井沢元彦のレビュー一覧

  • 逆説の日本史 別巻1 ニッポン風土記[西日本編]

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    この筆者の縄文人と弥生人から見る武家社会と貴族社会(狩猟社会と農耕社会)の考え方が日本史を1本の線と見た時さくさく読めてお気に入り

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    2013年02月23日
  • 義経幻殺録

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    芥川龍之介を探偵役にした第二弾。今回は明智小五郎まで出てくるサービスっぷり。内容も源義経が中国に渡り…という有名な伝説についてというてんこ盛りの一冊です。…が、内容についてはそこまで盛り上がらなかった気が。きちんと調べてあるなーとはすごく思いましたが。

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    2013年02月18日
  • 六歌仙暗殺考

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    六歌仙の絵を持つ人物が順に殺されて行き、その関連と犯人を南条圭が解き明かしていく、という推理もの。読みやすいですが、意外と淡白で、「ここで終わっちゃうの?」って感じでした。シリーズとして続いてるのかな…?

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    2013年02月12日
  • 逆説の日本史3 古代言霊編/平安建都と万葉集の謎

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    日本史苦手で既存の日本史観に不勉強だったからか、言霊についての考え方や平安京遷都の理由については「そりゃそうでしょ」って思ったんだが、普通の考え方は違うのか。
    しかしちょっと冗長で読んでるうちにデジャブを感じる箇所も。
    道鏡や桓武天皇については面白く読めたかな。

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    2013年02月11日
  • 日本史の叛逆者 私説・壬申の乱

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    著者の歴史観をそのまま反映させた小説で、まあまあ楽しめる。
    にしても中大兄皇子のキャラ設定には、ちょっと失敗しているように思えるなあ。

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    2013年02月11日
  • 逆説の日本史2 古代怨霊編/聖徳太子の称号の謎

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    その論証はまさに推理小説。
    ほんとのところはどうなのかわからないために、より面白い。
    にしても聖徳太子ノイローゼ説は、どうなんだろうねえ。

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    2013年02月11日
  • 六歌仙暗殺考

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    実家の本棚で発見。井沢元彦の長編第3作(『猿丸幻視行』『本廟寺焼亡』に次ぐ。『本廟寺』に引き続き南条圭もの)。
    裏表紙に「歴史ミステリー」とあるが、全然歴史ミステリーじゃない。井沢でこのタイトルなら、それこそ、なんで喜撰法師みたいに1作しか知られていない歌人が入っているか(あるいは六歌仙に選ばれながら1作しか伝わっていないのか)とかでも推理してるかと思うところ。
    80年代ノベルスぽい作りが懐かしいが、結構うまく作られていると思いきや、ええっここで終わり?! な終わり方をする。
    真の巨悪wメルローズ財団との戦いは続く、ってつもりだったんだろうか?(読んでないだけで実はそういう話があるんだろうか?

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    2013年02月08日
  • 逆説の日本史11 戦国乱世編/朝鮮出兵と秀吉の謎

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    秀吉の話が中心。

    現代の歴史学への批判というのが、逆説の日本史シリーズではよく見られる。
    今回は特にその記述が多く感じた。
    ちょっとくどいような。。。
    もちろん大事なことだから繰り返しているんでしょうけど。
    (逆説の日本史10から続けて読んだからそう感じるのかも)

    世に言う秀吉の朝鮮侵略の認識が大きく変わった。
    (著者は、朝鮮侵略という表現には異を唱えている。)
    今までの私の認識は、現代の価値観+結果論に大きく影響されたものだということに気づいた。
    歴史を本気で学ぼうとしたら、当事者の視点が欠かせないのだろう。
    歴史が好きな人間として、どういった姿勢で歴史に望めばよいのかということも考えさ

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    2013年01月24日
  • 伝説の日本史 第1巻~神代・奈良・平安時代 「怨霊信仰」が伝説を生んだ~

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    井沢元彦の歴史本は大好きで、既に10冊以上読んでいる。
    日本には怨霊信仰があるので、怨みをもって亡くなった魂の鎮魂が必要となる、という思想をベースに各年代に奇想天外?とも言える説を展開する。真偽のほどは定かではないが、個人的には毎回楽しく読んでしまう。曰く、
    ・天照大神こそ卑弥呼である。
    ・神武天皇は「神武東征」を初め何代にもわたる天皇の事績・経歴を集約した集合体
    ・歴代125人の天皇の中で「神」という諡号が送られたのは、「神武・崇神・応神」の3人のみ。崇神が真の初代天皇であり、応神の時に一度皇統が断絶している。新たな皇統が始まった神宮皇后を持ち上げるための逸話が「三韓征伐」。
    ・悲劇の最後を

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    2013年01月20日
  • やっかいな隣人 韓国の正体―-なぜ「反日」なのに、日本に憧れるのか

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    韓国人との対話であり説得力がある(それでも片寄った見方かも知れないが)。同じアジア人なのに、こんなに違うのかとビックリすると同時に、異なる民族間で理解し会うことの難しさを痛感。

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    2013年01月13日
  • 伝説の日本史 第1巻~神代・奈良・平安時代 「怨霊信仰」が伝説を生んだ~

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    伝説について書いてあるのかと思いきや、それだけでもなかったような印象です。

    各人物の内容は、それほど長くないので、さくっと読めました。

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    2013年01月11日
  • 逆説の日本史14 近世爛熟編/文治政治と忠臣蔵の謎

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    柴田錬三郎は「秀吉は加藤清正に熊本でなく尾張あたりで百万石でも与えておくべきだった。そうすれば、豊臣家は滅びなかったであろう。」と書いた。
    つまり、秀吉は、朝鮮出兵に本気で、家康をそこから排除し、子飼いをそこに張っていた。

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    2012年09月29日
  • なぜ日本人は、最悪の事態を想定できないのか 新・言霊論

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    日本人の不条理な決断の裏には、日本人が気付いていない価値観がある。それが日本人独特に根付いている宗教であり、とりわけ言霊の呪縛がその元凶だというのが、これまでの著書でも一貫している著者の主張。

    この人のはもう何度も読んでるんで今さら新しい気づきはないが、リスク管理がイヤんなるくらい叫ばれるご時世、いいタイミングで新たな読者を獲得できるんじゃないですかねえ。学生や若年層とか。
    しつこいくらい朝日新聞を糾弾しまくってるのが、新しい読者はやや引いてしまうかもしれない。それだけに勿体ない気もするが。気持ちは分かるけど。

    著者のホーム・グラウンドでもある日本史評論もない交ぜにした、一時間で読めるライ

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    2012年09月03日
  • 逆説の日本史15 近世改革編/官僚政治と吉宗の謎

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    いやー今回も面白かった。

    江戸時代はかなり知識がないので、するーっと入ってきます。

    吉宗、定信の政治と田沼意次の政治、歴史教科書の知識とはかなり違う見方で面白い。

    なぜ改革といわれるものと、そうでないものがあるのか、など、読みごたえあります。

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    2012年07月11日
  • 逆説の日本史8 中世混沌編/室町文化と一揆の謎

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    この巻は今までの中で一番読みやすかったかもしれません。  井沢節も未だ健在・・・・ではあるものの顕在というほどではないうえに、KiKi 自身があんまりよく理解できていない時代の話であるために「うっそぉ!!」と思うことがほとんどなかった・・・・・というのがその大きな理由なのかもしれません。

    正直なところ、KiKi は「応仁の乱」っていうヤツのことがよくわかっていなかった(名前だけは知っていたし、嫌になるほど長い争いだったことや都を疲弊させたことは知っていたけれど、根本的に誰と誰が何のために争っていたのかを理解していなかった)から、その輪郭がうすぼんやりと・・・・ではあるものの、ようやく理解でき

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    2012年07月11日
  • 逆説の日本史9 戦国野望編/鉄砲伝来と倭寇の謎

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    鉄砲の伝来は、ポルトガル人によるものではなく、中国人の海賊、すなわち倭寇(当時の倭寇は中国人が殆ど)であった。しかも偶然ではなく、まさに鉄砲を売るためにやってきた。面白かったです。

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    2012年06月30日
  • 逆説の日本史2 古代怨霊編/聖徳太子の称号の謎

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    この巻に関しては面白い部分が多々ありつつも、KiKi にとってはかなり不満な内容でした。  それは目次を見た段階でもある程度予想はついていたことだったんですけどね。  因みにこの巻の目次はざっと以下のような感じです。

    第1章:聖徳太子編 - 「徳」の諡号と怨霊信仰のメカニズム
    第2章:天智天皇編 - 暗殺説を裏付ける朝鮮半島への軍事介入
    第3章:天武天皇と持統女帝編 - 天皇家の血統と「日本書紀」の作為
    第4章:平城京と奈良の大仏編 - 聖武天皇の後継者問題と大仏建立

    あれ?  あれれ???  どうして「大化の改新」の章がないんだ???  あの権勢をふるった「蘇我氏」があれよあれよという間

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    2012年06月20日
  • 逆説の日本史13 近世展開編/江戸文化と鎖国の謎

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    この時代は、あまり面白いこともなかったな。強いて言えば、徳川綱吉、名宰相説だが、これは、本書では触りだけで、詳しく触れていないので、別途他の文献をあたってみることとしよう。

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    2012年06月12日
  • 逆説の日本史7 中世王権編/太平記と南北朝の謎

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    1300年代初頭から1400年代中盤にかけての室町時代前期、南北朝時代についての巻である。
    太平記のタイトルに込められた作者の後醍醐に対する批判や、22巻を境に作者と思想が変わっていただろうとする井沢氏の持論には説得力がある。
    足利義教が目指した権力集中政策(恐怖政治)については、本書で初めて知った。歴史教育の中でもっと協調されてよい事柄である。

    目次
    第1章 尊氏対後醍醐編
    第2章 「太平記」に関する小論編
    第3章 尊氏対直義編
    第4章 「日本国王」足利義満の野望編
    第5章 「恐怖の魔王」足利義教編

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    2012年05月01日
  • 言霊II――なぜ日本人は、事実を見たがらないのか

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    ネタバレ

    前に読んだ、同じ作者の『言霊』の続編です。

    内容的にはさほど目新しくはなく、前作の補足というか各論というか。大半はそのようなものでした。

    ただ後半に、作者が前半部で散々に批判している「言霊」の長所を述べる文章もくっついていますが、これは恐らくページ数が足りないので取って付けたのでしょう(その部分の内容も、逆説の日本史の何巻だったかと完全に内容が重なってましたし)。

    それにしても井沢先生の言霊論は、読めば読むほど分かりやすくて説得力もあるのですが、それだけに違和感もあります。ここに書かれていることが果たして全てなのだろうか? と考えずにはいられません。

    例えば本文中でも、現在の西欧に言霊

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    2012年04月02日