【感想・ネタバレ】扉は閉ざされたままのレビュー

あらすじ

久しぶりに開かれる大学の同窓会。成城の高級ペンションに七人の旧友が集まったその日、伏見亮輔は客室で後輩の新山を殺害、外部からは入室できないよう現場を閉ざした。何かの事故か? 部屋の外で安否を気遣う友人たち。自殺説さえ浮上し、犯行は計画通り成功したかにみえた。しかし、参加者のひとり碓氷優佳だけは疑問を抱く。開かない扉を前に、ふたりの息詰まる頭脳戦が始まった……。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ペンションで行われた同窓会で起きた密室殺人。
犯人である伏見は事故を装い殺害。密室の扉を開けさせないよう言葉巧みに皆を誘導しようとする倒叙ミステリー。

個人的にかなり好きな部類の作品だった。倒叙ミステリーはあまり読んだことが無かったが、犯人も殺し方も工作も全て明かした上でここまで面白くできるのかと感嘆した。
探偵役である優佳が実に論理的に推理していく様も気持ちよかったし、「何故犯人は時間を稼いでいるのか」という疑問が解けた時もスッキリとした。

動機的にも伏見が完全な悪として描かれない点、優佳も正義の為というより自身の疑問を解く為だけに推理している点。
他人のために殺人した伏見・自身のために推理した2人はやっぱり似た者同士ではないのかもしれない。
これから伏見は優佳の尻に敷かれながら生きていくのかな。

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2026年03月29日

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ネタバレ

主人公である伏見と、探偵役である碓氷の掛け合いが緊張感があった。読者視点からすると、やはり伏見側に立って読んでしまうためジリジリと追い詰められる感じがとてもゾクゾクさせられた。

物語終盤まで、動機やなぜ扉を閉ざしておきたいのか、といった謎が残ったまま進行していき、最後には理由も語られた。
個人的には動機に納得しづらい部分が多かったが、解説の光原百合さんが色々ツッコミ(いちゃもん)をつけてくれたおかげで、ある意味スッキリと腑に落ちた。

とにかく最後まで楽しめた作品だったので、是非周りにもオススメしていきたいと思う。

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2025年05月23日

匿名

ネタバレ 購入済み

倒叙ミステリー。
死体のある扉を開かれたくない主人公と周囲とのやりとりや心理戦?が面白く、一気読みしました。
最後に明かされる動機に主人公が扉を開けたくない理由も含まれていて納得感があって好きです。

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2025年04月14日

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ネタバレ

犯人が最初から分かっている倒叙ミステリー。
犯人が誰か、どういうトリックなのかという謎は楽しめない代わりに、犯人と探偵役の息詰まる攻防を楽しむ作品です。

伏見亮輔は冷静だし頭も良い。そして碓氷優佳も観察眼鋭く、賢い。二人は同類だと仲間内には思われているが、当の二人には決定的な違いが分かっていて ―― 。

犯人の視点で語られているのでどうしても犯人側に肩入れしてしまいます。だからピンチになるとドキドキします。
扉が閉ざされていることにどんな意味があるのか、本格推理の名に恥じない作品でした。面白かったです。

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2025年10月05日

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ネタバレ

なぜ伏見は死体の発見を送らせたいのか分からなかったが、その理由に納得はした。
何かびっくりする理由という訳ではなく、ふうん、そんな理由もあるのか、という感じ。

優佳との攻防はおもしろく読めたが、伏見のなんとかごまかそうとする台詞にイライラするし、優佳のサイコパス味がある言動に、少々引いた。

読みはじめに感じた二人の印象は、伏見は正統派優等生キザやろう
優佳は無意識頭脳明晰美人と思っていたが、読み終わってみれば全く違った。

ある意味お似合いの二人だと思った。

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2025年09月10日

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ネタバレ

犯人と探偵役の掛け合いがハラハラドキドキ、こんなに犯人になんとかがんばれ、と思うことあるだろうかと思うほど、探偵役の観察眼が鋭くて犯人の気持ちになってなんとか平静を装おうとしてしまう。なんとなく動悸が弱い気もするが、おもしろかった!
ウイスキーは途中であっと思ったけど、メガネは気づけなかったなぁ。

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2025年08月29日

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ネタバレ

よくあるミステリの、どうして密室を作ったのかではなく、どうやって密室を維持するか、という面白いテーマで作られた作品。動機がなかなか明かされないまま、いかにして犯人が密室の中を暴かないようにする攻防戦が面白かった。でも探偵役の子が頭良すぎでは!?ってちょっと思ったけど、これくらいは普通に考えられるのかな。ドナー問題という物凄く繊細なテーマが動機に絡んでいるのにもびっくりした。序盤からたくさんその伏線が散りばめられていて、ああこういうことか、ってなった。面白かった。

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2025年05月26日

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ネタバレ

面白かった!
倒叙もので会話劇。
実際の現場も遺体も不明なまま、会話と状況だけで犯人を解明していく。薄皮を剥がすように、些細な不合理を一枚一枚嘘を剥がして真相に近づかれてしまう面白さ。
ただ動機がなぁ。

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2025年05月02日

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ネタバレ

 序章,「扉は閉ざされたまま」で,「犯人」である伏見亮輔による殺人シーンが描かれる倒叙モノのミステリ
 倒叙ミステリらしく,探偵役である碓氷優佳が、些細な点から伏見亮輔の「完全犯罪」を暴く。まさに倒叙ミステリの王道ともいえる構成
 本作の特徴は,犯罪が発覚するまでの時間が大きなポイントとなっている点。作品の中で,犯人が犯罪発覚までの時間をピリオドに分けて計算しているのだが,探偵役の優佳が伏見の予想を上回るスピードで伏見が描いたシナリオをたどっていく展開は秀逸
 新山がカギを掛けていたという点をきっかけとして,ドアストッパーが使われていることを見抜き,新山が倒れている可能性を示唆する。カーテンが開いている窓から中を見ることを提案し,中を見たところ,Tシャツ,ウイスキーの瓶の位置から、「風呂にいる。」ことを指摘し,さらに殺人の可能性が高いことを見抜く。
 伏見が窓ガラスを割って中に入ることに消極的だったことなどから,犯人が伏見であることを見抜くという見事な探偵ぶり
 本作が一筋縄でいかないのは,冷静でかつ冷たい女である優佳が,犯人が伏見であることを見抜いた上で,自分を抱き,恋人にするなら,犯罪を隠蔽してもよいと伏見に迫る点。聖人君子みたいな,貞淑な女性が描かれているミステリより,こういう,えぐい性格の女性が出てくるミステリは非常に好み。
 犯罪にいたる動機や,陳腐な密室トリックなど,不満もないわけではないが,トータルの完成度は非常に高いと思う。★4で。

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2025年05月18日

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ネタバレ

割と淡々と話が進む。
犯人:伏見の動機が、友人:新山が性病を持ったまま臓器移植をしてしまわないように、というのが斬新。
冒頭に殺人を決意したシーンがさりげなくあったなどとは思いもよらなくて驚いた。
優佳に脅迫されて伏見は付き合うことになるだろうけど、口封じのためなので幸せにならなそう。

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2026年04月08日

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ネタバレ

☆3.8
扉は閉ざされたまま、でもなんで犯人が扉を開けさせたくないのかずっと分からんかった
最初はただはやく見つかりたくないとか、なんか時間で消える証拠を残してるんかなぁとか思ってたら、ぜんぜん違う理由やった

臓器提供の時間制限は知らなかったけど、一度臓器提供してみるとそんな気の持ちようになるのは、確かに今以上に気をつけようってなりそうやなぁとは思った

表紙はみんなでドアの前に面してる場面かな?
1人いないもんね、みんなで呼びに来たところを絵にしてるのおしゃれやね

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2026年01月28日

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ネタバレ

いわゆる「倒叙」ミステリー。最初から犯人はわかっていて、探偵役と緊張感あふれるやりとりをしていく。

そんな細かいこと覚えてたの?とか、
そことそこが繋がる?とか、
驚きつつも面白く読みました。

動機もわかるようなわからんような…ではあったけど、あり得る話だと思う。

シリーズ、引き続き読みたいです。

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2026年01月07日

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ネタバレ

星3.4

犯人主観で進む推理ミステリ。

犯人が徐々に追い詰められていくというより、ほぼ完全犯罪が完成するところまでいってからの、一気に解決編へ続く構成。

終盤、一気に追い詰められていく対話劇がとても面白かった。
また登場人物たちが魅力的。

犯行動機が弱く(というか、そんなことで殺人までしてしまうか?と)感じられたが、そこも計算通りなのか、エピローグの章で動機に納得させられた。

強い説得力と、哀しさが相まったエピローグが読後感を心地よくさせてくれた。

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2025年04月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

こういうトンデモな動機、嫌いじゃないよ。第三者には理解しがたくても、どうしてもどうしても許せない、というこだわりが個人にはあり得るだろう。
私は犯人の行動に穴があるの全然わからず、探偵役が突き崩して行くのをほほう~と読んでいた。
頭を使わずに、作者の思う通りにだまされて、びっくりさせていただけるミステリが個人的には気持ちいい。

2026/03/11再読
動機が突飛だけど、犯人の行動と整合性がとれていて良い。
碓井さんとの頭脳戦いいね。
碓井さんなんでこんな男と(一時的にでも)くっつこうとするのかが気になる。
あといろんな価値観が昔だな~と思う。(しょうがない)

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2026年03月11日

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