感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2022年10月21日
琉球王国の歴史には疎いので、勉強する機会が得られてよかった。
本巻では倭寇に関する誤解を解いている。
日本人が戦国時代に憧れる理由として、「この時代が最も『非日本的』な原理の時代である」という指摘は面白い。
246頁、三浦道寸の辞世「討つものも討たるるものも土器(かわらけ)よ 砕けて後はもと...続きを読むの土くれ」は、その昔、カゴ直利の学習まんが北条早雲編で知った。懐かしい。
武田信玄が天下を取れない訳もよく解った。
Posted by ブクログ 2013年06月08日
琉球史、倭寇の真実など知らないこと満載。
特に、わこうにかんしては、著者の記述してる事が、真実ならかなり認識を改めなければならない。
一体、私は学生時代何を学んだのでしょう。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
「中華思想」というものを思い知らされました。
なんでも鵜呑みにはしないようにしてきたけど、これは根底から覆る感じです。ニュースとかがつまらなくなりました(笑)
Posted by ブクログ 2019年09月15日
信長さんの成功について
「目的を定め、具体的な計画を作成し、それを強烈な意思で実現する、何事も成し遂げるには、これが一番必要~」とあり、なるほどな~と思いました。
信長さんは楽市楽座等で経済力をつけ、兵農分離を行って休耕期以外でも兵を派遣できるようにするなど、かなりの改革を行っていて、スゴイなぁ…...続きを読むと思いました。
Posted by ブクログ 2018年12月24日
琉球から倭寇へ。さらに戦国の信長の上洛までを綴った巻。倭寇に関しては濡れ衣の感を大きくし、信長は旧体制の破壊者であることを分析。
井沢氏は信長が好きなんだなと感じる。
Posted by ブクログ 2014年03月13日
3章から読書。戦国時代を「和」の転換期と捉える発想が面白い。井沢氏の著作の面白さは、足利義満にスポットライトをあてるなど、埋もれてしまった歴史的人物の功績を再検証するところにある。司馬遼太郎に似ているかもしれない。本巻で言えば北条早雲。そして織田信長と同列に毛利元就を取り上げる視点も興味深い。現代と...続きを読む江戸時代からみた人物評価の違い、兵農一体の信玄公の限界、そして信長の独創的天才性など。長篠の戦前の司馬氏の梅雨のエピソードは、まさに井沢氏が提言したいことの本質だろう。シリーズ当初にあった、暴走感も(多少)取れ、史学書としても十分面白い。
第1章 琉球王国の興亡編
第2章 海と倭寇の歴史編
第3章 戦国、この非日本的な時代編
第4章 天下人の条件1
第5章 天下人の条件2
Posted by ブクログ 2013年02月27日
ご本人とその政治的主張は非常にクセがあり(マイルドに言って)、好き嫌いが別れそうですが、彼の通史は本当に面白い。「怨霊信仰+コトダマ+ケガレ忌避+和の精神」という日本人の宗教観をベースに古代史から現代までを新たな視点で考察しています。粗い・甘い箇所もあるけど掛け値なしに面白く、目から鱗。考えさせられ...続きを読むます。
Posted by ブクログ 2012年07月14日
この巻はかなり楽しむことができました。 日本史を学生時代に学んでも「琉球史」に触れる機会は全くと言っていいほどないなか、第1章の「琉球王国の興亡編」は未知のことを知るという意味でかなり面白かったし、ついでに KiKi にとっては日本という国のアジアにおけるポジション(文字通り位置・地形的存在)につ...続きを読むいてあれこれ考察してみるいい機会になりました。 第2章の倭寇に関する記述も、倭寇と呼ばれている海賊軍団が必ずしも日本人集団でなかったことは知っていたけれど、実は日本人は多くても2割程度という具体的な数字を知ることができたのは収穫でした。
第2章でかなり印象的だったのは織田信長が定宿としており、結果的に命を落とすことになった「本能寺」が火縄銃を扱うのに欠かせない「煙硝ルート」だったというくだりでした。 鉄砲を扱うためには火薬が必要で、その火薬は煙硝がないと生産できず、しかもその煙硝は日本には産出しないというのははじめてちゃんと認識した事柄だったし、鉄砲が伝来した種子島の宗旨が法華宗(日蓮宗)でその本山が本能寺というのは今回初めて知りえた知識でした。 なるほどね~、井沢氏が「日本史における宗教的側面は極めて重要」と力説するわけです。
それぞれの章にかなり楽しめる内容があったのは事実ですが、やっぱり白眉なのは第3章以下、戦国武将のあれこれを考察しているあたりではないでしょうか。 戦国武将のいわばパイオニアとして紹介された朝倉孝景の話然り、謎の多い北条早雲の話然り、「三矢の訓え」で有名な毛利元就の話然り、戦国最強の騎馬軍団を擁した武田信玄の話然り。 KiKi にとって何よりも面白かったのはこれら綺羅星の如く存在する戦国武将それぞれに対して「天下人たる資質の有無」を論じている視点でした。
今回この本を読むまで、KiKi はある意味で教科書で教えられたとおり「戦国武将は誰もが天下を目指して凌ぎを削っていた」ということにさしたる疑問も持たずにきたのですけど、なるほど、井沢氏の論を拝聴していると「天下」にピタリと照準をあわせ、その目的に即した行動をしていたのが信長ただ一人だったという説が説得力をもって迫ってきました。
KiKi は♀の割には子供のころから「織田信長贔屓」で、彼の残忍性みたいなものが大々的に論じられている時にもそこはほとんど気にならなかった人間なんですけど、その理由をあまりつきつめて考えたことはなくて(漠然とはイメージしていたけれど)、それを自分なりに言語化してみようとしたこともなかったんだけど、今回、その漠然とイメージしていたまさに「それ」が活字になっているのを読んだような気分がして、何となくスッキリしました(笑)
武田信玄に関しては、KiKi も「早く生まれすぎた武将」「地の利に恵まれなかった武将」というような観方をしていたようなところがあったんだけど、今回、彼は甲斐の国の内政ではすぐれた手腕を発揮したし、領国拡大という意味では成功者であったかもしれないけれど、この時代に出家して僧侶となったという時点で天下人の器ではなかったという指摘にはなるほどと思わされました。
同時に武田家では新参者があまり重用されず、「甲州純血主義」の国だったという記述を読み、「なるほど、だから山梨県人はどちらかというと閉鎖的気質が強いのか」とある意味で腑に落ちたんですよね。 実は KiKi はね、Lothlórien_山小舎を建てる前、東京から日帰り圏内のあちこちで土地を物色していたんだけど、その中には当然山梨県の地域もあったんですよ。 ところが、当時、会社の「甲府営業所」の所長と話をした際に
「KiKi さん。 KiKi さんの性格からすると問題ないとは思うけれど、それでも山梨県はあんまりお勧めできないかもしれません。 山梨県人である自分が言うのもなんですけど、山梨県人っていうのは案外閉鎖的で、根っこの部分では余所者とは交わりにくい体質・・・・みたいなものがあるんですよね。 まあ、現代では多くの人が学生時代は東京とか名古屋とかに出てから里帰りしているので、そういう部分も薄れてきてはいるんですけど、僕も日本のあちこちに行ってみて(人事異動で他県に赴任した経験アリ)、やっぱりまだそういう要素が根強く残っているなぁと感じているぐらいですから・・・・・。」
と言っていたんですよ。 それを聞いたとき、KiKi はそれまでその類の「○○県人気質」みたいなものを考慮に入れていなかったことに気が付き、同時に面白いもんだ、そういう「○○県人気質」みたいなものはどうやって醸成されるんだろう??と思ったものでした。
さて、いよいよ次は第10巻。 戦国覇王編です。 この時代は小説にもドラマにも映画にも飽きるほどなって、KiKi を含む多くの日本人が「知っているつもり」になっている時代ですから、どんな新しい視点がもたらされるのか、楽しみです。
Posted by ブクログ 2012年05月19日
まあまあいいじゃないの…で終わったら駄目なんですね。世界はそれで済ましてくれない。
上に立とうとする人物は、古い考えに捕らわれては駄目。いつの時代にも通じることだと思いました。
面白かったです。
Posted by ブクログ 2011年11月06日
鉄砲伝来と倭寇の謎
・琉球王国の興亡編―「沖縄人」が築いた東アジア大貿易圏
・海と倭寇の歴史編―ニセ倭寇を生み出した朝鮮民族の差別思想
・戦国、この非日本的な時代編―「和の原理」を崩壊させた実力主義
・天下人の条件Ⅰ
武田信玄の限界編―戦国最強の騎馬軍団と経済政策
・天下人の条件Ⅱ
織田信長の...続きを読む野望編―「天下布武」と「平安楽土」の戦略
Posted by ブクログ 2018年02月23日
鉄砲伝来は、偶然の産物ではなかった。それは大航海時代という大きな流れの中で起こった出来事であった。
日本の歴史を、日本のなかだけで完結させようとしてはいけない。
国際化は、今に始まった訳ではない。
Posted by ブクログ 2011年05月22日
逆説の日本史シリーズの戦国時代版。織田信長、武田信玄、毛利元就等の特徴を述べ、特に信長がいかに他の戦国武将と異なり天下人としての素養とビジョンを持っていたかを語っている。大胆な仮定と推察力で歴史の見方を変えてくれる一冊。
Posted by ブクログ 2019年10月18日
この巻では、沖縄の歴史をひもとき、倭寇の正しい姿を解説し、さらに中国の冊封体制と種子島の鉄砲伝来との関係について説明するところからはじまっています。著者は、現代の日本人にとってこれらの史実がもつ意味を正しく認識することがむずかしいといい、シドニー五輪で柔道の篠原信一がいわゆる「世紀の大誤審」により金...続きを読むメダルを逃した事件に言及することで、現代の国際社会において日本人が心に留めておかなければならない教訓を読み取ろうとしています。
後半は、毛利元就、武田信玄、織田信長という三人の戦国武将がとりあげられます。「戦国大名はだれもが天下統一をめざしていた」という理解は、じつは信長によってその偉業が成し遂げられたことによってはじめて多くの人びとの常識として受け取られるようになったのであり、彼以前の戦国大名にはそのような考えがなかったと著者はいいます。こうした観点から信長と信玄を比較する議論は、たとえば批評家の秋山駿が著書『信長』(新潮文庫)のなかでおこなっており、著者の議論もそれを踏襲するものとなっていますが、著者自身の見解も付け加えてよりいっそう詳細に信長のおこなったことの画期的な意義が解き明かされています。
Posted by ブクログ 2013年04月06日
沖縄の貿易立国の話題から始まり、種子島の鉄砲伝来はポルトガル人の商戦だったという説は興味深い話の流れだ。鉄砲という本体は無料または低価格でユーザーにプレゼントし、硝煙という消費材を購入し続けるよう仕向けるという戦略は現代にも通じるところがある。
毛利元就の三本の矢の裏話なども面白い。
信長の戦法とし...続きを読むて、戦勝地にて略奪などをさせずに住民の好感度を高めたというスタイルは、チェゲバラのゲリラ戦にも見られた手法である。
Posted by ブクログ 2012年06月30日
鉄砲の伝来は、ポルトガル人によるものではなく、中国人の海賊、すなわち倭寇(当時の倭寇は中国人が殆ど)であった。しかも偶然ではなく、まさに鉄砲を売るためにやってきた。面白かったです。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
日本人の根本原理である「和の精神」が崩壊した下克上の時代を生き抜いた戦国武将たち。織田信長、武田信玄、上杉謙信、毛利元就、北条早雲らの「天下人たる資質」を徹底検証する。混迷の時代にあって、"覇者の条件"とは何かを問う井沢流歴史ノンフィクション。