石持浅海のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
激面白い★5 殺害した死体が握っているカフスボタンの謎… バランス抜群の倒叙ミステリー #彼女が追ってくる
成功した女性起業家が、かつての仕事仲間たちのパーティに呼ばれた。過去の痴情のもつれから敵であった女を殺害する。完璧に証拠隠滅した犯罪だったはずが、死体には見覚えのないカフスボタンが強く握られていた… 超良作満載の倒叙ミステリー、碓氷優佳シリーズ第三弾!
面白いっ 圧倒的に★5です。
文庫300ページもない作品で、しかも良くありそうな舞台や人間関係にも関わらず、ミステリーの面白さをガッツリ堪能できる傑作。
犯人の心理描写、気丈で狡猾な登場人物、犯行現場に残された謎、誰がやったやらないの議論、驚愕な真相、物語として優れている起承転結。どれをとってもバッチシ!
そしてなんといっても気持ちいいほどの優佳の名推理。相変わらず日本刀のごとく切れ味抜群の推理で、犯人を切り刻んでいきますよ。いやー怖いっ
この物語は利発な女性たちが大活躍で男どもはヤサ男ばっかり。男性陣はぼけっーと読んでると、あまりの鋭さに女性恐怖症になりうるので注意してください。
肝心の犯人当て、カフスボタンの謎、事件の真相などミステリー要素についてもシンプルかつ重厚感たっぷりでお見事です。ネタバレになるので多くは語りませんが、タイトルとおり「彼女が追ってくる」という深い深い真実が隠れています。
シリーズもの3作品目ですが、この作品から読んでもほぼ問題ありません。ミステリー初心者の方にもマジでおすすめしたい作品でした! -
Posted by ブクログ
ネタバレグルメ×ミステリーという面から描く七つの短編集。長江・熊井・湯浅のレギュラー陣とゲストという構成でお酒を飲みながら推理合戦を始めるというところがとても面白かった。小説自体も短い分コンパクトでトントンと進んで行くため飽きずに読むことが出来る。話は進む毎に各々の関係性や彼らの私生活が変化しており、なんとなく面白がりつつも寂しさも感じた。そして最後に、大学時代の思い出がきっかけで長江と熊井の仲が進展していくところがとてもほっこりした。これが100冊目の読み終わった小説で良かったです。
最後にこの小説をアニメ化した場合のキャスティングをしてみたので読む際には参考にしてみてください。
湯浅夏美:花澤香菜
長江高明:福山潤
熊井渚:朴璐美
冬木健太:小野賢章
柏木一重:早見沙織
塚本:梶裕貴
須田明日香:佐倉綾音
赤尾:前野智昭
塩田律子:釘宮理恵 -
Posted by ブクログ
ネタバレ碓氷優佳シリーズとしては約4年ぶり、石持浅海作品としても約2年ぶりの新刊である。200pに満たないお手軽な長さ。何だかんだで手に取ってみる。
毎回、たまたま事件現場に居合わせた優佳によって、すべてが白日の下に晒される。人間味を感じさせない優佳という探偵役は今回も健在だが、シリーズ過去作品と一味違った展開が読みどころだろう。この結末にはそれなりに感心してしまった。というより苦笑したが。
ある理由から、中2で両親を亡くした成富歩夏の後見人になった奥津悠斗。それから10年、20歳差の2人は結婚することになった。歩夏と同年代の三原一輝は、奥津を許せななった。囚われた歩夏を自分が救い出さなければ。
奥津の友人である弁護士、芳野友晴に自らの殺意を告げた三原は、2人の入籍前に実行を決意。三原も具体的計画は聞いていないが、積極的に止める気もない。失恋した上に相手がおっさんだった三原の落胆はわからなくもないけどさ、殺害を決意する方も止めない方もどうかしてるぜっ!
しかも、皆が集まるキャンプで実行するのだ。いいねえ、これぞ石持作品だよ。とはいえ、事故に見せかけた殺害など容易ではない。何しろメンバーには優佳がいるのである。優佳が参加することになった経緯は、いちいち説明しない。
んー、三原なりに必死に考えた計画なんだろうけども、手作り感があるというか、ほのぼのしていて緊迫感がない。優佳は沈黙したままで存在感がない。もっとも、このような展開では、優佳が前面に出ようがないのだけど。
なんとまあ、浮かばれない結末であることよ。平然と言い放つ優佳。ようやく優佳らしい冷徹さを発揮したか。こうなったのはあくまで偶然であり、ここまで計算していたわけではないよね? こうなっても仕方ないとは考えていたかもしれないが。
そして、タイトルに込められた意味とは。最後の一文を、どう解釈するか。 -
Posted by ブクログ
ネタバレもうね、大好きなのこのシリーズが。
碓井優佳は嫌いだけど。いつかぎゃふんと言ってほしい。
血も涙もないサイコパス碓氷優佳の高校時代の話。
かわいい女子高生たちが、年相応に悩みながらも楽しく生きている様子がわかる短編集。
その中で一人おかしい人間。
読者側としては、優佳は冷たい女だってわかってるから最初のほうはあれ?人間生活にちゃんととけこめてた?と思うけどラストまで向けての親友の独白でうあああとなる。
すべて知っていて、それでも何もしない人のほうが悪いと思うよね。
こんな女に捕まった伏見さんかわいそう、と思うけど、
これも予定調和だったらどないしよう。一途な執念が実を結んだというか。
やっぱしこのシリーズは大好き。
ひなさまに幸せになってほしいな。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ碓氷優佳は嫌いだけど、このシリーズは大好きです。
矛盾をはらんだ言葉だけど、真実だからしょうがない。
今回の話は、男の復讐のために女友達を殺す話。
主人公が女性だから、ちょっと気持ちの落ち着け方が演技がかっていて笑える。
犯人を応援したくなる稀有なシリーズだけど、
今回は夏子逃げ切れ!と思う。
むしろ夏子以外は全員私的にはいけすかない(笑)
でもうまくできてるんだよなあ。
犯人が最初から分かっているのにすぐ逮捕といかず学級裁判にかけるのもゾクゾクする面白さ。
同じ女だからわかるけど、女の怨恨って根深いのよ。
そう考えると、ラストからの展開はさいっこう……!!
優佳はふつうにお前これは言っちゃいけないだろってことも平気で言うけど、夏子はそれを受け入れてるからまあ許す。
最期の美しさすら負けたのはどう思うのだろう。生者が正というなら、ラストシーンはなんともいえない。
とにかく好き。
続きが気になって次の日の仕事もそわそわしちゃうシリーズに今年も出会えた喜び。去年は中山七里の御手洗シリーズと十二国記だったな。