家康の密命と家光の兄弟愛!日本史の常識を覆す全日本人必読の新・日本史!
御三家水戸家に家康が与えた“密命”とは? 徳川家存続のための秘策を思想化した水戸光圀と、その思想が結果的に幕府を崩壊に追いやることになった歴史の皮肉を解き明かす第一章。さらに、将軍の子として生を受けながら他家に養子に出された保科正之と兄家光の“兄弟愛”が幕末会津藩の悲劇の源流にあることに論及した第二章など歴史の深層から著者が掘りだした秘話が満載。リーダー必読の上杉鷹山「伝国の辞」の背景や江戸町人の文化歌舞伎や俳諧のルーツにも迫った歴史ノンフィクション第16弾!
目次
第1章 徳川光圀の生涯編
第2章 保科正之の生涯編
第3章 上杉鷹山の改革編
第4章 池田光政の善政編
第5章 江戸文化の「江戸的」展開編
第6章 江戸文化の「江戸的」凝縮編
年表
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Posted by ブクログ 2015年07月08日
水戸光圀にはじまり、保科正之、池田光政など江戸の名君といわれた殿様の事績を中心に紹介する。僕が特に印象に残ったのは米沢藩における上杉鷹山の改革。TVなどでは改革の理想像のように扱われる事も多いが、流血を伴う断固たる決意をもった改革だった事が書かれていた。反対派を話し合いで説得する、というのがいかに難...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年07月06日
15巻を飛ばして本巻を読んでしまったが、まぁ、江戸時代のことだからよしとしよう。
15巻は内政史、本巻は文化史ということでもあるので。
いっとき著者のしつっこさについてけない時もあったが、だんだんとその執念に敬意を感じるようになってきた。もちろん、あまりに大雑把すぎるろ論証も多く、納得できない点...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年07月12日
後半は日本の識字率の高さの要因を、平家物語まで遡って熱く語る。
論拠が足りてるのかどうか知らんけど、まず歴史学会の欠点でアンカリングしといて論理を組み立て一気にまくし立てる。
その説にはいちおう納得するけど、こういう勢いある文章は毒にも薬にも成りうる。
もう文庫で16冊目なのに「日本通史の叩き台...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年07月03日
水戸光圀と保科正之、熊沢蕃山にみる思想。
そして俳諧、歌舞伎、落語から浮世絵にいたる江戸文化の成り立ち、その特異性。全国民的な識字率の高さを実現する糸口としての平家物語、その音曲化の理由。
日本的儒教の原点となった『太平記秘伝理尽鈔』など。
世界史においても特異な身分を超えた識字率の高さ、下層から立...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月20日
この巻は「江戸名君編」というサブタイトルが示しているように、徳川光圀、保科正之、上杉鷹山、池田光政といった人びとの業績がわかりやすく解説されています。
すでに著者は、水戸家が「徳川家の安全装置」であるという独創的な考えを語っていましたが、本書ではその考えを敷衍した議論がおこなわれており、明治維新へ...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年10月09日
江戸時代に名君と呼ばれた大名がいる。
その理由と彼らの立場行動を解説。
著者の考えから説明されて納得する個所やあらためて知る部分があることが本作の楽しみ。
当時は当たり前のことが後世では前提として理解されてないのが過去を解析できない理由という発言には納得大。
今後も日本史定説の誤解を世に広く説明して...続きを読む
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