井沢元彦のレビュー一覧

  • 逆説の日本史17 江戸成熟編/アイヌ民族と幕府崩壊の謎

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    アイヌと江戸の三大改革がネタなので、ワクワクするような巻ではありませんでしたが、幕末へと続く歴史のうねりのようなものを感じさせてくれました。

    電子書籍版もあるのですね。18巻以降はキンドルにしようかな。

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    2015年03月21日
  • 逆説の日本史1 古代黎明編/封印された「倭」の謎

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    過去の結果ではなく、いかに蓋然性の高い理由を考えだすか、というのは、仕事で何かの問題を解決していく際には割と当たり前のようにも思うけど、過去の文献という、ある意味答えがある歴史の世界は難しいんだろう、と。特に天皇の墓守をする宮内庁の話はなかなか面白い。

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    2015年03月07日
  • 逆説の日本史17 江戸成熟編/アイヌ民族と幕府崩壊の謎

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    流し読み。本書は当初の「歴史を再定義」する役割から「歴史を再認識」する役割に変わったように思える。当時の状況を推察して歴史を考察する姿勢は歴史研究家に欠ける点でもあり評価に値する。アイヌの併合と差別の違いや黒船来航の衝撃はなるほどなと唸らされる。

    第1章 北方世界の歴史・アイヌ民族のルーツと展開編
    第2章 幕末維新への胎動1・国学の成立と展開編
    第3章 幕末維新への胎動2・幕府外交と天保の改革編
    第4章 幕末維新への胎動3・ユートピアとしての江戸編

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    2014年11月14日
  • 学校では教えてくれない日本史の授業

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    日本史は元来好きだったのですが、自分の中ではあまり触れることが少なかった平安時代以前の歴史の面白さを教えてくれたのが、この本の著者の井沢元彦氏です。逆説の日本史シリーズは毎年秋口に単行本が出るので楽しみにしています。

    この本は井沢氏がその大作の執筆の合間に書かれた本だと理解していますが、「学校では教えてくれない日本史の授業」というタイトルで文庫本で出されているもので、12の分野について講義の形で書かれています。

    源氏物語、平家物語が書かれた背景を説明されていますが、日本というのは本当に面白い国なのだなと思いました。幕府と天皇が共存している等、日本には他国では見られない特徴がありますが、それ

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    2014年09月15日
  • 逆説の日本史17 江戸成熟編/アイヌ民族と幕府崩壊の謎

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    毎回、著者の過激な言論と既存の歴史研究に対する挑発には辟易するが、読み物としては面白い。
    田沼意次が本当に悪いのか、等の視点を提供してくれる。
    特に最後の維新後の近代化は、江戸時代より幸福か、という視点は目からウロコ。

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    2014年08月11日
  • 逆説の日本史10 戦国覇王編/天下布武と信長の謎

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    信長政権時代。うぉー、と叫ぶほどの珍説?異説?は飛び出ず。いや、私が作者に教育されたかな?高校卒業までに聞かなかった話はちゃんと読めましたが、信長公ということで期待しすぎか。というより、この時代の設定で書かれた伝奇小説の読み過ぎかな(汗)

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    2014年08月01日
  • 学校では教えてくれない日本史の授業

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    タイトル通り今まで日本の歴史として勉強してきた
    内容とはかなり違う歴史を学ぶことが出来ます。
    日本の歴史学者は通史を勉強していないから
    歴史の本質を見抜くことは出来ないという著者の主張は
    あながち間違っていないのかなと思います。

    第一章の内容はとても刺激的で面白く読んだのですが
    第二章以降は怨霊信仰、穢れ忌避信仰、言霊信仰の話に
    終始しているので面白味に欠けました。

    とはいえテーマになっている部分に関しては詳しく歴史を知ることが出来ますし
    もう一度勉強し直すという意味で良い本かなと思います。

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    2014年07月27日
  • 逆説の日本史17 江戸成熟編/アイヌ民族と幕府崩壊の謎

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    アイヌ民族と幕府崩壊の謎
    第1章 北方世界の歴史
     アイヌ民族のルーツと展開編
      松前藩の卑劣な手口と幕府の無策を暴く!

    第2章 幕末維新への胎動Ⅰ
     国学の成立と展開編
      明治維新の精神的支柱となった四大人の思想

    第3章 幕末維新への胎動Ⅱ
     幕府外交と天保の改革編
      社会を混乱させた頑迷な「祖法大事」政治

    第4章 幕末維新への胎動Ⅲ
     ユートピアとしての江戸編
      なぜ、日本の道路舗装率は今でも低いのか?

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    2014年07月19日
  • 逆説の日本史16 江戸名君編/水戸黄門と朱子学の謎

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    15巻を飛ばして本巻を読んでしまったが、まぁ、江戸時代のことだからよしとしよう。

    15巻は内政史、本巻は文化史ということでもあるので。

    いっとき著者のしつっこさについてけない時もあったが、だんだんとその執念に敬意を感じるようになってきた。もちろん、あまりに大雑把すぎるろ論証も多く、納得できない点もあるのですが・・・
    本巻で言えば、鎌倉後教育史に当たる部分。大筋は納得できるのですが、あまりに、大雑把すぎて、本当に、日本人の当時の教育水準の高さを説明しているのか、今一つでした。

    蛮勇とも言える試みで、荒さは仕方ないと思うが、その時代の専門家の必要性もあると思う。

    井沢通史が完成したら、次は

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    2014年07月06日
  • 逆説の日本史17 江戸成熟編/アイヌ民族と幕府崩壊の謎

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    教科書で教えられてきた歴史の裏で、実際に歴史を支えてきた流れは何だったのか。
    ひとつ大きな影を落とすのが朱子学。

    朱子学は歴史を理想どおりに改竄する傾向をもつ。
    その朱子学に染まった幕府の閣僚たちが自ら幕府を崩壊せしめる江戸後期のお話。

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    2014年07月01日
  • 逆説の日本史11 戦国乱世編/朝鮮出兵と秀吉の謎

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    末位から関白まで上り詰めた豊臣秀吉こそ下克上の象徴であるにも関わらず、織田信長や徳川家康に比べると些か劣る印象を持っていた。しかし本書では一冊を秀吉に充て、彼の人たらしの「大悪人」としての天才性を取り上げる。

    自分の身分を心得、巧みに織田家や徳川家を排除する様は天才謀略家と言えよう。第5章では「朝鮮征伐」をスペインを代表したカトリック教への抵抗を目的とした明制圧とする説も面白い。

    第1章 豊臣秀吉、その虚像と実像編
    第2章 秀吉、天下乗っ取りの大戦略1
    第3章 秀吉、天下乗っ取りの大戦略2
    第4章 秀吉の天下統一経営1
    第5章 秀吉の天下統一経営2

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    2014年05月10日
  • 学校では教えてくれない日本史の授業

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    自分の言いたい意見を明確にさせ、それに向かって根拠を述べる、という思考は取り入れたい。
    まぁ、同意するしないは別にしても面白かった。

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    2014年05月02日
  • GEN 『源氏物語』秘録

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    日本史の先生に貰って読みました。
    源氏物語多作者説から始まるミステリ。
    歴史に詳しくないと面白くないかも。
    ただし、歴史を知ってると、こんな風な考え方あったんかいなと楽しめる。
    真実かどうかが問題じゃなく、単純に面白い。

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    2014年03月31日
  • 逆説の日本史10 戦国覇王編/天下布武と信長の謎

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    織田信長に一冊を裂く。天才信長にはそれ程の価値がある。筆者が言う「天才の偉業はその後の常識になる。現代の価値観で計っても凄さは理解できない」には深く同意したい。

    いつもながら筆者特有の冗長性や偏向性はやや気になるものの、視点は鋭い。特に延暦寺・本願寺との戦いは、宗教弾圧ではなく武闘勢力の弾圧であり、現代から見れば虐殺でも当時としては正当性があった、という論説はなかなか興味深い。信長は残虐性だけが取り上げられがちだが徹底した顧客主義(庶民)だった点も、他にはない卓越した分析だと思う。

    第1章 織田信長の変革編
    第2章 信長vs宗教勢力の大血戦編
    第3章 新しき権力の構築編
    第4章 本能寺の変

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    2014年04月15日
  • 逆説の日本史9 戦国野望編/鉄砲伝来と倭寇の謎

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    3章から読書。戦国時代を「和」の転換期と捉える発想が面白い。井沢氏の著作の面白さは、足利義満にスポットライトをあてるなど、埋もれてしまった歴史的人物の功績を再検証するところにある。司馬遼太郎に似ているかもしれない。本巻で言えば北条早雲。そして織田信長と同列に毛利元就を取り上げる視点も興味深い。現代と江戸時代からみた人物評価の違い、兵農一体の信玄公の限界、そして信長の独創的天才性など。長篠の戦前の司馬氏の梅雨のエピソードは、まさに井沢氏が提言したいことの本質だろう。シリーズ当初にあった、暴走感も(多少)取れ、史学書としても十分面白い。

    第1章 琉球王国の興亡編
    第2章 海と倭寇の歴史編
    第3章

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    2014年03月13日
  • [決定版] 世界の[宗教と戦争]講座

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    面白かった。
    イスラム教に疎い&ユダヤ、キリスト教系の整理のため読んだが、なかなか分かり易かった。
    勿論筆者の主観も入っているだろうし、恐らくもっと複雑な事情があるのだろう。
    だけれども日本育ちの生粋の日本人である以上、完全には理解出来ないのだろうな、と思った。
    個人的には普段周りにいるためか、イスラム教徒の人たちは優しいと感じるけれども、世の中はそう思ってはいないみたいでその辺りも面白いと思った。

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    2014年01月24日
  • 逆説の日本史7 中世王権編/太平記と南北朝の謎

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    筆者の持ち味の良さは、一級史料の豊富な中世以降の歴史考証のほうが生かされるように感じた。毒があった刺もとれ、暴走もほどほどに、安易に怨霊主義に至ることもない。特に仏教や中国古典への深い造詣、尊氏と直義からの絶対的権力と平和の関係の洞察、『大乗院日記目録』を例とした現代の日本史教育への批判の鋭さに驚かされる。

    第一巻のインパクトは強かったが、この第七巻はそれに続く面白さである。

    ・尊氏対後醍醐編
    ・『太平記』に関する小論編
    ・尊氏対直義編
    ・「日本王国」足利義満の野望編
    ・「恐怖の魔王」足利義教編

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    2013年12月29日
  • 逆説の日本史5 中世動乱編/源氏勝利の奇蹟の謎

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    平安末期~鎌倉時代に焦点をあてる。前4巻とは異なり、一級史料が多く史実の信頼性も高い時代のため、通説をなぞり細部を反証するスタイルになっている。論理の著しい飛躍がないため筆者にはむしろこちらのほうが性に合っている気がした。

    鎌倉幕府成立前後は中世日本史の山場なので面白くないわけがない。これまでのような通説を覆そうとする派手さはないものの、「源平合戦ではなく、実は源源合戦だった」といった逆説はとても興味深く納得感も高い。

    ・源頼朝と北条一族編
    ・源義経と奥州藤原氏編
    ・執権北条一族の陰謀編
    ・悲劇の将軍たち編
    ・北条泰時と御成敗式目編

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    2013年12月17日
  • 逆説の日本史10 戦国覇王編/天下布武と信長の謎

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    戦国時代の織田信長に関する多面的な考察が面白い。信長が目指したもの、そのための手段、性格、もし信長が生きていたら日本は周囲の国を配下におさめていたかも、など、興味深い話題が満載の巻。

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    2013年11月08日
  • 困った隣人 韓国の急所

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    井沢さんの話は分かり易い。

    史実を述べているが、対談相手のオ・ソンファさんが日韓併合肯定派なので茶飲み話を読んでいるようであった。

    宗教と道徳から読み解く着眼点は新しいものであった。

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    2013年10月13日