井沢元彦のレビュー一覧

  • 逆説の日本史12 近世暁光編/天下泰平と家康の謎

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    12巻は徳川家康。
    家康がどのような深謀遠慮を以て幕府を築いたかがよく分かる。「敵は分断して統治」という原則に従って本願寺の牙を抜いた手法などは、筆者も指摘するように凄腕だと思う。
    宗教勢力を政治の支配下に置くという、現代の世界でも成し遂げられていない事を、信長、秀吉、家康は断固として実行した。日本に宗教戦争がないのはこの3人のおかげ。
    感謝しないと。

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    2013年09月17日
  • 困った隣人 韓国の急所

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    非常に読みやすい。世界史を思い出す。韓国の歴史は、厳しいものだった。その反動で、ここまで日本に対するのか。

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    2013年08月04日
  • 逆説の日本史16 江戸名君編/水戸黄門と朱子学の謎

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    シリーズ第16巻。
    興味をそそられるトピックスで、面白く、読みやすい。
    平家物語の作者の件だけは、納得が今ひとついかないまま、進んでいった。

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    2013年07月25日
  • 逆説の日本史16 江戸名君編/水戸黄門と朱子学の謎

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    いつもながらに、面白く読ませていただきました。

    「太平記秘伝理尽鈔」なんて知らなかったので、なるほど!!って思いました。
    読んでみなくては…。

    あと、「平家物語」での琵琶法師の語り→「太平記読み」→寺小屋という流れが面白いなぁと思いました。

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    2013年07月15日
  • 逆説の日本史16 江戸名君編/水戸黄門と朱子学の謎

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    後半は日本の識字率の高さの要因を、平家物語まで遡って熱く語る。

    論拠が足りてるのかどうか知らんけど、まず歴史学会の欠点でアンカリングしといて論理を組み立て一気にまくし立てる。
    その説にはいちおう納得するけど、こういう勢いある文章は毒にも薬にも成りうる。

    もう文庫で16冊目なのに「日本通史の叩き台を作るのがオレの使命」だという何年経ってもブレない姿勢は称賛に値します。

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    2013年07月12日
  • 逆説の日本史16 江戸名君編/水戸黄門と朱子学の謎

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    水戸光圀と保科正之、熊沢蕃山にみる思想。
    そして俳諧、歌舞伎、落語から浮世絵にいたる江戸文化の成り立ち、その特異性。全国民的な識字率の高さを実現する糸口としての平家物語、その音曲化の理由。
    日本的儒教の原点となった『太平記秘伝理尽鈔』など。
    世界史においても特異な身分を超えた識字率の高さ、下層から立ち上がる文化、それはどのようにして生まれ得たのか。
    現代の日本における科学技術、それを支える基礎研究の発展に繋がる日本人の知的探求心がどのように育まれたのかが理解できる。
    この流れでいけば和算(算術)についても触れてほしかったところ。

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    2013年07月03日
  • 逆説の日本史16 江戸名君編/水戸黄門と朱子学の謎

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    もっともだとは思って読んでいるが、そろそろしつこさが目立ってきた。
    歴史学者に反論するのはくどいぐらいに説明が必要なのではあろうが。

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    2013年06月29日
  • 困った隣人 韓国の急所

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    ハングルは、1443年に李氏朝鮮の第四代王、世宗(セジヨン)の発議によって、朝鮮語の音を完璧に表記するために創出された純粋な表音文字である。

    しかし、中国文化を重んじる高級官僚や知識人たちが、朝鮮の真字は中国文字(漢字)であると反対した。漢字は、一般庶民には使えなかった。

    従って、世宗は「これは文字ではない。訓民正音つまり、愚かな民に発音を教える記号にすぎない」と言わざるをえなくなった。ハングルはほとんど使われることがなかった。

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    2013年06月25日
  • 逆説の日本史7 中世王権編/太平記と南北朝の謎

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    足利義満、義教この二人に関しては、教科書以外、何の知識もなかった私に驚きをもたらした。

    やはり、このシリーズは、ヘタな推理小説より面白い。

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    2013年06月08日
  • 逆説の日本史6 中世神風編/鎌倉仏教と元冦の謎

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    あとがきで、井沢氏が書いている、宗教に対する謙虚な姿勢には好感がもてる。
    元寇を分析する事で、現代の有事に備える視点でも大事だと思う。

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    2013年06月08日
  • 逆説の日本史2 古代怨霊編/聖徳太子の称号の謎

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    高橋克彦氏も解説で書いているが、桓武天皇の長岡京遷都のくだりなど、目の付け所というから、その切れ味がいい。

    眉唾の説もあるが、面白い。

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    2013年06月08日
  • 逆説の日本史3 古代言霊編/平安建都と万葉集の謎

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    何故、東大寺の大仏ができたのか?平安遷都の本当の由来は?怨霊信仰や言霊(ことだま)信仰を大事にしてきた背景を我々は気づかず、日本文化を語り、歴史を学んだりしてきたのではないだろうか?

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    2013年05月07日
  • 逆説の日本史2 古代怨霊編/聖徳太子の称号の謎

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    聖徳太子の贈名の謎、壬申の乱の背後にある天智天皇と天武天皇の謎、奈良東大寺の大仏の謎など、本当に歴史の授業では決して習うことのない本質に筆者が仮説と検証でせまる納得の一冊。

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    2013年05月01日
  • 逆説の日本史8 中世混沌編/室町文化と一揆の謎

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    おなじみの『逆説の日本史』
    第8巻では室町八代将軍・足利義政の時代(応仁の乱)や室町文化、一向一揆の発生などがメインテーマ。

    応仁の乱という、十年以上も続いた未曾有の戦乱の中、現在の日本文化のルーツとも言える室町文化が花開いたのは不思議な感じがする。和室、お茶、懐石料理、生け花、能、将棋・・・この時代に始まったといわれるものは数限りない。

    知らなかった・・・。

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    2013年04月30日
  • 逆説の日本史7 中世王権編/太平記と南北朝の謎

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    絶対権力が確立したとき、社会は平和になる。
    井沢氏の言うことは正しいと思う。
    足利幕府は諸大名の統制が取れずに戦国時代を招いた。
    反対勢力を徹底的につぶした徳川家康は300年の平和の礎を築いた。
    このように違う時代を比較する事で見えてくることがある。


    第7巻では、足利義満~足利義教の時代が書かれている。
    くじ引きで選ばれた将軍である義教が、織田信長の先駆者とも言える存在だとは知らなかった。
    また一つ勉強になった。

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    2013年04月25日
  • 逆説の日本史6 中世神風編/鎌倉仏教と元冦の謎

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    井沢節のさえ渡る逆説の日本史シリーズ第6巻。
    この巻では、鎌倉仏教の勃興~元寇~鎌倉幕府の崩壊まで。
    前回読んだのは学生時代で、あれから7年経つが
    前はまったく分からなかった鎌倉仏教が案外スラスラ読めた。



    井沢氏の言うように
    従来の歴史学の宗教無視は酷いと思う。
    自分が宗教を信じないのは自由だが、昔の人は信じていたし、だから宗教は歴史にも大きな影響を与えた。これを忘れてはいけない。



    この巻の前半を読めば宗教に関する基礎知識が身に付く。
    例えば、仏教とは輪廻からの解脱を目的にしたものであり、決して他者を救済するものでは無かったが、時代は下って南無阿弥陀仏で有名な浄土宗となると、阿弥陀

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    2013年04月23日
  • 伝説の日本史 第1巻~神代・奈良・平安時代 「怨霊信仰」が伝説を生んだ~

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    伝説の歴史上の人物について
    その伝説が怨霊を鎮めるという日本ならではの
    考え方に起因があるというお話。
    でもあまり、新鮮味にかける話題が多かったかと。

    卑弥呼とアマテラス。トヨと九州の宇佐の関係
    神武天皇の東征。神功皇后と応神天皇の話は
    興味深かった。

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    2013年04月15日
  • 逆説の日本史4 中世鳴動編/ケガレ思想と差別の謎

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    ネタバレ

    古今和歌集から、摂関政治・武士の成立・院政・源平騒乱まで。いつもの怨霊信仰や、ケガレ思想を軸に歴史解釈が展開されます。

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    2013年03月24日
  • 逆説の日本史 別巻3 ニッポン[三大]紀行

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    ネタバレ

    ★日本三景・・・雲太・和二・京三→日本の古建築で高い建造物ベスト3
    しかし、日本三景という呼称は明治時代に入ってからのこと。
    ★日本三名山・・・富士山・白山・立山
    ・山は座と数える。昔は妻のことを「山の神」と呼んだ。
    コノハナサクヤヒメが住む。
    ★日本三大松原・・・三保の松原・虹の松原・気比の松原
    ・松はめでたさの象徴。
    ★日本三大河・・・利根川・筑後川・吉野川
    「河」は架空のもの「天の河」などに使われた。
    ★日本三大美林・・・木曽ヒノキ・秋田スギ・津軽ヒバ
    スギもヒノキもスサノオの毛から生まれた。日本は「鎮守の森」という森を神の領域と考えていた。一方で西洋文明の根底には森を切り拓く神「ギルガ

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    2013年03月19日
  • 学校では教えてくれない日本史の授業

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    非常に面白かった。歴史は、事実の因果関係を知ることに面白さがある。そんな授業を受けたかったなぁ。この本を読んで、初めてわかったことがたくさんあった。だから、読書って面白い。

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    2013年03月03日