井沢元彦のレビュー一覧

  • 逆説の日本史5 中世動乱編/源氏勝利の奇蹟の謎

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    久々に読み返した。史料至上主義を批判する論点は相変わらず鋭い。しかし近代以前、ましてや中世や古代の日本列島には様々な由来や出自をもつ各集団があり、また国家が把握しきれていない民は国家の枠組みを越えて生きていたはず。御霊信仰が後世の国家日本の地域的領域の住民に、みな一様に共通した観念であるかのような、印象を受ける書き方は、いささか食傷気味。もっとも、わかりやすさのために簡略化するためであれば理解できるレベルではある。

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    2021年04月27日
  • 学校では教えてくれない日本史の授業

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    「和の精神」「怨霊信仰」「穢れ」「言霊信仰」といった観点から日本の歴史を解明していく。歴史を勉強していく中で、ふと疑問に思ったことが説明されていて、とても興味深かった。「平家物語」は、なぜあの時期に作られ、なぜ琵琶法師が語ったのか。なぜ田沼意次の政治は改革と呼ばれないのか。なぜ部落差別は起こったのか。筆者の他の著作も読んでみたいと思った。

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    2021年04月19日
  • お金の日本史 和同開珎から渋沢栄一まで

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    お金という文化に焦点を当てた日本史。
    古代中国と日本の関係性。平安時代から続く硬貨文化。楽市楽座を果たした織田信長、武士の雇用政策として唐入りを目指した豊臣秀吉、開国主義でありながらも朱子学を取り入れてしまった徳川家康と非常に興味深い。
    ただ、今になってみると中高生時代に習った歴史は勝者の都合の良い歴史だったと実感する。

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    2021年02月20日
  • お金の日本史 和同開珎から渋沢栄一まで

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    お金の日本史というか、お金から見た日本史と言うべきか。いい本だとは思うけど、『逆説の日本史』を読んでいる身としてはもう少し違った切り口が欲しかった。
    経済学的な内容を期待しては駄目です。

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    2021年02月11日
  • 学校では教えてくれない日本史の授業

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    井沢元彦氏の作品はいくつか読んだことがあるが、いつも、よくもまあこんなに幅広い知識を持っているなあと驚かされる。それでいて、説は理路整然と述べられる。高校の日本史もこのように教えてもらえれば、もっと興味を持てたかもしれない。ただ、同著者の作品は、数多く存在するため、主張は一貫しているが、内容が重複することも多い。

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    2021年02月08日
  • ニッポン名城紀行

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    城専門以外から見た、城の運命をみていく。

    城には運と不運がある。
    生き残る城や消し去られる城などなど。
    様々な人物によって左右される城。

    新しい視点で、お城を見れた。
    ますます、家康が嫌いになった…
    上に行けば行くほど、疑心暗鬼になり、城の運命に影響する。
    面白かった。

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    2021年02月07日
  • 逆説の日本史22 明治維新編/西南戦争と大久保暗殺の謎

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    ☆☆☆2021年1月レビュー☆☆☆


    江藤新平が可哀そう。今回読んで最も感じたのはそれだ。
    江藤ほどの熱意、実力がありながら、あのような不幸な死に方をしたのは辛すぎる。ライバルの大久保による残酷な処理。大久保ほど非情に徹しきれる政治家は他にいないあだろう。


    西南戦争の事については
    もし、熊本城の天守閣が戦争前に焼失していなかったらどうなったのだろうと思う。
    あれがあったから「熊本城はすぐに堕とせる」と薩軍は勘違いしたのかもしれない。

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    2021年01月26日
  • 宮本武蔵 最強伝説の真実

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     サクサク読めるのだが、井沢元彦に求められる「逆説」要素に乏しい。そこが物足りない。
     余談。武蔵モチーフのマンガといえば今では『バガボンド』の名が挙がる。石森章太郎『宮本武蔵』もよい仕事だと思う。コミカライズの多くが吉川英治の重力圏にある中、石森版は司馬遼太郎『真説宮本武蔵』も援用して描かれている。

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    2021年01月05日
  • 疫病の日本史

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    令和2年の今年は、昨年の新元号制定のお祝いムードがコロナ勃発の影響で吹っ飛んでしまい、私たちの考え方まで変えさせられてしまう一年でした。

    この本を本屋さんで見つけて読んだのは、コロナ第二波が到着する前の九月末の頃ですが、今回のコロナのような疾病は日本でも何度か流行し、それが歴史を変えてきたという事実を知りました。

    疾病が流行ることは止められないにしても、歴史の節目において疾病が流行り、それが終息した後には別世界が開けているという流れがあることを知ることは良いことだと思います。病気にかからないよう、健康に気をつける、罹患しても克服できるだけの免疫・抵抗力をつけておくことの大切さを痛感しました

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    2020年12月28日
  • 学校では教えてくれない日本史の授業

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    めっちゃ面白かった。
    「なぜ田沼意次の政治は吉宗松平水野の3大改革に含まれないの?」「田沼意次って悪者なの?」っていう疑問がボンヤリ中学時代からあったけど、解決した。
    史実を知るための資料が、いつどんな人によって書かれたかを知ると、真実が見えてくる。

    また、この本では「宗教」と「神話」なくしては歴史の真実はわからないと度々書かれている。
    日本は無宗教と思われがちだが、そうではない。
    日本がどんな宗教を持っているかを知ることで、歴史に対する考察が深まるのは確かだと思った。

    中学の歴史をある程度真面目に勉強したことがある人なら誰でも楽しく読めるのでは。

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    2020年12月07日
  • 逆説の日本史23 明治揺籃編 琉球処分と廃仏毀釈の謎

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    史料重視主義や宗教観点の欠如を批判する作者による通史シリーズ。今作から近現代編。区切り方としては順当かと思われる。
    さて今作ではその区切りとして近現代史を歪める組織である人や組織についての批判から開始。筆が進むのかリフレインに食傷してしまうが分かりやすい説明。大日本帝国軍部と朝日新聞の共通点など言及されないと気付かなかった。
    琉球王国や廃仏毀釈についても作者の思想が強く反映されている。朱子学についてはここまで害悪化を指摘されると逆に元の本が気になってきた。世界と伍するための神道という発想はさすが。

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    2020年12月04日
  • 逆説の日本史1 古代黎明編/封印された「倭」の謎

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    導入からすべてが面白いが、とりわけ古代日本列島人編、卑弥呼編、神功皇后編が興味深い。常識にとらわれない切り口で、硬さが軽減される。なるほどと、納得させられる部分も多い。

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    2020年11月09日
  • 逆説の日本史1 古代黎明編/封印された「倭」の謎

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    歴史はいろんな人の解釈があり、この本もとても興味深かった。日本の「倭」という呼び名はどのような意味を持つのか。出雲大社や卑弥呼、天皇など根源はどういったものかを、史料だけでないところからの観点も混ぜ推測していってる。

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    2020年10月19日
  • 日本史真髄(小学館新書)

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    日本人独自の信仰=穢れ忌避、怨霊信仰、言霊信仰。
    日本人の行動指針=和、朱子学、天皇。

    天皇が変わるたびに遷都したのは穢れ信仰から。
    皮細工は、穢れたもの、焼き物は工芸品があるが皮製品のブランドはない理由。
    律令の中の兵部省と刑部省の成り手がいなかった。検非違使や征夷大将軍という令外官を作って軍事を任せた。
    日本で動物の死を扱うことがタブーになったのは稲作が発達したから。天皇の儀式に動物のいけにえの儀式がない。

    ケガレが映らないように、清流で区分する。部落との間には橋がない=橋のない川。

    日本は稲作文化の弥生人が、縄文文化の縄文人を征服した。そのため、ケガレ忌避信仰になった。

    憲法17

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    2020年12月07日
  • 逆説の日本史20 幕末年代史編3/西郷隆盛と薩英戦争の謎

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    ☆☆☆2020年9月☆☆☆


    生麦事件や薩英戦争、長州の陰謀等を取り上げた第20巻。
    この時代の動きは複雑でわかりにくい。


    ここでは、印象に残った部分を引用する。
    P77 これほどの謀略を成し遂げる能力のあるものは久坂しかいない。


    P144 生涯伊藤は、「高杉のおかげで彦島が香港にならずに済んだ」と言い続けた。やろうと思えば可能であったにもかかわらず、高杉の功績を盗もうとはしなかったのである。

    P189 久坂の思惑通り、将軍という「鳥」は、朝廷という「鳥カゴ」に入った。


    P230 注目すべきは旗本の「お殿様」でも領民を有無を言わさず兵にすることができなくなっていたということだ。

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    2020年09月13日
  • 学校では教えてくれない日本史の授業 謎の真相

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    実証主義に凝り固まるのは良くないと思う。一方、推理推論が事実であるかのように語られるのにも疑問を感じる。
    お話としては面白い内容。

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    2020年08月18日
  • 動乱の日本史 日本人の知らない源平誕生の謎

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    日本特有の穢れ思想と軍隊の不在、その結果の武士の勃興による二重権力の成立について。この二つの日本人の系譜を現在に続くものとする(弥生人と縄文人以来の、前者=農耕民族的穢れ思想、後者=狩猟民族的な穢れを厭わない性質、という筆者の見立て)。すなわち、怨霊思想が底流にある貴族文化主導では決断力に欠ける政治となり、限界に達すると決断力に富む武士が出てきて社会構造改革を果たすというもの。現在は、明治以来の武断政治が途絶えて貴族主義的な決められない政治となっているという。これ自体は面白い視点。

    それを前提とした上で、朝廷権力から完全に独立しようとした地盤を地方に築くという意味で、武士の起こりを、平将門と

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    2020年08月06日
  • 英傑の日本史 信長・秀吉・家康編

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    日本史、戦国時代に興味を持つのにとっても良い。
    私はあまり日本史を知らない、よく勉強したことがないのですが、この本は楽しく読めます。

    飲み屋で、詳しい歴史おじさんに面白い話だけ聞かせてもらうように、最初から最後まで楽しく、ためになるお話。本当かどうかっていうのは二の次でよくて、楽しんだらよい。

    ただ歴史おじさんは、定説や権威と戦っているので、まず否定から入る。こちらから言ってもないのに、皆さんはそうおっしゃるが私はそうは考えない、という姿勢でいらっしゃる。飲みながら、聞くのに、ちょうどよく。また会ったら他の話も聞いてみたいと思いました。

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    2020年03月20日
  • 英傑の日本史 源平争乱編

    購入済み

    NHKドラマとは全く異なる義経

    近年テレビの歴史ドラマや歴史ものゲームを見て歴史をわかったつもりでいる人が増えている中、この作者である井沢氏は徹底的に歴史を検証した事実を提供しているのでぜひそういう人たちに読んでいただきたいと思われる。目から鱗の会心の作である。

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    2020年02月22日
  • 逆説の日本史6 中世神風編/鎌倉仏教と元冦の謎

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    鎌倉時代の仏教を理解することで、日本における仏教文化の成り立ちがよくわかる。また、元寇襲来の経緯や神風や足利尊氏、後醍醐天皇などの関係や日本人の防衛意識の起源がこの時代にあったことが理解できた

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    2019年11月10日