井沢元彦のレビュー一覧

  • 言霊の日本史

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    言われてみれば日本には言霊文化(?)がある。
    生活しているといろいろな場面で言霊に操られている。
    言霊が良きも悪しきも歴史を変えた。 
    平安時代の平安はこの字を使えば世の中平和になる!と 本気で思ってたとは驚き。
    言霊もいい日本独自の文化だが、現実を知り言挙げして日本を守っていかないといけない時代だと思う。

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    2025年03月23日
  • 紫式部はなぜ主人公を源氏にしたのか

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    ネタバレ

    「光る君へ」により、ほとんど高校の古文以来『紫式部』『源氏物語』『平安時代』を意識下に置いた、と言っていいレベルだったが、なぜそんなに興味が無かったのか疑問噴出なほど、かのドラマを大変面白く待ち遠しく観ていた。

    素性があまりわかっていない1000年も前の「ある一人の女性」による作品が、実は世界的にも突出した作品であり、永く読み継がれてきたこと、これをベースとして日本の文化のさまざまに影響があったこと、国民性や死生観、情緒といった内面にも通底するものがあることなど、功績たるや華々しいにも程があるにも関わらず、この本のタイトルにもあるように、ドンと真正面に鎮座しているあからさまな違和感すらスルー

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    2024年12月25日
  • コミック版 逆説の日本史 幕末維新編

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    多くの日本人は、ある日突然黒船が来航し、日本に強引に開国を迫ったと思っているでしょう。
    教科書も、そのような記述でした。
    しかし七年前に、ビッドルが浦賀に来航しており、浦賀奉行は使節を追い返していました。
    友好親善を望んでいたペリーが来航した時にも、幕府が頑なに拒否。
    結局、欧米列強から不平等条約を押しつけられることになってしまいました。
    日本の開国と近代化が遅れた理由を明らかにしてくれます。

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    2024年12月02日
  • コミック版 逆説の日本史 江戸大改革編

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    『逆説の日本史』のコミック化。
    戦国から江戸時代、教科書では分からないポイントを解説。
    江戸期を理解するためのキーワードは、朱子学。
    ここが分からないと、江戸時代の実像が見えてきません。
    田沼意次が、賄賂の帝王、悪として伝えられているのはなぜか。
    商業改革や貿易によって、財政を立て直そうとする田沼は、朱子学狂信者達によって失脚させられました。
    そして、蝦夷地開拓や対露外交の好機は、「名君」松平定信によって潰されました。
    今なお「田沼政治」と記されている、決して「改革」と呼ばれないのは、現代の歴史教科書にも朱子学的偏見が影響を与えているからです。
    家康が幕府体制を盤石にするために導入したはずの朱

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    2024年12月02日
  • 【カラー】コミック版 逆説の日本史 戦国三英傑編

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    コミック版「戦国三英傑編」は、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康。
    日本を立て直し、天下統一を実現するまでの戦国史を読み解きます。
    ●[信長]戦国大名の中で唯一天下人を目指していた
    ●[秀吉]大悪人のイメージを変えた情報操作と人たらし
    ●[家康]関ヶ原の戦いは天下分け目ではない
    新たな逆説史観も掲載。
    「逆説コラム」も良いです。

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    2024年11月30日
  • コミック版 逆説の日本史 古代暗闘編

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    桓武天皇が平城京を捨てた理由。
    『源氏物語』と『平家物語』は、怨霊鎮魂の文学作品。
    なぜ源頼朝が平家政権を倒せたのか。
    平安から武士の誕生、鎌倉幕府の成立までを、ケガレ忌避、言霊、怨霊信仰から読み説きます。

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    2024年12月02日
  • コミック版 逆説の日本史 古代黎明篇

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    『逆説の日本史』のコミック版ですが、コミックならではの切り口、内容の展開がまた面白いです。
    古代中国の史書『魏志倭人伝』に記されている「卑弥呼」は、『古事記』や『日本書記』に登場しないのはなぜか?
    なぜ日本の王は女系から男系に変わったのか?
    「ケガレ」「怨霊」「和」「言霊」「天皇」の5つのキーワードから、古代史の真実を浮き彫りにしていきます。

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    2024年09月25日
  • 真・日本の歴史

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    井沢先生は、よっぽど歴史学者が嫌いなんですね。
    何度も何度もそのフレーズが出てきて気になります。天敵の○ざ先生との持統天皇めぐる論争を別途みましたが○先生の方にブがあるかなあ。井沢先生が言うように歴史は大きな視野で見るものであって、1つの見方で全てを説明するのは危険なような感じがします。井沢先生がそこにおちた気がしました。いろいろな見方があるということいいんじゃないでしょうか。しかし、発想力と推察する力はやはり素晴らしいです。読み物としては最高です。

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    2024年09月10日
  • なぜ日本人は、最悪の事態を想定できないのか 新・言霊論

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    ずいぶん前に読んだ言霊の本と言ってる事は同じ

    ただ朝日新聞に思いっきり喧嘩を売っている
    この後何か進展があったんだろうか???

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    2024年07月10日
  • 逆説の日本史1 古代黎明編/封印された「倭」の謎

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    やはり古代ともなると不確実な事柄が多いよなぁ。
    文献が全ての頼りだけどそれ自体が誤りだと議論そのものが意味不明になってしまうし。
    となるとやはり地名ってのは凄いよね。

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    2024年06月10日
  • 学校では教えてくれない日本史の授業

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    書いてあることをそのまま鵜呑みには出来ないが、筋は通っており、歴史の連続性という視点から説得力のあるものであり、興味深く読ませてもらいました。ただただ年表を暗記するような授業ではなく、背景を説明してくれれば退屈な授業では無かっただろうと思う。そうすれば、歴史を正しく理解できただろうし、もっと興味を持てただろうなと感じた。

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    2024年06月05日
  • 新装版 猿丸幻視行

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    いろは歌の奥深さに驚かされました。一つの歌にいろんな意味・仕掛けを込めていた昔の歌人の頭の中を見てみたい。

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    2024年02月08日
  • 逆説の日本史13 近世展開編/江戸文化と鎖国の謎

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    鎖国を、三代家光の時代に、なしくずし的に成立されたことを幕末には「祖法」として敬ってしまった。成立に至る過程や、初代家康の外交政策などは忘れられ、観念としての祖法を守り続ける思考停止。
    これは、平和憲法を祖法として敬う我々に酷似している。
    世界情勢を理解せず、偶然を勝手に日本の力と勘違いし、祖法を神聖なものとしてしまう思考停止。変わるのは黒船や原爆などの外圧があるときだけ。納得!
    というスケールの大きい日本人論。

    また、二章では、大阪攻めからずっと浪人対策という観点から述べる。国政爺、天草一揆、由井正雪の乱と。急な戦後で仕事のなくなる食い詰め浪人をどうするかという政治問題

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    2024年02月09日
  • 逆説の日本史12 近世暁光編/天下泰平と家康の謎

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    司馬遼太郎の「封建社会では恨みは世襲する」というワード。
    関ヶ原の後の処罰により、薩摩、長州、土佐が恨みをもち続け、力を蓄え続け、徳川幕府を滅ぼすに至る。でも、家康は薩摩らを潰すまではできなかったわけで。自分ができなかったことをその先の世代に託したのもしれないが、それも忘れ勝者はおごり、260年かけて弱くなっていくのが切ない。
    しかし、潜在的な脅威である天皇家の封印は見事。家康は脅威も対策も全部わかっていたのかもしれない。井沢元彦は徳川家康を「危機管理の天才」と呼ぶ。吾妻鏡を読み、鎌倉幕府の滅び方から学ぶ天才。血縁のスペアを作り、武家諸法度で大名を縛り、朱子学で下剋上思想を潰す。
    だが、朱子学

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    2024年01月28日
  • 逆説の日本史2 古代怨霊編/聖徳太子の称号の謎

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    第1章は聖徳太子は怨霊化していたという話だと思う 正直長すぎてあまりピンとこなかった 「徳」という字は後世に徳があったと伝えることで怨霊鎮魂をしようとした話はなるほどと思った
    第2章は天智系と天武系の考察は面白かったが、これも長すぎて… 全体に感じることだけど同じ主張が繰り返されていて読むのに労力がいる…
    第3章は前の2章に比べて読みやすかった 天皇の系統?についての考察とかは面白く読んだ
    第4章は小学校で習った奈良の大仏や平安京遷都について、独自の(?)怨霊信仰の観点から話を進めていて面白かった

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    2023年12月26日
  • 逆説の日本史3 古代言霊編/平安建都と万葉集の謎

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    ネタバレ

    日本史苦手なので人物が覚えられず(笑)
    ①藤原氏の勢力に対抗しようとした称徳天皇の中華的政治思想で語られていた。藤原仲麻呂=奈良時代の呂不韋というイメージから道鏡と称徳女帝について愛人説が浮上したが、称徳天皇は天皇制から皇帝制への移行を目指していたという内容が面白かった。
    ②桓武天皇が平安京に遷都した理由を、天武持統王朝が断絶し天智系王朝に交替したから+風水や陰陽道からという内容が書かれていたと思う。怨霊を〜は井沢節炸裂感があったけど地形を陰陽道で考えているのは興味深かった。
    ③万葉集と言霊について

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    2023年12月26日
  • 逆説の日本史4 中世鳴動編/ケガレ思想と差別の謎

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    ネタバレ

    ①古今和歌集=鎮魂という話
    ②③④藤原摂関政治について源氏物語や平将門の話に絡めて書いてあり、面白かった。 藤原氏が栄華を極めた時代に源氏メインの世界最古の物語ができたことと平将門が近代でも怨霊として恐れられてたことは面白い
    ⑤荘園と院政の成り立ち
    ⑥武士とケガレ
    ⑦平氏と平家物語 あたりも興味ある話題。
    全体的に 今までより章が細かく読みやすかったけど、思想強めの他者(歴史学者、護憲派)批判が随所にありすぎてつかれた(笑) そういうのをあとがきにまとめてくれたら読みやすくなると個人的には思いました。

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    2023年12月26日
  • 逆説の日本史5 中世動乱編/源氏勝利の奇蹟の謎

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    ネタバレ

    ①②源頼朝というと武士のお館様!というイメージだったけどミコシの側面があったというのが面白かった。あと源平の戦いではなくて武士対天皇(公家)という見方が新鮮だった。
    ③④北条氏による政治がそれまでの公家の政治とどう違うのか、どう違うべきと思われていたのかと考えて歴史を見ると理解も深まりそうだと思った
    ⑤三方一両損についてエピソードから歴史的背景を考えるのが面白かった

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    2023年12月26日
  • 逆説の日本史6 中世神風編/鎌倉仏教と元冦の謎

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    1〜3章は鎌倉新仏教を中心に日本の宗教について書かれていてとても読みやすく、面白かった!!
    4章は元寇について、5/6章は後醍醐天皇について書かれていたけど、筆者の思想が強く出ている部分もあって前半に比べると読むのが大変だった。
    幕府の衰退や朱子学思想などは興味が出た。

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    2023年12月26日
  • 逆説の日本史8 中世混沌編/室町文化と一揆の謎

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    ネタバレ

    ①③足利尊氏と後醍醐天皇との争い、南北朝に日本が分かれていく過程を書いていたような・・・
    ②太平記から①③の内容+筆者の主張の補完のイメージ
    ④足利義満について、天皇になろうとした将軍という視点で書かれていて、面白かった
    ⑤足利義教=魔王として君臨した独裁政権のパイオニア、織田信長の先輩としての視点でこれも興味深かった

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    2023年12月26日