井沢元彦のレビュー一覧

  • 動乱の日本史 南北朝対立と戦国への道

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    私たちは歴史を結論を知った立場から「よい方」「裏切った側」などを判断しているのか。確かに、現在進行形の人にとっては、自分にとってのベターな選択をしているだけなんだよな。いつだってビジョンが描けるかどうか、実行力があるかどうか、新しい価値観に更新できるかどうか。まさに生き方につながります。

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    2022年01月23日
  • 英傑の日本史 西郷隆盛・維新編

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    薩摩藩の歴史と幕末の西郷隆盛がメイン。
    維新編とある通り新政府以降はほぼありません。

    歴史が繋がっているのがよく分かる本です。

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    2021年12月11日
  • 逆説の日本史3 古代言霊編/平安建都と万葉集の謎

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    こちらのシリーズが賛否両論あるのは、1作目を読んで把握したのだが、今回も独自の見解で歴史の謎を紐解いていくのは面白い。今回は怨霊信仰の視点に加えて、言霊の観点も加えた歴史検証となっている。言霊の考えは今でもあるよね

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    2021年10月21日
  • 逆説の日本史2 古代怨霊編/聖徳太子の称号の謎

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    著者の日本史シリーズ2作目。史料からだけでなく、怨霊・信仰・亡くなった人の霊魂的な側面を歴史を紐解く材料として推測をたて自論を述べていく。つくづく歴史はミステリーだなと感じた。日本史に詳しくなくて言葉も難しかったけど、興味深く読んだ。

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    2021年07月27日
  • 逆説の日本史22 明治維新編/西南戦争と大久保暗殺の謎

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    この巻から明治時代に入ります。大久保を中心に有司専制を強めていく政府に対して、不平士族たちが反乱を起こします。本書ではとくに江藤新平と西郷隆盛に焦点をあてて、両者が新政府の方針に対してどのようにかかわり、どのような思いで反旗をひるがえすようになったのかを解き明かしていきます。

    巻末の「補遺編」では、連載開始から25年以上が経ったことを踏まえて、その後の歴史学の進展や著者自身の見解の変化などについて説明がなされています。著者はこれまでもたびたびアカデミズムの歴史学の史料絶対主義を批判しています。それに加えて本書では、「人間の行動の集積が歴史だが、それを真の学問として確立するならば“何をやったか

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    2021年06月19日
  • 「誤解」の日本史

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    歴史学者達が作ってきた「正当な歴史」の考え方を疑ってかかり、「常識で考えれば」として見方を変えて数々の人物や出来事を検証している。

    かなり面白いと思った反面、筆者が「歴史学者が囚われている常識」に対し「人として常識的に考えれば」と持ち出す手法には矛盾というか違和感はある。しかし幾度も本書で語られるように、歴史は後の人達の都合や利害によって是非や善悪が語られるものであり、鵜呑みにすることなく見る角度を変えて物事を見る姿勢は大切だ。

    「信仰が過ぎると他者に不寛容になりテロに繋がる」とか際どい言説もあるが、「生類憐みの令」はそれまでの生命軽視の倫理観を日本人の中で大きく変えさせた という見方はな

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    2021年06月17日
  • 逆説の日本史21 幕末年代史編4/高杉晋作と維新回天の謎

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    この巻で幕末編は締めくくりとなり、次巻からは明治時代に入っていきます。薩長連合と第二次長州征伐、大政奉還、戊辰戦争などの経緯が、ていねいに解説されています。

    さらに、長州藩のエキセントリックな気質が、近代日本の命運を狂わせる遠因になったということが語られて、今後の歴史の動きについての著者の考えが示唆されています。

    ミステリ作家らしい叙述の運びで、幕末におけるさまざまな謎に読者をみちびき入れていく手腕はみごとです。もっとも、孝明天皇暗殺説についての「謎解き」は正直なところ拍子抜けでしたが、全体を通しておもしろく読むことができました。

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    2021年06月03日
  • 逆説の日本史20 幕末年代史編3/西郷隆盛と薩英戦争の謎

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    この巻でも幕末の動乱がていねいに解説されており、とくに薩摩藩と長州藩のめまぐるしい変化が追いかけられています。

    著者が高杉晋作に対して非常に高い評価をあたえているのが目を引きます。著者の考えでは、上海で西洋諸国の文明と中国の命運をじっさいに目にすることになった高杉は、武力で外国を倒すことの不可能を悟ったとされています。しかし、朱子学と天皇教が猛威を振るい、藩内の世論に反対することが困難な状況についてじゅうぶんに承知していた彼は、正論を述べてあえて危険に身をさらすようなことはせず、戦略的に行動していたと論じられています。

    また著者は勝海舟も高く評価しており、この時代におけるもっとも見識のある

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    2021年06月03日
  • 逆説の日本史19 幕末年代史編2/井伊直弼と尊王攘夷の謎

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    この巻では、大老に就任した井伊直弼が、水戸斉昭に代表される攘夷派に対して弾圧を加えたことを中心に、明治維新へと向かっていくことになる大きな時代のうねりがどのようにしてつくり出されていったのかということが解説されています。

    幕末史にかんしては、さすがに多くの需要があるのか、わたくしのような一般の読者にも親しみやすい解説書が多く刊行されており、シリーズの他の巻にくらべると本書の独自色のようなものはあまり感じられなかったようにも思います。むしろ著者の日本史解釈の大きな枠組みである「言霊信仰」などの話が、史実から離して提示されているような印象も受けてしまいました。

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    2021年06月02日
  • 逆説の日本史18 幕末年代史編1/黒船来航と開国交渉の謎

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    この巻では、ペリー来航を中心とする日米交渉史が解説されています。

    著者は、「ペリーは突然やってきた」という一般的な歴史認識が誤りであると指摘し、ペリー来航前後の幕府の対外制作の愚劣さを厳しく批判しています。現代の日本が置かれた国際状況に絡めて説明がなされるなど、著者らしい脱線もありますが、はじめて知ったことも多く、興味深く読みました。

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    2021年06月02日
  • 逆説の日本史17 江戸成熟編/アイヌ民族と幕府崩壊の謎

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    今回も、前巻までに引きつづいて江戸時代の歴史があつかわれており、アイヌの歴史、本居宣長と平田篤胤の思想、ロシアの来航とそれに対する幕府の対応、そして薩摩藩や長州藩の藩政などが解説されています。

    幕府の対外政策については、朱子学的な発想によって現実を正しく見ることができなかったという、従来の著者の主張がくり返されています。著者は、朱子学を「宗教」だと断じていますが、このばあいの「宗教」は現実を歪めて認識させるイデオロギーというくらいの意味なのだと思います。そのうえで著者は、現代の「常識」にもとづいて、「宗教」的な認識のゆがみに対する否定的評価をくだしています。

    著者のようなしかたで、明快に歴

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    2021年06月01日
  • 逆説の日本史2 古代怨霊編/聖徳太子の称号の謎

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    1巻がおもしろかったので2巻も読みました。怨霊信仰の例がさらに展開された感じで、あまり驚きはなかったです。

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    2021年03月28日
  • 学校では教えてくれない日本史の授業

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    ネタバレ

    とてもわかりやすくて知識がすっと入る文章でとても読みやすかったです。楽しく歴史を学べます。
    しかし内容には証拠がなく著者の考察が大半を占めているので事実と鵜呑みにせず一つの仮説と思って読む必要があります。
    仮に真実だとしても言霊、怨霊信仰、穢れなど精神論を歴史に当てはめているので証明することはできません。
    歴史学者を攻撃的に否定しており、確かに間違いがあったのかもしれませんが、あまりに攻撃的な書き方で著者の感情が現れすぎていて不快な部分もありました。教科書は歴史的証拠を基に事実を伝えるので妄想は書けないのでしょうがないと思います。
    歴史についての考え方、内容については本当にわかりやすく、そうだ

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    2021年03月13日
  • 逆説の日本史16 江戸名君編/水戸黄門と朱子学の謎

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    この巻は「江戸名君編」というサブタイトルが示しているように、徳川光圀、保科正之、上杉鷹山、池田光政といった人びとの業績がわかりやすく解説されています。

    すでに著者は、水戸家が「徳川家の安全装置」であるという独創的な考えを語っていましたが、本書ではその考えを敷衍した議論がおこなわれており、明治維新へと日本を動かしていく力をもつことになる尊王思想の源流をさぐっています。また、江戸時代の識字率の高さがどのようにして実現されたのかということを、通史的な観点から解き明かす試みもなされています。

    この巻では、状況証拠にもとづく著者の憶測をつないでいくような論証がめだち、やや危うさを感じるのも事実ですが

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    2021年02月20日
  • 逆説の日本史15 近世改革編/官僚政治と吉宗の謎

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    この巻では、新井白石の正徳の治から、吉宗の享保の改革、田沼意次時代を経て、松平定信の寛政の改革までがあつかわれています。

    田沼意次にかんしては、大石慎三郎が名誉回復を図ったことが知られていますが、著者もその立場を引き継いでいるようです。とくに辻善之助の『田沼時代』(岩波文庫)については、田沼の業績を正当に評価していないとして、厳しく批判されています。そのうえで、儒教思想の商業蔑視の考えが江戸時代の経済政策を大きくゆがめていたとして、吉宗や松平定信に対しては辛い評価をくだしています。

    江戸幕府の経済政策の問題点を指摘する著者の議論は、おもしろく読みました。その一方で、国際的な環境の変動も視野

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    2021年02月20日
  • 逆説の日本史14 近世爛熟編/文治政治と忠臣蔵の謎

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    この巻では元禄時代の政治と文化があつかわれています。

    赤穂事件の真相について著者ならではの観点からその真相にせまり、さらに綱吉によってはじめられた側用人のシステムが、家康以来の江戸幕府の統治の仕組みをどのように改変するものであったのかということが語られています。

    また、朱子学を中心とする儒教的な考えかたが江戸幕府によって取り入れられ、とくに商業を蔑視する発想が非合理的なものであったという著者の主張が提示されています。そのうえで、この時代に日本には世界にも類例のない商業倫理が形成され、このことがアジアのなかで日本がいちはやく近代化に成功したことの理由であったと論じられています。この考えは、著

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    2021年02月20日
  • 天皇の日本史

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    内容の正誤はともかく、
    歴史とは流れであり、その積み重ねの
    理由を読み解く事が重要という考えには大賛成です。

    過去のことであり、明確な立証が出来ない以上間を埋めるのは流れに基づいた推理です。
    その観点で見るととても面白い話でした。

    積み重ねが歴史
    すなわち僕の人生もきっと100年後の、歴史なんだろうなぁ。

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    2020年12月17日
  • 疫病の日本史

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    コロナが蔓延した中、歴史的な感染症と日本人の関係を説き明かす一冊。井沢氏のケガレ論と感染症との類似性が面白い。

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    2020年11月25日
  • 逆説の日本史2 古代怨霊編/聖徳太子の称号の謎

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    聖徳太子は天皇になれなかったのになぜ「聖徳」という称号されたのか、天智天皇の死因や年齢が全く日本書紀に書かれなかったのは天武天皇による大本営発表のようなもので実は暗殺ではないか、天武天皇の血統の由来は何か、聖武天皇が奈良の大仏を建立したのは鎮護国家思想ではなく妻の光明皇后の意向を受けて長屋王の怨霊を封じるため。4テーマとも徹頭徹尾、怨霊封じというテーゼで書かれており、トンデモ本としても大胆な展開。古代に関しては資料の関係上、登場人物の題材がもっぱら皇室に限定されているのはやむなしか。

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    2020年11月08日
  • 逆説の日本史23 明治揺籃編 琉球処分と廃仏毀釈の謎

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    さて、この23巻ですが、この巻だけ本が見当たらずやむを得ずキノッピイのデジタル本で読みました。最初に「近現代史を歪める人々」という章で、朝日新聞や岩波書店の批判が200ページ以上続きますので少し辟易します。まあ、言いたいことはよくわかるのですが、もっとさらっと書くべきだろうなって思います。23巻にもなれば著者の言いたいことは少し触れて貰えばわかります。彼が歴史学者ではなく小説家であり、書きたいことは何回でも書いてしまうという癖が強く出ている巻です。
    その後の琉球処分と廃仏毀釈については、もうこの本を読まないと本当のことがわからないと思いますので、とても勉強になります。
    この再読の旅も23巻まで

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    2020年10月22日