石持浅海のレビュー一覧

  • 耳をふさいで夜を走る

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    殺人者が主人公の物語
    殺人者の心理描写がすごかったです
    自分が犯人と疑われないようにそして
    証拠を残さないようにするためにどうすればいいか
    どのような手順で殺すかなど
    こんなに書き込まれたものを読むのは初めてかもしれません
    結末はなんとなく読めてしまっていたかもしれません
    がそれでも楽しめました

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    2022年03月08日
  • 心臓と左手~座間味くんの推理~

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    大迫警視は旨い料理と酒を前に、終わった事件を語り聞かせる。
    その話を聞いた座間味くんの推理が冴え渡り、驚くべき真相を炙り出す。
    和やかな雰囲気が一転して緊張感に包まれる。
    導き出された真実はあまり気持ちのよいものではない。
    だけど、そこに到達するまでのロジックには惚れ惚れしてしまう。

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    2022年02月27日
  • 月の扉

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    うわーこれ好き。
    場面によって作品の印象が変化する。
    ハイジャック犯目線のサスペンス。
    機内で発生した死体の謎を解くミステリー。
    登場人物たちの心の傷に触れる人間ドラマ。
    神秘的な師匠が開く月の扉に纏わるファンタジー。
    複数の要素を詰め込んで、ここまで綺麗に仕上げる作者に敬服した。
    探偵役の座間味くんも良いキャラクターなので、このシリーズは制覇したい。

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    2022年02月23日
  • Rのつく月には気をつけよう

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    美味しい飲み物と食べ物、性格の良い登場人物のミステリー。今まで何度も読んだがこれからもまた読むだろう。

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    2022年02月18日
  • 君の望む死に方

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    ネタバレ

    碓氷優佳シリーズ第二弾

    病のため余命短い会社社長は生きている間にやり残したことがないか考え、一つ思い至る。
    ある人物に自分を殺させてやることだった。

    幹部候補者を集めた研修の最中に自分を殺させる為に凶器と犯人が特定できないような、数々準備を整え待ち構えている。
    碓氷優佳は研修のゲストとして呼ばれていた。彼女は殺害計画に気づき、いつの間にかトラップを無効化して回るw

    碓氷優佳の優秀さは一作目と同様だが、こちらのほうが怖い。

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    2022年02月01日
  • Rのつく月には気をつけよう

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    ほんと何度呼んでも最高だな!とにかくおしゃれ!そして飲み食いしたくなる!こういう関係の飲み会、作りたかったな・・・

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    2022年01月11日
  • 殺し屋、続けてます。

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    2021年間違いなくあなたに出会えてよかったで賞は石持浅海だわ。
    前作も読んで衝撃的設定だなーと思ったけど、
    今回もやっぱり面白い!
    殺し屋が謎解きするってはちゃめちゃだけどドキドキする。
    殺せるか殺せないか、じゃなくて、殺すかどうか決めたり不可思議な依頼の意味を考えるって話だから、こっちも安心して読める。
    警察に捕まらないためにはどうするか、とかじゃないからね。

    あと値段設定がまじで秀逸だし、依頼方法とかもドキドキする。
    550万の金額設定、なるほどって思った。

    金さえあれば殺人だって依頼できるんだってちょっと切なくなったけども(笑)

    ハチの巣を駆除するみたいな感覚で依頼をしているだけ

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    2021年11月24日
  • Rのつく月には気をつけよう

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    ネタバレ

    グルメ×ミステリーという面から描く七つの短編集。長江・熊井・湯浅のレギュラー陣とゲストという構成でお酒を飲みながら推理合戦を始めるというところがとても面白かった。小説自体も短い分コンパクトでトントンと進んで行くため飽きずに読むことが出来る。話は進む毎に各々の関係性や彼らの私生活が変化しており、なんとなく面白がりつつも寂しさも感じた。そして最後に、大学時代の思い出がきっかけで長江と熊井の仲が進展していくところがとてもほっこりした。これが100冊目の読み終わった小説で良かったです。

    最後にこの小説をアニメ化した場合のキャスティングをしてみたので読む際には参考にしてみてください。
    湯浅夏美:花澤香

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    2021年11月13日
  • Rのつく月には気をつけよう

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    一種類の酒とひとつの肴。大学時代からの飲み仲間(男性一人と女性二人)。そこに誰かが連れてくるゲストと共に、盛り上がる恋愛話から隠されたものが。七つの短編面白かったです。

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    2021年09月25日
  • 君が護りたい人は

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    ネタバレ

     碓氷優佳シリーズとしては約4年ぶり、石持浅海作品としても約2年ぶりの新刊である。200pに満たないお手軽な長さ。何だかんだで手に取ってみる。

     毎回、たまたま事件現場に居合わせた優佳によって、すべてが白日の下に晒される。人間味を感じさせない優佳という探偵役は今回も健在だが、シリーズ過去作品と一味違った展開が読みどころだろう。この結末にはそれなりに感心してしまった。というより苦笑したが。

     ある理由から、中2で両親を亡くした成富歩夏の後見人になった奥津悠斗。それから10年、20歳差の2人は結婚することになった。歩夏と同年代の三原一輝は、奥津を許せななった。囚われた歩夏を自分が救い出さなけれ

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    2021年08月26日
  • わたしたちが少女と呼ばれていた頃

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    ネタバレ

    もうね、大好きなのこのシリーズが。
    碓井優佳は嫌いだけど。いつかぎゃふんと言ってほしい。

    血も涙もないサイコパス碓氷優佳の高校時代の話。
    かわいい女子高生たちが、年相応に悩みながらも楽しく生きている様子がわかる短編集。
    その中で一人おかしい人間。
    読者側としては、優佳は冷たい女だってわかってるから最初のほうはあれ?人間生活にちゃんととけこめてた?と思うけどラストまで向けての親友の独白でうあああとなる。
    すべて知っていて、それでも何もしない人のほうが悪いと思うよね。
    こんな女に捕まった伏見さんかわいそう、と思うけど、
    これも予定調和だったらどないしよう。一途な執念が実を結んだというか。
    やっぱ

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    2021年08月25日
  • 彼女が追ってくる

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    ネタバレ

    碓氷優佳は嫌いだけど、このシリーズは大好きです。
    矛盾をはらんだ言葉だけど、真実だからしょうがない。

    今回の話は、男の復讐のために女友達を殺す話。
    主人公が女性だから、ちょっと気持ちの落ち着け方が演技がかっていて笑える。
    犯人を応援したくなる稀有なシリーズだけど、
    今回は夏子逃げ切れ!と思う。
    むしろ夏子以外は全員私的にはいけすかない(笑)

    でもうまくできてるんだよなあ。
    犯人が最初から分かっているのにすぐ逮捕といかず学級裁判にかけるのもゾクゾクする面白さ。
    同じ女だからわかるけど、女の怨恨って根深いのよ。
    そう考えると、ラストからの展開はさいっこう……!!
    優佳はふつうにお前これは言っち

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    2021年08月25日
  • 君の望む死に方

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    間違いなく2021年度ベストシリーズ。
    1作目も好みだけど、2作目もますます好きになってしまいました。
    碓井優佳のサイコっぷりが待ち遠しくて仕方なくなる。
    殺されようとする男と、殺そうとする男。
    攻防戦も面白いけど、なんといってもラストシーン!
    ネタばれの内容を含むってしてなかったレビューを読んでしまったせいで、ん?と思ったラストシーン。
    あああそういうことかと納得。
    やっぱりこのシリーズの終わり方はとにかく大好き。
    碓井優佳は身近にいたら絶対嫌いだしむかつくけど、キャラとしては好きなんだよなあ。むかつくけど。絶対好きにならないけど。

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    2021年08月25日
  • 君の望む死に方

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    ネタバレ

    碓氷優佳シリーズの第二弾。
    優佳怖っ!(笑)。エスパーのように演出側の人間の思考が分かる彼女はホントにすごいと思った。日向・梶間の両名から話が進むが、その中でどのように殺す・殺させるべきかという心理戦のようなところが駆け引きのように見えてとても面白かった。
    そして、まさかの”誰”が殺されたか分からないようになっているところにいやらしさを感じたが,前作の設定が今作に続いているというところからも見て、次回作の『彼女が追ってくる』でその真相が明かされるのだろうか。次の作品も読んでいきたい。

    そして、碓氷の彼氏というのは前作の"彼"なのだろうか考察が深まるなぁ。

    追記
    最後にこ

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    2021年08月12日
  • 銀河英雄伝説列伝1

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    ネタバレ

    銀英伝のトリビュート短編集。ラインハルトがルアーフィッシングをするなら、ヤンは2人劇で女装で役者をする。キャゼルヌ婦人の名探偵っぷりは堂に入ってるし、フェザーンと地球教はなるほどなるほど…

    田中芳樹のすごいところは、あれだけ売れてあれだけ続編を書きやすそうな「銀英伝」を正伝10巻、外伝5巻できちっとけじめをつけたところだと思う。これは真逆の方向性だが、死ぬ間際までグインサーガを描き続けた栗本薫と同じくらいスゲーことだと、俺は思っている。

    だからこそ、銀英伝の2次創作は枚挙にいとまがない。世の中にあふれたくっているのだが…、深い愛とそれを表現できる技術をもった一流の小説家たちが創る二次創作作

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    2021年05月31日
  • 銀河英雄伝説列伝1

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    6人の作家による銀河英雄伝説公式トリビュート・アンソロジー。
    原作が完結してから何年?1989年の完結?30年近く経て、トリビュートされるのは衰えない人気の証明。
    嬉しい。
    タイトルに列伝1とあるからには、今後も刊行の予定があるという含みと思います。銀英伝の世界が、銀河の歴史が1ページ、また1ページと増えてゆくわけです。これは嬉しい。

    「竜神滝の皇帝陛下」
    エミールのラインハルトへの心酔っぷりを評して、釣りをしている時も宇宙を釣り上げているようでした、という一文があったことを思い出す。そこからふくまらせた作品。日常生活というか余暇を楽しむことができないラインハルト。彼の数少ない日常の光景を垣

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    2021年04月07日
  • Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス

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    前作から随分時間が経ってしまったが、お気に入りの一冊だったので、続編が出てとても楽しみながら読んだ。
    酒の肴と謎解きという、私の好きなものが一気に摂取できるような本なので、とても味わい深い。
    ラストの作品のおちは想像していたので、「やっぱり」と感じた。

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    2021年03月28日
  • 銀河英雄伝説列伝1

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    普段アンソロジーは手にとらないのですが、銀英伝トリビュートとくれば話は別です。
    ファン必読の書と言えるでしょう。
    列伝1とあるので、今後2、3と続いてほしいです。
    では、簡単なエピソード紹介を。

    ①竜神滝の皇帝陛下(小川一水さん)
    ラインハルトの新婚旅行中の数日が描かれます。
    僕は最後の作者自身による注釈を見るまで気づきませんでしたが、原案はあの超有名な漫画の1エピソードらしいです。
    冒頭のエピグラフに続いて、史書あるいは史家の論文と思しき記述があってから本編に入るという銀英伝らしさ溢れる構成に、一話目から胸が熱くなります。ラストに年表形式で語られるエピローグもいい。

    ②士官学校生の恋(石

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    2021年03月01日
  • 銀河英雄伝説列伝1

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    これは嬉しい(^^)♪もう読む前から1っていうことは2以降も続くんだよね?o(*゚∀゚*)oと気持ちが昂る♪そして登場人物達の意外な一面が続々と…あぁたまらん( *´艸`)一番衝撃的だったのはルビンスキーの頭(髪)Σ(-`Д´-;)次回はアンネローゼ様とか帝国女子の話が読みたいな~♪

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    2021年01月26日
  • 銀河英雄伝説列伝1

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    銀河英雄伝説公式トリビュート作品集の一巻。
    六名の作家による六編の短編が収められている。

    それぞれに、作家が本編に出てきた一文に着想を得ていたり、好きな人物をこうだったらと掘り下げてみたり、本編には過去の史実として書かれていることがリアルに知れるシーンが描かれていたり、自由で夢がある一冊。書き手から銀河英雄伝説への愛情が伝わってくる。

    士官学校に通ってた頃のヤンが女装して舞台に立っていたり、オーベルシュタインに女性の部下がいたり、ラインハルトが良き父親として振る舞おうとしつつ釣りをしていたり・・・。
    あれだけドラマチックな物語の中にいた人たちの何気ない日常が描かれていて、読んでいて楽しかっ

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    2021年01月24日