石持浅海のレビュー一覧

  • 水の迷宮

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    解説にて「甘い」という言葉が使われてたけど、確かにそうかも。
    けど、いいお話だし、事件も面白かったと思います。
    水族館に行きたくなりました。

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    2013年02月19日
  • 賢者の贈り物

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    日常のちょっとした疑問をあーでもない、こーでもないと仮説をぶつけ合いながら解決していく短編集。
    童話のストーリが各編で象徴的に使われていることと、「磯風さん」という女性が推理の補佐役で登場するところが共通点です。磯風さんの年齢や
    立場は短編毎に変わるものの、黒髪で美人で聡明という共通点を持っているので、もしかして同一人物かも?
    仮説のバリエーションには感心・共感するものの、少しくどいので、途中で「もうええやん」と突っ込みたくなり星3つ。

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    2012年11月16日
  • セリヌンティウスの舟

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    「走れメロス」に登場するセリヌンティウス。
    確か彼ってメロスの身代わりとして人質になったんですよね…。
    その話を土台として、自殺した美月の謎を解明していく仲間5人。
    内容はほぼ謎解きばかり。
    特に驚きのラストってことはなかったけど、相変わらず細かな部分をいちいち掘り下げていくな~って、半ば感心?半ばちょっと飽きたな(笑)という感想でした。

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    2012年10月19日
  • 八月の魔法使い

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    平凡な会社の平凡なサラリーマンがロジックのみを武器に、ある一日を乗り越える物語。この作品限定条件にもとづくロジックが多いが、日々のサラリーマン生活でも多少なりともある話だな。官僚的な会社と付き合う時と、停滞気味の社内では特に。

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    2012年10月06日
  • 心臓と左手~座間味くんの推理~

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    本屋に立ち寄った際に見かけた、ハイジャック事件の時の男性。
    声をかけ飲みに行き…そうして出来た飲み友達?
    飲むついでに事件の話をして、微妙に解決していきます。

    飲む、という事は、当然『食べる』という事。
    前回と違って短編集になっているので
    毎度毎度色々食べています。
    あぁ美味しそう…。

    印象に残っているのは、表題である短編。
    そのまま想像すると…ちょっと気持ち悪いです。
    入れているとはいえ、そのまんま持ち歩いているのですし。
    袋が袋なだけに、誰も気がつかないでしょうが。
    沖縄の話も、違う意味で衝撃的ですが。
    女って怖い…とかいう前に、恋人をそのまま置いて行く気ですか。
    いやでも付いて行っても、結局罪に問われる?
    国籍が違ったらいける??

    最後には、前作の続き…というか10年後。
    身持ちを崩した、のが、まさかな理由。
    弱い、というよりは、ひきょう者、という感じがしますが
    それは身内ではないから、でしょうか?
    そして包み込んでくれた冒頭の愛は…扉を開けた方、ですね。

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    2012年09月30日
  • 月の扉

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    殺人の起きる状況(環境)がとても面白いと思う。
    ラストは少し不満…個人的には、もっとファンタジー要素たっぷりの結末を期待していました。
    結末以外はとても好み。他の作品も読んでみたいです。

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    2026年06月28日
  • 温かな手

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    ギンちゃんとムーちゃん
    お互いの相手と握手したのは自分らがいなくなった後のことを考えての行動だったんだよ、切ないね

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    2012年08月12日
  • 八月の魔法使い

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    なんとも石持さんらしいというか。
    どうでもいいことを練りに練る、みたいな。
    スケールの小ささが、心地よいです。

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    2012年08月11日
  • セリヌンティウスの舟

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    ネタバレ

    設定的には石持さんらしい感じ。スキューバだし。やっぱスキューバしたいなーと関係ないことを思う。自殺した仲間の謎を解く話。しかし、結局その理由が分かったような、分からなかったような。やっぱり美月や磯崎の考えはよく分からない。そんなに自分たちの思い出を印象付けたかったの?むー。麻子だけ美月と呼ぶ理由も解明されてないし。何かしっくりこないわ。そもそも「走れメロス」、全然好きじゃないしなー。

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    2012年07月31日
  • 温かな手

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    ネタバレ

    7編の連作短編集。非常にライト。面白いとはいえない。ギンちゃんがギンボ君みたいだなーと思ってたら、まさにその魚からの命名だった。こっちは見た目からじゃないけどね。同じ人間ではないとはいえ、ギンちゃんは優しくかっちょいいし、ムーちゃんだって北西匠は好きだっただろうに。しかし、人間でないと分かってたって、性的興味というか関心は持てそうだけどな。特に匠がムーちゃんに対して。最後は切ない。黙っていなくなるなよ。ひどいよ。残されたもの同士だからといって、うまくいくだろうか。いくらお互いいい人だからといって。私もギンちゃんと暮らしたいものだ。

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    2012年07月28日
  • アイルランドの薔薇

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    閉鎖空間の舞台設定は演劇を見ているかのよう。あらすじにしてしまうと解決などは凡庸だが、細かな仕掛けに何度も翻弄される心地よさがある。7.5

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    2012年05月27日
  • 耳をふさいで夜を走る

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    ひゃー!

    石持作品でこのクオリティはがっかり。
    初の石持作品ハズレバージョンだ。


    私の好きな石持作品は、閉ざされた空間で、
    最小限の人物と条件だけでストーリーが展開するもの。
    例えば「扉は閉ざされたまま」とか、「セリヌンティウスの舟」。

    今回の作品は残念だったな〜。
    フリは十分だったのに。
    才能の開花とか選ばれた少女達とか。
    あーもったいない!!!
    なんだってーの、このエンディング。
    むしろ若干、目を塞ぎたくなった感あり。

    これだけの才能のある人なので、次に期待。
    待ってますよ石持先生、渾身のミニマムないつものあのキレを!

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    2012年04月30日
  • セリヌンティウスの舟

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    ネタバレ

    石持浅海らしい、ロジックを突き詰めるミステリーでありながら、
    そこにあるのは冷徹な論理の「冷たさ」ではなく、
    あくまで、人を信じることを描いた、とても「温かい」作品。

    自殺に至るまでの動機付けが苦しいと見る意見もあるでしょうが、
    この部分こそが、人と人の絆の意味を問う、今作の醍醐味(論点)なのだと思います。

    ///

    遭難するも奇跡の生還を遂げた男女6名のダイバー。6人はその不思議な縁を大切にし、
    定期的に同じメンバーでのダイビングを実施していた。
    しかし、メンバーの1人美月が、ダイビング後の宴席で皆が酔いつぶれた中、
    青酸カリを呷る自殺を遂げる。

    残された5人は49日の法要で再び顔を合わせ、誰とはなしに、美月を悼むべく、
    美月との思い出を語ろうとまとまり、ダイビングの拠点していたロッジに集う。

    美月の自殺したその日を思い返す中、5人は自殺に不自然な点があったことに気づく。
    青酸カリのビンは「キャップ」をつけられた状態で、テーブルに「転がっていた」のだ。

    青酸カリが飛び散らないよう「キャップ」をつける余裕があるなら、
    なぜ「転がす」(=テーブルから落ちてビンが割れる可能性有)必要があったのか。
    むしろ「転がっていた」のは自殺に見せかけるための「誰か」の仕業ではないか?
    そうすると、奇跡の生還を果たした仲間に「共犯者」がいるのか??
    いや、そんなはずはない、美月は何か万全の態勢で自殺に臨んでいたはずだ。。。

    メンバーの1人は、この状況を「走れメロス」に出てくる「セリヌンティウス」
    (=メロスを信じ、メロスの代わりに人質となる友人)のようだと言う。
    つまり、残された5人(=セリヌンティウス)は、美月(=メロス)が、
    皆に青酸カリ迷惑が及ばぬようにした(=セリヌンティウスの許に帰ってきた)という
    事実は知っている。しかし、そのプロセスが分からない。
    プロセスが分からないから、「共犯者」の可能性を考えてしまう。

    美月を、そして奇跡の生還を共にしたメンバーとの思い出を確かなものにするべく、
    5人は推理を続け、そして、1人がこの自殺に秘められた意味に気づく。

    そう、確かにこの状況は「走れメロス」と相似形だ。であるならば、登場人物として、
    もう1人、ディオニス王(=メロスに死刑を宣告し、セリヌンティウスに
    「メロスは戻らない、お前は裏切られた」と囁くが、最期はメロスらの友情に心打たれ
    改心する暴君役)の存在がいるはず。

    では、ディオニス王の役を担うのは誰か?
    そして、なぜそんな役を配する必要があるのか??

    そこには、奇跡の生還、そしてそこで出会えた仲間との絆を、
    誰よりも大切に思う、美月のとても一途な想いが隠されていた。。。

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    2012年04月05日
  • BG、あるいは死せるカイニス

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    題名のアルファベットの意味が今一つ落ちてこなかったのが残念。一方で人間が性転換する世界と言う独特の設定においてパズラーとしてのミステリーを成立させているのは見事だった。ジェンダーフリー、高齢化社会といろいろな現実の社会問題を取り込む為のとしての舞台装置だったことを読み終わってから理解する。好みはわかれるところだろうが、この作品に限って言えば好感が持てた。伏線の張り方からするとあくまでも本格ミステリーが作者の意図するところであろうし、その部分が失敗しているとは言わないが、SFのスパイスがよく効いてそちらのほうが印象に残る作品。

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    2012年02月16日
  • セリヌンティウスの舟

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    テーマは悪くないのに、若干のくどさと物足りなさを感じたような。石持さんならもっと良くできた気がする。ちょっともったいない一冊です。

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    2012年02月04日
  • セリヌンティウスの舟

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    メロスの人質、セリヌンティウス。そこにあるのは盲目的な信頼。決して裏切りのない信頼だ。この物語は海難事故によって出会った者たちの絶望に似た死への希求と生への希望、そして信じることの証明を描いている。ああでもないこうでもないと信頼という最後の答えを探してひとりの仲間の死の謎を解いていく。ミステリとしては興味深いし面白い。この人が彼女の死に関わってはいるだろうと犯人というか共犯者というか、そういう人がだれなのかは簡単に知れるが面白い。ただどうしても残念なのはラストにもうひとり死んでしまうことだ。犯人、ではないがそれに類する彼の死が水を差す。まあ、この人は最初から死への絶望的な憧れを捨てられなかったのだし、犯人とは少し違うのだがラストの死は好みに合わない。もともと犯人が死んで終わるミステリが性に合わないからだが著者の作品で先に読んだ《月の扉》もラストで犯人が死亡するところが嫌でこの著者の作品はもう読むまいと思っていたがまた手を出してしまったのが今作だった。なぜならミステリとしては面白いからだ。《月の扉》もそうだった。面白い。ラストで犯人もしくはそれに類する人物が死んでしまうある意味で卑怯な断絶がどうしても評価を鈍らせるがやはり面白い。

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    2011年12月17日
  • 耳をふさいで夜を走る

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    身近な人間を殺害するという行為の描写が凄く巧い。背徳感と緊張感が細かく表現されていて、新鮮なドキドキを味わえる。こういう感覚、久々だなぁ。

    終盤、主人公がどんどん変態になっていく。殺す快感を自覚したあたりからおかしくなった。語り口は終始冷静だから、そのギャップがひどい。ここまでくるともう笑えてくる。…褒め言葉です。

    ミステリーというより、サスペンスだった!軽くサイコの。犯人が主人公という構図で描かれる、疾走感のある連続殺人。動機やきっかけ、関係性が徐々に明らかになるので、一気読みしてしまった。うん、面白かった。

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    2011年12月17日
  • 賢者の贈り物

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    誰も死なないミステリー

    石持作品らしいロジカルな謎解き

    主人公たちと「どうして??」といっしょに悩み、導かれた答にホッとして

    なんだか温かくなる短篇集でした(^-^)

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    2011年11月24日
  • 温かな手

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    人間でない人間のような生物とはいったいなんなのでしょう。
    そんな人がいるのかと思ってしまうような温かい物語。

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    2011年11月14日
  • アイルランドの薔薇

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    ネタバレ

    こういう感じの推理小説はおもしろい♪

    犯人を捜すところにどんでん返しを持ってくるのではなく
    少しそれた所に仕掛けを持ってくる手法は犯人が特定されても
    驚きがあります。

    この小説はアイルランドを舞台にしたもので登場人物が1人だけ
    日本人で残りは外国人なんで名前を覚えるのが大変でしたが
    読みやすいです。

    この作家さんの「月の扉」を読んで次を読む気になれなかったんだが
    これが評判良かったので読んでみたら評判通りおもしろく
    次も読んでみる気になった♪

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    2022年03月18日