井沢元彦のレビュー一覧
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ネタバレこの第4巻では主に平安時代における内容となっており、「藤原摂関政治の興亡」と副題されている章からも分かるように、これまでの藤原氏によって支配されていた政治体制から武士による支配への変革期にあたる時代である。
源氏物語が書かれたのもこの時代であるが、本書の中ではその存在自体が奇跡であると述べられている。11世紀にこれほどまでの長編小説が編まれたこと自体が他国に類を見ないそうだ。
巻の中盤からは日本人のケガレ思想と差別の謎について興味深い考察がなされている。日本人が軍隊保持を嫌うのは大戦による反省だけからではなく、太古からあるケガレ思想によるものであるという説明に共感してしまう。 -
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「戦国の古戦場を歩く」というタイトルと、「井沢元彦」という名前に反応して読んでみましたが・・・
各合戦の背景や概要、結果などの記載がほとんどで、実際に古戦場を歩いた感想やガイド的な記載は少ないです。
「古戦場を歩く」のタイトルは違うような気がします。
ちょっとした案内と地図がある程度です。
地図についても、本文で触れた地名は記載するようにしてほしかったところです。
それと、他の書籍などでの井沢元彦氏の主張とは異なる記述があったりして、何だか違和感を感じながら読んでいましたが、原因は井沢元彦「監修」だからでしょうか?
実は読み終わってから「監修」であることに気づきました。
個々の執筆者は他に -
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古代3部作の最終巻。平安建都、万葉集を中心に「言霊(ことだま)」という視点から書いている。
1,2巻と読み進めてきて、うすうす感じていたのは、著者の学者に対する批判的文章の多さである。
「逆接の〜」とうたっているぐらいだから、いわゆる歴史学の認識とはまるで違う視点での論考であることはわかっている。そしてそれが極めてマイノリティであるということも、著者の語り口からよくわかる。
だから、ことあるごとに、一般的な認識、歴史学者の認識に対して批判をするのだ。これがあまりにも多すぎる。
もちろん、ある程度、持論の補間としての批判論は必要なのだが、あまりにも批判論のボリューム増えてしまうと、読み進むリズ -
Posted by ブクログ
逆説日本史シリーズのこの著者,近年ずっと歴史的視点からの政治評論を展開しているが,ここ二作ばかりは,少し視座を変えたのか,日本文化や日本精神の再評価にスポットを当てていると見える。
本作は,工業製品やヒット商品などを中心に「日本発」でワールドワイドに受け入れられているものなどの紹介が中心となっている。
三橋貴明などが経済政策などについて日本再評価を高らかに掲げているが,マスコミなどが必要以上に貶めている日本の実績について,反省モードばかりではなく,こうしたよいところはよいと的確に評価するアプローチも大切だと思う。
前作「世界が愛した日本」では日本の歴史的な善行・貢献等が紹介されていた