井沢元彦のレビュー一覧

  • 逆説の日本史2 古代怨霊編/聖徳太子の称号の謎

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    相変わらず歴史学者に喧嘩を売りまくりで、ここまで言ってしまうと、大丈夫なのか、と心配になるレベル。別に自分は歴史に詳しくもないので、この本を普通にふーんと言って読むわけで。でも、歴史書に書いてあることより、より当たり前と思われる方向、より蓋然性の高い方向に考えていく、というのは好きだし、そういう意味では好感が持てるんだけども、てか結局聖徳太子の謎はなんだったんだか、分かんなかったような気もするけど、結論出たのかな?

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    2016年02月06日
  • 学校では教えてくれない日本史の授業

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    歴史を事象を並べて覚えるだけではダメだ、と教えてくれた本です。
    点と点だけで見ていたので新鮮に感じられました。

    でも言霊、言霊と全面的に連呼するのにはちょっと違和感を覚えました。
    戦争の理由はその信仰はなくはないと思うけれどそれだけではないと思います。
    多分著者はそれをわかっていてキチンと書いているとは思うのだけれどそれしか印象に残らなかった。

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    2016年01月11日
  • 義経はここにいる

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    義経伝説と殺人事件が上手くリンクされていましたが、ミステリーの部分より歴史の謎を解くということに重点を置いた作品のように思いました。義経の最期についての謎も著者独自の解釈で解明されていますし、説得力も今までに聞いた話よりも数段上でした。平泉に関係のある(地元の方や行った事のある)方であればもう少し面白かったように思いますが、私には聞きなれない建物の名前の連発で少し難しかったです。 何よりも幼い時から義経北行伝説を(中学生くらいまではチンギスハン説まで)信じていた私には受け止めがたい解釈でした。

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    2016年01月11日
  • 逆説の日本史18 幕末年代史編1/黒船来航と開国交渉の謎

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    本作の中に、ペリーが突然来たわけではないのに、日本人のほとんどが突然来たと思っている、という作者の見解が書かれている。
    作者の指摘通り、自分もそう思っていたので、勉強になった。こういう気づきがこの本を読む醍醐味だと思う。
    ただ、毎巻思うのが作者の主張が強いこと、なんでも言霊に結びつけようとすることに、少し辟易する。
    例えばあとがきに原発事故が日本らしい言霊文化の結果、と書かれているが、世界中の原発も安全対策が不完全なまま、運転されており、日本特有のものではないと思ったり。
    幕末の外国への対策が後手に回るのも、儒教文化以前の集団心理の結果だと思えたり。
    主張が強い分、反論したくなる点が多い。

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    2015年09月13日
  • 「言霊(コトダマ)の国」解体新書

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    ネタバレ

    井沢氏の本は「逆説の日本史」くらいしか読んでいないので読んでいた。
    「逆説~」でも書いてあった「言霊」。
    言霊思想というようなものは自分の中にもあるなーと思う。
    自分を鼓舞するときに使うことが多いけれど、無意識的なものもあるかもしれない。
    それがもたらす弊害もあるんだろうとは思った。

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    2015年07月31日
  • 逆説の日本史18 幕末年代史編1/黒船来航と開国交渉の謎

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    ネタバレ

    全編にわたり、「ペリーは突然やってきたわけじゃないよ!」と言い続けられていた。
    「コトダマ」思想は自分の中にも根付いているように思うし、昔の人も大半はそうだったんだろうなぁと思うところ。

    前の巻までの内容をだいぶ忘れているので再読しようと思う。

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    2015年07月18日
  • 逆説の日本史 別巻3 ニッポン[三大]紀行

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    昔は日本という概念がないから日本三大みたいな言い回しは明治以降と、日本人が三大モノが好きな理由を断じたりと作者の考えが面白い。

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    2015年04月04日
  • 学校では教えてくれない日本史の授業

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    歴史というのは個人でいえば病歴書で、それを見れば日本人がどういう病にかかりやすいのかがわかる:という主張に同意。日本人の宗教観である怨霊・御霊、穢れ、言霊が歴史を語るうえで欠かせないというのも首肯できる。なかなか尖った筆致で書かれているが「~と私は思う。」という言葉で結ぶ場面が多く、著者はアウトサイダーなんだと思えてしまう。現在の史学界に一石を投じ、日本通史の研究者が増えてほしいなと思った。最終章の最後の頃は言霊にかこつけたマスコミ批判のような気もしたが……

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    2017年08月20日
  • 逆説の日本史12 近世暁光編/天下泰平と家康の謎

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    関ヶ原の戦いから徳川幕府を立ち上げるあたりのことがわかりやすくまとめられている。対抗勢力の力を落とすための方策が参考になった。

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    2015年02月05日
  • 逆説の日本史5 中世動乱編/源氏勝利の奇蹟の謎

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    今回は、鎌倉幕府の成立から御成敗式目の制定までが扱われています。

    平安時代以降の中央の土地をめぐる政策に不満を抱き続けてきた武士たちが、自分たちで政権を作ろうとしたのが幕府だったとする見方が、本書の全体を貫いています。戦術の天才だった源義経は、武士による政権を作るために努力していた兄・頼朝の意図を理解せず、そのために頼朝に討たれることになったとされます。さらに同じ観点から、北条氏による源実朝殺害に至るまでの鎌倉時代初期の歴史の流れが解説されています。

    一方、北条泰時が制定した「御成敗式目」は、武士の「道理」を実現するものでした。著者はそこに、現代にまで続く日本人の「自然」理解を読み取ろうと

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    2015年01月17日
  • 逆説の日本史4 中世鳴動編/ケガレ思想と差別の謎

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    藤原氏の摂関政治から、武士の台頭する院政期までを扱っています。

    著者は、藤原氏の政治上のライヴァルであった源氏を主人公にした『源氏物語』にも、怨霊の鎮撫という理由があったのではないかという主張をおこなっています。また、武士による政権が確立するまでの紆余曲折に、ケガレ思想が影を落としているという、興味深い視点からの考察が展開されています。

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    2015年01月17日
  • 逆説の日本史3 古代言霊編/平安建都と万葉集の謎

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    道鏡と称徳天皇の関係、桓武天皇による平安遷都の謎、そして『万葉集』にひそむ謎が解き明かされます。

    著者は、道鏡と称徳天皇が男女の仲にあったという通説を退け、持統天皇と藤原不比等の結束によって受け継がれてきた政治体制を否定して、日本に「易姓革命」をもたらそうとするのが、称徳天皇の狙いだったという説が提示されます。

    また平安遷都の理由については、桓武天皇が早良親王の怨霊を恐れたためだという主張が展開され、風水に基づいて平安京の地理的性格を明らかにし、さらに東北の蝦夷征討も同様の理由によって説明しています。

    『万葉集』の謎については、梅原猛が『水底の歌』で論じた柿本人麿の怨霊史観が採用されてい

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    2015年01月17日
  • 逆説の日本史2 古代怨霊編/聖徳太子の称号の謎

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    聖徳太子の謎から、天智天皇と天武天皇の関係、東大寺の大仏建立に至るまでが扱われており、前巻以上に著者の独自の説が次々と展開されています。

    聖徳太子については、梅原猛の聖徳太子=怨霊説を踏襲していますが、それだけでなく、著者自身の見解が敷衍されています。著者は、藤ノ木古墳に埋葬されている2人の遺体が崇峻天皇と聖徳太子だと言い、さらに太子が不幸な死、おそらくは自殺を遂げたという説を示しています。

    天武天皇については、彼が新羅と密接な関係を持つ人物であること、そして、挑戦を統一した新羅を滅ぼそうとする唐の策略に応じて、唐との国交を開こうとした天智天皇を暗殺し、その事実を隠そうとして『日本書紀』の

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    2015年01月16日
  • 逆説の日本史1 古代黎明編/封印された「倭」の謎

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    著者は、アカデミズムの実証的歴史学が史料至上主義という誤りに陥っていることを批判しています。織田信長が初めて築いた自前の町に「安土」という名前をつけたのはなぜか。この問いに対して著者は、京に対抗するため「平安楽土」から取っただろうと考えます。ところがアカデミズムの歴史学は、それを示す史料が存在しないことを理由に、こうした説を退けます。そこには、史料が存在しないことと、そうした歴史的事実がなかったことを直結する誤りがあると著者は言います。

    さらに著者は、アカデミズムの歴史学は日本史の呪術的側面を無視していることを批判しています。梅原猛は『隠された十字架』(新潮文庫)の中で、法隆寺は聖徳太子の鎮

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    2015年01月16日
  • 英傑の日本史 激闘織田軍団編

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    織田さん関係のことは、今まで何冊か本を読んだり歴史を扱ったテレビ番組なんかを見てたので、ここに出てくる人、三法師さままではわかったけど、知らない人も何人か。
    織田さん周りには、結構親戚いたのねえ。

    歴史には、いろんな解釈の仕方があるんだなあと思わせる内容です。

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    2015年01月16日
  • 学校では教えてくれない日本史の授業

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    タイトル通りの本でした。あぁ、授業だな、と思いました。
    高校生、3年生くらいが読むと面白いだろうな。
    世の中にいろいろな歴史に関する本が数多ありますが、その入門書としてよいのではないでしょうか。
    冒頭で筆者が読者に問いかけた「馬車」については、どうも、ではそれ以前はどうなの?と疑問が残ってしまいましたが、あとはそれぞれ納得しながら授業を受けました。
    他の作者の歴史ミステリー等々をたくさん読んだためかあまり新しい感じは受けませんでしたが、本書はわかりやすく書かれた教科書だったなと思います。

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    2015年01月03日
  • 逆説の日本史15 近世改革編/官僚政治と吉宗の謎

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    井沢氏の基本的な歴史の見方には同意できる事も多い。なので、ずっと読んでるわけだが。

    ただ、本書は繰り返しが多くくどい。また、近世には入ってから、少し鼻につくのは対中国、韓国に関するくだり。井沢氏は、これを書きたいために、本シリーズを延々書いているのだろうから、仕方ないといえば仕方ないが。

    また、自説を主張するあまり、筆が滑っている部分もあるような気がする。もうちょっと公平な記述もできるのではないかな。

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    2014年11月23日
  • 学校では教えてくれない日本史の授業

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    この著者は初めて。同著者の『逆説の日本史』シリーズが気になっているけど、あまりにボリュームがあるのでまずはこちらから。

    冒頭で引き込まれた。
    悪名高い徳川綱吉の"生類憐みの令"、実はその前後で大きく変わったことがある…。
    これには素直に感心した。

    しかし読み進めるにつれ雲行きが怪しくなってきた。
    例えば、古事記における国譲りの説明はちょっと意訳が過ぎる。
    また、「古今和歌集仮名序で六歌仙が絶賛されているが…」と論理展開していくが、そこはむしろ「"その名聞こえたる人"と名前を上げてる割に、あんまり褒めてないよねこれ」と言われている部分では?
    これらはた

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    2014年09月13日
  • 新装版 猿丸幻視行

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    歴史に関する自説を絡めようと頑張り過ぎで、ミステリーが弱くなった感が否めない。別冊「逆説の日本史」的に読むと楽しい。柿本人麻呂論や殺人事件、物語設定は面白い。そこに暗号解読までぶっ込んで、ごった煮にしすぎだと思った。

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    2014年08月05日
  • 逆説の日本史16 江戸名君編/水戸黄門と朱子学の謎

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    第1章 江戸「名君」の虚実1 徳川光圀の生涯編
    第2章 江戸「名君」の虚実2 保科正之の生涯編
    第3章 江戸「名君」の虚実3 上杉鷹山の改革編
    第4章 江戸「名君」の虚実4 池田光政の善政編
    第5章 江戸、町人文化の世界1
    第6章 江戸、町人文化の世界2

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    2014年07月24日