井沢元彦のレビュー一覧
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久々の3連休に加え金曜日は子どもの運動会で年休もらっていて4連休だったのだけど、梅雨に台風にで予定崩れて、家でゴロゴロ競馬見ながら本読んで、歴史というのは物語としても一級品だけどに、今回は結構スッスッと読んじゃった。
相変わらず知らないことが多くてタメになりますが、それ以上に、信長−秀吉−家康というセットで歴史を見ることやスペインの無敵艦隊の敗北がある意味日本の歴史に大きな影響を及ぼしていることや「間違いだらけの少年H」の話など、後半の外征にまつわる展開が興味深い。
これらをどう解釈するか、鵜呑みにせずに自分でも勉強することが必要なのだろうけど、最近の朝鮮半島にまつわる話題においてこういう論が -
Posted by ブクログ
時は太平洋戦争直前。東京の國學院大學で国文学を学ぶ角川源義は、指導教授の名代として『源氏物語』の古い写本を見に吉野山中にある旧家を友人とともに訪ねる事になった。程なく旧家の女当主と同行した友人が心中死。源義はその死に疑問をもち、彼らの行動を調べはじめる。
それに伴い、南北朝の時代から朝廷がひた隠しにしていた天皇家の秘密が明らかになる。
源氏物語の矛盾点を指摘する学説について、そして吉野朝廷と京の北朝のこと。全く知らなかったので単純に勉強になったな、という感じ。
源氏物語を新たな視点でもう一回読みたくなった。
ただ、途中で一瞬だけ金田一耕助が出てきたのは全く意味が無く、変な感じ。別に -
Posted by ブクログ
副題が「天智天皇暗殺事件」歴史ミステリーと、現実の事件とをうまく組み合わせて構成された傑作、だと思う。
百人一首、の一番初めであり、また山科の御陵(地名。みささぎ、と読みます)は実家にもまあ近く、というか御陵に私のお茶の師匠が住んでおられた、ということもあって毎週通っていた時期もあったりするんだけど、いつも素通りしてたし…ああ、一度でいいからおまいり(?)しておけば(未公開かもしれないんだけど…せめてもちょっと近くまで行っておけば)と、ちょっと後悔している。
しかし土地勘や、歴史的知識がなくっても楽しめる本。それは天皇家の系図とか蘇我氏とのかかわり、壬申の乱の基礎知識なんぞはあった方がいいだろ -
Posted by ブクログ
このシリーズ、好きなんですよね。きちんと本屋で買っているものの一つ、でもあります(←いばるな^^;)とはいえ、文庫版なのでまた6巻までしか出てなくって続きが待ち遠しいんですけど…
従来の歴史学者の目に付けないような視点から見ているので、かえってわかりやすい点があるところがまずうれしい。また「言霊」という本も出してらっしゃることからわかるように日本人ならではの習慣(あるいは因習とでも言うべきか)を解明してゆく手腕は見事、だと思う。
この巻は鎌倉仏教についてと、鎌倉幕府の滅亡、について書かれているんだけど特に「宗教にはうとい」ので、こういうわかりやすい本はうれしい。…読み飛ばすにはもったいない本。 -
購入済み
歴史上重要ではないが
歴史にもしもという概念が容認されるなら、ここの登場人物は価値あるかもしれないが、しょせん歴史の主役には程遠いひとたちだったゆゆえ、さほど興味を持てない人もいるだろうと思われる。