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家康の密命と家光の兄弟愛!日本史の常識を覆す全日本人必読の新・日本史!
御三家水戸家に家康が与えた“密命”とは? 徳川家存続のための秘策を思想化した水戸光圀と、その思想が結果的に幕府を崩壊に追いやることになった歴史の皮肉を解き明かす第一章。さらに、将軍の子として生を受けながら他家に養子に出された保科正之と兄家光の“兄弟愛”が幕末会津藩の悲劇の源流にあることに論及した第二章など歴史の深層から著者が掘りだした秘話が満載。リーダー必読の上杉鷹山「伝国の辞」の背景や江戸町人の文化歌舞伎や俳諧のルーツにも迫った歴史ノンフィクション第16弾!
目次
第1章 徳川光圀の生涯編
第2章 保科正之の生涯編
第3章 上杉鷹山の改革編
第4章 池田光政の善政編
第5章 江戸文化の「江戸的」展開編
第6章 江戸文化の「江戸的」凝縮編
年表
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Posted by ブクログ
水戸光圀にはじまり、保科正之、池田光政など江戸の名君といわれた殿様の事績を中心に紹介する。僕が特に印象に残ったのは米沢藩における上杉鷹山の改革。TVなどでは改革の理想像のように扱われる事も多いが、流血を伴う断固たる決意をもった改革だった事が書かれていた。反対派を話し合いで説得する、というのがいかに難しいか、というのがよく分かる歴史の教訓と言える。
後半部分では、落語や俳句といった江戸文化の発展について書かれている。芭蕉の名句「古池や~」という俳句は、古池にカエルが飛び込む情景を詠んだものではなく、カエルが水に飛び込んだのを見て、古池の情景が頭に浮かんだ、という解釈を紹介していて興味深かった。
Posted by ブクログ
15巻を飛ばして本巻を読んでしまったが、まぁ、江戸時代のことだからよしとしよう。
15巻は内政史、本巻は文化史ということでもあるので。
いっとき著者のしつっこさについてけない時もあったが、だんだんとその執念に敬意を感じるようになってきた。もちろん、あまりに大雑把すぎるろ論証も多く、納得できない点もあるのですが・・・
本巻で言えば、鎌倉後教育史に当たる部分。大筋は納得できるのですが、あまりに、大雑把すぎて、本当に、日本人の当時の教育水準の高さを説明しているのか、今一つでした。
蛮勇とも言える試みで、荒さは仕方ないと思うが、その時代の専門家の必要性もあると思う。
井沢通史が完成したら、次は、専門家とコラボ、あるいは、徹底的な論争でもいいので、ぜひ、読んでみたい。
Posted by ブクログ
江戸時代における名君の代表として、水戸光圀と保科正之と上杉鷹山を取り上げている。水戸家は徳川家を存続させるために家康が用意した御三家の一つだが、家康は単純に御三家を同一に扱うのではなく、尾張と紀伊の子孫には天皇家の血が入り込まないようにする一方で、水戸家は天皇家の血を入れて、もし徳川幕府が揺らぎ天皇家が世を治める時代が来た場合でも、水戸家が天皇側につくことで徳川家を存続させようとした。
その水戸家2代目の藩主が光圀であり、光圀は将軍家に対して単純に服従するのではなく、批判的な意見も述べる名君だったのだ。光圀は水戸家初代の家康11男頼房の三男なのだが、兄の長男頼重が水戸藩よりも格下の高松藩の藩主となっているので、頼重の子を水戸藩の養子に迎え自分の子を高松藩の養子に出してまで長男の血筋を尊重してるのだ。
保科正之は徳川秀忠の息子なのだが、秀忠は恐妻家で女中に手を出して産ませた正之を穴山梅雪の未亡人に託して未亡人は高頭藩の藩主の保科正光の養子として育てられるのだ。天下の将軍さえ茶々(秀吉の妻 淀殿)の妹に頭が上がらないと言うのが面白い。男尊女卑の封建社会であっても、天下人秀吉は淀殿に将軍秀忠はお江の方に頭が上がらないのだ。昔は男の地位が高かったように思えるのだが、いつの世も女は強いと言うのが現実なのだ。保科正之が立派なのは、会津藩は幕末に活躍する雄藩だったのであるがその礎を作ったことだ。正之が遺した家訓15条は立派だ。その中で面白いのは第4条「女の言うことは一切聞き入れてはならない」ということだ。この背景には正之の娘が嫉妬に狂った側室に毒殺されたという事件があったのだ。
上杉鷹山は名君として有名だが、上杉家は関ヶ原の戦いで石田側についたため、会津120万石から米沢藩30万石に転封されてしまうが、人員整理することなく謙信以来の部下を整理せずに召し抱えていた。それによってとことん窮乏した藩財政を再建したので有名である。
まあ、そんな明君や江戸時代の文化の熟成について語っている16巻であった。まだまだ再読の道は続く。
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