか、出産で初めて自分が物理的に死ぬかもと思ったこととかとにかく色んな初めての経験でやってみないと分からないことがあることを実感したばかりなので。

とにかく優佳の推理が鮮やかで見事やった。
殺人を犯したあとの伏見と仲間たちとの和やかな時間はもうただただこちらまでハラハラさせられた。おもしろかった。

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2025年02月28日

Posted by ブクログ

倒叙ミステリー。犯人の『伏見亮輔』と探偵役である『碓氷優佳』の攻防戦がおもしろかった。伏見はなぜ殺人を犯したのか・・・そして、部屋を開けさせないようにしたのはなぜか。優佳の推理からその理由がわかり、すっきりした気持ちにはなれなかった。そして、この二人は今後どうなっていくのだろうと続編も読みたいと思った。

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2025年02月16日

Posted by ブクログ

ちょっと主人公たちのキャラがキザっぽいところや、無理がある部分も感じたが、良くまとまってるしスルスル読めた。

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2025年02月07日

Posted by ブクログ

あの少ない材料から導き出せる頭脳に完敗。同じシリーズもあるということでみてみたいなあ、大きな動きはないのに読みやすい作品だった。

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2025年01月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 序章,「扉は閉ざされたまま」で,「犯人」である伏見亮輔による殺人シーンが描かれる倒叙モノのミステリ
 倒叙ミステリらしく,探偵役である碓氷優佳が、些細な点から伏見亮輔の「完全犯罪」を暴く。まさに倒叙ミステリの王道ともいえる構成
 本作の特徴は,犯罪が発覚するまでの時間が大きなポイントとなっている点。作品の中で,犯人が犯罪発覚までの時間をピリオドに分けて計算しているのだが,探偵役の優佳が伏見の予想を上回るスピードで伏見が描いたシナリオをたどっていく展開は秀逸
 新山がカギを掛けていたという点をきっかけとして,ドアストッパーが使われていることを見抜き,新山が倒れている可能性を示唆する。カーテンが開いている窓から中を見ることを提案し,中を見たところ,Tシャツ,ウイスキーの瓶の位置から、「風呂にいる。」ことを指摘し,さらに殺人の可能性が高いことを見抜く。
 伏見が窓ガラスを割って中に入ることに消極的だったことなどから,犯人が伏見であることを見抜くという見事な探偵ぶり
 本作が一筋縄でいかないのは,冷静でかつ冷たい女である優佳が,犯人が伏見であることを見抜いた上で,自分を抱き,恋人にするなら,犯罪を隠蔽してもよいと伏見に迫る点。聖人君子みたいな,貞淑な女性が描かれているミステリより,こういう,えぐい性格の女性が出てくるミステリは非常に好み。
 犯罪にいたる動機や,陳腐な密室トリックなど,不満もないわけではないが,トータルの完成度は非常に高いと思う。★4で。

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2025年05月18日

Posted by ブクログ

面白い構成の殺人ミステリーです。
あらすじにも記載の通り、犯人も殺害方法もトリックも最初から明らかにされていて、動機だけが不明な状況から謎解きが進んでいくという、あまりない展開で新鮮な感覚でした。

細かな伏線が最後に一気に回収されて犯行動機が明らかになり、ミステリーの醍醐味を感じられます。

さらに、犯人と探偵役とを何とも絶妙で因果な関係に配置しているところが秀逸で、本作の魅力を膨らませています。

ただ、全体の流れが素晴らしい一方でちょっとだけ残念なのは、謎解きの論理構築が甘く、探偵役の推理において憶測の域を出ない箇所が散見される点です。
この辺りを詰めるとストーリーを乱す結果となって、読み物として面白くなくなってしまうのかもしれませんが・・・

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2025年11月27日

Posted by ブクログ

文庫化に際し、最後の章「前夜」が加筆されたとのこと。個人的にはすでに明かされた内容であったので蛇足に感じましたがあとがきによるとその辺り読み取れなかったとの意見が多かったようです。

加害者が正しいとも思わないけれど被害者に対しては全く同情できなかったですね。

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2025年05月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

星3.4

犯人主観で進む推理ミステリ。

犯人が徐々に追い詰められていくというより、ほぼ完全犯罪が完成するところまでいってからの、一気に解決編へ続く構成。

終盤、一気に追い詰められていく対話劇がとても面白かった。
また登場人物たちが魅力的。

犯行動機が弱く(というか、そんなことで殺人までしてしまうか?と)感じられたが、そこも計算通りなのか、エピローグの章で動機に納得させられた。

強い説得力と、哀しさが相まったエピローグが読後感を心地よくさせてくれた。

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2025年04月08日

Posted by ブクログ

豪華な洋館で起こる密室殺人、理系で頭脳明晰な犯人と探偵という好みの設定だったが、倒叙物ということでながーい解決編を犯人視点でみているようで息苦しかった。揚げ足取りが続くようで会話が好みではないかもと思いながら読み始めたが、結局一気読みして続きの作品まで読みたくなった。

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2025年04月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

動機だけが分からないまま進むミステリー。
推理を終えた優佳の方が伏見の動機よりも断然怖い。
読み終わって振り返ると
いろんな伏線が張られていたと気づくのに
読んでいる最中は全然気づけなかった。
天才vs天才のミステリー小説として
紹介されているのを見て買ったけど
果たして天才は本当に二人いたのか…
いつバレるか、どうバレるか、どんな結末か、
いろいろ考えながら読み進めるのは楽しかった。

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2025年03月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

倒叙ミステリで動機と遺体発見を引き延ばす理由がわからないまま進み、その2つが判明していく部分と、行動や会話で場をコントロールしようとする伏見と違和感を繋ぎ合わせて推理していく優佳のやり取りが良かった。 犯人視点なので、優佳の行動にそわそわしながら読みました。

動機は“冷静で熱い“という伏見の設定があるからこそ腑に落ちませんでした。 検査をすり抜けて悪影響が出る可能性はどのくらいあるんだろう、患者が臓器提供を切望してるって実感したのに可能性を潰してしまうのかと思いました。

優佳が伏見に執着してることも理解できませんでしたが、こっちは理解できない感じも、探偵役側が倫理観壊れてるのも面白いかなと思いました。 今回の作品では優佳の性格が掴みきれなかったのでシリーズの次の作品も読んでみたいです。

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2025年02月21日

Posted by ブクログ

うーん、、人間の言動なんて突発的なものや理由づけできない無意味なものが混在して然るべきだと思うんだけど、全ての事象が論理的に説明づけできてしまうことに違和感があった。

家族でも他者の心情なんて全てわかるわけではないのに、この人ならこの場面でこういう言動をするはずといった決めつけで押し進んでいく感じがちょっと強引に感じた。

それに、理性的なはずの犯人の動機に共感性が薄くて、理詰めでたどり着く結末としては少々強引さを感じましたね。

今まで読んだことないタイプのミステリーで話の展開はまあまあおもしろかったんだけど、友人間の何気ない会話や行動全てを深読みして考察する探偵役の女がどうしても好きになれなかったし、違和感の残る作品でした。

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2025年01月27日

匿名

購入済み

短編で十分

評価が高かったので読みましたが、期待し過ぎました。
平易な文章で読みやすいですが、内容的が薄く、無駄な会話も多いので、
短編並みに感じました。

動機は今まで見たことが無いパターンで新鮮でしたが、
これが探偵役の推理に繋がるんだろうなという伏線がパトライトのようにピカピカと主張していて、取ってつけたような、浮いている感じがしました。

探偵役が知り得ない情報で殺害方法を特定したのも気になりました。
それ知ってるの犯人だけやん…。
また、あの状況で何時間も放置するのが非常識すぎて、こいつら人命より建物が大事なのかと。
そんな理由で引き延ばすのは無理がある…。

それから(ごめんなさい)、探偵役のキャラを好きになれませんでした。
自ら夜這いなんて言いますかね…

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2024年07月01日

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