石持浅海のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本屋に立ち寄った際に見かけた、ハイジャック事件の時の男性。
声をかけ飲みに行き…そうして出来た飲み友達?
飲むついでに事件の話をして、微妙に解決していきます。
飲む、という事は、当然『食べる』という事。
前回と違って短編集になっているので
毎度毎度色々食べています。
あぁ美味しそう…。
印象に残っているのは、表題である短編。
そのまま想像すると…ちょっと気持ち悪いです。
入れているとはいえ、そのまんま持ち歩いているのですし。
袋が袋なだけに、誰も気がつかないでしょうが。
沖縄の話も、違う意味で衝撃的ですが。
女って怖い…とかいう前に、恋人をそのまま置いて行く気ですか。
いやでも付いて行っても、結局罪に問われる?
国籍が違ったらいける??
最後には、前作の続き…というか10年後。
身持ちを崩した、のが、まさかな理由。
弱い、というよりは、ひきょう者、という感じがしますが
それは身内ではないから、でしょうか?
そして包み込んでくれた冒頭の愛は…扉を開けた方、ですね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ7編の連作短編集。非常にライト。面白いとはいえない。ギンちゃんがギンボ君みたいだなーと思ってたら、まさにその魚からの命名だった。こっちは見た目からじゃないけどね。同じ人間ではないとはいえ、ギンちゃんは優しくかっちょいいし、ムーちゃんだって北西匠は好きだっただろうに。しかし、人間でないと分かってたって、性的興味というか関心は持てそうだけどな。特に匠がムーちゃんに対して。最後は切ない。黙っていなくなるなよ。ひどいよ。残されたもの同士だからといって、うまくいくだろうか。いくらお互いいい人だからといって。私もギンちゃんと暮らしたいものだ。
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Posted by ブクログ
ネタバレ石持浅海らしい、ロジックを突き詰めるミステリーでありながら、
そこにあるのは冷徹な論理の「冷たさ」ではなく、
あくまで、人を信じることを描いた、とても「温かい」作品。
自殺に至るまでの動機付けが苦しいと見る意見もあるでしょうが、
この部分こそが、人と人の絆の意味を問う、今作の醍醐味(論点)なのだと思います。
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遭難するも奇跡の生還を遂げた男女6名のダイバー。6人はその不思議な縁を大切にし、
定期的に同じメンバーでのダイビングを実施していた。
しかし、メンバーの1人美月が、ダイビング後の宴席で皆が酔いつぶれた中、
青酸カリを呷る自殺を遂げる。
残された5人は49日の法要で再び顔を合わせ、誰とはなしに、美月を悼むべく、
美月との思い出を語ろうとまとまり、ダイビングの拠点していたロッジに集う。
美月の自殺したその日を思い返す中、5人は自殺に不自然な点があったことに気づく。
青酸カリのビンは「キャップ」をつけられた状態で、テーブルに「転がっていた」のだ。
青酸カリが飛び散らないよう「キャップ」をつける余裕があるなら、
なぜ「転がす」(=テーブルから落ちてビンが割れる可能性有)必要があったのか。
むしろ「転がっていた」のは自殺に見せかけるための「誰か」の仕業ではないか?
そうすると、奇跡の生還を果たした仲間に「共犯者」がいるのか??
いや、そんなはずはない、美月は何か万全の態勢で自殺に臨んでいたはずだ。。。
メンバーの1人は、この状況を「走れメロス」に出てくる「セリヌンティウス」
(=メロスを信じ、メロスの代わりに人質となる友人)のようだと言う。
つまり、残された5人(=セリヌンティウス)は、美月(=メロス)が、
皆に青酸カリ迷惑が及ばぬようにした(=セリヌンティウスの許に帰ってきた)という
事実は知っている。しかし、そのプロセスが分からない。
プロセスが分からないから、「共犯者」の可能性を考えてしまう。
美月を、そして奇跡の生還を共にしたメンバーとの思い出を確かなものにするべく、
5人は推理を続け、そして、1人がこの自殺に秘められた意味に気づく。
そう、確かにこの状況は「走れメロス」と相似形だ。であるならば、登場人物として、
もう1人、ディオニス王(=メロスに死刑を宣告し、セリヌンティウスに
「メロスは戻らない、お前は裏切られた」と囁くが、最期はメロスらの友情に心打たれ
改心する暴君役)の存在がいるはず。
では、ディオニス王の役を担うのは誰か?
そして、なぜそんな役を配する必要があるのか??
そこには、奇跡の生還、そしてそこで出会えた仲間との絆を、
誰よりも大切に思う、美月のとても一途な想いが隠されていた。。。 -
Posted by ブクログ
メロスの人質、セリヌンティウス。そこにあるのは盲目的な信頼。決して裏切りのない信頼だ。この物語は海難事故によって出会った者たちの絶望に似た死への希求と生への希望、そして信じることの証明を描いている。ああでもないこうでもないと信頼という最後の答えを探してひとりの仲間の死の謎を解いていく。ミステリとしては興味深いし面白い。この人が彼女の死に関わってはいるだろうと犯人というか共犯者というか、そういう人がだれなのかは簡単に知れるが面白い。ただどうしても残念なのはラストにもうひとり死んでしまうことだ。犯人、ではないがそれに類する彼の死が水を差す。まあ、この人は最初から死への絶望的な憧れを捨てられなかったのだし、犯人とは少し違うのだがラストの死は好みに合わない。もともと犯人が死んで終わるミステリが性に合わないからだが著者の作品で先に読んだ《月の扉》もラストで犯人が死亡するところが嫌でこの著者の作品はもう読むまいと思っていたがまた手を出してしまったのが今作だった。なぜならミステリとしては面白いからだ。《月の扉》もそうだった。面白い。ラストで犯人もしくはそれに類する人物が死んでしまうある意味で卑怯な断絶がどうしても評価を鈍らせるがやはり面白い。