井沢元彦のレビュー一覧

  • 逆説の日本史7 中世王権編/太平記と南北朝の謎

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ①②室町幕府の衰退と応仁の乱をメインに、戦国時代への移り変わりについて書いてあった。
    ③一揆について時代の価値観と一緒に考察してあり、わりと面白かった。
    ④室町時代にルーツをもつ、能や将棋や折り紙、華道、茶道などについての考察が面白かった。

    0
    2023年12月26日
  • 宮本武蔵 最強伝説の真実

    Posted by ブクログ

    宮本武蔵の話に関して詳しくなく、吉川英治の武蔵も読んでいないので、井沢さんの読み解く真実に触れたという驚きや感動はありませんでした。
    世間一般に知られている話はこうだけど、実はこのように考えられるのではといった書き方なので、心動かされるような感じにはなりませんでした。
    逆説の日本史の全巻を読むための前哨戦。そんなつもりの読書でした。

    0
    2023年12月03日
  • 逆説の日本史11 戦国乱世編/朝鮮出兵と秀吉の謎

    Posted by ブクログ

    朝鮮攻めと太平洋戦争は似ている。それは情報の軽視すること。戦争においては、その民族の最大の弱点が露呈する。
    という最後のところが響きます。

    秀吉はウルトラCをぶちかまして天下をとるわけですが、ただの農民の出自で低く見られた存在が、周囲を納得させるのにどれほど苦労したか。どれほど金をばら撒いたか。もし元が大名であったなら、もっと楽に天下を取れたのに。そう考えると、空前絶後の一代記もまた切ないものになる。

    0
    2023年11月26日
  • 逆説の日本史10 戦国覇王編/天下布武と信長の謎

    Posted by ブクログ

    信長の革命の一つ。狂信的な宗教を潰したことである。そのおかげで日本は現実主義的になり、俗になり、近代的思考を持つことができた。良くも悪くも。
    信長は地名をつけたり、天下統一の道筋を考えたり、宗教を潰したり、あらゆる革命をやった。コロンブスの卵の連続。世界的な英雄である。だが当時の画期性を、後の世の我々はわからない。

    0
    2023年11月08日
  • 絶対に民主化しない中国の歴史

    Posted by ブクログ

    ま、格差社会に儒教は上手く適合でき、使われる、と。
    故に民主化も必要ない、か。

    外形的な模倣を気分良く行えるなら、問題ないか。
    行動規範意識も、あまり感じないしな。
    位取りが、好きなのは感じるもんな。

    0
    2023年04月11日
  • 学校では教えてくれない日本史の授業

    Posted by ブクログ

    なぜ徳川幕府は滅亡したのか、なぜペリー来航にショックだったのか、日本が相手に暴力的だったとは驚き。
    なぜか日本人の怨霊伝説、源氏物語も平家物語も同じ、なぜ遷都が繰り返されたのか、面白かった。
    歴史問題は学者の問題でもあるか。

    0
    2023年01月25日
  • 逆説の日本史1 古代黎明編/封印された「倭」の謎

    Posted by ブクログ

    20年ほど前にこのシリーズを10巻くらいまで読んだことがある。
    改めて、通しで読みたくなった。
    これから時間以降も楽しみです

    0
    2022年11月20日
  • はじめての古寺歩き

    Posted by ブクログ

    お寺を楽しむにも事前知識があった方がよい。
    信仰心はないが、こういう思いで置いてあるのかと楽しみたい。古寺に行くのが楽しみに

    0
    2022年09月04日
  • 朱子学に毒された中国毒されなかった日本

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    中国(共産党)の現在の政治的な情勢が何故かを紐解くには十分な内容。朱子学の思想が、力の強いものが上に立つ(世の中のルール)とさせている側面が強く、片や日本は天皇性があるために、同じように朱子学が入ってきても、民主的な発展に繋がったという部分は勉強になった

    0
    2022年09月04日
  • 逆説の日本史4 中世鳴動編/ケガレ思想と差別の謎

    Posted by ブクログ

    歴史を独自の観点で紐解くシリーズの4弾目は平安時代の藤原摂関政治の背景や源氏平氏、武士の成り立ちや部落差別など、昔に学校の授業で出てきたなぁとか思いながら読んでた。家系のつながりが難しい笑 あと白河上皇がえげつない。

    0
    2022年02月07日
  • 動乱の日本史 南北朝対立と戦国への道

    Posted by ブクログ

    私たちは歴史を結論を知った立場から「よい方」「裏切った側」などを判断しているのか。確かに、現在進行形の人にとっては、自分にとってのベターな選択をしているだけなんだよな。いつだってビジョンが描けるかどうか、実行力があるかどうか、新しい価値観に更新できるかどうか。まさに生き方につながります。

    0
    2022年01月23日
  • 英傑の日本史 西郷隆盛・維新編

    Posted by ブクログ

    薩摩藩の歴史と幕末の西郷隆盛がメイン。
    維新編とある通り新政府以降はほぼありません。

    歴史が繋がっているのがよく分かる本です。

    0
    2021年12月11日
  • 逆説の日本史3 古代言霊編/平安建都と万葉集の謎

    Posted by ブクログ

    こちらのシリーズが賛否両論あるのは、1作目を読んで把握したのだが、今回も独自の見解で歴史の謎を紐解いていくのは面白い。今回は怨霊信仰の視点に加えて、言霊の観点も加えた歴史検証となっている。言霊の考えは今でもあるよね

    0
    2021年10月21日
  • 逆説の日本史2 古代怨霊編/聖徳太子の称号の謎

    Posted by ブクログ

    著者の日本史シリーズ2作目。史料からだけでなく、怨霊・信仰・亡くなった人の霊魂的な側面を歴史を紐解く材料として推測をたて自論を述べていく。つくづく歴史はミステリーだなと感じた。日本史に詳しくなくて言葉も難しかったけど、興味深く読んだ。

    0
    2021年07月27日
  • 逆説の日本史22 明治維新編/西南戦争と大久保暗殺の謎

    Posted by ブクログ

    この巻から明治時代に入ります。大久保を中心に有司専制を強めていく政府に対して、不平士族たちが反乱を起こします。本書ではとくに江藤新平と西郷隆盛に焦点をあてて、両者が新政府の方針に対してどのようにかかわり、どのような思いで反旗をひるがえすようになったのかを解き明かしていきます。

    巻末の「補遺編」では、連載開始から25年以上が経ったことを踏まえて、その後の歴史学の進展や著者自身の見解の変化などについて説明がなされています。著者はこれまでもたびたびアカデミズムの歴史学の史料絶対主義を批判しています。それに加えて本書では、「人間の行動の集積が歴史だが、それを真の学問として確立するならば“何をやったか

    0
    2021年06月19日
  • 「誤解」の日本史

    Posted by ブクログ

    歴史学者達が作ってきた「正当な歴史」の考え方を疑ってかかり、「常識で考えれば」として見方を変えて数々の人物や出来事を検証している。

    かなり面白いと思った反面、筆者が「歴史学者が囚われている常識」に対し「人として常識的に考えれば」と持ち出す手法には矛盾というか違和感はある。しかし幾度も本書で語られるように、歴史は後の人達の都合や利害によって是非や善悪が語られるものであり、鵜呑みにすることなく見る角度を変えて物事を見る姿勢は大切だ。

    「信仰が過ぎると他者に不寛容になりテロに繋がる」とか際どい言説もあるが、「生類憐みの令」はそれまでの生命軽視の倫理観を日本人の中で大きく変えさせた という見方はな

    0
    2021年06月17日
  • 逆説の日本史21 幕末年代史編4/高杉晋作と維新回天の謎

    Posted by ブクログ

    この巻で幕末編は締めくくりとなり、次巻からは明治時代に入っていきます。薩長連合と第二次長州征伐、大政奉還、戊辰戦争などの経緯が、ていねいに解説されています。

    さらに、長州藩のエキセントリックな気質が、近代日本の命運を狂わせる遠因になったということが語られて、今後の歴史の動きについての著者の考えが示唆されています。

    ミステリ作家らしい叙述の運びで、幕末におけるさまざまな謎に読者をみちびき入れていく手腕はみごとです。もっとも、孝明天皇暗殺説についての「謎解き」は正直なところ拍子抜けでしたが、全体を通しておもしろく読むことができました。

    0
    2021年06月03日
  • 逆説の日本史20 幕末年代史編3/西郷隆盛と薩英戦争の謎

    Posted by ブクログ

    この巻でも幕末の動乱がていねいに解説されており、とくに薩摩藩と長州藩のめまぐるしい変化が追いかけられています。

    著者が高杉晋作に対して非常に高い評価をあたえているのが目を引きます。著者の考えでは、上海で西洋諸国の文明と中国の命運をじっさいに目にすることになった高杉は、武力で外国を倒すことの不可能を悟ったとされています。しかし、朱子学と天皇教が猛威を振るい、藩内の世論に反対することが困難な状況についてじゅうぶんに承知していた彼は、正論を述べてあえて危険に身をさらすようなことはせず、戦略的に行動していたと論じられています。

    また著者は勝海舟も高く評価しており、この時代におけるもっとも見識のある

    0
    2021年06月03日
  • 逆説の日本史19 幕末年代史編2/井伊直弼と尊王攘夷の謎

    Posted by ブクログ

    この巻では、大老に就任した井伊直弼が、水戸斉昭に代表される攘夷派に対して弾圧を加えたことを中心に、明治維新へと向かっていくことになる大きな時代のうねりがどのようにしてつくり出されていったのかということが解説されています。

    幕末史にかんしては、さすがに多くの需要があるのか、わたくしのような一般の読者にも親しみやすい解説書が多く刊行されており、シリーズの他の巻にくらべると本書の独自色のようなものはあまり感じられなかったようにも思います。むしろ著者の日本史解釈の大きな枠組みである「言霊信仰」などの話が、史実から離して提示されているような印象も受けてしまいました。

    0
    2021年06月02日
  • 逆説の日本史18 幕末年代史編1/黒船来航と開国交渉の謎

    Posted by ブクログ

    この巻では、ペリー来航を中心とする日米交渉史が解説されています。

    著者は、「ペリーは突然やってきた」という一般的な歴史認識が誤りであると指摘し、ペリー来航前後の幕府の対外制作の愚劣さを厳しく批判しています。現代の日本が置かれた国際状況に絡めて説明がなされるなど、著者らしい脱線もありますが、はじめて知ったことも多く、興味深く読みました。

    0
    2021年06月02日