井沢元彦のレビュー一覧

  • 疫病の日本史

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    令和2年の今年は、昨年の新元号制定のお祝いムードがコロナ勃発の影響で吹っ飛んでしまい、私たちの考え方まで変えさせられてしまう一年でした。

    この本を本屋さんで見つけて読んだのは、コロナ第二波が到着する前の九月末の頃ですが、今回のコロナのような疾病は日本でも何度か流行し、それが歴史を変えてきたという事実を知りました。

    疾病が流行ることは止められないにしても、歴史の節目において疾病が流行り、それが終息した後には別世界が開けているという流れがあることを知ることは良いことだと思います。病気にかからないよう、健康に気をつける、罹患しても克服できるだけの免疫・抵抗力をつけておくことの大切さを痛感しました

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    2020年12月28日
  • 学校では教えてくれない日本史の授業

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    めっちゃ面白かった。
    「なぜ田沼意次の政治は吉宗松平水野の3大改革に含まれないの?」「田沼意次って悪者なの?」っていう疑問がボンヤリ中学時代からあったけど、解決した。
    史実を知るための資料が、いつどんな人によって書かれたかを知ると、真実が見えてくる。

    また、この本では「宗教」と「神話」なくしては歴史の真実はわからないと度々書かれている。
    日本は無宗教と思われがちだが、そうではない。
    日本がどんな宗教を持っているかを知ることで、歴史に対する考察が深まるのは確かだと思った。

    中学の歴史をある程度真面目に勉強したことがある人なら誰でも楽しく読めるのでは。

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    2020年12月07日
  • 逆説の日本史23 明治揺籃編 琉球処分と廃仏毀釈の謎

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    史料重視主義や宗教観点の欠如を批判する作者による通史シリーズ。今作から近現代編。区切り方としては順当かと思われる。
    さて今作ではその区切りとして近現代史を歪める組織である人や組織についての批判から開始。筆が進むのかリフレインに食傷してしまうが分かりやすい説明。大日本帝国軍部と朝日新聞の共通点など言及されないと気付かなかった。
    琉球王国や廃仏毀釈についても作者の思想が強く反映されている。朱子学についてはここまで害悪化を指摘されると逆に元の本が気になってきた。世界と伍するための神道という発想はさすが。

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    2020年12月04日
  • 逆説の日本史1 古代黎明編/封印された「倭」の謎

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    導入からすべてが面白いが、とりわけ古代日本列島人編、卑弥呼編、神功皇后編が興味深い。常識にとらわれない切り口で、硬さが軽減される。なるほどと、納得させられる部分も多い。

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    2020年11月09日
  • 逆説の日本史1 古代黎明編/封印された「倭」の謎

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    歴史はいろんな人の解釈があり、この本もとても興味深かった。日本の「倭」という呼び名はどのような意味を持つのか。出雲大社や卑弥呼、天皇など根源はどういったものかを、史料だけでないところからの観点も混ぜ推測していってる。

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    2020年10月19日
  • 日本史真髄(小学館新書)

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    日本人独自の信仰=穢れ忌避、怨霊信仰、言霊信仰。
    日本人の行動指針=和、朱子学、天皇。

    天皇が変わるたびに遷都したのは穢れ信仰から。
    皮細工は、穢れたもの、焼き物は工芸品があるが皮製品のブランドはない理由。
    律令の中の兵部省と刑部省の成り手がいなかった。検非違使や征夷大将軍という令外官を作って軍事を任せた。
    日本で動物の死を扱うことがタブーになったのは稲作が発達したから。天皇の儀式に動物のいけにえの儀式がない。

    ケガレが映らないように、清流で区分する。部落との間には橋がない=橋のない川。

    日本は稲作文化の弥生人が、縄文文化の縄文人を征服した。そのため、ケガレ忌避信仰になった。

    憲法17

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    2020年12月07日
  • 逆説の日本史20 幕末年代史編3/西郷隆盛と薩英戦争の謎

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    ☆☆☆2020年9月☆☆☆


    生麦事件や薩英戦争、長州の陰謀等を取り上げた第20巻。
    この時代の動きは複雑でわかりにくい。


    ここでは、印象に残った部分を引用する。
    P77 これほどの謀略を成し遂げる能力のあるものは久坂しかいない。


    P144 生涯伊藤は、「高杉のおかげで彦島が香港にならずに済んだ」と言い続けた。やろうと思えば可能であったにもかかわらず、高杉の功績を盗もうとはしなかったのである。

    P189 久坂の思惑通り、将軍という「鳥」は、朝廷という「鳥カゴ」に入った。


    P230 注目すべきは旗本の「お殿様」でも領民を有無を言わさず兵にすることができなくなっていたということだ。

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    2020年09月13日
  • 学校では教えてくれない日本史の授業 謎の真相

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    実証主義に凝り固まるのは良くないと思う。一方、推理推論が事実であるかのように語られるのにも疑問を感じる。
    お話としては面白い内容。

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    2020年08月18日
  • 動乱の日本史 日本人の知らない源平誕生の謎

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    日本特有の穢れ思想と軍隊の不在、その結果の武士の勃興による二重権力の成立について。この二つの日本人の系譜を現在に続くものとする(弥生人と縄文人以来の、前者=農耕民族的穢れ思想、後者=狩猟民族的な穢れを厭わない性質、という筆者の見立て)。すなわち、怨霊思想が底流にある貴族文化主導では決断力に欠ける政治となり、限界に達すると決断力に富む武士が出てきて社会構造改革を果たすというもの。現在は、明治以来の武断政治が途絶えて貴族主義的な決められない政治となっているという。これ自体は面白い視点。

    それを前提とした上で、朝廷権力から完全に独立しようとした地盤を地方に築くという意味で、武士の起こりを、平将門と

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    2020年08月06日
  • 英傑の日本史 信長・秀吉・家康編

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    日本史、戦国時代に興味を持つのにとっても良い。
    私はあまり日本史を知らない、よく勉強したことがないのですが、この本は楽しく読めます。

    飲み屋で、詳しい歴史おじさんに面白い話だけ聞かせてもらうように、最初から最後まで楽しく、ためになるお話。本当かどうかっていうのは二の次でよくて、楽しんだらよい。

    ただ歴史おじさんは、定説や権威と戦っているので、まず否定から入る。こちらから言ってもないのに、皆さんはそうおっしゃるが私はそうは考えない、という姿勢でいらっしゃる。飲みながら、聞くのに、ちょうどよく。また会ったら他の話も聞いてみたいと思いました。

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    2020年03月20日
  • 英傑の日本史 源平争乱編

    購入済み

    NHKドラマとは全く異なる義経

    近年テレビの歴史ドラマや歴史ものゲームを見て歴史をわかったつもりでいる人が増えている中、この作者である井沢氏は徹底的に歴史を検証した事実を提供しているのでぜひそういう人たちに読んでいただきたいと思われる。目から鱗の会心の作である。

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    2020年02月22日
  • 逆説の日本史6 中世神風編/鎌倉仏教と元冦の謎

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    鎌倉時代の仏教を理解することで、日本における仏教文化の成り立ちがよくわかる。また、元寇襲来の経緯や神風や足利尊氏、後醍醐天皇などの関係や日本人の防衛意識の起源がこの時代にあったことが理解できた

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    2019年11月10日
  • 逆説の日本史9 戦国野望編/鉄砲伝来と倭寇の謎

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    信長さんの成功について
    「目的を定め、具体的な計画を作成し、それを強烈な意思で実現する、何事も成し遂げるには、これが一番必要~」とあり、なるほどな~と思いました。

    信長さんは楽市楽座等で経済力をつけ、兵農分離を行って休耕期以外でも兵を派遣できるようにするなど、かなりの改革を行っていて、スゴイなぁ…と思いました。

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    2019年09月15日
  • 新装版 猿丸幻視行

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    タイムトラベル専門書店の店長である藤岡みなみさんにお勧めしていただいた一冊。
    分野的に疎いところもあり、読書スピードは上がりませんでしたが、逆になかなか濃密な読書時間になりました。

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    2019年08月30日
  • 逆説の日本史10 戦国覇王編/天下布武と信長の謎

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    戦国覇王編ということで、織田信長さんがメインの巻。
    日本の歴史研究には宗教的考察が足りないということで、井沢さんの見解が示されていました。
    今の日本が宗教に鈍感であるのも信長さんの政策のおかげ…とのこと。

    いわゆる従来の通説や多数説を紹介したうえで少数説や最新説(出版当時)にも論が及ぶので、ある程度歴史を勉強したうえで色々な説を知りたい、まとめたい玄人向け。
    井沢説を読んだうえで、違う角度から歴史を楽しむのもまた一興。

    ちなみに信長さんにフォーカスしたい場合、ひとつ前の9巻の最終章からが信長さんになります。
    やはり信長さんは行動力があることがスゴイですねぇ。

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    2019年08月24日
  • 逆説の世界史2 一神教のタブーと民族差別

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    副題が「一神教のタブーと民族差別」となっていて、このシリーズが通史ではないことを示している。キリスト教徒21億人、イスラム教徒12億人、地球の人口の半数は、一神教の信者なのだ。この一神教を理解しなければ、世界史はなかなか分からないということなのである。この2つの宗教は、どちらもユダヤ教から生まれているというのは驚くべきことである。この本は、ユダヤ教、キリスト教、十字軍、オスマン帝国を順に考察していく。一神教-とにかく神の言うことが正しい、教えを守れ、何か不都合があれば人間が悪い。他の神を信じているやつら(いやそれは本当の神ではない)は、敵である、滅ぼしてもいいというわけだ。ユダヤ教徒は、出エジ

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    2019年08月26日
  • 逆説の日本史4 中世鳴動編/ケガレ思想と差別の謎

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    第4巻では、3巻に引く続いての言霊信仰と新しく怨霊信仰が取り上げられている。

    本を読めば読むほど、昔の天皇家は継承のために殺し合いまでしてたんだなと思うし、それに伴って祟りを強く怖がるのだなぁと感じる。

    4巻まで来ると、日本人の根底に流れる文化、言霊信仰、怨霊信仰、そして和の重要性。を歴史自体からも感じられるし、自分の生活がいかに影響を受けているのかを実感する。

    4巻では憲法9条があるから平和だ!と唱える人たちを言霊信仰の象徴であるとして批判するが、よくよく考えてみればその通りである。

    綺麗事で済まされる世界じゃない。

    そりゃ、誰だって戦争して殺し合いたいなんて事はない。けど、自国民

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    2019年05月09日
  • やっかいな隣人 韓国の正体―-なぜ「反日」なのに、日本に憧れるのか

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    このての本はもちろん初めてではないし、呉善花先生の本も初めてではないんだけど、内容はともかく、感想としては、

     可哀想な奴らだな。

    きっと日本人からそんな風に見られるのが一番嫌なんだろうけど、そうとしか言いようがなくって。

    自力で何もできなかった歴史的事実は覆い隠しようがなく、それを誇りに思うわけでも、糧にするわけでもなく、要は、自分たちの出自を全否定しないと生きていけないって自覚している人々。

    この本、13年前が初版らしいんだけど、まだ、IMF辺りは見直すタイミングはあったようなんだってね。

    そっからどんどんひどくなったよ。
    どうしよう。

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    2019年05月04日
  • 逆説の日本史3 古代言霊編/平安建都と万葉集の謎

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    相変わらずこれまでの日本史の理解を超えてくれる一冊。

    今回は言霊というテーマが一貫してあった気がする。不幸な事を言えばそれが現実と化す。

    そんな言霊精神に取り憑かれた?日本は、和と同様に独自の宗教観だ。

    仏滅などの六曜は仏教とは全く関係のないものだと知った時には驚いた。仏滅って書いてあるんだから、仏教だろ?と思っていたら、「物滅」が語源だというのだからビックリだ。

    ウェディングドレスを着て教会で結婚して、仏滅というよくわからないものを気にする。そして仏教式で墓に入る。

    よくわからない人種である。

    そんな自分たちにとって当然の文化は異質だと思えない。自分もこの年になっても、この本を読

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    2019年05月03日
  • 逆説の日本史2 古代怨霊編/聖徳太子の称号の謎

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    相変わらずこれまで習ってきた日本史を覆す理論で面白い。

    天地と天武は兄弟じゃないとか、聖徳太子は殺されたとか、そういう学校で習わない事をズバッというのは快感でもある。

    昔って天皇という最高位をめぐって殺し合いが起きてたんだなぁとしみじみ感じた。今も昔も地位というものに惹かれてしまい、血が流れたり、足の引っ張り合いが起きるのは変わらないなぁと思う。

    人間とは今も昔も変わらないと本当に感じた。

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    2019年04月11日