ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
4pt
奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声聞くときぞ秋は悲しき――百人一首にも登場する伝説の歌人、猿丸大夫が詠んだ歌に秘められた謎。そして“いろは歌”に隠された1000年の暗号とは? 友人の不可解な死に遭遇した、後の民俗学の巨人・折口信夫の若き日の推理が、歴史の深い闇をあぶりだす。江戸川乱歩賞受賞の永遠の傑作! 1980年週刊文春ミステリーベスト10第1位。(講談社文庫)
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
古文、日本史に興味がある人は始めの百ページをちょっとレクチャーと思って我慢(^^) 読み進むと、おー!凄い世界へ。 最後まで引き込まれてしまいました。
江戸川乱歩賞の中でも特に傑作ときいて。 柿本人麻呂の言い伝えを解く折口信夫。古典と和歌とパズルの切り口は、正面から切り開く正統派ミステリだった。 3分の2は信夫視点だったけど、現代から夢として信夫をトレースする主人公は不要だったのでは。 その構図がしっくりこないので星マイナス1。
タイムトラベル専門書店の店長である藤岡みなみさんにお勧めしていただいた一冊。 分野的に疎いところもあり、読書スピードは上がりませんでしたが、逆になかなか濃密な読書時間になりました。
著者26歳のときの作品らしいが、その膨大な知識量と流麗な文体に驚いた。 『インセプション』みたく入れ子構造になっているのだが、それが少し煩雑で余計に感じた(必要性は解説で理解したが、ほかに回避策はなかったものか)。 物理トリックは後付け感が強く蛇足だったかなと。
柿本人麿と猿丸太夫を同一人物とする、梅原猛の説を題材にした歴史ミステリ小説です。 主人公の香坂明は、民俗学を専攻している大学院生です。彼の書いた「碩学折口信夫の足跡」という論文に関心を持った製薬会社の研究員がやってくるところから、物語は始まります。 好きな夢を見られる薬を開発していた製薬会社の研...続きを読む究員・泉田卓司は、過去の人間の意識に同化するR試薬を開発します。薬のモニターを探していた彼は、明ならば高い確率で民俗学者・折口信夫の意識に同化することができると考え、彼にモニターになってくれないかと依頼します。じつは明は、猿丸太夫の子孫であり、猿丸一族に伝わる暗号「猿丸額」を説くことを夢見ていました。彼はかねてから、優れた直観力を持つ折口信夫ならば、この謎を解くことができるのではないかと考えており、R試薬のモニターとなって折口信夫の意識に入り込むことになります。 こうして、物語の舞台は折口信夫の謎解きへと移ります。友人で猿丸宗家の息子である柿本英作から「猿丸額」の謎を教えられた信夫は、優れた頭脳で謎を解き明かしていきます。しかし、あと一歩のところで解決が得られず、やがて彼を残して柿本は地元の猿丸の里へと帰っていきます。その後しばらくして、柿本の妹の悦子とともに、猿丸太夫を祀る祭を見ることになった信夫は、柿本が首を吊って死んでしまうという事件に遭遇します。その死に方は、2年前に柿本の父が死んだのと同じ手口でした。 薬によって過去の「幻視」体験が得られるというSF的な設定が、優れた直観力で古代を「幻視」する折口信夫の眼差しに重ね合わされていて、おもしろく読みました。また「解説」にもあるように、折口自身が猿丸の里によそからやってきた「まれびと」となり、「異人殺し」の事件に巻き込まれるという仕掛けも見事です。
おそらく初めて読むジャンルであろう歴史ミステリー?作品。 折口信夫という名前は初めて聞いたが、柿本人麻呂はもちろん、宇合など少しマニアックな知識も日本史で学んだことを思い出して、物語とは別のところで楽しめた。また肝心の謎解き部分でも、歌の意味やそれにまつわるしがらみなどを紐解いていく過程おいて、歌人...続きを読むの技術がどれほど優れているかを味わうことができた。 ただ、薬を飲んでタイムスリップをするという要素が必要だったのかは少し疑問に思った。単に初めから折口信夫が主人公の物語にしてもよかったのではないだろうか。
伊呂波耳本反止 千利奴流呼和加 余多連曾津禰那 良牟有為乃於久 耶万計不己衣天 阿佐伎喩女彌之 恵比毛勢須 これ読めた人いますか? 万葉仮名です。 現在にの仮名をふると・・・。 いろはにほへと ちりぬるをわか よたれそつねな らむうゐのおく やまけふこえて あさきゆ...続きを読むめみし ゑひもせす そう、ご存知いろは歌です。 これを踏まえてあらすじを・・・。 大学院に通ってる香坂明は、自分の書いた猿丸大夫伝説の論文を斜め読みしていた。 突然、製薬会社の研究員が現れ新薬の助言が欲しいと車で訪ねて来た。 いぶかりながらも研究所に行きそこで新薬は過去幻視効果がある薬品だと聞く。 そして薬を飲むと彼は民俗学の巨人・折口信夫の若き日の中に入ったのだった。 猿丸一族に伝わる猿丸額・人丸額を見せられた、折口信夫。 「奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声聞くときぞ秋は悲しき」百人一首のも登場する伝説の歌人・猿丸大夫が読んだ歌に秘められた謎。 それは、柿本人麻呂=猿丸大夫説の証明になるのだろうか? 折口信夫が、いろは歌・猿丸額・藤枯歌の隠された謎を追のだが・・・。 第26回江戸川乱歩賞受賞作の歴史ミステリーです。(ちびっとSF) 非常に難解です。 猿丸大夫って誰? 俺の場合そこからですから、難しかったです。 百人一首・万葉集・日本書紀・続日本記などなど千年も昔の本から導き出される解答は非常に面白かったです。(知識が無くてもなんとかですが・・・) 難しいけど面白かった本です。
SFチックな設定で主人公は折口信夫と同化する。 いろは歌 をもとに「猿丸=柿本人麻呂」節を折口の視点で解明していく展開が面白い。
いろは歌の奥深さに驚かされました。一つの歌にいろんな意味・仕掛けを込めていた昔の歌人の頭の中を見てみたい。
『邪馬台国の秘密』や『時の娘』の系統のいわゆる歴史ミステリーです。猿丸太夫=柿本人麻呂説をベースに展開する物語。この手の史実研究踏まえた創作作品大好きなので面白かった。 主人公の片割れに若き日の折口信夫を持ってきたところが面白い。前半のいろは歌に含まれた諸々の考察から暗号解読までの盛り上がり、後半は...続きを読む歴史書の記載にまつわる考察と盛り沢山で満足。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
新装版 猿丸幻視行
新刊情報をお知らせします。
井沢元彦
フォロー機能について
「講談社文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
明智光秀の密書
試し読み
井沢式「日本史入門」講座(1) 和とケガレの巻
井沢元彦の激闘の日本史 北条執権と元寇の危機
英傑の日本史 源平争乱編
英傑の日本史 激闘織田軍団編 明智光秀
英傑の日本史 激闘織田軍団編 足利義昭
英傑の日本史 激闘織田軍団編 織田信雄
英傑の日本史 激闘織田軍団編 織田信忠
「井沢元彦」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲新装版 猿丸幻視行 ページトップヘ