井沢元彦のレビュー一覧

  • 学校では教えてくれない日本史の授業 謎の真相

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    実証主義に凝り固まるのは良くないと思う。一方、推理推論が事実であるかのように語られるのにも疑問を感じる。
    お話としては面白い内容。

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    2020年08月18日
  • 動乱の日本史 日本人の知らない源平誕生の謎

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    日本特有の穢れ思想と軍隊の不在、その結果の武士の勃興による二重権力の成立について。この二つの日本人の系譜を現在に続くものとする(弥生人と縄文人以来の、前者=農耕民族的穢れ思想、後者=狩猟民族的な穢れを厭わない性質、という筆者の見立て)。すなわち、怨霊思想が底流にある貴族文化主導では決断力に欠ける政治となり、限界に達すると決断力に富む武士が出てきて社会構造改革を果たすというもの。現在は、明治以来の武断政治が途絶えて貴族主義的な決められない政治となっているという。これ自体は面白い視点。

    それを前提とした上で、朝廷権力から完全に独立しようとした地盤を地方に築くという意味で、武士の起こりを、平将門と

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    2020年08月06日
  • 英傑の日本史 信長・秀吉・家康編

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    日本史、戦国時代に興味を持つのにとっても良い。
    私はあまり日本史を知らない、よく勉強したことがないのですが、この本は楽しく読めます。

    飲み屋で、詳しい歴史おじさんに面白い話だけ聞かせてもらうように、最初から最後まで楽しく、ためになるお話。本当かどうかっていうのは二の次でよくて、楽しんだらよい。

    ただ歴史おじさんは、定説や権威と戦っているので、まず否定から入る。こちらから言ってもないのに、皆さんはそうおっしゃるが私はそうは考えない、という姿勢でいらっしゃる。飲みながら、聞くのに、ちょうどよく。また会ったら他の話も聞いてみたいと思いました。

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    2020年03月20日
  • 英傑の日本史 源平争乱編

    購入済み

    NHKドラマとは全く異なる義経

    近年テレビの歴史ドラマや歴史ものゲームを見て歴史をわかったつもりでいる人が増えている中、この作者である井沢氏は徹底的に歴史を検証した事実を提供しているのでぜひそういう人たちに読んでいただきたいと思われる。目から鱗の会心の作である。

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    2020年02月22日
  • 逆説の日本史6 中世神風編/鎌倉仏教と元冦の謎

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    鎌倉時代の仏教を理解することで、日本における仏教文化の成り立ちがよくわかる。また、元寇襲来の経緯や神風や足利尊氏、後醍醐天皇などの関係や日本人の防衛意識の起源がこの時代にあったことが理解できた

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    2019年11月10日
  • 逆説の日本史9 戦国野望編/鉄砲伝来と倭寇の謎

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    信長さんの成功について
    「目的を定め、具体的な計画を作成し、それを強烈な意思で実現する、何事も成し遂げるには、これが一番必要~」とあり、なるほどな~と思いました。

    信長さんは楽市楽座等で経済力をつけ、兵農分離を行って休耕期以外でも兵を派遣できるようにするなど、かなりの改革を行っていて、スゴイなぁ…と思いました。

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    2019年09月15日
  • 新装版 猿丸幻視行

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    タイムトラベル専門書店の店長である藤岡みなみさんにお勧めしていただいた一冊。
    分野的に疎いところもあり、読書スピードは上がりませんでしたが、逆になかなか濃密な読書時間になりました。

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    2019年08月30日
  • 逆説の日本史10 戦国覇王編/天下布武と信長の謎

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    戦国覇王編ということで、織田信長さんがメインの巻。
    日本の歴史研究には宗教的考察が足りないということで、井沢さんの見解が示されていました。
    今の日本が宗教に鈍感であるのも信長さんの政策のおかげ…とのこと。

    いわゆる従来の通説や多数説を紹介したうえで少数説や最新説(出版当時)にも論が及ぶので、ある程度歴史を勉強したうえで色々な説を知りたい、まとめたい玄人向け。
    井沢説を読んだうえで、違う角度から歴史を楽しむのもまた一興。

    ちなみに信長さんにフォーカスしたい場合、ひとつ前の9巻の最終章からが信長さんになります。
    やはり信長さんは行動力があることがスゴイですねぇ。

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    2019年08月24日
  • 逆説の世界史2 一神教のタブーと民族差別

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    副題が「一神教のタブーと民族差別」となっていて、このシリーズが通史ではないことを示している。キリスト教徒21億人、イスラム教徒12億人、地球の人口の半数は、一神教の信者なのだ。この一神教を理解しなければ、世界史はなかなか分からないということなのである。この2つの宗教は、どちらもユダヤ教から生まれているというのは驚くべきことである。この本は、ユダヤ教、キリスト教、十字軍、オスマン帝国を順に考察していく。一神教-とにかく神の言うことが正しい、教えを守れ、何か不都合があれば人間が悪い。他の神を信じているやつら(いやそれは本当の神ではない)は、敵である、滅ぼしてもいいというわけだ。ユダヤ教徒は、出エジ

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    2019年08月26日
  • 逆説の日本史4 中世鳴動編/ケガレ思想と差別の謎

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    第4巻では、3巻に引く続いての言霊信仰と新しく怨霊信仰が取り上げられている。

    本を読めば読むほど、昔の天皇家は継承のために殺し合いまでしてたんだなと思うし、それに伴って祟りを強く怖がるのだなぁと感じる。

    4巻まで来ると、日本人の根底に流れる文化、言霊信仰、怨霊信仰、そして和の重要性。を歴史自体からも感じられるし、自分の生活がいかに影響を受けているのかを実感する。

    4巻では憲法9条があるから平和だ!と唱える人たちを言霊信仰の象徴であるとして批判するが、よくよく考えてみればその通りである。

    綺麗事で済まされる世界じゃない。

    そりゃ、誰だって戦争して殺し合いたいなんて事はない。けど、自国民

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    2019年05月09日
  • やっかいな隣人 韓国の正体―-なぜ「反日」なのに、日本に憧れるのか

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    このての本はもちろん初めてではないし、呉善花先生の本も初めてではないんだけど、内容はともかく、感想としては、

     可哀想な奴らだな。

    きっと日本人からそんな風に見られるのが一番嫌なんだろうけど、そうとしか言いようがなくって。

    自力で何もできなかった歴史的事実は覆い隠しようがなく、それを誇りに思うわけでも、糧にするわけでもなく、要は、自分たちの出自を全否定しないと生きていけないって自覚している人々。

    この本、13年前が初版らしいんだけど、まだ、IMF辺りは見直すタイミングはあったようなんだってね。

    そっからどんどんひどくなったよ。
    どうしよう。

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    2019年05月04日
  • 逆説の日本史3 古代言霊編/平安建都と万葉集の謎

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    相変わらずこれまでの日本史の理解を超えてくれる一冊。

    今回は言霊というテーマが一貫してあった気がする。不幸な事を言えばそれが現実と化す。

    そんな言霊精神に取り憑かれた?日本は、和と同様に独自の宗教観だ。

    仏滅などの六曜は仏教とは全く関係のないものだと知った時には驚いた。仏滅って書いてあるんだから、仏教だろ?と思っていたら、「物滅」が語源だというのだからビックリだ。

    ウェディングドレスを着て教会で結婚して、仏滅というよくわからないものを気にする。そして仏教式で墓に入る。

    よくわからない人種である。

    そんな自分たちにとって当然の文化は異質だと思えない。自分もこの年になっても、この本を読

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    2019年05月03日
  • 逆説の日本史2 古代怨霊編/聖徳太子の称号の謎

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    相変わらずこれまで習ってきた日本史を覆す理論で面白い。

    天地と天武は兄弟じゃないとか、聖徳太子は殺されたとか、そういう学校で習わない事をズバッというのは快感でもある。

    昔って天皇という最高位をめぐって殺し合いが起きてたんだなぁとしみじみ感じた。今も昔も地位というものに惹かれてしまい、血が流れたり、足の引っ張り合いが起きるのは変わらないなぁと思う。

    人間とは今も昔も変わらないと本当に感じた。

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    2019年04月11日
  • 逆説の日本史10 戦国覇王編/天下布武と信長の謎

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    信長の時代を知る面白い教材だと思う。

    これまで自分が学習してきた信長像は「短気で残虐的」という印象であった。しかし、今回の本を読んで、新しい信長像を感じられた。

    自分が信じるミッションに向かって突き進む強さをヒシヒシと感じたのである。

    逆説の日本史を読んでいると、ふと歴史上に出てくる場所に行きたくなってしまう。安土城や大阪城はぜひ訪れてみたいと思ってしまった。

    今後の逆説シリーズも楽しみにしたい。

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    2019年03月27日
  • 逆説の日本史4 中世鳴動編/ケガレ思想と差別の謎

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    時々読んでみるかなぁ、と思出すわけだけど、毎回、おおうっ、と膝を打つわけですよ。ともかく日本人ならではの感覚がうまいこと説明されてて、気にいる人もいれば気に入らない人もいるだろうけど、納得させようとぐいぐい迫ってくる。
    といっても納得させられるのは、自分がそもそもアンチ穢思想であって、いや、まぁ多分だけど、落ちたものは3秒経っても食べるし、汚れてないのに上着を洗濯しないし、まぁケチなんかもしれんけど。こういう話題は知恵袋あたりじゃ盛り上がるネタだもんなぁ。
    そんなこんなでたまに読んでも脳にシワが増える感がたまらんのです。後は、天皇の世代交代とか話が全然ついて行けないので、そこが面倒なのをどうに

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    2019年03月16日
  • 困った隣人 韓国の急所

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    韓国に対する疑問が解消する。なんで大統領経験者が逮捕や自殺などが多いのかとか、どうして学歴偏重がこれほど強いのかとか、どうして財閥企業が富を支配しているのかとか、どうして反日が強いのかとか、などなど。まあ、全てをそのまま信用するのでなく、批判的に見ておくことも必要だけど、かなり理性的な内容だとおもうな。

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    2019年03月01日
  • 新装版 猿丸幻視行

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    著者26歳のときの作品らしいが、その膨大な知識量と流麗な文体に驚いた。
    『インセプション』みたく入れ子構造になっているのだが、それが少し煩雑で余計に感じた(必要性は解説で理解したが、ほかに回避策はなかったものか)。
    物理トリックは後付け感が強く蛇足だったかなと。

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    2018年12月28日
  • 逆説の日本史18 幕末年代史編1/黒船来航と開国交渉の謎

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    ネタバレ

    ☆☆☆2018年12月レビュー☆☆☆
    『逆説の日本史』もいよいよ幕末へ。1853年ペリー来航前夜の歴史から不平等条約締結までの歴史。幕府はペリー来航を予期できた・・・という話が主だが、僕はここで3人の人物に焦点を当てたい。

    まずは中島三郎助。浦賀奉行、大船の建造などに功績があり、のちに桂小五郎にその知識を伝えたという。筆者である井沢氏は、この時代の人物の評価として「日本人」として物事を考えているかどうかを基準にしている。中島が桂を指導したことは、「幕府」でも「長州」でもなく「日本」のために中島が働いた証左であろう。

    次に江川英龍。「労災死」して大人物として紹介されている。江川は、反射炉の建

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    2018年12月26日
  • 逆説の日本史9 戦国野望編/鉄砲伝来と倭寇の謎

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    琉球から倭寇へ。さらに戦国の信長の上洛までを綴った巻。倭寇に関しては濡れ衣の感を大きくし、信長は旧体制の破壊者であることを分析。
    井沢氏は信長が好きなんだなと感じる。

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    2018年12月24日
  • 逆説の日本史 別巻3 ニッポン[三大]紀行

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    今までにない(と思う)三大○○に着目した本です。もうちょっと数を減らして、突っ込んだ内容でも良かったかとも思うけど、このレベルの読みやすい内容でもありかと。

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    2018年11月12日