【感想・ネタバレ】人類を幸せにする国・日本のレビュー

あらすじ

日本人だけが知らない世界を変えた技術と発想。井沢史観で読み解く、日本と世界の本当の関係とは。「他の民族は科学や技術を、戦争の武器のように自分の利益を追求する道具にしている。けれど、日本人はそれを人類を幸せにするために使ってきた」そう主張する著者は、日本人の発明発見によるモノが、いかに世界の幸福に貢献したかを検証する。ホームビデオ、トランジスタラジオ、電卓、ウォークマン、新幹線、乾電池、胃カメラ、カラオケ、インスタントラーメン……。これらが出現する以前と以後では、人々の暮らしは一変し、もう元の不便な生活には戻れなくなった。過去だけではなく、iPS細胞、次世代ロボット、海水淡水化など、世界が期待をかける新技術は、輝かしい未来を約束している。独自の史観と洞察に裏打ちされた、ユニークな日本人論!

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Posted by ブクログ

井沢さんだ~♪と思って即借りました。

これは面白かった~。元気出る面白さ。
「キリスト教徒白人は人殺しや征服の道具を作り、中国人は自分が裕福になるための道具を作っている。だが、そんな時に日本人は、金持ちしか持っていないものを貧しい人でも使える様にしてきた。」
これに尽きる!!

ただ…原発についてだけは、中国が事故を起こしたら日本大迷惑だから推進って書いてて。
3・11前に書かれたものだから仕方ないけど、日本が起こしちゃったね…事故。

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2014年03月29日

Posted by ブクログ

日本が好きな日本人はたった36%!? そんな日本人が、かつて高速鉄道からインスタントラーメンまで、モノづくりで世界中を幸せにするのに貢献してきたことにもっと誇りを持とうという書。日本人が作り出したもので「へぇー」と思ったのは、養殖真珠、軽自動車、乾電池、レトルトパック、缶入り飲料、冷凍食品。確かに世界の役に立っているかも。ただ原発もその一つ、というよりそれがメインの言いたいことなのかも知れないほどの積極さだ。その技術力を素直に信じているようなのだが、現時点の著者はどう考えているんだろうと気になった。

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2011年06月29日

Posted by ブクログ

これまで日本が発明し世界に送り出した商品が紹介されます。日本も捨てたものじゃ無いんだよ、という一冊です。逆説の日本史の井沢元彦さんの本ですので歴史観に照らして世界の中の日本はどうか、というポイントを読みたかったのですが発明大行進のような本になっています。

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2011年06月04日

Posted by ブクログ

 逆説日本史シリーズのこの著者,近年ずっと歴史的視点からの政治評論を展開しているが,ここ二作ばかりは,少し視座を変えたのか,日本文化や日本精神の再評価にスポットを当てていると見える。
 本作は,工業製品やヒット商品などを中心に「日本発」でワールドワイドに受け入れられているものなどの紹介が中心となっている。
 三橋貴明などが経済政策などについて日本再評価を高らかに掲げているが,マスコミなどが必要以上に貶めている日本の実績について,反省モードばかりではなく,こうしたよいところはよいと的確に評価するアプローチも大切だと思う。
  前作「世界が愛した日本」では日本の歴史的な善行・貢献等が紹介されていた。内容的には知る人ぞ知るという感じで,歴史愛好家には物足りないかもしれないが,それでも全体として歴史秘話的に語られていてうまく日本的な精神性を紹介していたように思われる。
 それに比べると,本作はウォークマンやVHSなど内容的には,個々には既に広く知られているものが多く,しかもそれから20年以上がたった現在,既に世代交代をしてしまっているものも多い。
 もちろん,それを通観して評価しようとする本書の意図も理解するし,それらに最初に取り組んだという当時としての進取の気性や改善の意欲というものは十分評価されてしかるべきであり,日本自身がそれをよく自覚すべきだという本書の主張にも同意する。
 しかし,現在の日本がそういうものづくりを既に蔑ろにしつつあるのではないか懸念される現在,少し色あせて見える気がして,かえって複雑な思いを強くする。それを警鐘と捉えられればいいが,むしろ自虐的傾向が強い日本において,殊にものごとを勝ち組負け組みという観点で捉えたがる世代には,寂寥感や郷愁をもって受け止められるのではないかという危惧も少し感じた。
 最後のほうには,そういうことに配慮した形で,日本が将来活躍できると考えられるフィールドなどについても記載されており,著者も「喝」ならぬ「活」を入れると書いているが,果たして今の若者にこれを前向きかつ意欲的に受け止めるだけの覇気が残されているか心配される。
 しかし,ともあれこうした簡単なガイドブックが一冊あるというのも悪いものではないと思おう。

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2010年11月18日

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