井沢元彦のレビュー一覧
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このての本はもちろん初めてではないし、呉善花先生の本も初めてではないんだけど、内容はともかく、感想としては、
可哀想な奴らだな。
きっと日本人からそんな風に見られるのが一番嫌なんだろうけど、そうとしか言いようがなくって。
自力で何もできなかった歴史的事実は覆い隠しようがなく、それを誇りに思うわけでも、糧にするわけでもなく、要は、自分たちの出自を全否定しないと生きていけないって自覚している人々。
この本、13年前が初版らしいんだけど、まだ、IMF辺りは見直すタイミングはあったようなんだってね。
そっからどんどんひどくなったよ。
どうしよう。 -
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相変わらずこれまでの日本史の理解を超えてくれる一冊。
今回は言霊というテーマが一貫してあった気がする。不幸な事を言えばそれが現実と化す。
そんな言霊精神に取り憑かれた?日本は、和と同様に独自の宗教観だ。
仏滅などの六曜は仏教とは全く関係のないものだと知った時には驚いた。仏滅って書いてあるんだから、仏教だろ?と思っていたら、「物滅」が語源だというのだからビックリだ。
ウェディングドレスを着て教会で結婚して、仏滅というよくわからないものを気にする。そして仏教式で墓に入る。
よくわからない人種である。
そんな自分たちにとって当然の文化は異質だと思えない。自分もこの年になっても、この本を読むまでは日本人の感覚の異常さ、別に良いとか悪いとかじゃなくて他の文化圏との違い、を知らなかった。
国際人になろう!グローバル化だ!というならば、言葉の壁もあるけれど、まずは自分たちを認識し、ほかの文化とどう違うのか?と考えないといけないのだと思う。
歴史は繰り返すし、邪馬台国の時代から僕らに流れる考え方は殆ど変わってないならば、まずはそこから理解していく必要があるように思える。
歴史に興味を持たせてくれる面白いシリーズである。 -
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時々読んでみるかなぁ、と思出すわけだけど、毎回、おおうっ、と膝を打つわけですよ。ともかく日本人ならではの感覚がうまいこと説明されてて、気にいる人もいれば気に入らない人もいるだろうけど、納得させようとぐいぐい迫ってくる。
といっても納得させられるのは、自分がそもそもアンチ穢思想であって、いや、まぁ多分だけど、落ちたものは3秒経っても食べるし、汚れてないのに上着を洗濯しないし、まぁケチなんかもしれんけど。こういう話題は知恵袋あたりじゃ盛り上がるネタだもんなぁ。
そんなこんなでたまに読んでも脳にシワが増える感がたまらんのです。後は、天皇の世代交代とか話が全然ついて行けないので、そこが面倒なのをどうにかしたい。やっぱないとダメなん? -
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ネタバレ☆☆☆2018年12月レビュー☆☆☆
『逆説の日本史』もいよいよ幕末へ。1853年ペリー来航前夜の歴史から不平等条約締結までの歴史。幕府はペリー来航を予期できた・・・という話が主だが、僕はここで3人の人物に焦点を当てたい。
まずは中島三郎助。浦賀奉行、大船の建造などに功績があり、のちに桂小五郎にその知識を伝えたという。筆者である井沢氏は、この時代の人物の評価として「日本人」として物事を考えているかどうかを基準にしている。中島が桂を指導したことは、「幕府」でも「長州」でもなく「日本」のために中島が働いた証左であろう。
次に江川英龍。「労災死」して大人物として紹介されている。江川は、反射炉の建設、品川台場の建設、ポートホイッスル砲の建造と、多くの業績を残し、過労?で死亡した。
僕はこのような人物は知らなかった。惜しいことだと思う。
阿部正弘。優秀なのか、無能なのか評価が難しい人物。無為無策でペリーを迎えてしまったという大失策はあった。しかし一方では島津斉彬を薩摩藩主にする、といった人材発掘には力を発揮した。
阿部の人物評は未だに定まっていない。
幕末の三度の大震災が人々の心理にどのような影響を与えたかという観点に注目しているのも面白い。交換レートの問題が幕末の歴史に与えた影響など、歴史教科書ではあまり触れられない部分にも焦点を当てている。 -
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今回は忠臣蔵、綱吉名君説、デリバティブの本家日本、徳川時代の中朝関係について。綱吉は生類憐みの令を出したことで暗君扱いされているけれど、それまでの時代は切り捨て御免の風習があり、かの水戸光圀でさえ浮浪者を大した理由もなく殺していたという。綱吉はそれを改め、今では当たり前の命の大切さを世間に知らしめたという。また彼は、側用人の制度を設け、政治の実権を握る役人たちを世襲制から実力本位の人が担当するように変革した。
だから暗君ではなく、名君だと著者は判断している。一方で綱吉には朝鮮系の血が流れている可能性もあり、そのためか現鬱陵島、現竹島(旧名松島)を朝鮮のものと認めてしまった経緯がある。これが現在でも韓国の不法占拠の根拠となっており、そう考えると何をしてくれたんだろう、との思いもある。
また、いきなりデリバティブ=金融派生商品の話が展開されたので何かと思ったら、この元祖は日本の堂島米市場にあるという。その証拠に、ノーベル経済学賞受賞者のマートン・ミラー教授が大阪へ行った時に「人類に対するすばらしい貢献」として先物市場の跡地に花を捧げたとのこと。
今現在株式市場でよく使われているローソク足も元は「酒田罫線法」といい、日本発祥のもの。鎖国時代にもかかわらず、世界最先端の経済の仕組みを実践していた証拠にもなる。
忠臣蔵については、相当なページ数を裂いて説明がなされている。というのも、この事件があったことが幕末に幕府瓦解のきっかけとなったからだという。
それは、人民が納得する理由があれば殺人も許容されるとの概念を幕府側も認めてしまったから。主君の恨みを晴らした赤穂浪士たちを下手人として処罰するのではなく、あくまで義士として扱い、切腹を言い渡した。これは幕府自身が、幕府の定めた法を超越する正義があると認めてしまったことの証明となる。
それがやがて幕府の力を超えた権威=朝廷を正義と見做し、勤王討幕運動に結実することになった。
そして、中朝関係についてだけれど、儒教、それも先鋭的な朱子学がどれだけいびつな考えで、それが日中、日韓関係をいかにこじらせている元になっているのかが説明されている。儒教においては、歴史が「どうであったか」よりも、「どうあるべきであったか」が重視され、この論法によると歴史捏造がいともたやすくなされるという。儒教は宗教であり、それを国際社会で主張されても困るというのが本音。そんな国と関わっていかなくてはいけないと思うと気分が暗くなる。 -
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オーディオブックで視聴完了。
聖徳太子編めっちゃおもしろかった。
何があれって、うちの地元の太子町が出てくるところが最高(違
井沢さんの面白い所は、色々な資料を引っ張り出してきて、推論を組み立てるところにあり、教科書やこれまで読んだどんな歴史書とも違う世界を見せてくれるところにある。
本当に井沢説が正しいかはわからないけれど、腹に落ちるし胸も躍る。僕は歴史家ではないので、正しい歴史を正しく理解したいわけではない。僕らが点と点で知っている出来事や人名を有機的に結んでくれる本書は実に読んでいて楽しいし、僕が理解する歴史に対して深みや幅を与えてくれる素晴らしい本だと感じる。
続きのオーディオブック化が待ち遠しい。 -
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井沢氏の解釈
古代のある時期から「徳」という名は、「ご無念な生涯であらしめられた」天皇に贈られることになった。
天武はなんと「忍者」だった。
持統王朝は、持統系の皇族と藤原氏の「連立内閣」だった。
アマテラスはそもそも卑弥呼であった。
子孫を蘇我氏によって皆殺しにされ、子孫による祭祀をたたれた聖徳太子は怨霊化した。
日本の大魔王「崇徳上皇」は、アマテラスの決めた「日本はアマテラスの子孫が永久に支配する」という根本原則に対して「天皇家を没落させ天皇家以外の人間をこの国の王にする」と、呪いをかけた。
長屋王一族の供養つまり怨霊鎮魂にために東大寺と大仏は建立された。