井沢元彦のレビュー一覧

  • 逆説の日本史17 江戸成熟編/アイヌ民族と幕府崩壊の謎

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    随分、江戸時代に付き合わされている感もあるが、それだけ長い時代であったのだろう。

    この巻はアイヌとの交渉史、及び、朱子学の功罪が語られている。
    アイヌについては、知らない事ばかりであったので勉強になった。朱子学は井沢氏の言う通り、罪な部分の方が多いのだろう。

    江戸期の日本人の生活は基本的には満ち足りていたのだろう。今の、競争社会の厳しさを考えると、幸せって何なのか改めて考えてしまう。

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    2015年09月13日
  • 逆説の日本史18 幕末年代史編1/黒船来航と開国交渉の謎

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    大学受験のとき、「落ちる」とか「滑る」とかそういった言葉を自然に避けようとした。言霊が宿り、現実のものになってしまう、という考えはある程度馴染みのある考え方である。

    「言霊」の害毒は、言葉を信じすぎて、思考停止状態に陥ることである。平和憲法という「言霊」の事例がある。平和憲法を守れば日本も世界も平和なままである、といった事例は宗教的信念に近く、合理的な説明がつかないものと断じている。

    「ペリーは突然やってきた」という日本人の歴史認識の大誤解、という章節から始まる本書で、日米交渉史の始まりとその時代の国益とは何だったのか、最も合理的な選択は何だったのか、合理的な選択を取れなかったのはなぜか、

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    2015年12月27日
  • 逆説の日本史16 江戸名君編/水戸黄門と朱子学の謎

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    水戸光圀にはじまり、保科正之、池田光政など江戸の名君といわれた殿様の事績を中心に紹介する。僕が特に印象に残ったのは米沢藩における上杉鷹山の改革。TVなどでは改革の理想像のように扱われる事も多いが、流血を伴う断固たる決意をもった改革だった事が書かれていた。反対派を話し合いで説得する、というのがいかに難しいか、というのがよく分かる歴史の教訓と言える。
    後半部分では、落語や俳句といった江戸文化の発展について書かれている。芭蕉の名句「古池や~」という俳句は、古池にカエルが飛び込む情景を詠んだものではなく、カエルが水に飛び込んだのを見て、古池の情景が頭に浮かんだ、という解釈を紹介していて興味深かった。

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    2015年07月08日
  • 逆説の日本史2 古代怨霊編/聖徳太子の称号の謎

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    聖徳太子編、天智天皇編、天武天皇編、平城京と奈良の大仏編を収録。日本の古代史を「怨霊」の視点からとらえなおす。子供を殺され滅亡させられた太子の怨霊を鎮める「聖徳」の名前の説明は興味深い。天智系と天武系の天皇の争いから長屋王の怨霊を封じ込めるために建立されたとする奈良の大仏、怨霊に負けた大仏と天智系である桓武が平城京を捨てた理由づけも面白い。

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    2015年05月07日
  • 逆説の日本史1 古代黎明編/封印された「倭」の謎

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    日本史は興味がありながらもあまり詳しく勉強してこなかったことと、知り合いの方の薦めもあってこのシリーズを読み始めた。
    逆説ということもあり、これまでの史料等から正しいとされている史実とは異なるところもある内容で非常に面白い。これほどまでに論理的に分析し、記していること自体が素晴らしいと思うし、勉強になる。

    歴史のことなので、本当に何が起こっていたのかについては分からないのではないかと、クールな感情でみてはいるものの、ひきこまれる感じがした。

    ワの概念、怨霊についての見解。非常に興味深い。

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    2015年05月04日
  • 歴史を人生の武器にする

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    著者の逆説の日本史は,年1回の楽しみで,新刊も欠かさず読んでいますが,その復習にもなり,毎度のことながら文章も読みやすく,その世界観に引き込まれました。

    どういう視線で歴史を学んだらいいかのヒントも与えてくれます。

    逆説の日本史の愛読者の方には(軽く)総復習になる点で,これまで読まれたことのない方には入門編にもなりうる本だと思います。

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    2015年03月30日
  • 逆説の日本史17 江戸成熟編/アイヌ民族と幕府崩壊の謎

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    アイヌと江戸の三大改革がネタなので、ワクワクするような巻ではありませんでしたが、幕末へと続く歴史のうねりのようなものを感じさせてくれました。

    電子書籍版もあるのですね。18巻以降はキンドルにしようかな。

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    2015年03月21日
  • 逆説の日本史1 古代黎明編/封印された「倭」の謎

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    過去の結果ではなく、いかに蓋然性の高い理由を考えだすか、というのは、仕事で何かの問題を解決していく際には割と当たり前のようにも思うけど、過去の文献という、ある意味答えがある歴史の世界は難しいんだろう、と。特に天皇の墓守をする宮内庁の話はなかなか面白い。

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    2015年03月07日
  • 逆説の日本史17 江戸成熟編/アイヌ民族と幕府崩壊の謎

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    流し読み。本書は当初の「歴史を再定義」する役割から「歴史を再認識」する役割に変わったように思える。当時の状況を推察して歴史を考察する姿勢は歴史研究家に欠ける点でもあり評価に値する。アイヌの併合と差別の違いや黒船来航の衝撃はなるほどなと唸らされる。

    第1章 北方世界の歴史・アイヌ民族のルーツと展開編
    第2章 幕末維新への胎動1・国学の成立と展開編
    第3章 幕末維新への胎動2・幕府外交と天保の改革編
    第4章 幕末維新への胎動3・ユートピアとしての江戸編

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    2014年11月14日
  • 学校では教えてくれない日本史の授業

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    日本史は元来好きだったのですが、自分の中ではあまり触れることが少なかった平安時代以前の歴史の面白さを教えてくれたのが、この本の著者の井沢元彦氏です。逆説の日本史シリーズは毎年秋口に単行本が出るので楽しみにしています。

    この本は井沢氏がその大作の執筆の合間に書かれた本だと理解していますが、「学校では教えてくれない日本史の授業」というタイトルで文庫本で出されているもので、12の分野について講義の形で書かれています。

    源氏物語、平家物語が書かれた背景を説明されていますが、日本というのは本当に面白い国なのだなと思いました。幕府と天皇が共存している等、日本には他国では見られない特徴がありますが、それ

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    2014年09月15日
  • 逆説の日本史17 江戸成熟編/アイヌ民族と幕府崩壊の謎

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    毎回、著者の過激な言論と既存の歴史研究に対する挑発には辟易するが、読み物としては面白い。
    田沼意次が本当に悪いのか、等の視点を提供してくれる。
    特に最後の維新後の近代化は、江戸時代より幸福か、という視点は目からウロコ。

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    2014年08月11日
  • 逆説の日本史10 戦国覇王編/天下布武と信長の謎

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    信長政権時代。うぉー、と叫ぶほどの珍説?異説?は飛び出ず。いや、私が作者に教育されたかな?高校卒業までに聞かなかった話はちゃんと読めましたが、信長公ということで期待しすぎか。というより、この時代の設定で書かれた伝奇小説の読み過ぎかな(汗)

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    2014年08月01日
  • 学校では教えてくれない日本史の授業

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    タイトル通り今まで日本の歴史として勉強してきた
    内容とはかなり違う歴史を学ぶことが出来ます。
    日本の歴史学者は通史を勉強していないから
    歴史の本質を見抜くことは出来ないという著者の主張は
    あながち間違っていないのかなと思います。

    第一章の内容はとても刺激的で面白く読んだのですが
    第二章以降は怨霊信仰、穢れ忌避信仰、言霊信仰の話に
    終始しているので面白味に欠けました。

    とはいえテーマになっている部分に関しては詳しく歴史を知ることが出来ますし
    もう一度勉強し直すという意味で良い本かなと思います。

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    2014年07月27日
  • 逆説の日本史17 江戸成熟編/アイヌ民族と幕府崩壊の謎

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    アイヌ民族と幕府崩壊の謎
    第1章 北方世界の歴史
     アイヌ民族のルーツと展開編
      松前藩の卑劣な手口と幕府の無策を暴く!

    第2章 幕末維新への胎動Ⅰ
     国学の成立と展開編
      明治維新の精神的支柱となった四大人の思想

    第3章 幕末維新への胎動Ⅱ
     幕府外交と天保の改革編
      社会を混乱させた頑迷な「祖法大事」政治

    第4章 幕末維新への胎動Ⅲ
     ユートピアとしての江戸編
      なぜ、日本の道路舗装率は今でも低いのか?

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    2014年07月19日
  • 逆説の日本史16 江戸名君編/水戸黄門と朱子学の謎

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    15巻を飛ばして本巻を読んでしまったが、まぁ、江戸時代のことだからよしとしよう。

    15巻は内政史、本巻は文化史ということでもあるので。

    いっとき著者のしつっこさについてけない時もあったが、だんだんとその執念に敬意を感じるようになってきた。もちろん、あまりに大雑把すぎるろ論証も多く、納得できない点もあるのですが・・・
    本巻で言えば、鎌倉後教育史に当たる部分。大筋は納得できるのですが、あまりに、大雑把すぎて、本当に、日本人の当時の教育水準の高さを説明しているのか、今一つでした。

    蛮勇とも言える試みで、荒さは仕方ないと思うが、その時代の専門家の必要性もあると思う。

    井沢通史が完成したら、次は

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    2014年07月06日
  • 逆説の日本史17 江戸成熟編/アイヌ民族と幕府崩壊の謎

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    教科書で教えられてきた歴史の裏で、実際に歴史を支えてきた流れは何だったのか。
    ひとつ大きな影を落とすのが朱子学。

    朱子学は歴史を理想どおりに改竄する傾向をもつ。
    その朱子学に染まった幕府の閣僚たちが自ら幕府を崩壊せしめる江戸後期のお話。

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    2014年07月01日
  • 逆説の日本史11 戦国乱世編/朝鮮出兵と秀吉の謎

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    末位から関白まで上り詰めた豊臣秀吉こそ下克上の象徴であるにも関わらず、織田信長や徳川家康に比べると些か劣る印象を持っていた。しかし本書では一冊を秀吉に充て、彼の人たらしの「大悪人」としての天才性を取り上げる。

    自分の身分を心得、巧みに織田家や徳川家を排除する様は天才謀略家と言えよう。第5章では「朝鮮征伐」をスペインを代表したカトリック教への抵抗を目的とした明制圧とする説も面白い。

    第1章 豊臣秀吉、その虚像と実像編
    第2章 秀吉、天下乗っ取りの大戦略1
    第3章 秀吉、天下乗っ取りの大戦略2
    第4章 秀吉の天下統一経営1
    第5章 秀吉の天下統一経営2

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    2014年05月10日
  • 学校では教えてくれない日本史の授業

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    自分の言いたい意見を明確にさせ、それに向かって根拠を述べる、という思考は取り入れたい。
    まぁ、同意するしないは別にしても面白かった。

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    2014年05月02日
  • GEN 『源氏物語』秘録

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    日本史の先生に貰って読みました。
    源氏物語多作者説から始まるミステリ。
    歴史に詳しくないと面白くないかも。
    ただし、歴史を知ってると、こんな風な考え方あったんかいなと楽しめる。
    真実かどうかが問題じゃなく、単純に面白い。

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    2014年03月31日
  • 逆説の日本史10 戦国覇王編/天下布武と信長の謎

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    織田信長に一冊を裂く。天才信長にはそれ程の価値がある。筆者が言う「天才の偉業はその後の常識になる。現代の価値観で計っても凄さは理解できない」には深く同意したい。

    いつもながら筆者特有の冗長性や偏向性はやや気になるものの、視点は鋭い。特に延暦寺・本願寺との戦いは、宗教弾圧ではなく武闘勢力の弾圧であり、現代から見れば虐殺でも当時としては正当性があった、という論説はなかなか興味深い。信長は残虐性だけが取り上げられがちだが徹底した顧客主義(庶民)だった点も、他にはない卓越した分析だと思う。

    第1章 織田信長の変革編
    第2章 信長vs宗教勢力の大血戦編
    第3章 新しき権力の構築編
    第4章 本能寺の変

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    2014年04月15日